【速報版】新コスモス電機株式会社 2026年3月期第2四半期決算説明
※当記事は速報版です。スライド情報は割愛している他、数値などに誤りが含まれる可能性がございます。正確な情報は決算短信・決算説明資料などの正式な開示資料、または追って公開予定の確定版記事にてご確認ください。
目次
みなさま、こんにちは。新コスモス電機株式会社、代表取締役社長の髙橋良典です。新コスモス電機の2026年3月期第2四半期決算説明をご視聴いただきありがとうございます。
初めて当社グループをお知りになる方にむけて、まず簡単に事業の概要をお話しした上で、2026年3月期第2四半期の決算概要についてお話しさせていただきます。
事業内容
まずは当社の事業内容についてです。
私たちは、「世界中のガス事故をなくす」という目標をかかげ、家庭や産業の分野で、皆さまの安全・安心、さらには快適な環境づくりに向けて取り組んでいるガスセンサ・ガス警報器メーカーです。
当社グループの事業分野は大きく3つに分かれております。
ひとつめは、ご家庭の台所に設置して都市ガスやLPガスのガス漏れを検知する「家庭用ガス警報器関連」。ここに住宅用火災警報器や家庭用ガス警報器向けに販売されるガスセンサも分類されます。
ふたつめは、各種工場やプラントに設置し、可燃性ガスの爆発防止や、毒性ガスによる中毒防止に使用される「工業用定置式ガス検知警報器関連」。
みっつめは、作業員の安全確保や点検作業などに使用される「業務用携帯型ガス検知器関連」。
2026年3月期第2四半期における売上構成は、「家庭用ガス警報器関連」が62.6%、「工業用定置式ガス検知警報器関連」が20.6%、「業務用携帯型ガス検知器関連」の分野で13.3%となっております。
2026年3月期第2四半期(中間期)決算概要
それでは、第2四半期の決算概要についてご説明します。
まずはサマリーです。
売上高は、北米向けの家庭用ガス警報器およびガス警報器用ガスセンサが好調に推移したことにより、前年同期比21.9%増の、246億3,400万円となりました。
営業利益については、売上が堅調であること、また販売管理費が抑えられたため、前年同期比19.2%増の、40億1,800万円となりました。
売上高に占める海外売上高の比率は55.1%となっており、前年同期比で8.4ポイント増となりました。
総資産については、前期末比3.4%増の695億5,000万円でした。
自己資本比率は、前期末比0.1ポイント増の70.9%となりました。
それでは内容につきまして、もう少し詳しくご説明させていただきます。
商品別の概況
まず、売上について、商品別に説明させていただきます。
家庭用ガス警報器関連の売上高は、前年同期比49.1%増の154億900万円となりました。北米向け電池式メタン警報器と海外向けガス警報器用ガスセンサの販売が引き続き好調に推移しました。
工業用定置式ガス検知警報器関連の売上高は、前年同期比9.8%減の50億8,600万円となりました。
電力業界向けや化学業界向けの製品は好調に推移しましたが、海外の半導体業界向けガス検知警報器の販売が低調に推移しました。
メンテナンスサービスについては堅調に推移しました。
業務用携帯型ガス検知器関連の売上高は、前年同期比6.4%増の32億8,400万円となりました。
中国や韓国をはじめとする海外向けのガス検知器、および国内のアルコール検知器の販売が好調に推移しました。また、メンテナンスサービスも堅調に推移しました。
損益計算書(P/L)
第2四半期における営業利益は、売上のところでも説明させていただいた通り、北米向け電池式メタン警報器と海外向けガス警報器用ガスセンサの販売が引き続き好調であったことから前年同期比で増益となりました。
経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も増加しました。
キャッシュフロー
次にキャッシュフローの状況です。
営業活動の結果得られた資金は、前年同期比153.1%増の41億1,300万円となりました。これは主に、法人税などの支払額14億2,700万円があったものの、税金等調整前中間純利益40億400万円および減価償却費7億5,800万円、仕入債務の増加6億8,100万円によるものです。
投資活動の結果流出した資金は、前年同期比4.1%減の14億5,000万円となりました。これは主に、センサ製造設備などの有形固定資産の取得による支出6億8,500万円によるものです。
財務活動の結果流出した資金は、前年同期比60.7%増の19億1,500万円となりました。これは主に、配当金の支払額7億3,900万円及び自己株式の取得による支出6億800万円、長期借入金の返済による支出4億4,400万円によるものです。
結果、当中間連結累計期間における「現金及び現金同等物」は、前連結会計年度末に比べ4億7,100万円増加し、前期末比2.5%増の191億8,500万円となりました。
地域別状況
次に地域別の状況です。当社では、売上高を「日本」「アジア」「北米」「その他」の4つの地域に区分しています。
日本では、電力業界向けや化学業界向けの定置式ガス検知警報器およびアルコール検知器が好調に推移、結果として前年同期比2.7%増となりました。
北米では、電池式メタン警報器および警報器用ガスセンサが好調に推移し、前年同期比152.2%増となり、全体の売上を牽引しました。
アジアについては、半導体業界向けの定置式ガス検知警報器の売上が低迷しました。その結果、アジア地域は、前年同期比24.1%減となりました。
貸借対照表(B/S)
最後に貸借対照表についてです。
資産は、前連結会計年度末に比べ22億6,200万円増加して695億5,000万円となりました。これは主に、現金、預金、投資有価証券や受取手形、売掛金の増加によるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ4億9,800万円増加して、165億2,500万円となりました。これは主に、長期借入金の減少があったものの、支払手形および買掛金の増加、繰延税金負債の増加、前受金の増加などによるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ17億6,400万円増加して530億2,500万円となりました。これは主に、自己株式の増加、為替換算調整勘定の減少があったものの、利益剰余金の増加、その他有価証券評価差額金の増加によるものです。
この結果、自己資本比率は前期末比で0.1ポイント増加し、70.9%となりました。
以上、2026年3月期第2四半期 決算概要でした。なお、2026年度3月期の通期業績予想については前回2025年3月期決算短信にて発表した内容から変更はございません。
配当金の推移
つづきまして、株主還元についてです。
2026年3月期については、記念配当を含め、1株あたり70円を予想しています。
当社の株主の皆様に対する利益還元の基本方針は、業績および配当性向等を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配当を行うことです。
「中期経営計画2025-2027」で発表のとおり、中期経営計画の期間中に配当性向30パーセントを目指し、継続的に高めていきます。
「コスモス安全ツアー2025in大阪」を開催しました
つづいて、最近のトピックスをご紹介します。
9月12日に「コスモス安全ツアー2025㏌大阪」をホテル阪神大阪で開催し、ユーザー企業様を中心に59名の方々にご参加いただきました。
「コスモス安全ツアー」とは、当社の製品・技術・安全衛生についての取り組みを広く知っていただき、コスモスファンを増やすことが目的として、当社の製品をご使用いただいているユーザー様をお招きして講演会や勉強会、情報交換会などを開催しているイベントです。
毎年、労働安全衛生がテーマとなる展示会「緑十字展」に合わせて2013年から開催しており、今回の大阪で11回目の開催となります。今年は外部講師の方をお招きし、「化学物質に関する法令改正」、「熱中症対策の法令改正」の2本立てでご講演いただきました。
半導体製造工場向け硫化カルボニル(COS)用センサを発売しました
次に新製品の紹介です。
10月1日(水)、コスモス式ガス検知部「PS-8シリーズ」などに搭載する、ガスセンサ「CDS-7シリーズ」のラインナップとして硫化カルボニル用のセンサを発売しました。
半導体製造工場でよく使用されている三フッ化窒素や硫化カルボニルなどのガスは、その特性上、ガスを検知する前に熱分解する必要があります。
熱分解をするための熱分解コンバータはサイズが大きく、さらにガスセンサが干渉しないようにフィルタ装置も一緒に設置する必要があるなど、数百台以上のガス検知部が設置される半導体製造工場では場所の確保が大きな課題でした。
当社は、2019年に熱分解コンバータが内蔵され一体型となったセンサ「CDS-7シリーズ」を初めて開発し、今回、新たなラインナップとして硫化カルボニル用センサを発売しました。
当社独自の技術で開発されたこのガスセンサは、他社同等品よりも小型・低コストを実現しています。当社の強みとなる新たなガスセンサでPS-8シリーズの拡販に取り組みます。
以上、最近のトピックスをご紹介しました。
最後に
最後となります。
当社は「世界中のガス事故をなくしたい」という設立当初からの変わらない思いを基に、日本から世界へ、保安・防災だけでなく快適な環境づくりへ事業の範囲を広げております。
さらに、SDGsへの取り組みを推進し、持続可能な企業価値の向上を目指しています。
今後とも、当社を応援いただければと思います。本日はご清聴ありがとうございました。
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