2026年12月期第1四半期決算説明
KIYOラーニング、1Q売上高は14.6%増で高成長継続 営業損益は0.6億円増と改善し、収益性向上施策が進展
目次

綾部貴淑氏:KIYOラーニング株式会社代表取締役社長の綾部です。本日はお忙しい中、当社のIR動画をご視聴いただき、誠にありがとうございます。2026年12月期第1四半期の決算についてご説明します。よろしくお願いします。
本日は、まずはハイライトをご紹介します。その後、第1四半期の決算概要についてご説明します。
また、前回ご案内したとおり、本期からセグメント別の開示を開始しました。今回は初めてとなるセグメント別決算についてもご説明します。キャリア支援プラットフォーム事業と人的資本活用プラットフォーム事業という区分で、決算の数字および事業の概況についてお話しします。
巻末には、2026年12月期の業績予想と、経営の基本方針と戦略について、前回2月の開示時にご紹介した内容を再掲しています。参考資料としてご参照ください。
2026年12月期 第1四半期 ハイライト

ハイライトです。第1四半期の業績についてです。売上高は前年同期比14.6パーセント増となり、引き続き高成長を維持しています。
営業損益は前年同期比で約0.6億円増加し、前年より大幅に改善しました。
当社では第1四半期は構造的に損益がマイナスとなる傾向にありますが、その中で0.6億円ほどの利益増を達成しました。収益性向上への取り組みが着実に進展しています。
2つのセグメントについてです。キャリア支援プラットフォーム事業は、セグメント売上高が前年同期比13.7パーセント増と順調に成長しています。セグメント損益も前年同期比で0.3億円ほど増加し、収益性も向上しています。
後ほど詳しくお話ししますが、「スタディング」では難関資格講座の強化を進めています。
また、今年度から受講期間がより短い単年度版コースを強化した結果、売上高およびセグメント損益が増加しています。
さらに、この1月からは出版事業「スタディング出版」を開始し、独学層の取り込みを進めています。
もう1つのセグメントの人的資本活用プラットフォーム事業も成長を続けており、セグメント売上高は前年同期比19.1パーセント増と高成長を維持しています。セグメント利益は、利益率を大幅に向上させることができています。
主力である「AirCourse」という社員教育のSaaSサービスについては、会員数や導入企業数が拡大しています。また、解約率も低水準を維持しています。
2026年12月期 第1四半期業績

第1四半期の決算についてご説明します。ハイライトでもお話ししたとおり、売上高は前年同期比14.6パーセント増の12.7億円で、高成長を継続しています。
営業損益は、冒頭でお話ししたように約0.6億円改善しています。営業損益の通期での業績予想は4億円を見込んでおり、前期が約3億円のため、約1億円の増益を目指して取り組んでいます。その中で第1四半期に約0.6億円を増やすことができた点は、非常にポジティブな状況です。
セグメント別の開示について

当期からセグメント別の情報を開示します。スライドではセグメントの内容を簡単にご紹介しています。2つの円の左側は、「キャリア支援プラットフォーム」で、個人のキャリアを生涯にわたって支援するセグメントです。主力事業としては、資格教育事業である「スタディング事業」があります。
さらに、人材紹介の事業である「スタディングキャリア」、独学者向けの出版事業である「スタディング出版」があります。
これらの事業はいずれもシナジー効果が期待できる内容であり、一体的に経営を進めていく方針です。
スライドの右側は「人的資本活用プラットフォーム」です。こちらは企業の人的資本活用を包括的に支援するプラットフォームです。採用に関しては、「スタディングキャリア」からスタートし、主力事業として社員教育のSaaSサービスである「AirCourse」があります。また、昨今では法人向けの「スタディング資格講座」の販売が大幅に増加しています。
さらに「AIナレッジ」というAIを活用したナレッジマネジメントサービスを組み合わせることで、人材育成から人材活用まで一気通貫でご支援していく方針です。
これら2つの事業に関して、決算の数字および事業の概況をこれからご説明します。
事業別売上高・営業損益(1Q)

セグメント別の売上高と営業損益です。キャリア支援プラットフォーム事業の売上高は、前年同期比13.7パーセント増の10.6億円と、高成長を継続しています。セグメント損益については、今回初めてご提供する情報となりますが、前年同期比で約0.3億円の増加となり、改善しています。
人的資本活用プラットフォーム事業は法人向けの事業で急成長を遂げており、売上高は前年同期比19.1パーセント増となっています。セグメント利益も大きく伸びを見せており、前年同期比で175.8パーセント増となっています。
この数字をご覧いただくと、人的資本活用プラットフォーム事業でしっかりと利益を出しており、高い利益率であることがおわかりいただけるかと思います。
第1四半期はキャリア支援プラットフォーム事業がテレビCMなどを行う影響でマイナスになるものの、それ以降は利益が増加する構造になっています。
コスト構造(1Q)

コスト構造についてです。コストの中で最も構成比が大きいのは広告宣伝費です。これは主に「スタディング」が広告宣伝を積極的に活用して集客を行い、成長を目指している事業を展開しているためです。
広告効率は年々改善しており、広告宣伝費は現在あまり増やさずに、発生ベースの売上を増やしています。
また、原価については外注費がやや増加していますが、これは冊子付きのコースを強化していることによるものです。難関資格においては、オンライン講座だけでなく、紙のテキストや問題集を求める方が多くいます。そういった方のために冊子が付属するコースを設けており、販売が好調です。そのため、冊子にかかる原価が若干増加している状況です。
次に、人件費についてです。当社は成長を続けており、それを支えるための人材投資を進めています。新規採用や既存社員の昇給なども行っています。
社員数推移

人材に関して、社員数の推移についてはスライドのグラフをご覧ください。
当期の社員数は期初から3名増加しました。ただし、これまでの年に30人近く増加していた成長ペースと比べると、第1四半期はやや抑えめで推移したと考えています。
今後の事業成長を牽引するための優秀な人材の採用を引き続き行う一方で、現場においては生成AIを活用した業務効率化を強力に推進しています。
例えば、講座の作成や運営といった業務で生成AIを活用することにより、効率化を推進しています。その結果、人員増加のペースを前年より抑制できています。
キャリア支援プラットフォーム事業:業績推移

セグメント別にもう少し詳しくお話しします。まず、キャリア支援プラットフォーム事業についてです。
業績の推移について、先ほど売上高と損益の数字をお伝えしましたが、スライドは同じ情報をグラフで表したもので、昨年と今年の第1四半期のみの部分をわかりやすく表示しています。キャリア支援プラットフォームの売上高は、前年同期比13.7パーセントと大きく伸びています。
また、セグメント損益は、第1四半期にはテレビCMを行う影響によりマイナスとなったものの、約0.3億円の改善が見られ、収益性が向上しています。
「スタディング」コンセプト

「スタディング」のKPIなどについてご紹介します。「スタディング」は、「AI資格パートナー」という名前のとおり、AIを活用し効率的な資格学習を可能にするオンライン資格講座です。
特にビジネスパーソンをはじめ、日々仕事で忙しい方が多い中でも、隙間時間を活用して学べる点が特長です。
また、AIによる効率的な学習が可能で、受講生一人ひとりに最適な学習をAIがサポートするというコンセプトを掲げています。
すべてのコンテンツはわかりやすい動画講座で構成されており、問題練習も一貫して行える仕組みになっています。
さらに、価格に関しても非常にリーズナブルな設定となっています。このような特長を持つ講座です。
「スタディング」KPI(1Q)

「スタディング」のKPIについてです。現金ベース売上高、新規有料会員数、そしてそれを割った顧客単価を、今回から公表しました。
第1四半期には、受講期間が短い単年度版コースの拡充を行いました。従来、難関資格向けでは「今年受からないかもしれないので、来年向けにやっていきたい」というような方のために、複数年度向けのコースや次年度向けのコースを当社で強化していました。
一方で、当年度の試験を受けたいというニーズもあります。例えば、これまで独学で学んでいた方が仕上げに「スタディング」を利用したいと考える場合や、他社の講座が合わずに新たな講座を探している場合などです。そのような当年度に受講・受験される方への対応として、単年度版コースを充実させました。もちろん長期コースも継続して提供していますが、受講者が選べるようなかたちにしています。
その結果、単年度版コースを順調に増やすことができました。ただし、単年度版コースは長期コースに比べて単価が安くなるため、現金ベースの売上高にはそれほど大きなプラス要因とはなりません。一方で、単年度版コースは発生ベースの売上高が当期の売上に大きく寄与するコースとなっています。
この点については後ほど詳しくご説明しますが、現金ベースの売上高よりも発生ベースの売上高を今期は優先することで、その結果として利益の拡大を目指す取り組みを進めています。よって、現金ベース売上高はほぼ横ばいですが、顧客単価は上昇しています。
現在、高単価な難関資格講座の販売に注力しており、特にマーケティングコストをこれらの講座に振り向けています。その結果、高単価な講座の販売が増加しました。一方で、低単価な講座の受講数は減少しており、新規有料会員数は12.1パーセント減少しています。しかし、高単価な講座の増加により、顧客単価は13パーセント増加しました。
「スタディング」現金ベース売上高の四半期推移

スライドは「スタディング」の現金ベース売上高を四半期別に示したグラフです。現在、集客面では、スライドに「AIO」と記載されているAI Overviewが、ユーザーの行動にさまざまな変化をもたらしています。この変化は、さまざまな業界で見られるようになっています。
例えば、Googleで資格に関する情報を調べた場合、その過程でAIが直接回答するようになると、これまでSEOによる自然流入で得られていた部分が、AIにより解決される構造へと変化していきます。
一方で、AIが当社の記事やコンテンツを参照して回答することで、AIOからの流入が増えるといった変化が起こっています。
こうした行動変化が見られるため、当社ではマルチチャネルでの集客強化を推進しています。例えば、YouTubeやさまざまなSNSで講座を探す方が増えているため、広告だけでなく、さまざまなチャネルを活用して集客を強化しています。
「スタディング」 現金ベース売上と発生ベース売上

先ほど少しお話しした「スタディング」の現金ベース売上高と発生ベース売上高について、もう少し詳しく説明します。
スライド上部の図は、現金ベース売上高と発生ベース売上高の関係を示しています。まず、ユーザーであるお客さまがコースを購入すると、その販売金額が現金ベース売上高となります。この金額はB/Sの前受金に計上されます。
ただし、この時点ですぐにP/L上の売上になるわけではありません。購入されたコースの受講期間にわたり、毎月均等に按分して売上が計上されるという構造です。これが発生ベース売上高です。
すなわち、売れた瞬間に現金ベース売上高が立ち、それが前受金として計上され、その後、受講期間にわたって毎月均等に発生ベース売上高として計上されていきます。
そうなると、スライド下部の図にあるように、同じ販売金額であっても、受講期間が短いほど発生ベース売上高が当期内に計上される割合が高まります。つまり、受講期間が短ければ、基本的にはほとんどが当期の売上となり、逆に受講期間が長ければ長いほど、売上の計上は翌期以降にも按分されるという構造になっています。
当社では昨年まで、受講期間が長いコースが非常に多かったため、当年度の現金ベース売上高が増加していても、当年度の発生ベース売上高(P/L売上)が比較的低いという構造的な課題がありました。また、先ほどお話ししたとおり、単年度コースを求めるお客さまが多いこともわかりました。そのため、今期は単年度コースをさらに充実させ、当期の発生ベース売上を増やす取り組みを進めています。
「スタディング」売上・利益の四半期別傾向

「スタディング」の四半期別傾向として、シーズナリティの影響が大きいことがあります。その内容についてスライドの表に示しています。
当社が提供する難関資格講座では、試験日が第3四半期や第4四半期に集中する傾向があります。例えば、中小企業診断士、税理士、社労士といった資格の試験はすべて8月に実施されています。この試験シーズンが終了する頃、受講期限も到来します。そのため、受講期限が第3四半期や第4四半期に集中する結果となります。これにより、その年度に購入された方の講座利用が発生ベースで第3四半期や第4四半期に多く積み上がるという構造になっています。
逆に第4四半期を過ぎると、発生ベースの積み上がりは少なくなり、第1四半期にその影響があらわれます。そのため、第1四半期は現金ベースに対して発生ベース売上が少ないという構造になっています。
また、年初の1月は「今年こそ資格を取りたい」と考える方が増えるタイミングです。この時期に合わせて1月にテレビCMを実施しているため、コストが大きくかかる一方で、発生ベースでは売上が少なく、利益がどうしてもマイナスになってしまう四半期となっています。
ただし、第2四半期、第3四半期へと進むにつれて、発生ベース売上が積み上がり、売上とともに利益が増加していく構造となっています。
また、テレビCMについては単年度のみならず、中長期的なブランディングや認知向上、そして長期的な集客に効果を発揮する投資と位置づけています。
「スタディング」 広告宣伝費率(1Q比較)

広告宣伝のKPIとして、広告宣伝費率を挙げています。これは、現金ベース売上に対する広告宣伝費の割合で、広告効率を示す指標となっています。
こちらは昨年とほぼ横ばいです。一定水準を維持しているかたちです。
「スタディング」“合格者の声”件数推移(累計)

「スタディング」は資格に合格していただくことを目的としたサービスであるため、合格者の数が非常に重要となります。そのため、「合格者の声」の件数を集計しています。また、「合格者の声」は、すべてホームページ上に掲載している「合格者の声」をカウントしたものです。
こちらも前年からさらに増加し、3万8,000人を超えました。この合格実績が増加することで、ブランドの安心感や知名度が向上し、さらに受講者や合格者が増加するという好循環が生まれます。
「スタディング」TV・WEB CMによる認知拡大

テレビCMについてです。今年1月から杉咲花さんを起用しています。「AI資格パートナー」がキャッチフレーズとなっており、「AIがリードしてくれるから、つづく。合格へ。」として、AIが合格までのプロセスをサポートすることを訴求しています。
「スタディング」講座ラインナップの拡充

「スタディング」講座ラインナップです。現状、38講座を展開しています。第1四半期において増減はありませんが、各資格のコンテンツ強化を進めています。
スライド下にあるピラミッドの図にあるように、簡単な資格から中難度の資格、さらには難関資格へと進んでいただく設計となっています。
簡単な資格については、1講座あたりの売上は比較的少なく、単価も低いですが、受験者数が比較的多い資格が多く含まれています。そのため、こちらでは主に集客を重視しています。
資格に合格して成功体験を感じていただいた上で、徐々にランクアップしていただきます。最終的には、高単価の難関資格講座をご受講いただくという流れになっています。
「スタディング」AIと学習データの活用

「スタディング」はAIに強い点が他社との差別化要因となっています。スライドにAIの全体像が示されており、学習のPDCAサイクルをAIが手厚くサポートするコンセプトになっています。
まず、学習における「Plan」の部分についてです。PDCAのプランに関しては、「AI学習プラン」という機能を用いてプランニングを行います。
そして、「Do」という実行のフェーズでは、わからない箇所をAIに教えてもらうという機能として「AI検索」などがあります。
さらに、「Check」のフェーズでは、現在の実力をわかりやすく示す機能として「AI実力スコア」があります。
また、変更を促す「Action」では、AIが自動的に復習問題を提示する「AI問題復習」という機能があります。このようにして、PDCAサイクルを効果的に回していきます。
受講者との直接的な接点を持つのが、スライド中央にある「AIマスター先生」です。こちらは、AIが先生やコーチの役割を果たすというコンセプトです。このように、周辺の機能を統合しながらPDCAサイクルを回していきます。
また、モチベーションや励ましといった要素も非常に重要であり、「AIマスター先生」が日々のモチベーションを継続的に高める役割を担っています。これらの個別機能については、次からの2枚のスライドで詳しくご紹介します。
「スタディング」生成AIによる学習サポート

まず、生成AIを活用した機能をこの2年から3年でかなり強化してきました。
スライド左側にある「AI添削」は、難関資格の記述試験に対応しており、試験の答案を添削する機能があります。どの部分を修正する必要があるか、また添削のスコアも表示する機能を提供しています。
さらに、スライド中央にある、受講生の質問に回答する「AI説明機能」や、スライド右側にある最近の機能「AI学習ナビ機能」もあります。「AI学習ナビ機能」では、学習中に「AIマスター先生」が適宜登場し、アドバイスを提供します。このような機能を揃えています。
「スタディング」AIによる学習の個別最適化

そしてもう1つ、当社が早くから取り組んでいるのが、スライドに示されている機械学習を用いたAIの取り組みです。当社では、すべてオンラインで学習が進むため、学習者のデータや学習履歴が豊富に蓄積されています。これらのデータを基に機械学習を活用して、さまざまな機能を提供しています。
例えば「AI実力スコア」では、その受講者が今受験した場合に何点を取れるかをリアルタイムで予測し、表示する機能があります。特に模擬試験を受けなくても、日々の勉強を通じて現在の得点を把握することが可能です。
少しずつ勉強を進めることでスコアが上がり、さらにどこが得意でどこが弱いかもスコア化されます。このため、勉強がしやすく、励みになる機能です。
次に「AI学習プラン」は、AIが学習プランや計画を立ててくれる機能です。この機能の特長は、計画に従って勉強を進めると「あなたは何点取れるか」という予測スコアを提示してくれる点です。
この予測スコアをもとに合格点や合格基準を満たしているかどうかを確認できるため、AIとともに合格に向けた計画を作り上げることが可能な機能となっています。
そして、スライド右側の「AI問題復習」です。資格試験では多くの問題練習をしますが、やりっぱなしでは実力になりません。そのため、復習をすることが非常に重要です。
しかし、復習のタイミングや、数百問、数千問に及ぶ問題を一問一問管理するのは現実的には非常に難しいです。そこで、AIが「あなたが今日やるべき復習問題はこれだよ」と適切な復習内容を提示してくれるという機能になっています。AIのガイドに従って進めることで、今日の復習問題を簡単にこなすことができます。
これらのAI実力スコア、AI学習プラン、AI問題復習はそれぞれ特許化しており、独自性を高めるとともに、さらなる競争優位性を確保しています。
「スタディング出版」開始

「スタディング出版」についてです。1月から開始しており、書籍を活用して独学層をさらに取り込んでいくことを目指しています。
つまり、これまでオンライン講座を受講しようとしている層にはある程度リーチできていましたが、資格勉強ではまず本屋に行って本を眺めたり、1冊購入して勉強を始めたりする方も多くいます。これまでそのような層にリーチできていなかったため、書店のチャネルを開拓して独学層を取り込むことが1つの目的です。
また、書店やネット書店のAmazonなどで「スタディング式」のテキストが広く展開されており、このようなチャネルを活用して認知を獲得していきます。「スタディング」ブランドの知名度を広げ、信頼性を向上させることを目指しています。
さらに、既存事業とも高い親和性があり、既存のコンテンツ資産や講師陣、特典を活用しています。具体的には、不明点をAIに質問できる機能や、スマートフォンで問題練習ができる特典などが既存のシステムやコンテンツを活用して提供されています。そのため、開発コストを抑えながら効率的に事業を展開できています。
「スタディング出版」開始

「スタディング出版」第1弾は、中小企業診断士のテキスト&問題集です。私も執筆に関わっており、インプットとアウトプット、問題練習がセットになった非常にコストパフォーマンスの高い教材となっています。
また、問題練習はスマートフォンでも解答でき、わからない箇所はAIに質問できる仕様です。このように、オンラインと紙媒体の利点を組み合わせた新しい独学スタイルを提案しています。
こちらの書籍自体はすでにかなり好調に売れています。また、そこからオンラインにご参加いただく入口にもなっており、その結果としてオンライン講座の売上にもつながっています。
これが第1弾ですが、今後もさまざまな資格講座で、多彩なコンテンツを書籍として展開していく予定です。
「スタディングキャリア」

もう1つ、キャリア支援プラットフォーム事業において重要な役割を今後担っていくのが、「スタディングキャリア」という転職支援サービスです。
「スタディング」では、合格までの支援を行っています。合格して資格を取得された方には、その後「スタディングキャリア」にご登録いただき、取得した資格を活用して転職していただくための支援を提供するサービスです。
現在、2つの支援方法を行っています。1つは、「スタディングキャリア」上に採用企業や転職エージェントから直接スカウトが届く、いわゆるダイレクトリクルーティングサービスという形態です。
もう1つは、資格を取得した方と面談を行い、転職エージェントのように転職先を紹介するという、人による活動も併用しています。
スライドの右側には写真を載せていますが、主力講座では合格祝賀会といったイベントを行っています。合格者も増加してきているため、祝賀会でキャリアの成功事例やサービスを紹介し、そこから面談や成約につなげています。
人的資本活用プラットフォーム事業:KPI(1Q)

もう1つのセグメントである人的資本活用プラットフォームについてご説明します。まずKPIです。冒頭申し上げたとおり、売上高とセグメント利益がともに伸びています。特にセグメント利益は大きく伸びており、全社の利益にもすでに貢献しています。
「AirCourse」コンセプト

中心となるのが「AirCourse」という社員教育のクラウドサービスで、いわゆるSaaS型のサービスです。
特長は大きく2つあります。1つは、各種社員教育コースが受け放題である点です。現状、1,000コース以上が用意されており、新人教育や中途社員研修、コンプライアンス、IT、ビジネススキルなど、幅広いメニューを取りそろえています。そのため、すぐに受講いただけることがメリットです。
もう1つは、簡単に自社コースを作成し、社内で共有できる機能がある点です。
つまり、一般的なコースは受け放題で利用できること、もう1つは自社の業務の進め方や独自の研修を自社コースとして作成し、共有できることです。この2つの両輪がそろっている点が特長です。
さらに、社員教育を一元管理できることや、受け放題プランが低価格で導入しやすいといった特長を持つサービスです。
人的資本活用プラットフォーム事業:KPI(1Q)

現在、企業では人的資本の活用が非常に重要視されており、業界全体も成長しています。こうした中で、当社は差別化要因や機能を積極的に強化しており、事業は順調に伸びています。
売上も増加しており、契約企業数も拡大している状況です。
事業形態としてはサブスクリプション型SaaS型を採用しています。一度ご契約いただければ、解約がない限り継続が可能であり、安定的な事業基盤を形成しています。
「AirCourse」契約企業数・平均解約率 四半期推移

SaaSにおいては、解約率が1つのポイントとなります。スライドをご覧いただくと、青い線グラフで示している解約率が、足元の第1四半期で0.97パーセントとなっており、低水準を維持しています。この点については、カスタマーサクセスのチームによるお客さまの活用支援や継続支援の取り組みが寄与しています。
また、同時に「AirCourse」は現在大企業でも導入が進んでいます。大企業の場合、一気に全社員へ展開するパターンもありますが、まず特定の部門やある目的で導入し、成功した場合に全社展開するケースも多く見られます。こうした形でアップセルがしやすいサービスとなっています。
そのため、カスタマーサクセスによる継続率の向上やアップセルを通じて売上拡大を図っています。
導入企業事例:大規模顧客増で成長が加速

導入企業の事例です。公開している事例が徐々に増えてきており、大企業の導入も増加しています。もともと「AirCourse」というサービスは、中堅企業向けからスタートしました。当初は数百人規模の企業が多かったのですが、最近では数千人規模以上の企業による導入も増加しています。
また、中堅企業の利用も引き続き拡大しており、大規模から小規模までさまざまな規模、そして多様な業界でご利用いただいています。
スタディングの導入企業の事例も増えています。例えば、不動産業界では「宅地建物取引士」講座が必須と言われており、企業が「宅建士」を多数育成したいというニーズがあります。このような法人の資格取得ニーズを的確に捉え、現在、事例を増やしています。
「AirCourse」標準コースの大幅拡充

「AirCourse」の冒頭でご説明した標準コースが、現在どんどん増えてきています。
現状、前年同期比で175コース増加し、1,325コースに拡充しました。この水準になると、通常社内で行う研修メニューはほとんど網羅しているといえます。
また最近では、生成AIの活用法や情報セキュリティといった分野のニーズが非常に高まっています。このようなニーズに合わせた講座ラインナップの強化を引き続き進めています。
「AirCourse AIナレッジ」

「AirCourse」では、現在AIの取り組みを強化しています。既存のものとしては「AIナレッジ」があります。
こちらは、どなたでも簡単に活用できる法人向けの生成サービスです。特長として、「AirCourse」の中にナレッジ共有機能があり、ナレッジ共有とAIを組み合わせたサービスとなっています。
今後も法人向けの教育や人材育成の分野ではAI活用のさまざまな方法が考えられるため、当社でもAIの取り組みを強化しています。さらに多くの機能を追加し、AIが人材育成を支えるプロダクトへと発展させていく計画です。
ご説明は以上です。引き続きプロダクトと販売の双方を強化し、両プラットフォームを成長させることで企業価値を高めていく所存です。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。ありがとうございました。
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