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株式会社グリッド5582

東証グロース

情報・通信業

前年同期比較

曽我部完氏(以下、曽我部):株式会社グリッド代表取締役社長の曽我部です。私から2025年6月期の決算説明を行います。よろしくお願いします。

まずは、2025年6月期の決算概要です。2025年6月期の売上高は、前期比約25パーセント増の20億6,300万円となりました。営業利益は前期比17.1パーセント増の4億2,800万円、経常利益は前期比24.6パーセント増の4億2,800万円です。

当期純利益は、繰越欠損金の解消により、2025年6月期に法人税等が発生したことから、2億9,800万円となりました。

業績推移

業績推移についてご説明します。5期連続の増収増益となり、2025年6月期も前年同期比で高い成長率を達成しました。営業利益率も20パーセント強ということで、着実に増収増益を実現し、成長を続けています。

産業ドメイン別の売上構成

ドメイン別の売上構成比率についてご説明します。昨年同様に電力・エネルギー領域の比率が50パーセントを超え、引き続きこの分野が業績を牽引しています。進行期もこの傾向は続くと考えられますが、成長分野である都市交通・スマートシティ領域の金額も増加する見込みです。

AIのフロー型売上とストック型売上

フロー型売上とストック型売上についてご説明します。

フロー型売上は、2024年6月期の12億5,100万円から2025年6月期には約15億円となり、2億4,300万円増加しています。

ストック型売上も前期から1億円強増加し、5億円を超える金額で着地しました。

受注高と受注残高の推移

受注高と受注残高の推移です。これらは売上高の先行指標となるため、当社としても重要であると認識しています。

受注高および受注残高は前期比130パーセント以上となり、いずれも前期より大きく成長しました。前期末の受注残高は14億円を超え、これが進行期の売上に適時計上されていく流れとなります。

売上高の規模別顧客別構成と上位5社構成割合

売上規模別の顧客構成割合についてご説明します。年間の取引額が1億円を超えるお客さまが徐々に増加しています。

単体の取引にとどまらず、さまざまな追加開発や複数プロジェクトを同時に進めることで、1社当たりの売上高も増加しており、スライドからは大口のお客さまが増加していることも確認できると思います。

さらに、新しいお客さまとも大規模プロジェクトに取り組んでいます。

AIエンジニア一人当たり売上高

AIエンジニア1人当たりの売上高の推移です。年々増加傾向にありますが、前期はスライドに記載のようなかたちで推移しており、エンジニアの増加や生産性の向上により売上を構築しています。

今後は、生産性の改善を進めつつ収益モデルを多様化し、エンジニアの数に依存しない売上構成を少しずつ目指していきたいと考えています。

営業利益増減要因

営業利益の増減要因についてご説明します。2024年6月期の営業利益3億6,500万円に対し、フロー型売上で約3億円、ストック型売上で約1億円の増加がありました。

原価においては、人員の増強やソフトウェア費用、外注費が一部使用され、費用が増加しました。販管費については、営業体制の強化および採用活動を進めた結果、前年より費用が増加しています。

全体の売上増が費用増を上回った結果、営業利益は前期から6,200万円増加し、最終的には4億2,800万円の着地となりました。

主要な経営指標

主な経営指標です。売上高成長率は約25パーセント、営業利益率は20.8パーセントとなりました。

主なサービス区分の顧客平均売上は前期よりも単価が上がり、1社当たり5,500万円前後で推移しています。また、全体の取引先数や、主なサービス区分の取引先数も増加しました。

財務ハイライト

財務ハイライトについてはスライドをご覧ください。以上が、2025年6月期の決算概況となります。

通期計画

進行期である2026年6月期の計画についてご説明します。

売上高は31億円を計画しています。前期実績より約50パーセント増と、大きく伸ばす計画です。内訳は、AI関連事業で23億7,000万円、前期から開始した蓄電所開発関連事業で7億円超の売上を見込んでおり、これらを合わせて31億円の計画となります。

売上総利益は前期から4億円強の増加を計画しており、売上増加に伴い売上総利益も上昇する見通しです。

一方で、販管費等については、体制強化やオフィス移転なども含めたコストを投下する計画を立てています。したがって、営業利益は前期より微増の4億5,000万円と予測しています。

営業利益増減要因

営業利益の増減要因についてご説明します。2025年6月期の営業利益4億2,800万円に対し、AI関連事業の売上増加で3億6,000万円強、蓄電所関連事業の売上増加で6億7,000万円強を見込んでおり、2つを合わせて10億円超の増加を計画しています。

一方で、エンジニアの採用および蓄電所の開発開始に伴う外注費等が計上されるため、原価も増加する見込みです。販管費についても、営業体制の強化を引き続き実施しており、増加を織り込んでいます。

また、第2四半期にオフィスの移転を計画しているため、この費用計上も含めて全体的にコストを投下する計画です。

その結果、2026年6月期の営業利益は、前期の4億2,800万円から微増となる4億5,000万円で着地する見通しです。

四半期計画

四半期ごとの売上推移です。AI関連の売上は各四半期で比較的平準化されつつあり、安定的な収益体制を構築しています。一方、蓄電所関連は、第4四半期に売上が集中する計画です。

これは蓄電池の納品が売上に連動するためで、納品時期が第4四半期に予定されていることから、第4四半期には比較的大きな金額が計上される計画になっています。この計画に基づき、全体的な売上および利益の推移を考えています。

質疑応答:売上計画における上期と下期の比率について

原田真理氏(以下、原田):「2026年6月期の業績予想について、上期と下期の比率はどのように見

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