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芝原英司氏:株式会社ショーエイコーポレーションの芝原です。2025年5月14日に発表した、当社2025年3月期業績、次に2026年3月期の業績予想、最後に今後の展開という順序で決算補足資料に沿ってご説明します。よろしくお願いします。
2025年3月期の業績(連結)
まず、2025年3月期の業績についてご説明します。4ページは2025年3月期の連結実績を記載しています。
売上高は190億3,100万円、前年同期比2.1パーセント減となりました。利益面については、売上総利益は41億5,700万円、営業利益は7億4,700万円、経常利益は7億4,700万円、親会社株主に帰属する当期純利益は4億6,700万円となりました。
売上高は微減であったものの、利益面では引き続き仕様やサプライヤーの変更といった収益改善に努めた結果、売上総利益率は前年を上回りました。営業外におけるデリバティブ評価益が前期に比べて大きく縮小したこともあり、経常利益は減少となりました。
セグメント別 2025年3月期の業績
5ページはセグメント別の2025年3月期の業績を記載しています。それではセグメント別の売上高についてご説明します。
営業促進支援事業は94億8,200万円、前年同期比0.4パーセント減となりました。商品販売事業は97億100万円、前年同期比3.5パーセント減となりました。
営業促進支援事業 2025年3月期の業績
6ページは営業促進支援事業の2025年3月期の業績を記載しています。まず初めに営業促進支援事業の業績についてご説明します。
売上区分別に、販促品キャンペーンを軸とする販売促進については、価格の見直しを進めたことや高付加価値商品の販売が好調で、リピートが順調に推移しており、売上高は前期に比べて2億4,800万円、5.3パーセント増加し、48億9,300万円となりました。
OEMについては、自社工場を活用した雑貨、化粧品等のピロー包装やアセンブリ作業は順調に件数が増加しているものの、日用雑貨品の充填等はリピート案件の減少等により前年同期を下回ったことで、売上高は前期に比べて5,900万円、2.0パーセント減少し、29億6,900万円となりました。
発送代行については、印刷物のコストアップやECへの移行といった環境の変化による通数の減少により前年同期を下回り、売上高は前期に比べて2億2,700万円、12.3パーセント減の16億2,000万円となりました。
商品販売事業 2025年3月期の業績
7ページは商品販売事業の2025年3月期の業績を記載しています。それでは商品販売事業の業績についてご説明します。
売上区分別に、100円ショップ向けについては、高額商品の投入や消臭袋、鮮度保持袋に代表される付加価値の高いポリエチレン製品を中心として順調に推移しており、新商品開発においては、雑貨といったポリエチレン以外の潜在需要をうまく取り入れた商品開発を拡大したことにより売上高は前期に比べて2億2,600万円、2.7パーセント増加し、84億9,300万円となりました。
量販店向けについては、ポリエチレン製品は100円ショップ向け同様安定した売上があるものの、収益性を高める方針のもと低利益率の商品の販売を縮小していることが影響し、売上高は前期に比べて3億7,300万円、41.0パーセント減少し、5億3,600万円となりました。
利益面については、より収益性の高い製品が導入できたこと、仕様変更や廃番を積極的に進めたこと、またサプライヤーの開拓等を行うといった原価低減に努めたことから、セグメント利益額は前期に比べてほぼ同等の3億9,300万円となりました。
営業利益増減の要因
8ページは営業利益増減要因をまとめたかたちで記載しています。利益減少要因としては、表に記載のとおりです。利益増加要因としては、仕様の変更、サプライヤーの変更といった収益改善を進めたためです。
財政状況(貸借対照表主要科目)(連結)
9ページは財政状態を記載しています。財政状態については以上のとおりとなりました。
資産においては、前期末に比べ8億1,200万円増加しました。これは主に現金及び預金や、有形・無形固定資産は増加したものの、主に受取手形及び売掛金が減少したことによるものです。
負債においては、前期末に比べ3億3,600万円増加しました。これは主に短期・長期借入金等が増加したことによるものです。
純資産においては、前期末に比べ4億7,500万円増加しました。これは主に利益剰余金等が増加したことによるものです。
キャッシュ・フローの概要 (連結)
10ページはキャッシュ・フローの概要を記載しています。キャッシュ・フローの概要については以上のとおりとなりました。
当期における現金等は、前期末に比べ2億5,600万円増加し、11億1,000万円となりました。
営業キャッシュ・フローは、9億2,600万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益7億4,400万円、減価償却費1億8,700万円、売上債権の減少額3億7,000万円等によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、マイナス9億8,700万円となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出9億4,200万円があったこと等によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、2億7,500万円となりました。これは主に長期借入金の返済による支出1億9,800万円、配当金の支払額1億5,400万円等があったものの、長期借入れによる収入9億9,500万円があったことによるものです。
2026年3月期の業績見通し(連結)
12ページは、2026年3月期の連結業績見通しを記載しています。
今期においては、傘下製造拠点の株式会社ファインケメティックス、SHOEI PLASTIC (THAILAND)CO.,LTD.、また調達拠点としての上海照栄商貿有限公司を含めたグループの総力を結集し、さまざまな顧客の要望に応える体制を整えてきました。
また、営業促進支援事業と商品販売事業の2つの事業の垣根を超えた商品開発を進めるため、引き続きR&D体制の整備を進め、当社の数々のサービスを複合的に提供し、顧客の事業活動を総合的に支援していきます。
2026年3月期の連結業績見通しについては、売上高は前期比8.0パーセント増の205億4,500万円、営業利益は14億100万円、経常利益は13億3,200万円、親会社株主に帰属する当期純利益は9億円を見込んでいます。
セグメント別 2026年3月期の売上高見通し
13ページはセグメント別2026年3月期売上高見通しを記載しています。
セグメント別では、営業促進支援事業が前期比5.5パーセント増の100億400万円、商品販売事業が前期比10.5パーセント増の107億2,000万円を見込んでいます。
2027年に目指すグループ像
最後に今後の展開についてご説明します。15ページに事業戦略から営業方針、開発体制の図を記載しています。
当社はフィルムパッケージの専門メーカーとして創業以来、パッケージ周辺の製品・サービスを中心に事業領域の拡大に積極的に取り組んできました。現在ではパッケージに加え、ダイレクトメール・物流加工、充填、アッセンブリを含めた化粧品製造、100円ショップなどの小売店向け商品の開発・製造、及びそれらをお客さまのご要望をうかがいながら、複合的に組み合わせた営業促進支援サービスの5つの仕事で、お客さまの事業のお手伝いをさせていただいています。
それらを支える研究開発力、企画開発力をより高めていくためのR&D体制として、営業開発部を一昨年秋発足しました。この組織を中心に、株式会社ファインケメティックス、SHOEI PLASTIC (THAILAND)CO.,LTD.、中国の上海照栄商貿有限公司のグループ企業と機動的に連携していきます。
今後はグループを活かした商品力をさらに高め、総合的にお客さまの支援をさせていただける企業を目指していきます。
2027年に向けてのロードマップ
16ページに記載しているのは2027年に向けたロードマップです。2027年に売上240億円、営業利益率8パーセントを達成するためには、M&Aが必須であると認識しています。基本的な考え方は既存事業の隣接分野をターゲットにし、できるだけ相乗効果が発揮できる事業、もしくはビジネスモデルを当社グループに取り入れることを主眼に対応していきます。
また、三本目の柱としてのOEM/ODM事業を伸ばすべく、オリジナル商品や自社ブランドの開発を推進していきます。
芝原氏からのご挨拶
最後に、当社は、経営理念を「全従業員の物心両面の幸福を追求するとともに社会の進歩発展に貢献すること」と定めています。ショーエイコーポレーションが目指す「全従業員の物心両面の幸福」とは、経済的な安定や豊かさを求めていくとともに、仕事を通じて自己実現をし、生き甲斐や働き甲斐といった人間としての心の豊かさを求めていくことです。そして、わたしたちの事業が少しでも世の中のお役に立つことを目指し、常に謙虚に努力していきます。