logmi Finance
logmi Finance
スターツ出版株式会社7849

東証スタンダード

情報・通信業

スターツ出版のビジョン

関根赴治氏:みなさま、こんにちは。スターツ出版代表取締役社長の関根です。どうぞよろしくお願いします。本日はお忙しいところご参加いただき、誠にありがとうございます。2026年12月期上期決算概要および今後の取り組みについて、スライドを用いながらご説明します。

まず、スターツ出版の企業ビジョン、ミッション、今期のスローガン、中期経営計画の基本方針についてご説明します。当社の企業ビジョンは「感動プロデュース企業へ」です。

スターツ出版のミッション

ミッションは、「文化と笑顔の需要創造」です。1冊の本、1つのサービス、1つの体験から生まれる価値には、人の心を動かし、社会を豊かにする力があると信じて活動しています。

今期のスローガン

今期のスローガンです。今期も8月下旬となり、残すところ4ヶ月少々ですが、「プロダクトアウトからマーケットインへ」を掲げています。

現在AIを利用したサービスが生活に溶け込み、日常に欠かせないものとなりつつあります。お客さまである読者・ユーザーを取り巻く環境は、目まぐるしく変化しています。

ビジネスの世界においても、昨年ヒットしたものや過去に成功したモデルといった、前例踏襲型の勝ちパターンが通用しにくい時代となりました。これまで以上に読者・ユーザーが求めるものを理解し、想像し、それをスピーディに届けていくという思いをスローガンに込めて活動しています。

中期経営計画の基本方針

中期経営計画の基本方針です。2026年から2028年の計画として開示している中期経営計画では、3つの基本方針を掲げています。

1つ目は「IP展開による、収益の最大化」、2つ目は「創り出したプロダクトを届ける・広げる」、3つ目は「AI活用による、読者・ユーザー向けサービス開発と生産性の向上」です。これらの基本方針に沿った具体的な取り組みについては、プレゼンテーションの後半でご説明します。

スターツ出版の事業領域

スターツ出版の事業領域についてご説明します。当社の事業領域は、書籍コンテンツ事業とメディアソリューション事業の2つに分かれます。

書籍コンテンツ事業では、読者ターゲットを小学生から大人までの各世代と性別を掛け合わせて細分化し、各ターゲットに向けさまざまなレーベルを展開しています。編集者、マーケティング担当、小説サイト担当、ライツ担当など、職種の異なるメンバーが1つのチームとなって製販一体で読者・マーケットに向き合うことは、出版業界では珍しい、当社独自の取り組みです。

メディアソリューション事業も、読者・ユーザーの「ひとりで」「友人と」「パートナーと」などの「誰と」の軸と、「ご自愛」「自分磨き」「特別な日」などの目的である「何を」の軸を掛け合わせています。編集、企画、営業、システム開発のメンバーが1つのチームとなり、読者・ユーザー、マーケットに向き合っています。

2026年第2四半期の決算

上期の決算概要です。上期は映像化作品が牽引役となり、売上高は前年同期を上回りましたが、計画には及びませんでした。また、新作を中心にコミックの発刊点数を拡大しています。さらに、プロダクトを「届ける・広げる」ための広告宣伝活動についても先行投資を継続しました。加えて、物価高に伴う製造原価の上昇を受け、大幅な減益となっています。

下期はヒットが期待される映像化作品がいくつかあるものの、来期以降を見据えたコンテンツの拡充を最重要と位置づけ、上期の業績動向も踏まえて通期業績予想の下方修正を発表しました。

2026年12月期 通期業績予想を修正

通期業績予想の修正についてご説明します。広告宣伝手法の見直し等によるコスト削減を実施しながら、筋肉質な運営に努めていきます。一方で、新刊コミックの発刊点数の拡大など、中長期的な成長に向けた先行投資は継続します。

修正後の業績予想では、売上高82億円、営業利益13億円を見込んでいます。前期に続く減益となりますが、コンテンツや作品が売上・利益の源泉であるため、今後の私たちの挑戦にご期待いただければ幸いです。

セグメント別の状況

セグメント別の状況です。残念ながら両セグメントとも前年同期比で減益となりました。

書籍コンテンツ事業は、前年同期比で1億円強の増収となったものの計画には届かず、発刊点数の拡大や印刷費などの製造原価の上昇により、前年同期比で2億円弱の減益となりました。

メディアソリューション事業も、PR・販促ソリューション領域の受注が減少したことに加え、AIの浸透に伴う顧客獲得環境の変化を受け、「OZのプレミアム予約」の広告宣伝費が増加し、前年同期比で減収減益となりました。

投稿サイトでマーケティング&作家を発掘、紙とデジタルの循環で読者を拡大

セグメント別の近況についてお話しします。まずは、書籍コンテンツ事業です。当社の書籍コンテンツ事業の特徴は、「野いちご」「Berry's Cafe」「ノベマ!」の3つの小説投稿サイトを起点とした、紙とデジタルの循環モデルです。

小説投稿サイトでは、投稿作品に対する読者の反応やコメントを活用してマーケティングを行うことができ、読者から支持される作品を書籍化することが可能です。

それを電子コミック化し、さらに読者層が広がる作品については紙コミック化の順で展開を進めています。また、ここ数年は、スターツ出版には読者から支持される優れた作品があるということでご注目いただき、映画化やアニメ化される作品も多数登場しています。

TOPICS LINEマンガの人気作品を紙コミックとして発刊 累計10万部突破

循環モデルをアレンジした取り組みについてです。当社運営の小説投稿サイトではなく、国内最大級の電子コミックサービスで多くの読者から支持された作品の紙コミックを、当社から発売する取り組みを開始しました。

「LINEマンガ」で年間ランキング1位を獲得した『枯れた花に涙を』という作品は、これまでに4巻を発刊しており、累計10万部を突破しました。年内に10巻までの発刊を予定しています。

ポイントとして、電子コミックサイトでマーケティングができている作品であることが挙げられます。また、スライド下部に示しているとおり、コレクションニーズに応えるために、各書店と連動して限定特典を準備するなど、読者に届ける工夫を行っています。

この成功事例をもとに、他の人気タイトルの紙コミックも発刊できるように調整を行っていますので、今後の展開にもぜひご期待ください。

TOPICS 書店・映像化⋯パートナー各社との共同コンテスト開催を拡大

循環モデルの起点である当社の小説投稿サイトでは、書店や映像制作会社と連携し、共同コンテストの開催を拡大しています。当社からの書籍化はもちろん、映像化や先行配信といった夢のある機会を提供することで、熱意のある作家・作品の発掘と育成を積極的に進めています。

読者ターゲットを細分化し、網羅的にレーベルを展開

書籍コンテンツ事業の2つ目の特徴についてご説明します。読者ターゲットを細分化し、網羅的にレーベルを展開しています。10年前はスライド左上に示している、10代から20代の女性向けレーベルの展開のみでした。

現在の主力である大人向け女性レーベルについては、現代、和風、異世界といった読者の嗜好ごとにレーベル化しています。男性向けレーベルについても、大人向けだけでなく、少年コミックにチャレンジするなど、読者に寄り添ったレーベル展開を進めています。

TOPICS 今期も3レーベルを新創刊

今期も新たに3つのレーベルを創刊します。1つ目は、性描写のない青春BL紙コミックレーベルです。ライトBL小説の「BeLuck文庫」は以前から開始していましたが、紙コミックの「BeLuck COMICS」を6月に発刊しました。

後ほど映像化作品のスライドでもご紹介しますが、当社原作の青春BLレーベルをもとにしたドラマが、2026年下期に3本放送されます。ぜひご注目いただきたいレーベルです。

2つ目は、少年漫画の紙コミックレーベル「ゼライズCOMICS」を7月に創刊しました。紙コミックのレーベルは創刊1巻目から結果を出すのは難しく、2巻、3巻と作品を積み重ねることで読者に届け、新たなチャレンジを進めていくレーベルとなっています。

3つ目は、11月創刊予定の「ルヴェリアノベルス」という異世界ファンタジーBLレーベルです。異世界ファンタジーとBLは当社が得意とするジャンルのため、この2つを掛け合わせたレーベルです。2027年春にコミックレーベル化も計画していますので、ぜひご期待ください。

TOPICS 作品・レーベルを“届ける・広げる”ための、積極的な投資を実施

このようにレーベルを次々と拡大していますが、レーベルや作品を拡大するだけでは読者の手に届きづらいため、知ってもらうための活動にも並行して取り組んでいます。

1つ目は、多くの方が時間を費やしているSNSを活用し、小説・漫画ジャンルで影響力のあるインフルエンサーとのコラボレーションを行っています。魅力的な作品でも、書店に並べるだけでは届けられるお客さまが限られてしまいます。作品を作るだけでなく、届け、広げることができる出版社として、この活動を継続していきます。

また、「コミリラ」という名称で、当社の女性向けレーベルを集めたコミックサイトを開設しました。SNSなどを通じて作品を知り、興味を持たれた方に、まずは試し読みしていただく場として位置づけています。こちらも投資の1つとなりますが、作品をご購入いただくまでに必要なタッチポイントであると考え、今後も引き続き運用していきます。

書籍コンテンツ事業の読者ターゲット別売上推移と発刊点数

書籍コンテンツ事業における読者ターゲット別の売上推移と発刊点数について具体的にお伝えします。先行投資として発刊点数を拡大していますので、その状況についてご説明します。

まず、スライド上部のグラフは読者ターゲット別の売上推移を示しています。2023年および2024年は数字が大きく伸びていますが、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』等の大ヒット作に恵まれた時期であったと考えています。

現状の当社書籍部門の実力を正直にお伝えすると、2022年がベースとなるのではないかと考えています。2022年の数字がどのように作られたかというと、2020年のコロナ禍の際にメディアソリューション部門から書籍部門へ人員を10名以上シフトしました。この人員シフトにより、レーベルや発刊点数の拡充を図り、成長を遂げました。

この実力をもう一度引き上げるために、あらためて発刊点数へこだわる必要があると考えており、このための投資を今後も継続します。

特に電子コミック市場においては、続巻の刊行が重要です。2巻目、3巻目を刊行することで、前の巻の売上にもつながる連鎖効果が期待できるため、引き続き電子コミックの新刊投入を進めていきます。

スライド右下には、電子コミック新作の発刊点数について、2023年から2026年までのグラフをまとめています。今期は、約90点の新作コミックを市場に投入します。これらが成果を上げ始めるのは来期後半以降になると見込んでいますが、2020年から2022年にかけての成長のように、再び右肩上がりの業績を実現するため、このような挑戦を行っています。

多少時間のかかる先行投資ではありますが、着実に進めることで実力を高め、中期的な成長につなげていきたいと考えています。

IP展開による収益の最大化

ご注目いただいているIP展開についてご説明します。スライドに記載のとおり、2月に公表した時点と比較して2作品が追加されました。タイトルを公表できる作品について、スライドに示しています。

現在、アニメ『鬼の花嫁』、映画『あの星の降る丘で、君とまた出会いたい。』、そしてドラマ2作品が放送・上映中です。映像化をきっかけとして、書店や電子書店の目立つコーナーに展開しています。映画、アニメ、ドラマとともに、店頭での展開にもご注目いただけると幸いです。

TOPICS IP展開と連動し、アイテムの多角化

IP展開についても新たなチャレンジを行っています。映像化だけでなく、『鬼の花嫁』についてはアニメ放送に合わせ、当社として初めての試みとなるファンブックを発行しました。さらに、アイテムを販売するPOP UP SHOPを展開し、ファンの方々のコレクションニーズに応える取り組みも行っています。

また、今年10月から第2シーズンの放送が決定しているドラマ『修学旅行で仲良くないグループに入りました』は、昨年秋にABCテレビでドラマ化され、ヒットしました。こちらについてはアニメイト社にご協力いただき、コミックとグッズのセット販売も実施しました。

このようなグッズ展開に関しては、まだまだ手探りの状態ではありますが、映像化された作品を中心に、書籍やコミックはもちろん、さまざまなチャレンジを行いたいと考えています。

編集部による厳選施設・体験プラン紹介 × 予約サービス「OZmall」

メディアソリューション事業です。この事業は、編集部が厳選した施設や体験プランをご紹介し、予約も可能な「オズモール」の予約サービス「OZのプレミアム予約」と、後半でご説明する『オズマガジン』『メトロミニッツ』といった長年お客さまから支持をいただいているメディアブランドを活用した企業・自治体向けソリューションビジネスの2つで構成されています。

まず、今年でサイト開設から30周年を迎えた「オズモール」で展開する「OZのプレミアム予約」についてです。こちらは、編集部が厳選した施設のみをご紹介し、OZ限定の特典がセットになった特別プランを予約することが可能です。

スライド右下のグラフに示しているとおり、約8,000の施設とご契約いただいており、予約送客に対して送客手数料をいただくモデルで展開しています。

昨年1年間の集計では、年間で約370万人の方に「オズモール」を通じて飲食店や美容サロンをご利用いただきました。単純計算すると、1日あたり約1万人の方が「オズモール」経由で何かしらの体験を行っていることになります。

TOPICS ひとり利用にも、貸切利用にも、カフェ業態の店舗を拡大

「オズモール」の予約サービスに関するトピックスを1つご紹介します。当社では「ひとり」と「群れ」と呼んでいる新しい取り組みがあります。

昨年、「コンロキャンセル界隈」という言葉が流行語となりました。これは一人暮らしの方が、自宅に帰って料理することが面倒なため、コンロを使用せずに外食などを選ぶといった文化を指します。この言葉に象徴されるように、1人で外食を楽しむ利用者が増加しています。

また、もう1つの動きとして、各企業では出社回帰が進んでいます。出社を推奨する動きが増え、社員や仲間が集まってコミュニケーションを取り、グループで食事をする機会が増加しています。

このようなニーズに対応するため、1人での利用にも大人数のグループでの利用にも対応できる飲食店として、スライド右側でご紹介しているようなおしゃれなカフェ業態の店舗拡大を開始しています。

これまで当社は「オズモール」の飲食店予約ジャンルにおいて、記念日の利用に適したレストラン業態を中心に展開してきました。

しかし、これに加え、使い勝手の良いカフェ業態の店舗を追加することで、より利用者の目的に合った飲食店を提案することが可能となります。カフェ業態については、早期に200店舗以上へ掲載を拡大していく予定ですので、ご期待いただければと思います。

TOPICS OZのプレミアム予約“+α”の体験価値を企画商品化

「OZのプレミアム予約」に関して新しい取り組みを行っています。「OZのプレミアム予約“+α”」の体験価値の企画商品化です。

1日約1万人の方々が「オズモール」を通じて、厳選された施設で食事やエステ、マッサージなどを楽しんでいます。特に美容サロンとの相性が良く、予約体験時にメーカーの新商品を体験できる企画が始動しました。

スライドに記載しているとおり、ヘッドスパでリラックスされたお客さまに、体に優しいカフェインレスコーヒーを味わっていただいたり、メーカーの新商材を使用したヘッドスパ体験を組み込み、実際に商品の良さを体験していただいたりする取り組みです。

8月時点でメーカー各社から高い評価をいただいており、「オズモール」の厳選施設で体験できるアイテム数は年内で3万5,000アイテムに達する予定です。厳選施設だからこそ実現できるマーケティング活動として、ぜひご注目いただければと思います。

長く継続するメディアブランドを活用した企業・自治体向けソリューション

メディアソリューション事業の2つ目の柱であるブランドソリューション事業についてです。こちらは『オズマガジン』『メトロミニッツ』といった、長年にわたりお客さまから支持を受けているメディアブランドを活用した企業・自治体向けのソリューションビジネスです。

先ほどお伝えしたとおり、「オズモール」は今年で開設30周年を迎えました。また、雑誌『オズマガジン』は来年で創刊40周年を迎えます。さらに、東京メトロの駅で配布している『メトロミニッツ』も、来年で創刊25周年を迎えます。

これらのブランドを冠にしたイベント企画を開催することで、賑わいを創出する取り組みを行っています。また、「『オズマガジン』のような販促ツールを作りたい」「『メトロミニッツ』の世界観で制作物を作成してほしい」という要望も多くいただいており、実際に商業施設や自治体から販促ツールの制作案件をお引き受けしています。

こちらは、やはり実物の紙媒体を定期的に発行しているからこそ、いただけるお仕事だと考えています。今後もこのような取り組みを継続していきたいと考えています。

TOPICS 雑誌編集者が講師に 市民ライターによる街の魅力発信冊子制作

ブランドソリューションの取り組みの中から、ユニークなトピックを1つご紹介します。当社の雑誌編集力に魅力を感じていただき、当社編集者が講師となり、公募で集まった市民ライターの方々とともに街の魅力を発信する冊子制作事業を導入してくださる自治体が徐々に増えています。

この事業は群馬県太田市でスタートし、太田市ではこれまでに6号目まで制作しました。千葉県木更津市では、3号目まで制作しています。さらに今期は、東京都西東京市でも制作事業が開始され、市民ライターの募集が始まったところです。

この取り組みでは、実際に住んでいる方に街の魅力を発見していただき、街に愛着を持ってもらうことを目指しています。講師である編集者の数には限りがありますが、メディアブランドの有形無形の価値を活用しながら事業を進めていきたいと考えています。

TOPICS 雑誌メディア等の取材情報をデジタルMAP化、10月より販売予定

昨年にM&Aによって当社の仲間となったRelyonTrip社が運営するアプリ「SASSY(サッシー)」を活用したデジタルMAP販売についても、10月のスタートに向けて準備を進めています。雑誌メディア等の取材情報をデジタル化し、必要な部分だけを購入できる新サービスです。

例として、横浜特集を挙げています。利用者によって必要とする領域が異なると考えており、中華街のみの情報が欲しい方や、横浜全域の情報が欲しい方がいると思います。従来の雑誌メディアは、1冊まるごと雑誌の情報が提供されてきましたが、これをデジタル化し、記事ごとに販売を可能にしていきます。

この取り組みは、当社だけでなく、おでかけ系のメディアを発行する他の出版社や街の情報を発信しているクリエイターの方々にも広げ、新しいサービスとして展開することを視野に入れています。ぜひご期待ください。

レストラン探しの面倒を解消「OZmall AI [β版] 」提供スタート

AI活用についてです。中期経営計画の基本方針として「AI活用による読者・ユーザー向けのサービス開発と生産性の向上」を掲げており、その取り組みについてもご紹介します。

まず1つ目として、「オズモール」のレストラン探しに活用できる「オズモール AI [β版]」の提供を開始しました。お店選びの基準は、人によって異なります。特に「オズモール」では、「パートナーの誕生日にサプライズしたい」「部署の同僚に喜んでもらいたい」といったように、相手に喜んでいただくことを目的としたニーズが根強いです。

しかし、このようなニーズに対しては、日付やエリアなどの条件検索だけでは十分に対応することが難しい状況です。

そこで、シーンや気分、演出などの相談ができ、候補店やプランを提案してくれるチャット形式のAIをご用意しました。現在は育成段階にあるため、精度に関してはまだ向上の余地がありますが、お客さまが言語化しにくい要望にも回答できるよう、精度を高めていく方針です。

お客様サポートのアシスタントとしてAIを活用

生産性向上に向けたAI活用事例を2点ご紹介します。1つ目は、お客さまサポート部門のアシスタントAIです。このAIは、特に「オズモール」部門で活用しています。

お客さまからの問い合わせやご意見については、従来、担当者が内容を確認し、要点を整理して返信文を作成していました。しかし、担当者が人である以上、回答にムラが生じたり、必要以上に時間を費やしてしまうことがありました。

新しい取り組みにおいてもユーザーとのコミュニケーションは引き続き人が行っていますが、過去の対応事例を学習データとして活用するアシスタントAIを構築しました。このAIが要点整理や返信文案の提案までを行います。これにより、対応スピードが向上し、お客さまサポートの負担軽減につながっています。

SNSアカウントでの、多言語×ローカライズ投稿を、AI活用によって効率的に実現

生産性向上に向けたAI活用事例の2つ目は、SNSアカウント投稿における1投稿素材のマルチ活用です。現在、当社はおでかけ情報を紹介するSNSアカウントを3つ運用しており、従来は1アカウントごとに投稿内容を考え、翻訳する必要がありました。

ここでもAIの力を活用し、翻訳に加え、各アカウントのターゲットに合わせたローカライズされた投稿案をAIアシスタントが提案します。今後も引き続きAIを活用しながら、生産性の向上に努めていきます。

成長投資・実行の具現化に向けた活動

成長投資およびIR活動の近況についてお知らせします。長年積み上げてきた利益剰余金を活用し、成長投資としてM&A、資本提携を推進していくことについては前任の社長時代から取り組んできましたが、現在、具体的な活動を開始しています。

当社においては、成長投資を「共に感動を生み出す仲間づくり」と定義し、多様なチャネルで情報を発信しています。また、当社担当者によるドアノックを通じた直接的なアプローチも実施しています。

具体的な案件については現時点では言及できませんが、近い将来、新たな成長投資案件が出てくるものと考えていますので、ご期待いただければ幸いです。

IRコミュニケーションの強化

IR活動に関しては、株主・投資家のみなさまにも「届ける・広げる」を強化していきたいと考えています。自社ホームページのIR情報のコンテンツ拡充に加え、IR更新情報をお知らせするメールマガジンの準備を進めています。

女性・若手の多い社員構成

最後に、企業風土についてご紹介します。当社は、穏やかでのびのびとした、社員の成長が持続できる企業風土を目指しています。女性社員は全体の73パーセントを占めており、管理職も約半数が女性です。産休や育休から復帰した社員にとっても、働きやすく活躍できる職場を意識しています。

社員を育成する各種施策

社員を育成する各種施策についてご紹介します。社員の育成やコミュニケーションの活性化を目的とした取り組みを充実させています。特に、所属部署以外の業務やメンバーを理解し、交流する機会を重視しています。

ふだんの業務に戻ると、部署の仕事や目の前の業務、チームのタスクに追われ、視野が狭くなりがちです。そのため、「私たちの仕事セミナー」や「スターツ出版未来プロジェクト」という取り組みを通じて各部署のメンバーが交流し、新しい事業のコミュニケーションを図る機会を大切にしています。

これらの取り組みは、当社が長年培ってきた企業風土があってこそ成り立っているものと考えています。部署横断による取り組みでは、すでに成功事例が生まれ始めていますので、今後も強化していきたいと考えています。

社員の活発なコミュニケーションを育む制度

社員の活発なコミュニケーションを育む制度についてご紹介します。企業風土の醸成に貢献しているのが、社員の活発なコミュニケーションを育む制度です。全社員で行っている懇親旅行イベント「moaJAM」は、今年で21回目を迎えました。

「全社で社員旅行している会社はなかなか珍しいですね」とよく言われますが、こちらは当社の文化として定着させていきたいと考えており、継続して取り組んでいます。

また、少しおせっかいに感じるかもしれませんが、何かしらの共通点があるメンバーを部署横断でグルーピングし、「オズモール」の掲載店で一緒にランチを食べる「シャッフルランチ」といった取り組みも継続しています。

共通点があることで会話が生まれやすく、そこからコミュニケーションが発生して仕事につながることもあります。そのため、このような社員の活発なコミュニケーションを促進するための支援も継続していきます。引き続きチャレンジを推進する前向きな雰囲気で全社員が事業に取り組んでいます。

感動プロデュース企業へ

最後に、「感動プロデュース企業」として引き続き活動していきますので、ぜひみなさまのご支援をお願い申し上げます。

facebookxhatenaBookmark