ログミー IR Meet 2026春 第3部
アイキューブドシステムズ、法人向けモバイル端末管理を展開 政府認定ISMAP登録を強みに官公庁開拓を加速
会社概要

坂田崇典氏(以下、坂田):株式会社アイキューブドシステムズ執行役員管理本部長CFOの坂田です。どうぞよろしくお願いします。
まず、当社についてご説明します。アイキューブドシステムズは、法人向けにスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を管理するためのソフトウェアを開発・提供している会社です。2001年に福岡で創業し、2010年に現在の主力製品である「CLOMO MDM」をリリースし、CLOMO事業を開始しました。その後、2020年に東証マザーズに上場し、現在は東証グロース市場に移行しています。
当社は、CLOMO事業の成長と周辺領域のM&Aを通じて事業を拡大しています。また、既存事業とのシナジーを生み出しながら、M&Aの機会を開拓することを主な目的として、CVC投資活動を中心とした投資事業も展開しています。
MDMが注目されている背景

坂田:主力製品の「CLOMO MDM」は、企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で基盤となるサービスです。具体的には、業務で使用するスマートフォンやタブレットなどを対象としています。
「CLOMO MDM」は、会社から従業員へ支給しているモバイル端末をまとめて管理・運用するために必要なソフトウェアであり、主に情報システム部門の方にご利用いただいています。「CLOMO MDM」を導入いただくことで、重要な顧客情報が入った端末を仮に紛失した場合でも、管理者が遠隔で端末をロックしたり、データを消去したりすることが可能です。
また、業務に必要なアプリを数百台や数千台の端末へまとめてインストールすることも可能です。スライド右側に円グラフをお示ししていますが、過去1年間で4割近くの企業が情報機器の紛失や盗難といったトラブルを経験しています。
重要なデータが入った端末を社外に持ち出して業務をすることが当たり前になってきた現在、このサービスの重要性は非常に高まっているといえます。
国内MDM市場15年連続シェアNo.1の達成

坂田:当社は2010年という非常に早いタイミングでMDM市場に参入し、サービスインから約15年間にわたり、国内の自社ブランドMDM市場でトップシェアを獲得しています。
なぜ現在までトップシェアを維持できているのか、当社の強みについてご説明します。MDM製品は、Apple社やGoogle社などのOSメーカーから提供された情報をもとに開発されるため、競合製品と顕著な機能差をつけることが難しいという特徴があります。そのため、当社ではサポート面での安心感や技術面での信頼性の高さを強みとして、シェアの拡大に努めています。
政府に認められたセキュリティ品質

坂田:「技術面での信頼性が高い」とはどのようなことか、スライドに一例を記載しています。2024年に、当社サービスがISMAPクラウドサービスリストに登録されました。
ISMAPとは、政府が求めるセキュリティ要求を満たしているクラウドサービスに与えられる認定資格制度で、国や自治体でも安心して利用できるサービスとして認められていることを意味します。審査基準は非常に厳しく、競合のMDMサービスのほとんどがまだISMAPに登録されていない状況です。当社では官公庁や自治体でのシェア拡大を目指しており、ISMAPクラウドサービスリストへの登録が競合他社との差別化を図る大きな強みになると考えています。
また、当社はGoogle社の「Android Enterprise Partner Program」において「Gold Partner」に認定されるなど、OSパートナーからも高い評価を得ています。技術面でも評価が高く、安心して利用できるサービスであることが、「CLOMO」をお客さまにお選びいただける大きな要因の1つになっていると考えています。
OEM提供を通じた顧客拡大

坂田:販売面では、NTTドコモグループさまへのOEM提供を通じて顧客基盤を広げています。当社は2022年からドコモグループさまへ「あんしんマネージャーNEXT」というサービスをOEM提供していますが、それ以前は競合他社が別のMDMサービスをOEM提供していました。
そのMDMサービスは、2022年以降徐々に縮小しており、2026年3月、まさに今月で終了します。そのため、これまでの3年間は当社がOEM提供する「あんしんマネージャーNEXT」への移行期間と位置づけていました。
多くのお客さまに「あんしんマネージャーNEXT」へ移行していただき、顧客基盤を拡大できています。今月はその最終月にあたり、駆け込みで移行されるお客さまも多い状況です。この駆け込み需要が第4四半期の顧客数の伸びや、来期の売上に反映されると見込んでいます。
CLOMO事業がターゲットとする市場

坂田:続いて、当社を取り巻く市場環境についてご説明します。現在のMDMの市場規模は200億円規模といわれています。DXの進展に伴ってMDMの管理対象となる端末が増加しており、年率10パーセント前後の成長を続けているマーケットです。
スマートフォンやタブレットと同様に、モバイルPCもまとめて管理したいというお客さまのニーズに応えるため、当社はPC管理の領域へ事業を広げる方針を掲げています。この資産管理市場まで事業を拡大すると、スライド図の右上に記載しているように、700億円規模の市場が見込めることになります。
なお、前期にはPC向けセキュリティ製品を開発しているワンビ社を子会社化し、新たな市場への進出に向けたサービスラインナップの拡充と販路の獲得を並行して進めています。
2026年6月期 連結業績見通し

坂田:業績についてです。スライドのとおり安定的に推移しています。2026年6月期の業績予想については、左側のグラフの売上高で45億円、右側のグラフの営業利益で11億円としています。第2四半期までの進捗率は、売上高が47パーセント、営業利益はコストが下期偏重型ということもあり、やや高めの61パーセントとなっています。いずれもおおむね期初計画どおりに進捗しています。
中期目標については、3年前に、2026年6月期、すなわち今期の売上高として50億円を掲げました。今期の業績予想は達成可能性の高い数値として実際に45億円と開示していますが、現在もM&A案件の情報収集や検討を積極的に進めており、期末まで諦めずに達成に向けて取り組んでいきます。なお、次期中期目標については、今期の結果が出た後にみなさまにご説明できればと考えています。
株主還元

坂田:最後に、株主還元についてご説明します。当社では、2025年6月期より株主優待制度を導入しています。また、上場以来継続して配当を実施しており、今期からは新たに中間配当を開始しています。期初の配当予想では、中間・期末合わせて34円を予定していましたが、昨年末に増配を決定し、年間配当は36円、配当性向は25.0パーセントとなる見通しです。
なお、当社は現在トップラインの成長を重視し、成長投資を優先するフェーズにあるので、配当性向の目標は開示していません。しかしながら、株主のみなさまへの還元については、これまでと同様に事業成長とのバランスを取りながら継続的に実施する方針です。
ここまで駆け足となりましたが、当社について簡単にご説明しました。ありがとうございました。
質疑応答:NTTドコモグループでのサービス移行後の展望について
塩谷航平氏(以下、塩谷):株式会社hands代表取締役の塩谷航平です。多くの質問があるため、途中で時間切れになる可能性がありますが、進めていきます。
まず、今月のOEM経由での顧客獲得について確認させてください。NTTドコモグループさまでサービスの入
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