サークレイス、上期売上高は前期比+23.9% 成長投資を継続しながら、通期計画に対しても前年を上回る進捗率で順調に推移
エグゼクティブサマリー

古川光瑛氏:サークレイス株式会社取締役CFOの古川光瑛です。2026年3月期第2四半期の決算についてご説明します。
当社として強調してお伝えしたい事項をまとめたエグゼクティブサマリーです。まずは、収益の源泉となる対応可能テクノロジーについてご説明します。
当社では、最新のITトレンドを踏まえ、成長が見込まれる領域への積極的な事業展開を推進しています。グローバル人材の採用を強化し、国内外プロジェクト展開を本格化させています。また、「Salesforce」および「ServiceNow」において、AIエージェントを活用した案件を拡大しています。
連結ベースでの売上高は前年同期比23.4パーセント増の20億9,400万円となりました。これは通期計画46億円に対して45.5パーセントの進捗となり、前年6ヶ月経過時点の44.6パーセントを上回る進捗率で順調に推移しています。
連結ベースでの今期の営業利益は、プラス600万円となりました。当社では、新規事業への積極的な投資や本社移転に伴う一時的な費用増加を吸収した上で、前期と比較して営業利益は黒字転換を果たしています。今後も成長投資を継続しながら、計画的に収益性の改善に取り組んでいきます。
2026年3月期第2四半期 連結決算ハイライト(累計期間)

決算ハイライトです。売上高は20億9,400万円となり、前年同期比23.4パーセント増となりました。
営業利益はプラス600万円となり、親会社株主に帰属する中間純利益はプラス1,500万円となりました。社員数は前四半期末から3名増員し、372名となっています。
通期計画の売上高46億円、営業利益3億5,000万円に対して、いずれも順調に推移しています。当社ビジネスは下期偏重型であり、下期に向けて収益が徐々に増加するという季節性を有しています。
損益計算書サマリー(累計期間)

損益計算書のサマリーです。「AI&Data Innovation」と「SaaSサービス(AGAVE)」の両事業において前年同期比で増収となり、全体では23.4パーセント増となりました。継続的な人材投資や本社移転に伴う一時費用を吸収した上で、営業利益は黒字へ転換しています。
業績推移(連結)

連結ベースでの業績推移についてご説明します。第2四半期の売上高は前年同期比22.9パーセント増となり、堅調に成長しています。全事業において前年同期と比較して増収となり、既存事業・新規事業ともに順調に拡大しています。
また、人材投資や本社移転に伴う一時的な費用増加を吸収し、第2四半期の営業利益は7,000万円となり、黒字に転換しました。前年同期比で203.6パーセント増となり、収益性が改善しています。
収益性(連結)

連結ベースでの収益性についてご説明します。今期6ヶ月間における連結の営業利益は、前年同期のマイナス2,800万円から黒字転換し、プラス600万円に改善しました。2025年4月に実施した本社移転に伴う一時費用3,000万円、およびグローバル事業への投資6,700万円を吸収した上での結果です。
また、既存事業においては、Salesforce事業を中心に収益性が改善しています。一方で、Salesforce市場は転換期に入っており、初期導入については一巡している状況であると当社では考えています。そのため、周辺領域への展開により、新たな収益機会の創出に取り組んでいます。ServiceNow事業においても、収益性が大きく向上しています。
Salesforce事業

Salesforce事業の概況についてご説明します。Salesforce事業の売上高は前年同期比8.2パーセント増となりました。第2四半期までの6ヶ月累計では15億1,500万円となり、前年同期比10.4パーセント増となっています。第1四半期から第2四半期にかけては、堅調に増加の傾向を維持しています。
既存のお客さまにおいて、ユーザー業務に関わる領域でのAI活用やデータ活用による業務改善の案件が拡大しています。
Salesforce事業に関しては、各社における一次導入が一巡し、市場が転換期に入っていると考えています。次のステップとして、運用の高度化や開発効率化に対するニーズの拡大に伴い、周辺領域(DevOpsやテスト自動化(Copadoなど))へ提供範囲を広げることで、付加価値の向上と継続的な収益の強化に取り組んでいきます。
ServiceNow事業

ServiceNow事業の概況についてご説明します。ServiceNow事業の売上高は、前年同期比128.6パーセント増となり、前年から2倍以上の成長を達成しました。上期の累計でも121.7パーセント増と、高い成長を示しています。
案件の獲得が順調に拡大し、稼働率が安定したことで、利益率が大幅に改善しました。官公庁プロジェクトへの参画や金融業界プロジェクトの新規受注により、顧客基盤を拡大しています。また、グローバルServiceNowソリューションの国内企業への導入を引き続き強化しています。
SaaSサービス

SaaSサービス「AGAVE」についてご説明します。「AGAVE」の売上高は前年同期比32.6パーセント増、上期累計では25.3パーセント増と、成長を維持しています。「AGAVE」の契約ユーザーID数は前年同期比16.1パーセント増となりました。
当社では今年8月に「AGAVE User MeetUp 2025」を開催し、31社58名の契約ユーザーの方々にご参加いただきました。本イベントを通じて、ユーザーコミュニティの拡大およびAI活用ニーズの収集を促進しています。
連結貸借対照表サマリー

連結貸借対照表のサマリーです。9月末時点で、自己資本比率は64.7パーセントと引き続き高い水準を維持しており、財務健全性に問題はありません。
2026年3月期 IRニュースサマリー(2026年11月13日現在)

2026年3月期のIRニュースの概要です。本動画では、前回8月の決算発表以降のリリースについてご説明します。
サークレイスの「AGAVE海外給与計算」東亜電気工業で採用され海外給与業務の工数を50%削減 (2025/9/4リリース)

このたび、東亜電気工業株式会社さまにおいて、海外給与業務の効率化と標準化を目的に、当社のクラウドサービス「AGAVE」の「AGAVE海外給与計算サービス」を導入いただきました。本導入により、関連する業務工数を50パーセント削減し、属人化の解消と業務の標準化を実現しています。
日経マネー2025年12月号(創刊40周年記念号)への掲載(2025/10/22リリース)

このたび、『日経マネー』の誌面において、「投資したくなる! 注目のお宝株! 企業大特集」にAIおよびデータ革命を牽引する次世代DX企業として当社が掲載されました。本号は現在も書店に並んでいますので、ぜひお手に取ってご覧いただければ幸いです。
第4回「AGAVE User MeetUp 2025」を開催 イベントを通じてユーザーコミュニティ拡大とAI活用ニーズの収集を促進(2025/8/21開催)

当社は、海外人事業務の管理プラットフォーム「AGAVE」の第4回ユーザーイベント「AGAVE User MeetUp 2025」を開催しました。「AGAVE」を導入いただいている31社58名のお客さまにご参加いただき、パネルディスカッションの実施や懇親会における事例共有や意見交換を通じて、コミュニティの活性化とAI活用ニーズの把握を進めました。
サークレイス、日本通運と協業し三菱自動車の海外人事業務のBPR(業務改革)を支援 (2025/11/11リリース)

日本通運さまとの協業、および三菱自動車工業さまの海外人事業務の業務改革支援についてご説明します。
このたび、三菱自動車工業株式会社さまに、当社が提供する「AGAVE」および海外人事DXコンサルティングサービス、ならびに日本通運さまの「NX海外赴任ワンストップサービス」をご活用いただきました。本導入により、関連する工数を75パーセント削減し、属人化や情報漏えいリスクの軽減を実現しています。
2026年3月期 業績予想

2026年3月期の業績見通しについてご説明します。
Salesforce事業およびServiceNow事業の拡大に加え、グループ内連携によるシナジー創出を通じて、売上高は前年比20.9パーセント増の46億円を計画しています。営業利益は前年比71.9パーセント増の3億5,000万円を見込み、中長期的な成長を見据えた投資を継続しながら、営業利益率7.6パーセントを計画しています。売上高・営業利益ともに順調に推移しており、変更はありません。
会社概要

会社および事業の概要についてご説明します。
サークレイス株式会社は、2012年11月に設立されました。DXに関するコンサルティング、ICTを活用した業務改善に関するコンサルティングを行い、自社SaaS製品「AGAVE」の開発・販売、「Salesforce」「ServiceNow」「Anaplan」などのクラウドソリューションの導入における設計から開発、定着化および保守・運用サポートまで、ワンストップサービスを提供しています。
Corporate Philosophy

当社は今年、企業理念を刷新し、「Transforming Tomorrow thru Disruptive Technology!」を企業理念として掲げました。グローバルの最先端テクノロジーを通じて、お客さまとともに経営変革を実現し、社会課題の解決に挑んでいきます。
サークレイスグループ

サークレイスグループの構成についてご説明します。当社グループは、2社の連結子会社を有しています。ベトナムでシステム開発・運用サービスを行う「Circlace HT」、および「ServiceNow」に関する導入コンサルティング、開発、構築、運用保守、人材育成を一貫してサポートする「アオラナウ株式会社」です。
また、出資先として、AIなどの先進技術を活用した効率的なコンサルティング業務を提供する「Synthesy株式会社」をグループに加えています。
サークレイスグループおよび出資先(出資予定先)の全体像

サークレイスグループの出資先の全体像についてご説明します。先ほどのスライドで説明した4社に加え、スライド右下にあるデータおよびAIのコンサルティングを「Databricks」を活用して実施する「arcbricks株式会社」を、出資予定先企業としてグループに加えています。
当社は5社体制で、お客さまのIT経営課題に対して、グループ内のシナジーを最大限に活用し、全方位から最適なソリューションを提供していきます。
AI&データイノベーション戦略、マルチプラットフォームサービス

当社の成長戦略についてご説明します。
当社では、AIを活用した積極的な取り組みにより、お客さまのデータドリブン経営とDXの実現をグループとしてサポートしていきます。コンサルティング領域から実装および定着化に至るまで、ワンストップでサービスを提供します。グローバルの最新ITトレンドに沿ったテクノロジーを採用し、対応可能なサービス領域を業界・業種の両面で積極的に拡大していきます。
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