PERAGARU株つらひチャンネル: 100億投資家STFさんが最近触ってる個別株とは??
低位株は当たると簡単に倍になる?100億円投資家STF氏の投資術
100億円投資家として知られる個人投資家のSTF氏は、今どのような個別株に注目しているのでしょうか? 今回は株式会社hands代表取締役社長の塩谷航平氏が、大型株へのシフトから、低位株や工作機械セクターに対する捉え方まで、その思考の核心に迫ります。(※2026年6月28日公開の「PERAGARU株つらひチャンネル」の動画に基づく)
【前編はこちら】
【100万円から100億円へ】元サラリーマン投資家STF氏の投資手法「上がる株だけ買う」「益出しで余力を作る」
大型株・防衛関連へ投資先をシフト

塩谷航平氏(以下、塩谷):「大型株へ行くぞ」と去年の11月ごろにおっしゃっていましたが、最初に投資した大型株は何でしたか?
STF氏(以下、STF):覚えていないですね。片方の口座を大型株専門にしようと思いました。造船・海洋関連銘柄の三井海洋開発、名村造船所、三井E&Sだったと思います。そして、防衛関連銘柄の三菱重工業、IHIも買った気がします。結果的に三井海洋開発がすごく上がりました。
塩谷:三井海洋開発は、確かに上がりましたね。
STF:別にそんなに思い入れがあったわけではなく、単に受注が良かったので、その前から少し買っていました。レアアースが関係していると思います。
塩谷:脱中国のテーマがありましたね。
STF:それが、先ほどの話にもつながりますが、後付けのテーマなのです。単に受注だけで買っていたのですが、やはり株価が上がっていく中で、結局レアアースがテーマとして乗っかり、あそこまで上がったわけじゃないですか。他にもそのようなパターンがありました。
テーマ株投資で意識する株価上昇のタイミング
STF:テーマが乗っている銘柄は化ける時にオーバーシュートしやすいので、そこは意識しなければいけません。逆に言うと、あれを目標株価で定めてしまったらもったいないのです。
塩谷:フェアバリューで考えると、もっと盛り上がる前の水準で売ってしまうことになりますね。
STF:そうなのです。私のやり方だと、フェアバリューを狙うのではなく、上昇局面で、どのくらいの値幅で、いくら資金を入れ、いくら利益を取るかという話になります。「カビュウ」では、私の勝率はびっくりするくらい低かったです。
塩谷:50パーセントくらいですか?
STF:もっと低いです。確か25パーセントから30パーセントくらいでした。
塩谷:回数ベースの勝率ですよね?

STF:そうです。個別株に関しては、損切りはたぶん早いほうです。
塩谷:STFさんがおっしゃるように、テーマが後から乗るというのは、足元の数字が良い銘柄に初動で入っておけば、後から市場が「この数字が良いのはこのテーマだからだ」と後付けしてくれるということでしょうか?
STF:いいえ。そこに相関性がないこともあります。例えば、三井海洋開発と脱中国は関係ありますか?
塩谷:確かにそうですね。
STF:関係があることもありますが、両方のパターンがあると思います。
塩谷:レアアースと受注はまったく関係ないですからね。
STF:とにかく、すでに上がっているものに乗るのは良くないと思うのです。私は、目標株価みたいな考え方が嫌いなのです。目標株価から倍になったらどうするのでしょうか?
今の株価の1.3倍が目標株価だとして、1.3倍に到達したら、そのまま1.6倍になる可能性のほうが高いのです。「そこで利益を取らないでどうするのだ?」という話です。
塩谷:週1回の勉強会では「目標株価が倍になるもの」というテーマですが、STFさんは発表の時、一切株価については触れません。
STF:しかし、考え方次第ではあります。例えば、株を買う時にポジティブなところとネガティブなところを洗い出すタイプの人もいます。
塩谷:私はそのタイプです。
STF:しかし、ネガティブなことを言い出したらきりがないのです。逆に言えば、株価が2倍になってもネガティブな要素は絶対にあります。探す理由はあるのでしょうか? 「だからこそ安いのでは?」と思ってしまうのです。
塩谷:ネガティブな要素があればあるほど、そのように考えるのですね。
STF:これは性格ですね。逆に言えば、ネガティブな要素があると買えない人もたくさんいます。私はけっこう下落してしまう株を買っているので、別にそれが良い悪いという話ではありません。
低位株の魅力とジェリービーンズグループへの期待

塩谷:どのような理由でジェリービーンズグループへ投資したのですか?「3Dフルーツアイス」を作っている会社ですね。
STF:単純に、前回の四半期の数字が非常に良かったためです。おそらく売上の9割がアイスクリーム事業なのです。単に四半期の売上数字が初動なので、「今期の売上予想がおかしいのかな?」という理由です。次の決算をめくりたいというだけですね。だから持っていますが、だめだったら投げます。ただ、低位株は当たると大きいので、けっこう簡単に倍になることもあります。そのため、私は低位株が大好きなのです。
塩谷:確かに、STFさんは低位株をけっこう買っているイメージがあります。
STF:そうですね。当たった時に大きいのです。Gold Starを買収したタイミングからの推移を見ていくと、前回の四半期の売上のおそらく9割ほどがアイスクリーム事業なのではないかと考えています。それ以外は2億円くらいです。
けっこう定点観測をしていますが、前回の決算期よりも今回の四半期のほうが、ぜんぜん商品が置かれていたはずです。
塩谷:今回からコンビニへの卸しも売上に入っていますね。
STF:一方で、少し前に回収騒ぎもあったので、そこで費用がどうなるかわかりません。少なくとも今期の業績予想は、前回の第4四半期の売上実績の約2.5倍の水準だった気がするので、売上計画としてはおかしいという前提で、次の決算をめくりたいと考えています。
この動画が流れる頃には結果が出ていますが、好決算であれば私のお金が増えているし、期待外れであれば速やかに売却する予定です。
塩谷:売却したことがチャートでわかりますね(笑)。
STF:しかし、投資判断の大前提は、あくまで決算結果に尽きます。それだけです。ジェリービーンズグループについていろいろ言われていますが、数字を素直に読み解けば、「なぜみんな買いたくならないのかな?」と思ってしまいます。
塩谷:アミファについてはどうお考えでしょうか? 「ボンボンドロップシール」が流行しましたよね。
STF:アミファも悪くはないのですが、初動も何も薄すぎるのです。
シールが流行したため、一応関連銘柄も探しました。例えば、100円ショップ系の事業は売上比率が低く、数値的なインパクトがありません。数値的なインパクトがある企業として真っ先に出てきたのがアミファだったのですが、あまりに出来高がないため、さすがに手を出していません。
低位株投資で重要なのは決算と成長性
STF:でも、資金が数百万円であれば、そのような銘柄を見るのはいいことです。資金が少ないことの優位性は、薄い銘柄がいじれることです。私たちが流動性的に購入できない銘柄に投資できます。
基本に忠実に見ていくと、明らかに安くて伸びていて、流動性がない銘柄はけっこうあります。私が最初に『会社四季報』を買ったのは、資金が数百万円の前半くらいの時でした。当時は単純に、数字と業績・PERしか見ていませんでした。何をやっている企業かよくわかっていませんでしたが、すぐに倍になりました。今思うと、流動性のない会社の株ばかりを買っていたと思います。
それができるのは、やはり資金が少ないことの優位性です。そのような人こそ、盛り上がっている銘柄ではなく、地道な銘柄を見ていき、決算をめくっていくほうが、期待値があっていいと思います。
——キオクシアなどの銘柄をミニ株で買おうとしていました。

STF:それはどうぞという感じですが(笑)、資金が少ない人のほうが、きちんと銘柄を広く勉強することに対しての期待値があるということです。資金がある人たちが触れない銘柄に触れるのが優位性であると思います。資金を何百万円から何千万円に増やすには、銘柄について細かく勉強するのがいいです。
トレンドの捉え方と現場リサーチ
塩谷:一方で、STFさんは「ボンボンドロップシール」や「3Dフルーツアイス」などに、言及するのが非常に早かったですよね。
STF:シールの流行はさすがにわかっていて、早い段階で見てはいました。
塩谷:「3Dフルーツアイス」やシールの流行は、どのように情報を得るのですか?
STF:シールは普通に、周りでやっている人が多かったというだけですね。「3Dフルーツアイス」に関しては知らないです。数字を見て決めました。1月の上方修正を見てからリサーチを始めました。あの商品というか、あのような体験型アイスというのが、実は1年前くらいからカテゴリーとして流行っていたのです。
塩谷:そうなのですね。
STF:コンビニに行くと、食感が変わっている商品など、よくわからないメーカーのアイスがけっこう置いてあるのです。調べたら体験型アイスというのが流行りとしてあって、あくまでGold Starはそこに乗っかったうちの1社なのです。
塩谷:他にもあるのですね。
STF:いっぱいあります。大手メーカーでも出しています。知らない会社の知らない商品が、セブン-イレブンなどに置いてあることがよくあります。セブン-イレブンでは3週間に1回くらい、キャンペーンでドカンと棚の入れ替えが行われるのです。
セブン-イレブンではすぐになくなりますが、実はスーパーにはきちんと置いてあることもあります。スーパーに関しては、1月以前は定点観測していたわけではなく比較のしようがないのですが、そもそもの話で、第4四半期の売上の4倍にもならないような売上予想はおかしい気がします。
スーパーにけっこうしっかりと入荷していることが、決算をめくりたい理由です。
——「入荷している」というのは、実際にSTFさんがお店に行って気づくのでしょうか?
STF:はい。スーパーに行って、該当の棚をチェックしていました。近くのエリアのスーパーを5ヶ所ほどまわって見るだけのことで、毎日チェックしていたわけではありません。
——いわゆる足で稼ぐということですね。
STF:ただ、定点観測して状況を見るわけでもないので、「一応入ってはいるな」と確認する感じです。大前提は「第4四半期の売上の4倍以上は出るだろう」という予想です。たくさん銘柄を持っていますし、あくまでその中の1つです。そこまで勝負をかけているわけでもなく、だめならだめですし、だめだったら投げます。
塩谷:アイスの販売は「PERAGARU(ペラガル)」のレシートデータで見られるなと思ったので、ちょっと後で調べてみます。アイスにはぜんぜん気づかなかったです。
決算分析で注目する受注の変化
STF:売上数字だけで言ったら、前回の四半期が初動なのです。だから、2発目があるかどうかですよね。あれが初動だったのか、そうでもなかったのかです。
塩谷:そこを見ればいいということですね。
STF:ただ、アイスは夏に一番売れるので、季節性を考えると2月から4月が前回より良ければ、次はもっと期待できるのです。
塩谷:回収問題があったのが4月ですね。
STF:今回の期間です。そもそも全部を回収するというわけではなく、回収対象は1日だけの日付の製造分に対してなのです。
塩谷:そうなんですね。そこはぜんぜん調べていませんでした。
STF:消費者個人への補償として、申し出た人に「QUOカード」を渡すというかたちでした。つまり、数が知れているのです。ただ、このようなことが起こった場合のセブン-イレブンとの契約内容まではわからないので、実際にどのくらいマイナスかはわかりません。
塩谷:私も見ていますが、回収問題のあとはセブン-イレブンに「3Dフルーツアイス」は入っていないですよね。
STF:最近は入っていないですね。でも、すぐになくなったわけでもないです。いわゆる大規模キャンペーンの新商品としては上がってきていないため、もう出ないかもしれないですね。私はけっこうスーパーを見て「これだけ入荷していれば大丈夫かな?」と思い購入しました。
まあ、これはあまり考えてもしょうがないです。決算をめくるだけの話です。
工作機械株への投資と受注統計の見方
塩谷:今日私が一番うかがいたいのが、工作機械セクターです。STFさんは、今けっこう工作機械に寄せていませんか?
STF:けっこう買っています。でも、ぜんぜんだめなのですよ。
塩谷:直近の値動きがあまり良くないですね。「この値動きだったら、STFさんはすぐ切るのではないかな?」と思っていました。
STF:かなり増減しています。1月から3月の決算で受注が良かったと思いつくところはありますか?
塩谷:あまりないですね。1月から3月で突出して良かったところで、工作機械以外ですよね?
STF:なんでも大丈夫です。
塩谷:ウェーハ周りの部材は増えたなという印象です。
STF:私が最初に目に付いたのは工作機械で、後から思えばそこだったなと思います。また、工作機械受注統計でけっこう強い数字が出ており、これを追っていくとおもしろいのです。
前回の決算で、1月から3月の受注が良かったセクターに工作機械が多かったなとは思いました。去年の10月から12月で少し上がって、今年の1月から3月でさらに上がって、4月もまた上がっているのです。

工作機械受注統計をエリアで分けると、また傾向がおもしろいのです。中国は去年の秋くらいから少しブレイクして、1月から3月も力強くて、4月もまた強いです。アメリカは一貫して強くて、4月は少しビハインドしています。欧州はその前が強くて、少し横ばいだったけど4月に回復しています。
日本に関しては、1月から3月はまだ100パーセントを少し超えたくらいだったところから、4月にブレイクしました。
塩谷:4月は130パーセントを超えました。
STF:143パーセントほどでしたね。いろいろな工作機械があって、製品ごとの受注はわからないですが、エリアはわかるのですよね。少なくとも製品ごとでリサーチしたほうがいいですが、それをしなくても、前回の決算に加えて、工作機械受注統計で各社のエリア別売上比率を見ながら追えると考えています。
そもそも「このままではPER1桁になってしまうのでは?」と思うこともいっぱいあります。そう思ってけっこう買っていますが、ぜんぜん値動きがだめで、これが何か別のものを織り込んでいるのか、今はわからない状態ですね。
塩谷:「中国の補助金のおかげだから、どこかのタイミングで途切れるのではないか?」みたいな目線ですかね?
STF:中国の補助金ですか?
塩谷:中国で、工作機械の設備投資の補助金が出ている関係です。
STF:いつからいつまでなのでしょうか?
塩谷:去年の確か12月くらいで申し込みが終了して、今年分のどこかまでは、去年申し込んだ分が続くと言われていたと思います。もしかしたら関係があるかもしれないです。
STF:数字だけ見たら、10月から12月に対して1月から3月が一気に跳ねたわけではなく、普通に上がっています。

塩谷:確かにそうですね。勉強会の時にSTFさんにデータを送ってもらって、「PERAGARU」で直近決算の受注高が多かった企業を並べたのですが、確かに中国向けの事業をやっているところは受注がけっこう増えています。「工作機械以外にも、中国自体の景気のボトムが来ているのか?」と考えました。
STF:工作機械に関して言うと、その中でトレンドはもちろんありますが、中国に限らず全体的に伸びています。だから、むしろ一番おいしいのは日本かもしれません。なぜなら、4月に急に跳ねたためです。
この背景には、税制優遇措置があると考えられます。2026年4月以降に新年度を迎える事業に、一定の条件を満たせば100億円もの即時償却が可能となる制度があります。もし4月に跳ねたのがこの税制によるものならば、今後も継続する可能性があり、日本市場に強みがあるかなどを検討できます。
実際に数値は良好で、セクターとしても追跡しやすく魅力的ですが、現状では値動きが弱く困っています。次の決算をめくりに行くとは思いますが、そこまで消耗しすぎないようにしています。
ただ、例えばファナックや安川電機も少し違和感がありました。決算も受注も良かったのですが、その受注が伸びているのがロボットではないのですよ。
FA関連株の成長性にも注目

塩谷:FA(ファクトリーオートメーション)のほうですね。
STF:はい。いったんはそこで結論を出しましたが、値動きが弱いので、わからないなというところです。今はここをけっこう見ています。
塩谷:決算前にもう1回、工作機械の統計が出るじゃないですか。そこを見て弱かったらどうしますか?
STF:毎月速報と確報が出るので、それを追いながら随時考えます。
塩谷:決算より先に見るのですね。
STF:例えば、5月の速報が出て、1週間から2週間後に確報が出ます。7月の頭のほうに6月の速報が出て、そのあと6月の確報が出てからの決算となります。
塩谷:工作機械受注統計はあと2回めくるわけですよね。
STF:確報で地域別の数字が出るのです。ある程度均等に「30パーセント・30パーセント・30パーセント」という会社もあれば、8割が中国の会社もあります。ただ、やはり値動きが弱いので、あまり固執しすぎないほうがいいとは思っています。
次の決算をめくるまでに、消耗しすぎないようにしなければならないというのが現状です。数字だけで言うならば、初動っぽく見えると思います。数字というのは工作機械受注統計もそうですし、『日刊工業新聞』を見ると、会社が発表していない独自調査が出ていることもあります。
拾いがいのあるセクターです。いろいろな受注統計もあれば、独自調査が出るものもあるし、会社ごとにエリア別の割合がわかるから、横で追いやすいのです。
塩谷:『日刊工業新聞』に出た数字は、あまり織り込まれていないですよね。

STF:そもそも全体の動きが弱すぎて、もはや何が織り込まれているのかわからないところがありますね。基本は値動きに逆らってはだめなのですが、値動きが間違っている可能性もあります。ただ、それは決算をめくればいいだけのことなので、それまでに消耗しすぎないようにしようと思いながら、消耗しているのです。
塩谷:なるほど(笑)。
関連銘柄を横に見て投資アイデアを広げる
塩谷:今回、工作機械のアイデアをSTFさんから聞いて、業界統計や専門誌も追っていることが意外でした。
STF:あまり追わないです。このセクターを追おうと決めたらヒントを探してくるみたいな感じです。
塩谷:常時見ているわけではないのですね。
STF:ここを追おうとした時に出てくる感じですし、毎日見ているわけではないです。確報のタイミングで、その手の記事が出ていることに気づいたため、多くを調べたわけではないのです。
塩谷:最初に工作機械受注統計を見ようと思ったのも、決算が出たベースで受注が良かったからですか?
STF:そうです。受注がいいところが多く、フィジカルAIの可能性も考えましたが、「工作機械の文脈では?」と4月の速報を見た時に思ったのがきっかけです。そこから、会社ごとに地域別やエリア別に分けて遡りました。これが報われるのか報われないのかは、現段階においてはわかりません。
塩谷:この動画が出る頃にはたぶん5月の確報は出ているかもしれないので、その時にわかりますね。
STF:ここはリサーチのやりがいがあるセクターですね。
塩谷:私も受注を追っていましたが、やはりウェーハ周りが今回一番気になっています。
STF:それはもちろんいいですね。受注は見ますよね。決算で何を見るかと聞かれた時に、よくKPIと言いますが、今はけっこう受注かもしれないです。買われているセクターも含め、受注残ではなくて、受注の変化が大切ですね。
塩谷:製造業周りが多いですしね。
STF:村田製作所や太陽誘電も、結局は決算で受注が抜群に良かったのです。そのあとにテーマのようになりました。なぜここまで買われたのかは知らないですが、あの受注で買えましたね。
塩谷:その2社だと、稼働率も決算説明の書き起こしベースで答えてくれるので、そこも数字の変化がありましたよね。
STF:そうですね。村田製作所は株価が動いていないと思ってふんわりと跨ぎましたが、決算発表当日は反応が薄かったため「まだ初動だ」と判断して増やせました。当時はバリュエーションが低かった気がするので、逆に太陽誘電をもっと買いました。横で見ていくのは大事ですね。
塩谷:特に5月までの感じだとそうですね。

STF:テーマもそうですが、内容に関しても、1つ良いものがあったら横で見て「ここもいいはずだ」と考えることが大切です。調べるときにまとめて調べられるので効率がいいですよね。幅広く深掘りすることはできません。ある程度絞って横で見ていくと頭にも入りやすい気がします。
決算の銘柄選びを効率化する方法

塩谷:「PERAGARU」では受注高を四半期単位で出しています。直近決算の受注高を変化率が大きい順で並べて、上から見られる機能があります。
STF:試してみようかな。
塩谷:もし良かったら。
STF:マネックス証券の「銘柄スカウター」も非常にいいのですが、ログインが大変なのです。
塩谷:わかります。パスキーか二重認証になりますね。うちの開発メンバーも聞いているので、ぜひサービスについてご意見をください。
STF:セグメントは絶対に見るため、操作の手間がなく、わかりやすくて早ければ、非常に需要があると思います。案外サービスとしてはないですよね。みなさま「銘柄スカウター」を見ている印象です。
あれを手軽に見れるだけでも、月何万円も出す価値があります。
塩谷:私たちの最近の裏目標が「STFさんの利用するサービスを『株探』から『PERAGARU』に変えること」です(笑)。
STF:いや、「株探」は別の用途で使います。私はPC操作が面倒なので、まずはスマホ、せめて「iPad」で見られれば、「PERAGARU」のようなサービスは非常に便利です。PCでもいいので、「iPad」でこの画面にすぐ行ければいいですね。
塩谷:STFさんがよく言っている、1画面でなるべく多くの情報を見られるというのは大事ですよね。
STF:でも、それはあくまで決算を見るときに、数字を体感でつかむ意味合いです。このようなスクリーニング的なものは、1個1個見ていけばいいです。
決算は何百社もあったりするので、「どこまで見ようか?」と迷い、1ページ目で捨てることもあります。決算短信まで行くか、決算説明資料まで行くか、もっと行くかを考えます。今の順番としては、PTSから見ています。
塩谷:PTSから見ているのですか?
STF:PTSの上のほうから見ています。まずは自分が跨いでいる、見ている銘柄からスタートして、17時から18時くらいになったら同時進行で、PTSの上のほうを見ます。あとはもう余力次第という感じです。
塩谷:1銘柄を調べる作業をSTFさんに見せてもらいましたが、2分から3分で説明資料のセグメントを特定するところまで終わるので、非常に早いです。
STF:けっこう捨ててはいます。一つひとつやっていたらきりがありません。性格によりますよね。そこまで調べないと気持ち悪い人もいれば、間違っていてもいいからざっくりでいいという人もいます。
例えば、「『ChatGPT』に聞いてそのまま結論付けるのはどうか?」という話があります。「ChatGPT」は嘘をつきますが、聞くエネルギーに対して速さは段違いです。話の1割くらいが間違っていても、リスクとリターンの問題で私はぜんぜんOK派です。これは性格によりますよね。
塩谷:私たちの周りでは「STFさんは集中力の深さが半端ないのでは?」という結論になっています。
STF:集中力は続かないのですが、効率よく進めていこうというのはありますね。
塩谷:このチャンネルの視聴者層に非常にあっている話だと思います。
株で勝つために、投資スタイルに固執せず「上がっている株」を買う
STF:性格の問題なので、結局、取り入れられるかどうかは人によります。参考になる話ができているかどうかはわからないです。私にも良いところも悪いところもあるはずなので、何かプラスになればいいなと思います。
他の動画でもお話ししたことがあるのですが、負けていたところから、私が絡んで勝てるようになった人のパターンは1つだけで、上を買えるようになったということです。

塩谷:その動画、見ました。
STF:本当にこれだけです。今まで安いところを拾おうとしていた人が、上を買えるようになったのです。
——それで勝てるようになったのですね。
STF:その結論付けは良くないです。
(一同笑)
STF:あくまで、勝てるようになったと言ってくる人の共通点が全部それなだけで、必ず勝てるわけではありません。取り入れてみて勝てるかという話なので、まずはやってみて、合う合わないを判断すべきだと思います。何でもそうですが、四の五の言わずに手を出してみてから判断しましょう。
「住宅ローンはどこが借りやすいか?」なども、結局人によるし、銀行もその時によります。私が貸すわけではないので、「こっちに聞いていないでいいから当たれ、とりあえず5社に電話しろ」と言います。私も当たらないとわからないので、何事も四の五の言わずにまずは打診してみて、それで合わないなら、そこから先を考えるという話です。やる前に理由を求めてはだめです。

——今日はこの話を持ち帰ります。
塩谷:STFさんの周りは、今年パフォーマンスが良くないですか?
STF:そんなことはないです。勝ち負けが分かれています。やはり指数がいいのに負けていると、もっと辛いじゃないですか。私も去年の9月から10月はそうでした。今年はけっこう上手い人が苦戦しています。例えばSaaS系は安すぎます。
塩谷:そうですね。中小型グロース株も同様です。
STF:半導体系が高すぎるから扱えない方も多いだろうと思います。
塩谷:上手くいっていた人であればあるほど、投資スタイルを変えるのは本当に難しいですよね。
STF:ただ、やはり順番なので、グロースのターンもあったと思います。私はバリューに触れないタイプなので、逆に近年は苦しんでいるほうです。大型も遅かったです。
「継続は力なり」ですし、なるべく自分のやり方に固執せず広く見ることです。結論は「上がっているものを買え」です(笑)。
塩谷:結論ですね(笑)。

塩谷:本日はご出演いただいた上に、個人的な質問にもたくさん答えていただきありがとうございます。
STF:いい話ができているかわからないです。
塩谷:私はすごく勉強になりました。ご出演いただきありがとうございました。またよろしくお願いします。
STF:ありがとうございました。


