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株式会社ハークスレイ7561

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2028年3月期末における経営指標・目標

青木達也氏:みなさま、こんにちは。株式会社ハークスレイ代表取締役会長兼社長の青木です。本日は当社グループの中長期の成長戦略と、2026年3月期中間期の業績、2026年3月期の通期業績予想についてご説明します。

まずは、中長期の成長戦略についてご説明します。持続的な成長と企業価値の向上を図っていくことを目指し、昨年6月に2028年3月期を最終年度とする「中期経営目標」を発表しています。

「稼ぐ力」を強化し、収益性を高めることで、PBR1倍割れの早期解消に取り組んでいきます。

「事業の成長と収益拡大により持続的に利益成長を実現するための中期経営目標」として、資料記載のとおり目標値を掲げています。

ROEについては中期経営目標発表時の2024年3月期の6.9パーセントを8.3パーセントへと向上させるよう、資本効率を意識した経営を推進するとともに、成長投資によって事業領域を拡大し、持続的成長を目指していきます。

数値目標として連結売上高720億円、EBITDA56億円を目指しています。また、経営基盤の強化のため、M&A120億円、設備投資58億円、合計178億円を目安に投資を推進します。

セグメントとしては「物流・食品加工事業」を中心に積極投資を行っていく方針であり、食品製造、冷凍食品製造、菓子製造ほか、当社事業とのシナジーによる事業基盤の強化・拡充及び新領域拡大が見込まれる投資を推進しています。

成長戦略:新領域拡大 - 物流・食品加工事業

投資の事例として、2024年12月にホソヤコーポレーションが当社グループ会社となりました。「昭和生まれの贅沢焼売」等、国内チルド焼売市場シェア1位の企業であり、2025年3月期第4四半期から連結しています。

ホソヤコーポレーションのグループ化により、安定的に成長が見込まれる惣菜市場において確固たるポジションの確立を目指していきます。引き続き積極投資を推進し、M&Aのみならず、業務提携を含めて事業拡大を推進していきます。

エグゼクティブサマリー

当中間連結会計期間の連結業績及びセグメント業績の概要をご説明します。

2025年5月14日に発表した業績予想に対し上振れ着地となり、特に経常利益及び中間純利益は予想比で大幅増益となりました。また、売上高・営業利益・経常利益いずれも過去5年の中間期において最高となりました。

売上高は前年同期比20.9パーセント増の255億2,500万円、EBITDAは前年同期比19.8パーセント増の20億8,800万円となりました。

セグメント情報:中食事業

当中間期における中食事業は、売上高は前年同中間期比3.5パーセント増の86億4,000万円となりました。営業利益は前年同中間期の営業損失1億1,900万円から、1億5,400万円の営業黒字となり、2025年3月期第3四半期から4四半期連続黒字で推移しました。

これは、ほっかほっか亭における認知度向上と積極的な顧客還元施策、そしてケータリング部門におけるティーケーピーさまとの業務提携の成果によるものです。

また、ハークスレイグループとして「大阪・関西万博」の大阪ヘルスケアパビリオンへ協賛・出展しました。会場ブースでの万博限定メニューの販売、出展者へのデリバリー、一般店舗での万博記念弁当の販売など、万博に合わせてさまざまな取り組みを行いました。

セグメント情報:店舗アセット&ソリューション事業

当中間期における店舗アセット&ソリューション事業は、売上高は前年同中間期比4.7パーセント増の63億7,800万円、営業利益は前年同中間期比1.8パーセント増の9億6,900万円となり、増収増益となりました。

これは、稼働店舗数の増加による安定的なストック収益の増加に加え、不動産1棟の売却によるものです。TRNグループが用地仕入・企画・設計・施工・テナント誘致・管理まで一貫して行った商業ビル「TRUNK秋葉原」が竣工し、2025年8月30日にグランドオープンしました。

セグメント情報:物流・食品加工事業

当中間期における物流・食品加工事業は、売上高は前年同中間期比49.9パーセント増の117億6,400万円と大幅な増収となりました。

これは、全部門の売上が増加したことに加え、2024年12月にグループ化した株式会社ホソヤコーポレーションの連結効果が大きく寄与したことによります。

一方で、営業利益は前年同中間期比42.7パーセント減の2億7,200万円となりました。これは主に、グループ化したホソヤコーポレーションに係るのれん償却費が増加したことなどによるものです。

物流・食品加工事業は中期経営目標での積極投資先であり、ご好評いただいている「クレイジーソルトナッツ」「昭和生まれの贅沢焼売」などの堅調な売上と、スーパーマーケットの人手不足を背景としたカミッサリーの稼働率向上などにより、売上は堅調に増加しています。

2026年3月期通期業績及び配当予想:変更はございません

最後に、2026年3月期の通期の業績予想と配当予想についてご説明します。通期予想については、2025年5月14日に公表している予想値からの変更は、現時点では行っていません。

今後の景気動向等に不確実な要素が多いため、現時点において修正は行いませんが、修正が必要と判断した場合は速やかにみなさまにお知らせします。また、不動産売却については業績予想には織り込んでいません。

なお、通期業績予想は売上高527億円、営業利益19億円、経常利益16億円、当期純利益10億円となります。

配当金の推移

配当については、今期の年間配当金は昨年から2円増配の28円を予定しています。2022年3月期より連続増配となります。

ご説明は以上となります。本日はありがとうございました。私たちは、常にみなさまの信頼に応えるために努力し続けます。引き続きご支援とご協力のほど、どうぞよろしくお願いします。

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