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シチズン時計株式会社7762

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今回のポイント

小林啓一氏:シチズン時計広報IR担当の小林です。2026年度第1四半期の業績概要をご説明します。

今回の決算発表のポイントです。第1四半期の連結業績は増収増益となりました。通期業績予想については、第1四半期累計の業績の上振れや想定為替レートの変更を反映し、上方修正します。また、年間配当予想を前回予想から3円増配し、53円とします。

2026年度第1四半期(4-6月)連結業績概要

それでは、第1四半期の連結業績をご説明します。売上高は、「時計」「工作機械」「デバイス」の3事業すべてが好調に推移し、981億円で前年比30.3パーセントの増収となりました。営業利益は主に時計事業と工作機械事業の売上増加により99億円となり、前年比110.9パーセントの大幅増益となりました。営業利益率は10.1パーセントです。

経常利益は、為替差益の増加や持分法による投資利益の増加などにより、117億円で前年比90.8パーセント増となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、投資有価証券売却益の減少により、前年比2.9パーセント減の89億円となっています。

2026年度第1四半期(4-6月)セグメント別業績概要

事業セグメント別の業績です。時計事業は、完成品販売・ムーブメント販売ともに好調に推移し、売上高は548億円で前年比32.1パーセントの増収、営業利益は71億円で前年比62.1パーセントの増益となり、営業利益率は13パーセントとなりました。

工作機械事業は、国内市場と海外市場がそれぞれ増収となり、売上高は256億円で前年比35パーセントの増収、営業利益は32億円で前年比112.5パーセントの大幅増益を達成しました。

デバイス事業は、フォトプリンターなどが好調に推移し、増収・増益となりました。

時計事業 2026年度第1四半期業績推移

時計事業の概況をご説明します。完成品販売のうち、「シチズン」ブランドは、国内市場において内需が好調に推移し、増収となりました。海外市場は、北米の力強い販売の伸びに加え、欧州とアジアの販売も好調に推移し、増収となりました。

「ブローバ」ブランドは、主力市場の北米において、百貨店とトラベル流通の販売が牽引したほか、自社ECでの販売も伸長し、増収となりました。ムーブメントは、機械式ムーブメントを中心に好調に推移し、増収となりました。

時計事業 地域別売上高伸び率

現地通貨ベースの地域別売上高の伸び率です。棒グラフの赤色で示されている国内は、主力の「アテッサ」の販売が堅調に推移したほか、プレミアムブランドの「ザ・シチズン」の販売が牽引し、増収となりました。

緑色のアジアは、タイやインドにおいて機械式時計を中心に販売が好調に推移したほか、台湾や香港の販売も堅調を維持し、増収につながりました。

青色の北米は、「シチズン」「ブローバ」ブランドともに百貨店流通の販売が好調に推移し、自社ECの販売が大きく伸びた結果、大幅な増収となりました。

紫色の欧州は、製品ラインナップの拡充に伴い、機械式時計の販売が好調に推移したことに加え、「プロマスター」などの販売も伸び、増収となりました。

時計事業 トピックス

続いて、時計事業のトピックスです。当社は、1976年に世界で初めてアナログ式光発電の腕時計を発売し、今年で50周年を迎えました。この特別な節目に、主力市場の北米において、エコ・ドライブ誕生50周年を記念した“Powered By Any Light”キャンペーンを展開しました。

Z世代とミレニアル世代の若年層ユーザー向けに、“Any Light(あらゆる光)”で動くエコ・ドライブの革新的な技術を魅力的な物語で表現し伝えています。YouTubeで動画を公開していますので、ぜひご覧ください。

時計事業 トピックス

続いて、「ザ・シチズン」です。エコ・ドライブ50周年を記念し、「ザ・シチズン」からエコ・ドライブ誕生50周年モデルを発売しました。

こちらの限定モデルは、四季を通して緑を保つ松の葉から連想される不変の象徴「千歳緑」に染め上げた土佐和紙を文字板に採用しています。当社からの出荷ベースでは、すでに国内の販売予定数量は完売となっています。2027年度中のグローバル展開を見据え、引き続きシチズンの最高峰ブランドの世界観を醸成していきます。

時計事業 トピックス

最後に、グローバルサブブランドの1つとして展開強化を進めている「シチズン エル」です。「自然の輝きをまとって、ひとつ上の自分になれる」ジュエリーライクウオッチ「シチズン エル」から、特徴的な雫のシェイプで、雨の美しさとその優雅さを表現したジュエリーライクなコレクションを発売しました。

「シチズン エル」は、前年度に国内、北米、欧州、アジアでのグローバル展開が順調に進み、売上が大きく伸びました。今年度もその勢いは継続しています。成長余地のあるレディス市場において、引き続きサブブランドを活用し、ブランド提供価値の向上に取り組んでいきます。

工作機械事業 2026年度第1四半期業績推移

次に、工作機械事業です。国内市場は、AI・半導体関連の販売増に加え、その他業種においても回復傾向が見られ、増収となりました。

海外市場は、米州でAI・半導体関連と医療関連の販売が堅調に推移しました。欧州は時計関連や航空機関連などの販売が回復基調となったほか、アジアは中国においてAI・半導体関連の販売が大きく伸びました。その結果、海外市場全体で増収となりました。

営業利益は増収に伴う押し上げにより増益となっています。

工作機械事業 受注状況

地域別の受注状況です。スライドの折れ線グラフは、受注台数の3ヶ月移動平均における前年同期比および3ヶ月前比の増減率の推移を表しています。

地域別で見ると、国内はAI・半導体関連の需要増に加え、その他業種においても回復が見られ、受注が増加しました。アジアは、中国向けのAI・半導体関連の旺盛な需要が継続しているほか、その他アジアにおいても増加傾向が見られました。

米州は、医療関連の受注が堅調に推移しているほか、AI・半導体関連の受注拡大に加え、航空機関連の受注も増加しました。欧州は、主力の自動車関連の需要が軟調な一方で、時計関連や航空機関連の受注は回復基調となっています。

デバイス事業 2026年度第1四半期業績推移

デバイス事業です。自動車部品は市場の回復が力強さを欠き、前年並みの水準となりました。小型モーターは、市況が緩やかに復調したほか、医療関連などの販売が堅調に推移し、増収となりました。セラミックスは、光通信向けのサブマウント製品などの販売が好調に推移し、増収となりました。プリンターは、安定した需要を背景にフォトプリンターの販売好調が継続し、増収となりました。

2026年度 通期連結業績予想

最後に、2026年度の業績予想をご説明します。通期の連結業績予想は、第1四半期累計の業績の上振れや想定為替レートの変更などを反映し、売上高は330億円増の3,950億円、営業利益は60億円増の405億円、経常利益は60億円増の435億円、親会社株主に帰属する当期純利益は45億円増の320億円にそれぞれ上方修正しています。

第2四半期以降の予想為替レートは、USドル155円、ユーロ180円と設定しています。なお、前年度に発生した米国による追加関税の還付金については、返還時期と金額が確定していないため、今回の業績予想には織り込んでいません。

2026年度 通期連結業績予想 セグメント別業績推移

事業セグメント別では、全セグメントにおいて売上高と営業利益を上方修正します。

時計事業は、北米市場を中心に好調な販売が継続するほか、ムーブメント販売も好調に推移すると見込まれます。工作機械事業は、半導体関連の需要増に加え、設備投資需要が回復傾向にあり、良好な受注環境が続く見通しです。デバイス事業は、フォトプリンターをはじめとする主力製品の販売が堅調に推移すると予想しています。

質疑応答(要旨)1【全体】

Q:米国追加関税の還付金額はいくらでしょうか?

A:還付は、返還時期と金額が確定していないため業績予想には織り込んでいません。申請金額は40億円程度です。

質疑応答(要旨)2【時計事業】

Q:好調な業績の背景と持続性について教えてください。

A:業績好調の主因は主力の北米の販売が計画を大きく上振れたことです。北米は、販売単価と数量が前年比で同程度上昇しており、数量増も貢献しました。売上高の増加に加え、高付加価値モデルの出荷が伸長したことも営業利益に寄与しています。

北米は、足元でも引き続き力強い需要があり、第2四半期以降も好調が継続すると見ています。流通在庫も適正な水準で、セルスルーも順調に推移しています。

質疑応答(要旨)3【時計事業】

Q:北米の自社EC販売の好調について教えてください。

A:主力の北米において、デジタルマーケティングを強化しており、その成果が出始めています。自社ECは、若年層ユーザーとの親和性が高いため、今後も販売好調は継続すると考えています。

質疑応答(要旨)4【工作機械事業】

Q:旺盛な受注に対する生産能力とリードタイムについて教えてください。

A:前中計から売上高1,000億円を目指し、生産能力増強や自動化による生産性向上に取り組んでいます。前年度から需要が急増しているプローブピン加工用の小型機のリードタイムは1年以上となっているほか、AIデータセンター向けの他製品のリードタイムも3ヶ月前よりも長期化傾向にあります。

質疑応答(要旨)5【工作機械事業】

Q:修正後の業績予想について教えてください。

A:修正した業績予想は、現在見通し可能な当社の生産能力に加え、部品の調達状況なども加味した数値となっています。前年度後半からプローブピン加工用の小型機受注が急増するなど、現中計策定時の想定とは異なる状況となっており、今年度業績は受注分をいかに生産・出荷できるかによるだろうと考えています。

※質疑応答部分は、企業提供の要旨になります。

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