【質疑応答】サイプレス・ホールディングス株式会社(428A) 新規上場記者会見
サイプレス・ホールディングス株式会社
会社概要
社名:サイプレス・ホールディングス株式会社
設立:2019年7月
事業内容:飲食事業を営むグループ会社の経営管理およびこれに付帯する一切の業務
設立:2019年7月
事業内容:飲食事業を営むグループ会社の経営管理およびこれに付帯する一切の業務
登壇者名
サイプレス・ホールディングス株式会社 代表取締役社長 東稔哉 氏質疑応答:コロナ禍における売上高の落ち込みと回復の背景について
質問者:売上推移についてうかがいます。コロナ禍にはへこみが大きかったものの、上場している同業他社と比べても高い伸び率だというお話がありました。この勝因について教えてください。
東稔哉氏(以下、東):2021年8月期に売上高がへこんでいますが、実は当社はもともと路面店を出すことがものすごく得意だったのです。一般的な定食屋の運営会社が仮に500万円売るところを、私どもは1,000万円売っていました。
なぜかと言うと、定食の他に夜の営業に力を入れていたからです。例えば、朝仕入れてきた魚を「ヒラメの刺身480円」「貝の刺身280円」といったかたちで黒板に書いて、100種類くらい提供するのです。
「朝仕入れた魚を2,000円以下で安く食べられて1杯飲めるなら、居酒屋よりもそっちに行こう」ということで、当時は夜だけで500万円くらい売れていました。
そこで、当社は路面店の出店に注力していったのですが、コロナ禍が来てしまいました。コロナ禍ではお客さまの会社もリモートワークになり、夜にお酒を飲む人は誰もいなくなりました。
新型コロナウイルスのパンデミックがいつ終息するかわからないという状況で、当社はスクラップ&ビルドを進めました。商業施設はお酒の比率が2パーセントを切るため、当時はあまりパンデミックの影響を受けませんでした。当社は幸い財務状況が良かったこともあり、路面店を閉店する代わりに、一気に商業施設への出店を進めました。
商業施設側も出店するテナントがなく困っていたのです。当社のニーズと、出店者がいなくて困っていた商業施設側のニーズが合致し、急速に出店を進めました。それによって、売上高が一気に回復していったということです。