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2027年4月期 第1四半期決算

田角陸氏(以下、田角):みなさま、本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。ANYCOLOR株式会社代表取締役CEOの田角です。それでは、2027年4月期第1四半期の業績について、CFOの釣井よりご報告します。

釣井慎也氏(以下、釣井):ANYCOLOR株式会社取締役CFOの釣井です。2027年4月期第1四半期の決算ハイライトについてご説明します。第1四半期の業績はスライドに記載のとおりで、売上高および営業利益ともに当初開示していた見通しを上振れて着地しました。

領域別に見ていくと、まずライブストリーミング領域は、メンバーシップが安定的な推移を継続しています。スーパーチャット収益も前四半期から横ばいで推移しています。一方で、広告収益は季節性の影響などから前四半期比で減少しています。「YouTube」の視聴時間は、大規模配信施策やゲーム企画への参加などにより、好調に推移しています。

次に、コマース領域です。VTuberユニットの周年施策や季節性の施策、イベント関連施策を中心とした大規模施策については、おおむね想定どおりの着地となっています。一方、この第1四半期中に販売した音楽CDで当初の想定を大きく上回ったものがあり、コマース領域全体では見通しを上振れました。

次に、イベント領域です。この第1四半期は「にじさんじフェス2026」といった大型イベントや複数のVTuberのソロ公演を開催しました。いずれの公演も当初の見通しを上回る反響をいただき、売上高が想定を上回る結果となっています。

最後に、プロモーション領域です。7月末頃にいくつかの案件で実施延期などの事態が生じたものの、全体としてはおおむね想定どおりの着地となりました。

売上高および営業利益推移(四半期)

売上高および営業利益の四半期推移は、スライドに掲載のとおりです。

コスト内訳推移(四半期)

コストの内訳です。直接変動費比率は、この第1四半期に大型イベントの開催があり、それが全社の原価率上昇につながりました。一方、棚卸資産評価損は、ここ数四半期にわたり大きな金額を計上してきたものの、この第1四半期の計上額は約4億6,000万円で、おおむね当初の想定どおりとなっています。

その他原価・販管費については、人件費が中心となっていますが、おおむね期初に計画したとおりに進捗しています。

VTuber数およびANYCOLOR IDの推移

VTuber数の推移としては、この第1四半期は7月に「にじさんじ」より2名の新規デビューがありました。卒業などの動きはありません。ANYCOLOR ID数の推移は、スライドに記載のとおりです。

従業員数の推移

従業員数の推移です。2027年4月期に入りあらためて採用を計画しており、足元の進捗はおおむね計画どおりとなっています。

新規デビューおよびVTAオーディション

この第1四半期における新規デビューおよびVTAオーディションについてです。新規デビューに関しては、スライド左側に掲載されているとおり、「ぽっぷん・パーラー」という「元・魔法少女」と銘を打った女性2名のユニットがデビューしました。

VTAオーディションについても、スライドに掲載されている3つのオーディションをこの期間中に開催しました。

第1四半期の主要施策(ライブストリーミング・イベント)

第1四半期中の主要施策について、スライドに領域ごとに掲載しています。ライブストリーミング領域については、イベント関連、ゲーム大会、3Dお披露目などの取り組みを実施しましたが、いずれも大きな同時接続数となるなど、反響の良い結果となりました。

イベント領域については、先ほどお話しした「にじさんじフェス2026」に加え、VTuberのソロ公演を3つ開催しています。

第1四半期の主要施策(コマース・プロモーション)

コマース領域については、スライド左上に音楽CDの一例が掲載されています。第1四半期に発売し、反響が良かったものです。また、6月に行っているジューンブライド関連施策や、VTuberの周年施策も実施しています。

プロモーション領域に関しては、上段2つがゲームのPR配信です。下段は、左側が「よこはまコスモワールド」と「3SKM(スリーエスケーエム)」のコラボ、右側が海上保安庁とのコラボで、「にじさんじ」としてのプレゼンスを高めることを期待しています。

2027年4月期 業績予想(変更なし)

業績予想と第2四半期の業績見通しについてです。通期の業績予想は、前回開示した内容から特に変更はなく、引き続き達成に向けた取り組みを継続していきたいと考えています。

2027年4月期 第2四半期業績見通し

第2四半期の業績見通しです。売上高・営業利益については、スライドに記載のとおりです。第1四半期に引き続き、イベント領域を中心に大きく盛り上がることを予想しています。

自己株式の取得

最後に、本日開示した自己株式の取得について簡単にご説明します。当社は従前より、中期的な方針の中で企業価値の継続的向上と株主のみなさまへの還元のバランスを重要課題の1つと位置づけており、今回、このタイミングで自己株式の取得を開示しました。規模は金額で70億円を上限とし、9月10日から今期末までの期間で買付けを行います。

当社からの説明は以上です。

質疑応答:音楽CDの堅調な販売の要因について

釣井:「今回の音楽CDの堅調な販売は、特殊な要因によるものでしょうか? それとも、ファンベースの拡大や消費行動の変化によるものでしょうか?」というご質問です。

田角:まさにVTuberの人気向上が要因だと思います。それに加え、音楽CDへの期待やコンテンツに対するお客さまの期待、ライブイベントを実施することへの期待が複合的に重なり、想定以上の高い結果になったと認識しています。

質疑応答:第2四半期における売上高の成長要因について

釣井:「第2四半期の売上見通しが前年同期比で大幅に増える背景をどのように整理していますか? 一過性の施策なのか、ベースのファン層の拡大を含めた持続的な事象なのか、どのように見ていますか?」というご質問です。

まず大前提として、第2四半期に限らず全般的にベースとしてのファン層が拡大しています。その上で、第2四半期において前年同期比で大きく伸びる背景としては、イベントが1つの要因となっていると思います。

イベント領域の売上は前年同期比で大きく伸びることを予想しており、イベントに伴って販売される物販がコマース領域にも影響を与えます。これらの要因により、第2四半期は前年同期比で大きく伸びると見込んでいます。

質疑応答:自己株式取得の背景と今後の継続性について

釣井:「このタイミングで自己株式取得を公表した背景と、今後の継続性、判断軸もあわせて最新の見方を教えてください」というご質問です。

自己株式取得については、前回の決算時に公表した中期的な方針の中で「継続的に実施する」とご説明しました。現在の会社の投資状況や市場株価の状況を総合的に勘案し、2027年4月期での自社株買いとして、今回この規模で発表しています。

今後の継続性という観点では、このような自己株式取得を今期および来期以降も継続的に実施していきたいと考えています。

質疑応答:プロモーション領域における期ずれの売上高への影響について

釣井:「7月に生じたプロモーション領域の期ずれについて、売上への影響はどの程度ですか?」というご質問です。

金額としては1億円前後の規模であり、全体に大きな影響を与えるものではないとご理解いただければと思います。

質疑応答:通期業績予想の維持の背景について

釣井:「第1四半期は計画を上振れ、第2四半期の計画も好調な利益を見込んでいます。今回、通期業績予想は維持するとのことですが、今後のリスクを見ているのか、あるいは計画レンジの範囲に収まるレベルの好調であるからでしょうか?」というご質問です。

第1四半期は、先ほど少しお話しした音楽CDの好調が大きな要因の1つだったと思います。また、第2四半期は先ほどお伝えしたとおり、イベントを中心に各種の個別施策により好調に推移すると見込んでいます。

第2四半期が見込みどおりに進捗し、第3四半期以降の見通しもより見えてきたところで、通期業績予想についても検討していきたいと考えています。

質疑応答:第1四半期の原価率について

釣井:「前回の説明会で『原価高騰の可能性を計画に織り込んでいる』とご説明があったかと思います。今回の業績では目立った影響がないように見えますが、どのような状況でしょうか? 今後の見通しを含めて教えてください」というご質問です。

第1四半期の原価率は、これまでの原価率と比較して特に目立った変化はありませんでした。背景として、商材別で個別に見ていくと、予想していたとおり、原価率がやや上がっている商材も実際に存在しています。

ただし、足元で実施した値上げや商材の選定、発注先の工夫などにより吸収した部分があります。その結果、現在のところ数値としては特段の影響が出ていないという状況です。

質疑応答:自己株式の取得期間について

釣井:「これまでの自己株式取得の実績を拝見すると、取得期間を前倒しで終了しているケースが見受けられます。本日、2027年4月末までに70億円を上限とする自己株式の取得を決議していますが、今回も前倒しで終了する可能性はあると見てもよいでしょうか?」というご質問です。

具体的な買付期間については現時点でお話しできる内容ではありませんが、今回発表した期間内で買付けを進めていきたいと考えています。

質疑応答:第2四半期見通しへの音楽CD好調の織り込みについて

釣井:「第1四半期は音楽CDが想定以上に好調であったとのことで、第2四半期に開催するライブへの好影響が期待できそうです。計画上は音楽CDの好調は考慮されているのでしょうか?」というご質問です。

本日開示した第2四半期の見通しは、足元での音楽CDの好調なども考慮した上での数字とご理解いただければと思います。

質疑応答:第2四半期のイベント売上が第1四半期から減少する背景について

釣井:「第2四半期に実施予定のイベントの集客力は、第1四半期に実施されたイベントよりも高いのではないかと考えていますが、第2四半期のイベント売上が第1四半期から減少する見通しとなっている背景を教えてください」というご質問です。

第1四半期に開催したイベントは、スライド右側に掲載している4つです。特に左上の「にじさんじフェス2026」のイベントに関しては、当社に所属しているほぼすべてのVTuberが参加している大型イベントで、第1四半期の売上に大きく貢献しました。

第2四半期に予定しているイベントは、特定のVTuberによるソロ公演やユニット公演です。そのため、単体イベントの規模では、第1四半期の「にじさんじフェス2026」のほうが大きいのではないかと思います。

質疑応答:起用頻度のコントロール施策について

釣井:「起用頻度のコントロール施策について、前年同期との比較で可能な限り定量的に第1四半期の実績を教えてください。また、本施策の実施によるタレントのみなさまからの反応はいかがでしょうか?」というご質問です。

田角:これまでは、起用頻度を増やしながら収益性を向上させてきたことが成長の背景のひとつとして挙げられます。一方、これからの成長という観点では、お客さまの数を増やすことにより注力して成長を目指し、収益拡大に取り組んでいるのが現状です。

起用頻度のコントロールについては、起用頻度を大幅に減らすというわけではなく、前年と比べて大きく増加させることなく、しっかりとお客さまの数を増やすことで増収を狙うのが現在の取り組みだと考えています。

さらに、新人がデビューしタレント数が増加することに伴い、会社全体として施策の数をしっかりと増やしていくことができれば、より良い結果につながるのではないかと思います。

質疑応答:第1四半期におけるコマース領域の増収要因について

釣井:「第1四半期のコマース領域の売上高は、前年同期比で約10パーセント増でした。これは5月の値上げによる増収分がほとんどでしょうか? ユニークな購入者数のトレンドはどのようになっていますか?」というご質問です。

購入者数と購入者あたりの金額に分けて前年と今年を比較すると、購入者数の増加による影響が大きいと考えています。四半期単位でのユニーク購入者数は非開示ですが、この第1四半期は過去最大の結果となっています。このような点を考慮すると、増収の主な要因は購入者数の増加によるものと考えられます。

質疑応答:「ぽっぷん・パーラー」への期待について

釣井:「新規デビューVTuberの人気状況、活動や業績貢献への評価・期待について、どのように考えていますか?」というご質問です。

この第1四半期にデビューした2名についてのご質問かと思います。

田角:先ほど釣井がお話ししたとおり、「ぽっぷん・パーラー」は「元・魔法少女」というコンセプトでデビューした2人組です。2人の世界観をお客さまに見ていただきながら、魔法少女というコンセプトのもと、この世界観を好むお客さまをターゲットに活動を継続し、お客さまの基盤を固めていくことを目指します。

デビューしたばかりですので、これからそのような活動をしっかりと行っていけるのではないかと評価しています。

質疑応答:今後の原価率悪化の可能性について

釣井:「原油高騰の影響は足元では見られていないという説明の一方、企画商品は数ヶ月遅れで原材料に影響するケースもあると思います。今後の原価率悪化の可能性についてコメントいただければ幸いです」というご質問です。

今後について現時点で確定的に申し上げるのは難しいですが、先ほどお伝えしたとおり、特定商材等について値上げ要請があるのは事実です。一方で、それに対して値段設定や商材選定、発注先選定の面で、会社としての工夫を継続的に行っています。

その中で、会社としては現在の水準を可能な限り維持できるようコントロールしていきたいと考えています。

質疑応答:VTuber市場の動向と海外市場での取り組みについて

釣井:「VTuber市場全体について、市場成長や競合の状況など、業界再編の可能性を含めてアップデートをお願いします。また、海外市場での取り組みについて、変化などがありましたらご教示ください」というご質問です。

田角:市場の動向には大きな変化があるわけではないと考えています。引き続き、当社ともう1社で市場の大きなシェアを保持しているのが現状だと思います。一方で、VTuber市場に限らず、IPをしっかりと保有し、それを成長させていけるような事業を持つ会社のM&Aは引き続き検討していきたいと思います。

海外市場での取り組みとしては、「NIJISANJI EN」はもちろん、日本のタレントが海外でイベントに出展したり、海外向けメディアや字幕対応を行うメディアへの対応も、足元でやや成果が出始めています。

そのため、「NIJISANJI EN」の活動として企画や音楽を展開していくと同時に、海外向けに国内のタレントを押し出していくことにも積極的に取り組んでいきたいと思います。

質疑応答:過去4年間の新規デビューVTuberの評価について

釣井:「新規デビューについて、スライド38ページに記載の過去4年間を振り返ってコメントをお願いします」というご質問です。

田角:年度ごとに特徴があるかと思います。特に2023年度については、影響力の大きいデビューが多かった1年だったと思います。

2024年度、2025年度に誕生したVTuberユニットについても、さまざまなコンセプトがあり、着実な成長が見られるものが多くなってきているのが現状です。直近の2026年4月期にデビューしたユニットについては、それぞれコンセプトが大きく異なることもあり、新しい層のお客さまを開拓できているユニットが多い印象です。

今後の活動においても、それぞれのタレント性を発揮できるようしっかりと展開していきます。

質疑応答:ファン数の増加要因について

釣井:「『ファン数が増加している』とのコメントがありましたが、既存のVTuberによるファン数増加は、どのようなチャネルを通じて、どのようなファン層に対して起きていると思いますか?」というご質問です。

田角:まず最初に考えられるのは、「YouTube」におけるコンテンツです。特に最近では、ショート動画からの流入により、当社を知っていただくお客さまが非常に多いと考えています。

当社としても、ショート動画の投稿本数を増やすとともに、そこから動画コンテンツ、楽曲コンテンツ、ライブストリーミングコンテンツへの認知を徐々に拡大していくことに取り組んできました。この取り組みが直近で非常に効果を上げている部分だと考えています。

また、「YouTube」での活動が非常に順調に進んでいることに加え、コマース領域やプロモーション領域においても、例えばぬいぐるみのストアや企業さまとのコラボでオフラインの場でお客さまの目に触れる機会が多くあります。こうした場からお客さまに認知いただくことも非常に多いと考えています。

最後に、友人への口コミなどを通じて情報が拡散され、新しいお客さま層に認識されるきっかけになることも、依然として非常に多いと感じています。

質疑応答:企業価値が十分に理解されていないと考える部分について

釣井:「自己株式の取得は、株価も見ての決定だと思います。投資家との対話で、御社の企業価値が十分に理解されていないと考えるところはどこでしょうか?」というご質問です。

田角:VTuberの領域については、理解しがたい部分が非常に多いのではないかと思っています。VTuberの最大の魅力は、タレントやアーティストのような人間性の部分と、キャラクター性の部分が融合している点です。これが、エンタメ事業において他のIPと競い合っていけるVTuberの強みだと思います。

現在、そのVTuberの魅力に気づいてくださるお客さまが増えており、結果的にお客さま層の広がりにつながっていると感じています。投資家やエンタメ業界に限らず、さまざまなお客さまに向けて魅力を伝えていけるよう、引き続き発信を続けていきたいと考えています。

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