【QAあり】アズパートナーズ、売上高・各段階利益ともに前年比2桁増 各段階利益は通期着地予想を上回るかたちで順調に推移
目次

植村健志氏(以下、植村):代表取締役社長兼CEOの植村です。本日は、目次のとおりの流れで、直近の動向まで私がご説明します。よろしくお願いします。
2026年3月期 第2四半期(中間期)業績サマリー

まずはサマリーです。売上高、利益ともに前期を大きく上回る結果となりました。
前期にオープンした「アズハイム習志野」「アズハイム葛飾白鳥」については、オープン後順調に稼働率を上げ、推移しています。
2026年3月期 第2四半期(中間期)決算概要

決算概要です。前年同期比で売上進捗率は57パーセント、利益については通期の着地予想をすでに上回るかたちで順調に推移しています。
セグメント別 第2四半期(中間期)決算概要

セグメント別では、前年同期比で増収増益となっています。シニア事業や不動産事業も順調に推移しています。
セグメント別 第2四半期(中間期)業績詳細 シニア事業

シニア事業の内訳です。介護付きホーム、デイサービス、ショートステイの3つに分けています。
前期や前々期にオープンした介護付きホームが順調に稼働率を上げ、売上が着実に伸びています。また、デイサービス、ショートステイともに売上が伸びており、売上高およびセグメント利益は前期を上回るペースで推移しています。
シニア事業 稼働率推移

稼働率については、既存のホームではおおむね94パーセント前後と高稼働を維持しています。また、デイサービスの利用率についてもお客さまが順調に増加しており、上昇傾向が続いています。
セグメント別 (中間期)第2四半期業績詳細 不動産事業

不動産事業では、今期第1四半期において、シニア開発事業のセグメントである「アズハイム習志野」と「アズハイム葛飾白鳥」の販売が完了しました。これが売上高や利益に大きく貢献し、売上、セグメント利益ともに前年同期比で増加しています。
貸借対照表

B/Sです。棚卸資産が減少し、固定資産が増加しています。これはシニア開発事業の影響が大きく、「アズハイム習志野」と「アズハイム葛飾白鳥」の販売が順調に進んだことや、今後のシニア開発事業の案件仕入れが順調に進行しているためです。
利益を上乗せし、負債を圧縮したことにより、自己資本比率は24パーセントとなっています。
大株主の状況(2025年9月末時点)

9月末現在の株主の状況は、スライドのとおりです。ご参考ください。
2026年3月期 業績予想 (修正なし)

今期2026年3月期通期の着地についてご説明します。
すでに9月末時点で予想を上回る利益を計上していますが、下期には3つの介護付きホーム、2つのデイサービスの開設が予定されています。加えて投資も行うため、修正は行わずに進めたいと考えています。
また、来期の案件に関連する費用の前倒しも予測しながら進めたいと考えています。業績予想は据え置きとします。
セグメント別 業績予想 (修正なし)

セグメント別の内容も変更ありません。下期に予定している事業所の開設を確実に進め、増収増益の予想どおりの着地を目指したいと考えています。
2026年3月期 四半期業績予想グラフ(売上高)

四半期の売上です。不動産の一部で第2四半期から第3四半期に変更となった案件などもありますが、予定どおり進捗しています。シニア事業の稼働率を上げて売上を伸ばし、最終着地点を目指したいと考えています。
2026年3月期 四半期業績予想グラフ(営業利益)

また、追加の修繕などを下期に行う予定で、来期に開設する新たな事業所の費用の一部を、今期の第4四半期で前倒し計上することも予想しています。そのため、営業利益については、このようなかたちで着地させたいと考えています。
「配当金」について (修正なし)

予想どおりの着地となった場合、配当は65円と、すでにお知らせしているとおりの配当で計画しています。
シニア事業 介護付きホーム開設計画

会社の直近の動向についてご説明します。メインとなる介護付きホームの開設計画ですが、先ほどB/Sのセクションでもお話ししましたように、仕入れなどは順調です。スライド右側にある開設計画のうち、すでに「アズハイム国立」までの3物件は開設済みです。
来期には4物件の開設を予定しており、再来期以降についても、現在東京や埼玉を中心に、公募の指定枠の取得済み案件が複数あります。これらは計画どおりに進行しており、適宜タイミングを見て開示していきたいと考えています。
シニア事業 デイサービスの開設及び収益性向上

デイサービスについては、すでに春日部で今期オープンしており、当社の得意とする50名定員のデイサービスを広げていきたいと考えています。こちらも新規案件が決まりましたら、随時開示します。
不動産事業 シニア開発事業の拡大

シニア開発事業は当社にとって重点事業であり、スライド右下に記載のとおり、すでに「アズハイム葛飾白鳥」までは販売が完了しています。「アズハイム足立六町」以下については、これから販売を進めていく予定です。
今期の活動状況 シニア開発事業(自社開発物件の販売)

今回、「アズハイム習志野」と「アズハイム葛飾白鳥」が第1四半期で順調に販売できましたが、その流れをあらためて簡単にご説明します。
「アズハイム習志野」と「アズハイム葛飾白鳥」については、2022年および2023年に当社が土地を購入し、企画を行い、工事の着工から開発までを当社で実施しています。完成後は「アズハイム」として当社が運営を行います。しっかりとした運営を通じて「アズハイム」のクレジットに付加価値を見いだし、土地・建物を販売します。
最近では、海外を含めたファンドやヘルスケアリート、事業会社の購買意欲が旺盛であり、これらに対して販売を行った上で、引き続き当社が「アズハイム」としてしっかりとした運営を行っていくかたちです。これが当社の強みとなり、今期の第1四半期において2物件を順調に販売できた流れとなっています。
このようなかたちで、引き続き取り組んでいきたいと考えています。
直近の活動状況 介護DXサポートの展開進捗状況

介護DXサポート事業についてです。すでに開示済みのベンダーとして、特にパラマウントベッド社などと提携し、全国の介護事業者のDX運営をサポートしています。
また、当社の取引金融機関や事業会社、運営会社、社会福祉法人、医療法人などからの紹介やオーダーに基づいて行うサポート事業も継続して進めていきたいと考えています。
AIケアプランの開発

これまで準備を進めてきた「AIケアプラン」についてです。スライドに記載のとおり国際福祉機器展で一部ご紹介しましたが、プロトタイプがほぼ完成しており、当社の32の事業所で現在試験を行っています。
個別性・拡張性・再現性といった点が、現在世間一般で言われるAIケアプランとは大きく異なると考えています。このプロトタイプを当社内でしっかりと完成させ、運用した上で、来期以降に外販できるよう準備を進めたいと考えています。
ほぼ完成している段階ではありますが、現在「ぽち1」という名前をつけているこのプロトタイプをさらに広げていきたいと考えています。
感染症対策を実施する仕組みを構築

最近、感染症については、新型コロナウイルス感染拡大以降、インフルエンザなども含め日常的な存在となってきています。当社では、この分野にも力を入れていきたいと考えています。
当社の「アズハイム三鷹」は、10月21日に国際基準である「パンデミックレディ施設認証」を施設としては日本で初めて取得しました。
また、感染症に強い施設づくりを意識し、お客さまの満足度向上だけでなく、スタッフの安全確保も含めて、今後さらに注力していきたいと考えています。
直近の活動状況 イベント

直近のイベントについてご報告します。9月には「アズハイム入間」というホームをオープンしました。今期は4つのホームのオープンを予定しており、現在、順調に進んでいます。
また、外国人の特定技能実習生の採用にも注力しており、スライドに記載のとおり、インドネシア、ミャンマー、バングラデシュからの採用を進めています。今期は60名を超える外国人の入社を予定しています。
当社スタッフが現地へ赴き、日本語および介護の基礎教育を行った上で、入国・入社していただく体制を整えており、今後の重要な戦力として位置づけています。
10月1日には、来年4月入社予定の新卒内定式を実施し、約100名の方々にご参加いただきました。
アズハイム町田デイサービスセンター送迎車の事故原因・再発防止策

こちらのスライドは、7月14日に発生した、「アズハイム町田デイサービスセンター」の送迎車の事故に関する報告です。
この事故ではみなさまにご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。事故の原因については、ブレーキ・ハンドルの制御やシートベルトの着用状況に関連する可能性があるとして、警察やお客さまのご協力をいただきながら原因の特定が進んでいます。会社として再発防止に向けた取り組みをしっかりと実施していきます。
あらためてご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。今後も適切な対応を進めていきます。
質疑応答:業績予想の修正を行わない理由について

司会者:「営業利益以下が2026年3月期の業績予想を超過していますが、業績予想を修正しない理由を教えてください」とのご質問です。
植村:先ほども少し触れましたが、今期は第3四半期までに4つの事業所がオープンします。これらの立ち上げについては、しっかりと状況を見極めていきたいと考えています。
また、修繕に関しては、必ず実施しなければならない修繕などがあります。これを投資と位置づけてしっかり対応していきます。例えば、2027年に蛍光灯の製造・輸入が廃止されることに関連して、当社では全事業所のライトをLEDに変換しなければならないと認識しています。
このような対応に加え、当社は創業から22年が経過しており、既存のホームでは一部古い建物で修繕が必要です。タイミングを見て計画的に進めていく予定であり、この下期に一部計画を進めています。そのため、現時点では通期計画の変更はせず、現行計画の下で進めていく方針です。
質疑応答:新規事業所の開設経費や前倒し修繕の金額について
司会者:「新規事業所の開設経費や前倒し修繕の金額について教えてください」とのご質問です。
松尾篤人氏:取締役の松尾から回答します。具体的な数字はお伝えできませんが、ホームの初期開設経費としては1事業所あたり5,000万円から1億円の間で計上されることになります。また、今後必要となる修繕費用は数千万円レベルと試算しています。
これらの経費は、今期の業績進捗と来期の計画を見据えてバランスを考慮した上で、今期に計上する金額を検討する方針です。
質疑応答:AIケアプランの今後の展開と収益化について
司会者:「AIケアプランの今後の展開や収益化について教えてください」とのご質問です。
植村:AIケアプランについては、先ほどご説明したとおり、8割から9割ほど完成しており、現在、当社の事業所で試験的に運用しています。「ぽち1」という名前のとおり、1分に近いレベルでケアプランを作成できる仕組みであり、当社内でもすでにケアマネジャーの業務時間を大きく短縮することができています。
これを同業他社、あるいは業界全体に広げていきたいと考えています。ケアプランに関しては各社でさまざまな考え方があるため、汎用性も含めて、今後どのようなかたちで広められるかを検討していきます。これについては、マーケティングを含めたさまざまな取り組みを進めながら考えていきたいと思っています。
現在はSaaSモデルでの展開を検討していますが、販売を含めた事業モデルによってはまだ数値として確定していない部分があります。そのため、マーケティングを通じて事業計画が整いましたら、みなさまへ適切に情報開示していく予定です。
質疑応答:2028年3月期における介護付きホームの開設計画について

司会者:「介護付きホームの来期2027年3月期の開設は4事業所を予定していますが、その次の2028年3月期開設計画は順調ですか?」とのご質問です。
植村:こちらのスライドに記載がありますように、2027年3月期は調布、所沢、小平、府中の4事業所で決定しており、すでに着工済みです。
2028年3月期については、葛飾青砥の1物件のみ記載していますが、同様にプラス2物件から3物件の計画があります。オーナーさまとの契約などが確定次第、開示のタイミングでお知らせしたいと考えています。
昨今、建築費が上昇している状況ではありますが、当社およびゼネコン各社とのネットワークを活用し、計画をしっかり進めることができると考えています。
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