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株式会社ブリーチ9162

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目次

小西勲氏:本日は、株式会社ブリーチの2026年6月期第1四半期決算説明会にご参加いただき、ありがとうございます。取締役CFOの小西です。前期にお伝えしたとおり、第1四半期と第3四半期の決算説明会は私が担当しますので、どうぞよろしくお願いします。

本日は、目次に沿って進めます。

2026年6月期 1Q 連結業績ハイライト

2026年6月期第1四半期の連結業績のハイライトです。当社は2025年9月に公表した「事業計画及び成長可能性に関する事項」にも記載のとおり、引き続き、中長期の継続的な成長に向けた事業基盤の強化策を着実に実行してきました。

当期は、前期に取り扱いを開始した商材の立ち上げを着実に進めるため、新規商材や新規ジャンルへの積極的な広告投資を継続し、商材ポートフォリオを改善することができました。

前期と比較すると、月次売上高が1,000万円を超えるコア商材数は、19商材から20商材に増加しました。媒体や顧客など外部環境の影響もあるため、各商材のボラティリティはあるものの、商材数の増加によりリスク分散効果が着実に現れてきました。

2025年3月には、事業ポートフォリオの拡大と新たな収益基盤の確立を目的に、株式会社オーラムテックを設立し、サービス提供を開始しました。当第1四半期の連結売上高は44億3,100万円と、前期から13.3パーセント、5億2,000万円の増加となり、順調に成長させることができました。

これは前年同四半期と比較すると、機能性表示食品・金融ジャンル・医薬品・人材紹介ジャンルの売上高が増加したことに加えて、子会社での家庭用美容機器の販売が順調に拡大したことによるものです。

単体の広告利益は8億7,100万円となり、前期から28.8パーセント、1億9,500万円の増加となりました。当期は、新規商材の立ち上げを目的に積極的な広告投資を継続して行った一方で、医薬品・日用品・機能性表示食品・人材紹介ジャンルの広告利益を増加させることができました。

連結営業利益は8,200万円となり、前期比で1億5,200万円増加しました。

連結売上高推移(商材・ジャンル別)

連結売上高の商材・ジャンル別の四半期推移についてご説明します。商材ポートフォリオ拡大のために新規商材を立ち上げることに注力し、新規商材のコア商材化を進めています。

前年第1四半期と比較すると売上高は大きく伸びていますが、前年第4四半期と比較すると、各商材の増減があるものの、おおむね横ばいとなっています。

具体的には、子会社のオーラムテックの売上高が1億1,000万円増加し、日用品・医薬品の売上高も増加しています。

一方で、機能性表示食品、オンライン診療、美容サロンの売上高は減少しています。これは、媒体環境の悪化に加えて、商材の需要期に伴う成果報酬単価の減額や、顧客の販売戦略変更によるものです。

このような外部環境の変化によるボラティリティが高い状況下でも、商材ポートフォリオを拡充することで、収益の安定性を高めることができていると考えています。

現在立ち上げ中の商材をコア商材化させ、子会社の売上を拡大させていくことで、ボラティリティを抑えながら、売上を安定的に成長させていきたいと考えています。

2026年6月期 1Q 連結営業利益増減内訳

営業利益の前年同期との比較による変動要因についてご説明します。前期の第1四半期は営業損失が7,000万円でしたが、当第1四半期は広告利益が1億5,200万円増加しました。

2025年6月にサービス提供を開始したオーラムテックによる美容機器販売の拡大に伴い、売上粗利が2,000万円増加しました。

一方で、事業拡大に備えたマーケター人員の採用に伴う労務費の増加、セールスコンサルタントの採用に伴う人件費及び採用教育費の増加がありました。

ただし、業務委託費については、オーラムテックにおいて新規事業開発費用が増加しているものの、前期に生じたM&A調査費用やマーケティング調査費用が当期は発生しておらず、当期は3,400万円の減少となりました。

以上の結果、当第1四半期の営業利益は、前期比で1億5,200万円増加し、8,200万円となりました。

単体 主要指標ハイライト(四半期比較)

スライドでは、単体の主要なKPIの四半期推移を表にしています。次のスライドから、それぞれについてご説明します。

単体 主要指標ハイライト(1/5)– 売上高・広告利益(四半期比較)

単体の主要なKPIである、売上高と広告利益の四半期推移です。売上高及び広告利益はいずれも前期より増加しており、商材ポートフォリオの拡大による規模拡大が進捗していると考えています。

当第1四半期では、売上高の増加率が8.7パーセントを、広告利益の増加率が29パーセントを上回っています。これは、ROASの改善による収益性の向上が実現できているということですので、引き続き広告利益の増加を目指していきます。

単体 主要指標ハイライト(2/5)–ランク別商材数推移(四半期推移)

単体の主要なKPIである、商材ランク別のコア商材数の四半期推移についてご説明します。直前四半期対比では取り扱い商材数は56個と順調に増加していますが、コア商材数はAランクからDランクのいずれもほぼ横ばいの、20商材となっています。

広告媒体の動向や顧客の販売戦略の変更などの外部環境の影響を受けていることに加えて、新規商材の立ち上げにも時間を要しています。

歯痒い状況ではありますが、採用により増加しているマーケターの教育強化によって、取り扱い商材の中からコア商材に早く引き上げられるよう、スピード感を持って取り組んでいきたいと考えています。

単体 主要指標ハイライト(3/5)–商材ランク別売上高(四半期推移)

単体の主要なKPIである、商材ランク別売上高の四半期推移についてご説明します。前年同四半期と比較すると売上高は10.2パーセント増加しています。

一方で、スライド9ページでご説明したとおり、直前四半期比では取り扱い商材数が大幅に増加したものの、売上高はわずかに減少しました。これはコア商材化に時間を要している部分もあるためで、まだ大きく成長しているとは言えない状況です。

ただし、多くの成長性のある商材への広告投資を進めており、AランクからDランクのコア商材化を迅速に進めて、成長スピードを加速させたいと考えています。

単体 主要指標ハイライト(4/5)–広告利益、ROAS(四半期推移)

単体の主要KPIである、広告利益とROASの四半期推移について説明します。直前四半期比で売上高は若干減少しましたが、広告利益は8億7,000万円に増加しており、ROASが改善しています。

これは立ち上げてきたコア商材のROASが改善したことによるものです。新規商材のROASが相対的に低くなる中で、既存商材のROASを改善することで、収益性を高めていきたいと考えています。

単体 主要指標ハイライト(5/5)–マーケター1人当たり売上高、マーケター人員数(四半期推移)

単体の主要なKPIである、マーケター1人当たり売上高、マーケター人員数推移についてご説明します。2025年4月に新卒社員26名が入社し、平均マーケター数が111名に増加しました。

新卒社員については、育成プログラムがほぼ完了しているものの、事業への貢献はこれからというフェーズです。そのため、1人当たり売上高は過去の推移と比べると比較的低い水準となっています。

しかし、これまでも未経験者を育ててきた経験から、今は人材投資の時期であると理解しています。育成強化施策を通じた即戦力化によって、成長スピードの向上に期待しています。引き続き優秀な人材を採用し、事業拡大を担う人材の育成に投資していきます。

株式会社オーラムテックの支援実績

2025年6月からサービス提供を開始している、オーラムテックの支援実績についてご説明します。直前四半期では7,000万円だった売上高は、1億8,000万円と大きく伸ばすことができました。スライドに記載のとおり、「JOVS」製品の販売が順調に進んでいることによるものです。

支援クライアント社数は4社に増加しています。オーラムテックによって新領域を拡充し、収益獲得の機会を創出していくために、着実にブランド数とクライアント社数を増やしていきたいと考えています。

株式会社オーラムテックの支援クライアント実績

スライドには、オーラムテックの支援クライアントの実績をまとめています。1つ目の「JOVS」は、Shenzhen Qianyu Technology社のブランドです。当社が同社の美容機器の総代理店となり、日本市場における販売体制構築を支援しています。

その他の3社については、まだ社名などは明らかにできませんが、美容・ヘルスケア・ライフスタイルの領域を中心として、製品企画から販売体制の構築などの支援を進めており、今後の事業拡大基盤の構築の一手となってもらえるように進めています。

株式会社オーラムテックの支援事例:JOVSブランド

「JOVS」ブランドは、光美容技術を活用したスマート美容機器を展開するグローバルブランドで、家庭用美容機器分野ではトップクラスの地位を確立しています。

アジアをはじめ、ヨーロッパやアメリカなどにも展開しており、グローバルの年間取引総額は2024年度で300億円を突破しています。すでに日本にも進出しており、「楽天市場」でもランキング1位を獲得し、家電量販店や百貨店といったオフライン販売の展開も進めています。

このたび、オーラムテックの支援体制が評価され、日本市場における光美容機器の総代理店権の権利を取得しました。今後は製品調達から販売・物流まで、一気通貫で担うこととなります。

JOVSブランドのグローバル展開とブランド評価

「JOVS」ブランドのグローバル展開とブランド評価について、イメージしやすいようにご説明します。

光美容器の中でも脱毛機能のある現行製品は、スライドの写真のようなビジュアルとなっており、これらの製品をグローバルに展開しています。海外インフルエンサーが愛用し、広告塔となっていただいたおかげで、急成長できたブランドです。

さまざまな国際展示会にも積極的に出展し、これまでにグローバルな美容テックブランドとしての信頼性と存在感を確立してきました。

当社もさまざまな製品を実際に手に取って拝見しましたが、非常にデザイン性に優れ、使い勝手の良い製品作りにこだわっていると感じました。これまでに多くの国際的なデザイン賞を受賞してきており、確かな技術力を持つ点を私たちも高く評価しています。

このようにグローバルで地位を確立してきた「JOVS」ブランドの日本国内での総代理店として、ともに大きく成長していきたいと考えています。オーラムテック及び「JOVS」ブランドについてのご説明は以上です。

スライド17ページと18ページの連結損益計算書については、これまでに詳細をご説明していますので、割愛します。

連結貸借対照表 推移

連結貸借対照表の推移についてご説明します。現金及び預金は、売上増加に伴い営業キャッシュフローが増加した一方で、主に法人税等の支払いによる1億7,000万円の減少、長期借入金の返済により1億8,000万円減少したことに加えて、オーラムテックの商品発注に係る前渡金支払いにより、5億500万円減少しました。

その結果、2025年9月末時点の現預金残高から有利子負債残高を引いたネットキャッシュは、67億7,000万円となっています。

棚卸資産は、オーラムテックで支援している商材を仕入れており、前期末比較では販売により減少し、3億2,400万円となっています。

自己資本比率は73.7パーセントとなり、財務健全性は高いと評価しています。

2026年6月期第1四半期の業績に関するご説明は以上です。以降のスライドは、2026年6月期の成長戦略についてです。こちらは前期の通期決算説明会で説明済みのため、ご説明は割愛します。

質疑応答:マーケター人員数増加の成果と採用の方向性について

「採用増加の成果と方向性を教

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