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株式会社オーディオストック621A

東証グロース

サービス業

企業情報

社名:株式会社オーディオストック
設立:2007年10月
事業内容:音源ライツビジネスプラットフォームの運営

登壇者名

株式会社オーディオストック 代表取締役社長 西尾周一郎 氏
株式会社オーディオストック 取締役COOプラットフォーム本部長 山口真央 氏
株式会社オーディオストック 取締役CFOコーポレート本部長 八木俊 氏

上場記者会見

西尾周一郎氏(以下、西尾):株式会社オーディオストック代表取締役社長の西尾と申します。本日はお集まりいただき、ありがとうございます。

当社は本日、2026年9月16日に東京証券取引所グロース市場に上場しました。今日は事業内容と今後について、お話ししたいと思います。よろしくお願いします。

まずは事業内容についてです。お手元の「事業計画及び成長可能性に関する説明資料」は、本日開示した資料です。

MISSION クリエイターの持続的な創作活動をサポートする

あらためまして、株式会社オーディオストックと申します。設立は2007年10月11日で、創業から来月で丸19年となります。

本社は岡山に所在し、東京と岡山の2拠点で事業を展開しています。私は創業以来、一貫して代表取締役社長を務めています。

ビジョンとして「クリエイターがもっと活躍できる世界に」を掲げています。事業内容は、「音源ライツビジネスプラットフォーム」という表現を用いていますが、クリエイターが制作した音源の使用権、すなわちライセンスの販売および著作権収入などを得るライツビジネスを展開しています。

ビジネスモデルは大きく分けて、課金収入と著作権等収入の2つがあります。こちらについては後ほどご説明します。

会社情報 ボードメンバー

ボードメンバーをご紹介します。私はこのスライドページが意外と気に入っています。本社が岡山にある理由についてよく聞かれるのですが、私は岡山大学在学中に創業し、いわゆる職歴がない状態からスタートして、現在で18年が経過しています。

取締役COOの山口は、岡山を代表する両備グループのシステム部門である株式会社両備システムズに入社後、2009年に当社に入社しました。2018年より現在の役職に就いています。もともとは開発をメインに行っていましたが、現在はナンバー2としてオペレーション全般を管理しています。

取締役CFOの八木は、株式会社中国銀行に入行後、2021年に当社へ入社しました。当社ではコーポレート本部長として管理部門全般を統括するとともに、今回の上場準備の責任者として事業を遂行してきました。

したがって、キラキラしたキャリアや高学歴の役員が集まっているわけではなく、わりと地方の泥臭い感じの経歴を持つ3人が、まだまだこれからではありますが、ここまで1つの結果を残せたことを誇らしく思っています。

ビジネスモデル クリエイターが制作した音楽作品の著作権を管理・収益化する音源ライツビジネスプラットフォームを展開

当社は、クリエイターが制作した音楽作品の著作権を管理・収益化するプラットフォームを運営しています。

スライド左側に記載のクリエイターは、主に音楽家の方々です。彼らが制作した楽曲や効果音を、スライド中央に記載の当社でお預かりし、著作権の処理・管理を行います。そして、スライド右側に記載のユーザーやテレビ局、ラジオ局のほか、最近は「YouTube」をはじめ、YouTuberやYouTuber事務所、VTuber事務所、ゲームクリエイターなどにも楽曲・効果音を提供しています。

1つ目のビジネスモデルである課金収入は、当社でいういわゆるサブスクリプションです。「定額制プラン」という名称で販売しており、お客さまにサブスクリプションの料金をお支払いいただくことで、音源が使い放題になるプランを提供しています。こちらは、当社が直接代金を受領しています。

2つ目の著作権等収入は、テレビ番組やラジオ番組で当社の楽曲が使用された場合に、著作権管理事業者であるJASRACや株式会社NexToneが窓口として代金を徴収し、その後、当社の楽曲の使用分に応じて分配していただきます。要するに、著作権使用料や、一般的には印税と呼ばれるものです。

当社は、もともと課金収入からスタートし、その後、著作権等収入への取り組みを始めました。直近では、この著作権等収入の成長率が最も高く、利益への寄与が大きくなっています。

主要KPIハイライト

主要KPIハイライトです。2025年9月期の売上高は15億1,000万円で、その内訳は課金収入が6億円、著作権等収入が8億8,000万円です。

また、営業利益率が高いことも特徴の1つです。2024年9月期においては通期黒字化を果たしたばかりで4.3パーセントでしたが、2025年9月期には25.3パーセントと、高い営業利益率を出せる体制に移行してきています。

当社の費用構造は、音楽家の方への報酬の支払いが原価として最も大きく、売上が増えるほど音楽家の方への報酬支払いは大きくなりますが、人件費やシステム・サーバー費用などは売上に連動して増えるものではありません。

特に、当社の音楽著作物はすべて自社開発のシステムで管理・運用しており、売上が増えてもそのコストが大幅に上がらないことが、高い利益率を維持できる要因の1つとなっています。

Audiostock事業(課金収入及び著作権等収入共通)クリエイターが制作した楽曲・効果音等の音源のライセンス販売サービス 購入した音源は番組、広告、SNSなどで商用利用可能

当社プラットフォームの強みとして、100万点以上の音源を保有していることが挙げられます。

特に「YouTube」を配信している方やテレビ番組を制作している方など、他社の番組や他の方のコンテンツとかぶらず、オリジナリティのある音楽を使用したいという需要が非常に多いため、多様なラインナップを展開している点が当社の強みの1つです。

また、安心して利用できるという点も特徴です。著作権に関してはコンプライアンスが重視される時代であり、権利が明確でお客さまに安心して利用いただける体制を整えることに力を入れています。これについても高い評価をいただいています。

さらに、充実した機能、特に検索部分に力を入れています。日本人が検索しやすいシステムとして、例えば、鐘を鳴らす音を「カーン」という言葉で検索すると、本当に「カーン」という効果音などを見つけられるようになっています。日本人の制作者が非常に使いやすいようにチューニングしており、このようなシステムに重点を置いて取り組んでいます。

スライドの下部には、当社が取り組んできた業界の課題を細かくまとめています。最近では、個人で活躍したり発信したりする場が増えており、それに伴って個人の音楽家も増加しています。

クリエイターの方からすると自分の作品をいかにマネタイズしていくかという課題があります。

あるいは、著作権の管理や収益化、そしてどのような方法が最も収益化を進めやすいのかといった点について、個人の音楽家の方々が手を回すのは難しい状況です。そのような課題をすべてサポートするのが当社の特徴です。

また、ユーザーの方においては、動画やゲーム製作など音源を使用する場面が非常に多くあります。一方で、著作権の取り扱いが難しく理解しにくい、あるいは許諾を取る作業が面倒くさいと感じられるケースも多いのではないでしょうか。

当社では、「Audiostock」をご契約いただければ、著作権に関する複雑な手続きを気にすることなくご利用いただけるというコンセプトを掲げています。このようにして、安心してご利用いただける環境を提供できていると考えています。

成長戦略 課金収入を基盤として、音源のライツを活用した収益の重層化による事業の拡大を目指す

成長戦略についてです。

基本的な戦略としては、現在安定して収益を得ている課金収入、いわゆるサブスクリプションの部分を基盤に、音源のライツ、つまり著作権の部分をいかに伸ばしていくかを掲げています。

短期的には、テレビ番組やラジオ番組で当社の音楽をご利用いただいているケースが非常に多く、収益も大きくなっています。ここにはまだ拡大余地があるため、さらに伸ばしていきます。

一方で、中長期的には、この業界でいうインタラクティブ関連収入、いわゆる「YouTube」やインターネット配信に関わる部分を伸ばしていきます。

その著作権の分野は、当社にとってまだこれからの領域です。ここを確実に取り込むことが、今後の中長期的な成長の原動力になると考えています。

また、新規事業や音源の買収を含むM&Aなど、上場後に取り組むべき課題が多くあります。これらの取り組みを通じて、成長を進めていきたいと考えています。

成長戦略 中長期戦略 著作権等収入の新たな領域への拡張

スライドには、今申し上げた内容の一例を示しています。他社IPとのコラボレーションや「YouTube」チャンネルとの連携により、収益を拡大する取り組みをまとめて記載しています。

成長戦略 中長期戦略 グローバル展開(Audiostock海外版)

グローバル展開についてです。当社は日本のすばらしい音楽家の作品を多数保有しており、それを世界に発信する観点から、グローバル展開は非常に注力したいポイントの1つです。

現時点でも「Adobe Express」や「Wondershare Filmora」といった大きな顧客基盤を持つプロダクトとシステム連携を進めていますが、今後もそのような大手プラットフォームとの連携をさらに強化していきたいと考えています。

また、「Audiostock 海外版」という海外仕様の製品もリリースしているため、このような取り組みを通じて海外の顧客を拡大していきます。

特に当社では、アニメ風の音楽やゲーム音楽、コアファン向けのものも含め、海外の競合サイトにはないコンテンツを有しています。このような日本らしいコンテンツを世界に発信し、多くの方にご購入いただくことで、日本の音楽家の方々が海外でもしっかり収益を上げられる場を作っていきたいと考えています。ここも取り組んでいきたいポイントの1つです。

開示した決算情報について

本日開示した決算情報についても触れたいと思います。「東京証券取引所グロース市場への上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」に、2026年9月期の業績予想を記載しています。

なお、今期は今月で終了しますが、売上高は17億5,300万円、営業利益は4億4,400万円、経常利益は4億3,400万円、当期純利益は3億2,700万円となる見込みです。売上高、営業利益、経常利益ともに前年度より成長しています。

一方、当期純利益について、2025年9月期は4億3,900万円でした。こちらは過去の累積損失に関わる税効果会計等の影響で、実力以上に純利益が計上されたためです。その影響が平準化されたため、今年度は若干減少しているように見える状況です。

今後は、過去の累積損失も解消されていく中で、これらも平準化される見込みですので、引き続き注視していただければと思います。

最後に、今回の上場への期待についてお話しします。よく言われることではありますが、資金調達能力の向上と信用力の向上、この2つを活用して事業を展開していきたいと考えています。

資金面で最も注力したいこととして、音源の購入と収集を挙げています。未上場の段階でも楽曲などの優れたコンテンツを保有する企業から、何件か事業譲渡に近いかたちで音源を買い取っています。上場後は、より有名な音楽家の作品や、より規模の大きなものを譲受していきたいと考えています。

その際には、やはり資金調達が必要となります。市場からの直接金融はもちろん、銀行などの金融機関からの間接金融でも、上場することで資金の借り入れが容易になると考えています。そのような取り組みを進めていきたいと思います。

また、特に音楽家の方々にとって、自分の子どものように大切な作品を当社に預けていただくことになります。上場することで信用力が向上し、安心してお預けいただけるようになると期待しています。

さらに、音源をご利用いただくお客さまにとっても、信用力の向上により、安心してご利用いただけるようになると考えています。これにより、例えば商談の成約率が上昇することも期待しています。このように上場のメリットを活かし、さらなる事業展開を目指していきたいと思います。

簡単ではありますが、以上で私からの説明とします。ご清聴ありがとうございました。

質疑応答:2025年9月期のクリエイター報酬増加の背景について

質問者:2025年9月期のクリエイター報酬額については、かなりの伸びがあるように思います。背景として著作権等収入の急成長があるかと思いますが、そのあたりについてもう少し詳しく教えていただければと思います。

西尾:スライド右下のグラフをご覧いただくとわかるとおり、当社はもともと2019年9月期時点では課金収入のみでした。この時期から準備を進めてきた結果、2023年9月期頃から著作権等収入が増え、さらに2025年9月期には著作権に加え、新たな枠組みである著作隣接権でも収益を獲得できるようになりました。

これに伴い、売上が大きく成長し、また、売上の増加に応じてクリエイターに還元する報酬も増えているという背景があります。

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