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日経平均71,000円乗せ、電子部品株への物色が拡大

足元で日銀金融政策決定会合、そして米連邦公開市場委員会(FOMC)を、ある程度想定通りに波乱なく通過しました。さらに、世界中を混乱の渦に巻き込んでいた「中東情勢」についても、米国とイランの間でようやく正式に戦闘終結に関する覚書への署名が行われました。これを受けて、6月18日の日経平均は一時71,398.58円まで上昇、終値ベースでも史上初の71,000円乗せで終えています。AIや半導体株がこの上昇を支えているのは変わらないのですが、電子部品株にも物色が広がっています。今回は「地味だけど重要」のまさに筆頭とも呼べる「MLCC」という部品に注目してみましょう。

0.16mm×0.08mmの超小型部品、EV・AIサーバーで需要拡大

関係者や投資家であれば別でしょうが、一般的には「MLCC」と言われても、耳馴染みがないかもしれません。正式名称は「積層セラミックコンデンサ」。電子機器の中で、電気を一時的にためたり、電圧を安定させたり、ノイズを取り除いたりする役割を持つ部品です。知ってほしいのはその「小ささ」です。超小型品では0.16mm×0.08mmほどのサイズもあり、0.5mmのシャープペンの芯と比べても、さらに小さいレベルです。MLCCが面白いのは、需要先が広がっている点です。スマートフォンの高機能化に加え、EV、自動運転、5G、AIサーバー、データセンターの拡大などにより、電子機器に必要な部品点数や性能要求は高まるばかりです。そこで今回は参考までに、テーマ「MLCC」に属する銘柄の一部を紹介します。他にも銘柄があるため、ぜひ調べてみてください。

世界シェア約40%、幅広い電子部品で高シェアを占める大手

1.村田製作所(6981)

MLCCの世界シェア約40パーセントを握る同社が中核銘柄です。主力のコンデンサ以外にもインダクタ(コイル)、フィルタ、リチウムイオン二次電池、センサなどの部品や、それらを組み合わせたモジュールにいたるまで、幅広い製品でグローバル市場の高シェアを占めています。
▼村田製作所(6981)の最新企業情報▼ 株式会社村田製作所 - ログミーファイナンス 村田製作所(6981)の直近1年間における株価推移チャート

小型・薄型・大容量MLCCで世界トップクラス

2.太陽誘電(6976)

同社も世界トップクラス(小型・薄型・大容量)で豊富なバリエーションのMLCCをラインナップしているグローバル電子部品メーカーです。2026年の株価上昇が非常に大きく、さすがに個人投資家は手掛けにくくなっていますが、MLCCの主力株の一角です。
▼太陽誘電(6976)の最新企業情報▼ 太陽誘電株式会社 - ログミーファイナンス 太陽誘電(6976)の直近1年間における株価推移チャート

耐火物で高温処理を支える、電子部品製造の周辺銘柄

3.ヨータイ(5357)

耐火物の製造販売を主力としている企業です。耐火物とは何か、という方も多いと思います。例えば、身の回りのさまざまな製品をつくる元になる鉄などの金属のように、「溶かしたい素材」よりも高温に耐える素材がないと、そもそも溶かすことができません。耐火物とは超高温に耐えられる素材です。同社は直接MLCCの製造を手掛けているわけではありませんが、電子部品の製造工程にも高温処理があり、同社の耐火物が大きく関わっています
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世界トップのジルコニウム化合物、セラミックコンデンサ向けにも展開

4.第一稀元素化学工業(4082)

ジルコニウム化合物の世界トップメーカーです。ジルコニウムは、例えば自動車関連では、排ガス中の有害物質を取り除く触媒材料などに活用されます。必要とされている領域は多岐にわたりますが、セラミックコンデンサ向けでも酸化ジルコニウムを提供しています。
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需要増でも在庫調整リスク、受注動向と稼働率の確認が重要

MLCCは電子部品である以上、景気や在庫状況の影響を避けては通れません。需要が強い時は供給不足や価格上昇が意識されやすい一方、例えばスマホやPCの販売が鈍った際、在庫調整などの動きを映して、全体的に株価の上値が重くなった局面も過去にはありました。少し難しいかもしれませんが、決算などのタイミングで受注動向、稼働率、製品ミックスなどをしっかりと確認したいところです。電子化が進み続けるこの社会の土台を支える部品ですから、中長期で監視しておきたいテーマの1つと言えるでしょう。

執筆:RAKAN RICERCA株式会社
国内株式を中心とした投資関連のコンテンツ作成・情報配信、企業分析などを主な事業内容としている。日経CNBCなど各種メディアへの出演、『ダイヤモンドZAi』をはじめとしたマネー誌への寄稿も多数。


※記事内容、企業情報は2026年6月18日時点の情報です。
※当記事内容に関連して投資等に関する決定を行う場合は、ご自身の判断で行うものとし、当該判断について当社は一切の責任を負わないものとします。なお、文中に特定の銘柄の投資を推奨するように読み取れる内容がある可能性がございますが、当社および執筆者が投資を推奨するものではありません。

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