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太陽ホールディングス株式会社4626

東証プライム

化学

当社グループの事業セグメント

齋藤斉氏(以下、齋藤):代表取締役社長の齋藤です。それでは、太陽ホールディングスの第2四半期決算説明を始めたいと思います。

まず、当社グループの事業セグメントについてです。エレクトロニクス事業、医療・医薬品事業、ICT&S事業の3つで構成されています。

2026年3月期 第2四半期 トピックス

第2四半期のトピックスですが、エレクトロニクス事業は前年同期比で5.8円の円高に推移しており、これがマイナス要因となりました。

しかし、メモリ向け製品や、車載・スマートフォン向けのリジッド高機能製品を中心とした販売数量が増加したことで、累計では前年同期比で9パーセント増加、前四半期比でも8パーセント増加となりました。

医療・医薬品事業についても好調で、売上高は前年同期比で22パーセント増加しました。こちらは、製造受託事業において、既存顧客及び新規顧客からの受託数量が増加したことが要因となっています。

また、製造販売事業においては、他社同効薬の供給不足による需要の増加や、鎮咳去痰薬の供給量の増加に伴い、販売数量が増加しました。

全社としては、後ほど詳細を述べますが、通期の業績予想を上方修正したこと、そして中間配当の増配を決定したことをお知らせします。

また、中期経営計画の策定、そして株式分割を全社的なトピックスとして挙げています。

連結業績

連結業績についてお伝えします。エレクトロニクス事業と医療・医薬品事業はともに好調です。

前年同期比で見ると、スライドに示されているとおり、売上高は約678億円で増減率は13パーセント増、営業利益は約151億円で前年同期比22パーセント増となっています。

また、8月1日に業績予想を公表していますが、上半期の進捗率をご覧いただくと、売上高105パーセント及び営業利益115パーセントといった良好な結果を達成していることがわかります。

セグメント別業績(売上高・営業利益・EBITDA)

セグメント別に分けた業績をご説明します。

エレクトロニクス事業は、パッケージ(PKG)基板向け製品、ビルドアップ基板向け製品、車載向けなどのリジッド高機能製品が好調で、円高の影響がありながらも順調に推移しています。

上半期の実績は売上高約463億円で、前年同期比9パーセント増、営業利益は約137億円で15パーセント増となっています。

医療・医薬品事業の売上高は約184億円で、前年同期比22パーセント増となりました。営業利益は大幅に増加しており、約24億円で前年同期比161パーセント増です。これは、プロダクトミックスが大きく影響した結果です。

医療・医薬品事業の進捗率は、業績予想に対する営業利益が上半期において90パーセントとなっていますが、通期では達成可能と予測しています。

ICT&S事業では、売上高が前年同期比で35パーセント増と上振れましたが、ITでの利益の落ち込みが影響し、営業利益はマイナス87パーセントとなりました。

四半期別推移(売上高・営業利益)

本スライドは四半期別の推移をグラフで表しており、一番右が2026年3月期の第2四半期です。

エレクトロニクス事業は、例年第1四半期から第2四半期にかけて調子が良く、特に今年は昨年と比べて大きな伸びを見せ、右肩上がりで推移しています。2026年3月期第2四半期については、最高水準と見ています。

BSの概況

バランスシートについてご説明します。

主要な項目についてお伝えすると、現金及び預金はマイナス約55億円で、主に配当金の支払いが要因です。

また、売上債権が約68億円増加しており、これは売上増に伴う売掛金の増加によるものです。

短期借入金及び長期借入金は減少していますが、新規借入よりも返済額のほうが多かったため、このような結果となっています。

2026年3月期 通期業績予想修正

2026年3月期の通期業績予想の修正についてです。エレクトロニクス事業の業績が8月1日開示の業績予想を上回る見込みとなったため、その分を上方修正しました。下期については、現時点では計画どおりと見込んでいます。

また、連結子会社の清算に伴う特別利益と、一部CVCファンドを売却したことで営業外収益を計上しました。これら2つの理由により、今回は上方修正を行っています。

株主還元の状況

株主還元の状況についてご説明します。2026年3月期の中間配当を1株あたり20円増額することを決定しました。増益分の一部を中間配当で株主のみなさまに還元したいと考えています。

期末配当については、連結総還元性向100パーセントを目安とする株主還元方針を踏まえ、業績に応じて機動的に対応を検討していきます。

中期経営計画の財務目標

本スライドは、8月28日に開示した中期経営計画です。以前にもご説明しましたが、ROEは30パーセントと設定しています。また、2031年3月期の売上高は連結ベースで1,800億円、営業利益は470億円を目標としています。

詳しくは、ホームページのIRライブラリ上に掲載されていますので、ご覧ください。

株式分割

株式分割についてです。投資単位の金額を引き下げることで、個人投資家のみなさまがより投資しやすい環境を整えるため、株式を分割したいと考えています。今回は1対2の分割で、基準日は11月30日、効力発生日は12月1日となっています。

本スライドの右側に記載されている配当金についてですが、分割前は1株当たり145円で、分割後は72円50銭となります。

最低投資金額について補足すると、現在の株価が8,000円として、約80万円が1単位でしたが、分割後は約40万円となります。

エレクトロニクス事業 用語説明

エレクトロニクス事業についてです。本スライドは、エレクトロニクス事業の事業用語を略して記載しています。内容の欄にその意味を記載しています。

エレクトロニクス事業 製品分類

本スライドは製品分類について示しています。PCB用絶縁材料及びその他関連商材と分類しています。

エレクトロニクス事業 製品別売上高

本スライドは、先ほどご説明した製品別の売上高を示しています。四半期ごとの推移を記載しています。

PKG基板製品は主にメモリ向けが多く、非常に好調です。また、本スライドの下に記載されているリジッド高機能製品は、車載向け、スマートフォン向けが牽引しており、大きな成長を遂げています。

エレクトロニクス事業 販売地域別売上高

エレクトロニクス事業の地域別売上高についてです。中国が現在の売上高の61パーセントと、非常に大きな割合を占めています。特にPKG基板製品のメモリ向けが大きく伸びています。

韓国については、以前はやや低迷していたものの、現在は回復傾向にあり、良い数字を示しています。

医療・医薬品事業 用語説明

医療・医薬品事業についてです。本スライドは用語の説明になります。長期収載品、CDMO、GMPについて、それぞれの内容をご覧ください。

医療・医薬品事業 会社別売上高

医療・医薬品事業の四半期別売上高をグラフに示しています。先ほど、前年同期比で非常に伸びているとお伝えしましたが、太陽ファルマテックの売上が大きく伸びており、現在も好調です。

新規のお客さま向けの出荷も順調に増えており、全体としてはさらなる伸びが期待でき、通期でも成長が見込まれる状況です。

太陽ファルマに関しましては、スライドのとおり、約30億円で推移しています。

太陽インキ製造 グッドデザイン賞を受賞

全社のトピックスとして、埼玉県嵐山町に設立した太陽インキ製造の技術開発センター「InnoValley(イノヴァリー)」に設けているショールーム「インスピレーションスペース」が、「2025年度グッドデザイン賞」を受賞しました。2年前、大阪府高槻市にある太陽ファルマテックの福利厚生施設「T-LINKS」に続き、今回が2度目の受賞となります。

「インスピレーションスペース」は、当社の絶縁材料「ソルダーレジスト」がどのような製品に結びつき、どのような機能を発揮しているかを体験できる仕組みとなっています。触れるとさまざまな映像が表示され、製品のどの部分に何が使われているかが非常にわかりやすい構造になっています。

お客さまだけでなく、サプライヤーの方々にもお越しいただいています。ここで立ち止まり、画面を操作しながらご質問をいただき、ご理解を深めてもらうことで、非常に好評を得ています。

ご説明は以上となります。

質疑応答:エレクトロニクス事業におけるPKG基板向け製品伸長の背景について

質問者:第2四半期はエレクトロニクス事業が想定よりも良かったと思います。特にPKG基板製品については、先ほど中国向けのメモリ向けが好調とのお話がございました。その背景について、補足で

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