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~新morichの部屋 Vol.15 株式会社メディロム 代表取締役CEO 江口康二氏~

森本千賀子氏(以下、morich):秋らしくなりましたね。

福谷学氏(以下、福谷):最近また肌寒くもなってきまして、人肌が恋しくもなってきたかと思いながら、なにもすることもなく、ただただ楽しもうと、がんばろうというところです。月日は流れていきますが、今日もすてきなゲストをお呼びしています。

morich:もう私、ずっと会いたかったです。今までニアミスで、すれ違っている感じです。

福谷:ようやく今日お会いすることができるということですね。

morich:ようやくお会いできました。

福谷:かっこいいですものね。

morich:やばいです。

福谷:私も初めてお会いした時に、「タレントさんかな?」と思いました。

morich:そうです。私は基本的に体がすべてです。マッチョです。

福谷:マッチョですよね。そうですよね。今日は、なんか森さん、きれいですね。

morich:はい。

福谷:いつもですよ。

morich:いつもですね。

福谷:はい(笑)。今日もすてきなゲストをお招きさせていただいています。今日の「新morichの部屋」では、我々がふだんお聞きすることができない上場企業の社長さまをお呼びして、いろいろなことをお聞きしながら、事業成長や学び、知見などをみなさまにご紹介させていただこうと思います。

morich:根掘り葉掘りですね。

福谷:そして、今日はなにか宣伝があるとうかがっています。

morich:すみません。一瞬だけお願いします。ちょうど先週になりますかね、『リミットレス時代の転職術 「選ばれる人」の新常識』が発売になりました。

福谷:おめでとうございます!

morich:ありがとうございます! 100万部を目指しています(笑)。

福谷:もう、増刷に入るのですね!

morich:そうです(笑)。本当にこれからは「リミットレス」ということで、制約のない時代でキャリアを作っていただくというメッセージを込めています。

そして、もう1冊が『「はたらく」の未来』ということで、これは共著になります。人材ビジネスを行っている26人の経営者と一緒に作らせていただいた本になります。

さらにもう1冊、実は11月22日に『女性リーダーたちのMY LIFE Story』という計3冊の本を同時に出すというチャレンジをしました。

福谷:なるほど。おめでとうございます!

morich:今日の経営者は、本当にチャレンジャーなのです。

福谷:そうですよね。

morich:そこに「私も便乗しようかな」という思いです。

江口社長の自己紹介

福谷:それではさっそく、ゲストをお呼びしましょうか。

morich:そうですね。もうみなさまお待ちかねだと思いますので、お願いします。

株式会社メディロム代表取締役CEOの江口康二さまです。ようこそいらっしゃいました!

江口康二氏(以下、江口):よろしくお願いします。

福谷:おそらく今、映ったかと思いますが、ダンディですよね。

morich:やばいです! 年齢不詳なのですよね。先ほどお聞きして、本当にびっくりしました。

福谷:本当ですか。今日も情報のシャワーを浴びてきていますよね?

morich:もちろんです。

福谷:「江口さんシャワー」ですね。

morich:本当にギリギリまで聞いていました。もう声にやられてしまいました。

福谷:わかりました。ではお願いします!

morich:それでは江口さん、このあと根掘り葉掘りお聞きしますので、まずは簡単に自己紹介をお願いします。

江口:どうもはじめまして、メディロムの江口です。どうぞよろしくお願いします。

morich:よろしくお願いします。

福谷:お願いします。

江口:会社のベースはヘルスケアカンパニーになります。「Re.Ra.Ku(リラク)」というリラクゼーションスタジオを展開しており、肩甲骨ストレッチをメインにボディケアを行なっています。温浴施設などにも店舗があります。

morich:もちろんです。行ったことがあります。

江口:ありがとうございます。都内だと「ラクーア」や「スパジアムジャポン」などに店舗があります。最近、すごく有名になっている「King&Queen(キング&クイーン)」という水風呂に飛び込める施設にもあります。

morich:水風呂に飛び込める施設ですよね。バズっていますものね。

江口:バズっていますね。だいたいバズっているところには私たちがいます。

morich:本当にそうです。必ずいらっしゃいますよね。

江口:そうですね。全国304店舗(2025年4月現在)を展開しています。そのような事業展開がベースの会社ですが、現状は、テック事業のほうにどんどん進出しています。今、私が腕に付けているものです。

morich:欲しいです。

福谷:それ、良いですよね。

江口:世界初の無充電トラッカー「MOTHERBracelet」という見守りのトラッカーを作りました。すでに1万7,500台完売してしまいまして、今生産を再開していますが、なかなか出荷が間に合っていないのです。

morich:そうです。私は、これが欲しくて本当にいろいろなところを見たのですが、売っていないのですよ。

江口:そうです。ですので、予約していただければと思います。

福谷:今日特別に予約はできないですか? 

morich:今日の特典としてお願いします(笑)。

江口:先行でもらえるなどですね(笑)。

(一同笑)

morich:これは、「Amazon」などで買えるのですか? 

江口:今、「Amazon」と「楽天市場」で先行予約はできるのですが、出荷がやはり来年1月以降になってしまいます。(注)

注:
・ヨドバシカメラ公式通販 サイト「ヨドバシ.com」にて販売(2025年6月現在)

morich:「morich仕様」の赤はありますか(笑)? 

江口:バンドの色はありますので、提供できるかと思います。そのようなことを行っている、ヘルスケア、ヘルステックカンパニーを率いています。

2000年に会社を立ち上げて、27歳の時に起業しました。24年が経って、25年目に入っています。

morich:ということは、年がわかりますね。

江口:51歳です。

morich:みなさま、「えー?」と言うところですよ(笑)。

(一同笑)

江口:そのようなことを行っている会社です。1個だけ宣伝させてください。

morich:1個ではなくて、いっぱいしてください。

江口:「メディロムホノルルトライアスロン」というホノルルトライアスロンのメインスポンサーをしています。

morich:それはいつぐらいからですか? 

江口:上場後、2021年からです。やはり健康を目指すことに意義があるということで、ぜひみなさまにはホノルルに来ていただいて、トライアスロンに挑戦していただきたいと思っています。

morich:ちなみに、いつですか? 

江口:2025年は5月18日になります。「トライアスロン出るぞ」ということを目的に、ご家族や大事な方と一緒にホノルルに来ていただいて、一緒にトライアスロンに出たあとに、サーフィンをしたり、ゴルフを楽しんだりしていただけたらと思っています。

morich:最近、体のこのあたりが気になりますからね(笑)。

福谷:そうなのです。気がつきましたか? すみません(笑)。

morich:目標にしたらどうですか? 

福谷:これを機にですね。

江口:今、アーリーエントリーをしています。(注)

注:
・2025年5月18日に「ホノルルトライアスロン2025」は無事終了

morich:本当ですか? 

福谷:ぜひみなさま、アーリーエントリーしていただければと思います。

morich:みなさま、アーリーエントリーですよ。

江口:よろしくお願いします。

福谷:これは生放送ですので、約束します。

morich:そうですね。有言実行ですよ。

江口:リレーもありますよ。1.5キロメートル泳いで、バトンを渡して、40キロメートルバイクを漕いで、バトンを渡して、最後10キロメートル走るというものです。このように、3人1組でリレーもできます。

morich:本当ですか。それでは、決定ということですね。

江口:一番のネックはスイムですか?

morich:そうですね。長いですよね。

江口:そのようなことをしていますので、よかったらエントリーしていただきたいと思います。

長靴に穴が開いていた幼少期と宇宙への思い

morich:今日も本当に情報のシャワーを浴びてきたのですが、全然時間が足りませんでした。だいたい私は、1週間ぐらい前からガーっとシャワーを浴びるのですが、時間が足りず、昨日はほとんど寝ていません(笑)。いろいろなものを見なければいけなかったため、時間が足りませんでした。

福谷:それでは、けっこう情報があるということですか? 

morich:ものすごくあって、すべてにおいて超充実しています。

福谷:すごいですよね。おそらく、いつもみなさま見られていると思いますが、いつも以上にすごい量ですものね。

morich:そうなのです。いつも以上にあります。まず、本当にみなさまに聞いていただきたいのが、幼少期です。

江口:そこからですか? 

morich:そこからです。どのようなご家庭の中で育ったのですか?

江口:いくつかの「YouTube」の中でも少しお話ししていますが、私は別に起業家の家庭に生まれたわけでもなく、富豪の家庭に生まれたわけでもなく、どちらかというと、中産階級の下のほうの家庭で育ちました。

簡単にいうと、労働階級ですね。親父が働かなくて「いかに有給を使うか」「いかにこズルく生きるか」ということを常に私は教えられました。

morich:本当ですか。反面教師ですね(笑)。

江口:「会社なんか行ったってしょうがないぞ」といった、働かないことに意義を見出している親父でしたね。

morich:確か、小学生の時からすでにアルバイトをされていたと聞きました。

江口:そうです。父親が働かなかったため、うちは貧しかったのです。どのぐらいの貧しさだったかというと、新品のシューズを買うことができないレベルでした。小学校の時は長靴に必ず穴が開いていました。

morich:長靴ではないですね。雨に濡れます。

江口:雨の日に長靴を履いて学校に行くのですが、靴下が濡れているのです。

morich:濡れているというパターンですね。

江口:はい。そのぐらいのレベルの家庭環境でした。

morich:買えなかったのですか? 

江口:「長靴くらい買ってくれよ」という話なのですが、買ってくれなかったですね。小学校から中学、高校は時代的にもアルバイト禁止ですよね。

morich:普通はそうですよね。

江口:そのような感じでしたので、私は学校公認でアルバイトが許されていました。

morich:公認ですか(笑)。

江口:はい。郵便局の仕分けや、小売店の呼子、レジ打ち、土方など、いろいろな種類のアルバイトをずっとし続けていて、家計に一部入れて、支えていました。

morich:本当にものすごくできた小学生ではないですか。そして、すべてのきっかけになっているといいますか、お母さまからのギフトのお話につながるのですよね。

江口:そうですね。今自分が生きている中で目標にしていることといいますか、1つの夢があります。それは宇宙開発をするということです。

morich:「なぜ宇宙開発なのか?」というストーリーが始まるのですよ。

江口:調べていただいてありがとうございます。

福谷:本当によく知っていますね。

morich:もちろんです。本当に泣きながら読みました。

江口:そのような家庭だったものですから、私には兄がいますが、だいたい制服など全部、兄のお古でした。新品のものはほとんど買ってもらえなかったですし、プレゼントをもらえることもほぼありませんでした。

morich:全部お下がりですよね。

江口:全部お下がりです。自分でも子どもながらにそのような環境ということがわかっていましたので、お金がかからないことに興味を持てたのですよ。

したがって、図書館に行くことはすごく好きでした。図書館には今でもありますが、宇宙系科学雑誌の『Newton(ニュートン)』という雑誌がありました。あれを見るのが一番好きでしたね。

morich:夢見る少年ですね。

江口:はい。冒険ものの話よりも、科学系雑誌、天文系雑誌が好きで、ずっと見ていました。そして、それを借りてくるのを母親が見ていたのでしょうね。結果的に母親が小遣いというか、へそくりを貯めてくれて、私が小学校4年生の10歳の時に、初めて新品のプレゼントをもらえたのですよ。それが、なんだと思います? 

morich:なんだと思います? 今の文脈的に、だいたいわかりますよね? 宇宙好きがヒントですよ。

福谷:「本」ですか?

morich:「そこかい」というツッコミを入れたくなります。

(一同笑)

江口:確かに、天文系の本ももらいました。

morich:丸いやつですよ。

福谷:丸いやつですよね。「望遠鏡」ですか?

江口:そうです。

福谷:当たったので拍手をもらってもいいですか(笑)? 

morich:天体望遠鏡ですね。

江口:真っ白の美しい筐体の天体望遠鏡です。本当にびっくりしました。

morich:それは本当にうれしいですよね。

江口:初めてもらったプレゼントですから、すごくうれしかったです。なぜ望遠鏡だったのかというと、ちょうど私が4年生の時に、ハレー彗星が来ていたのですよ。70年に1度、地球に近づくハレー彗星があります。

morich:ちょうどそのタイミングだったのですね。

江口:そうです。したがって次に見られるのが、私が80歳の時になります。10歳の時にハレー彗星が来ていて、次は70年後ですので、私が80歳まで生きていれば、もう1度ハレー彗星に出会えるわけです。

そのようなタイミングでしたので、それを見るために買ってくれたのですよね。

morich:うれしいですね。見えたのですか? 

江口:もちろん、見えました。やはり目の前の手のひらの中に月が大きく見えたり、土星が見えたり、アンドロメダ星雲が見えたりします。なによりも、ハレー彗星の姿が目の前に見えるわけですよね。

morich:感激ですね。

江口:意外に近所の中でも天体望遠鏡を持っている人はいませんでした。

morich:みんな持っていないです。

江口:近所で「ハレー彗星を見る会」みたいなのができました。

morich:江口家に集合ということですね。

江口:みんな集合して、30人から40人ぐらい集まったのです。

morich:それはすごいですね。

江口:順番に見ていただきました。

morich:大人気ですね。

江口:そうです。したがって、「近所で有名な天体少年」のような感じのポジショニングになりました。

morich:それがある種、将来につながっていくというわけですものね。

江口:目では見えないものが確かに存在していることを知って、宇宙になにか携わる、宇宙開発ができるような人間になりたいと思うようになりました。

小学校の卒業文集にも「宇宙を開発する男になる」というようなことを書いていました。そこから自分の夢が決まり、「宇宙に向かっていくための人生を歩もう」と決めました。

宇宙を夢見て、海底地質学の道へ

morich:中学・高校時代はどのような少年でしたか? 

江口:やはり同じように天文学を学んでいました。学校では一応バスケ部に入りながら、掛け持ちで自然科学部にも入っていました。

morich:本当に大好きなのですね。

江口:そうですね。高校の時には天文学部を作ってみたりもしました。なぜか最後は、天文学部と茶道部の部長を兼ねていました。

morich:お茶ですか? ギャップ萌えですね(笑)。

江口:一応、表千家のお免状を持っています。

morich:すごいですね。この情報はおそらくどこにも書かれていません。

(一同笑)

江口:男子茶道部を作った男でもあります。男子茶道部と天文学部を作ったということですね。そのような高校時代を過ごしました。

morich:大学は、特にそのような天文学系や宇宙工学系ではなかったのですか?

江口:もともと宇宙工学を学びたかったのですが、宇宙工学を学べる大学は少ないのです。航空・宇宙工学が学べる大学はいくつかありますが、だいたい偏差値が72ぐらいです。

morich:高学歴のところしかないですよね。

江口:理学系の、しかも72の偏差値です。

morich:東大、京大のような感じですよね。

江口:「けっこう難しいな」と思いつつ探していると、行けそうな大学が1校ありました。東海大学にも天文学が学べる学部があります。生意気にも偏差値72です(笑)。

morich:東海大学の学生の方には、少し申し訳ありませんがという感じです(笑)。

江口:他の大学はダイレクトに入試を受けて入らないといけませんので、高校でかなり勉強します。一方で、東海大学の場合は付属高校があります。

付属高校に行けば、偏差値に10から15、下駄を履かせることができるという裏技があります。勉強してもダイレクトに行ける気がしなかったものですから、東海大学付属高校を選んだということです。いやらしい話、天文学部と茶道部の部長を兼任したのは、内申点を稼ごうという目的があったからです。

morich:なるほど、戦略ですね。

江口:ところが、最後の最後でやはり無理でした。偏差値68のところまではいけたのですが、あと4足りませんでした。

morich:残念でしたね。

江口:航空宇宙学系に進めないとなると、どうしようかということで、大学はそのまま東海大学に行ったのですが、海底地質学、つまり南海トラフの地質構造、地震の構造を調べるというほうに進みました。

morich:なるほど、それで東海大学の附属高校へ行かれていたのですね。しかし、やはり宇宙への夢は諦められなかったということですよね。

江口:もちろんです。宇宙に行けなくても、資源開発をするということで考えれば、地質学を学びたかったのですよね。

morich:親戚のような感じで近いというイメージがありますよね。

江口:海底地質学は非常におもしろいです。まさに宇宙と同じぐらい未知なのですよね。日本の大学で学び、勉強・研究した結果でいうと、日本近海にはエネルギーがかなり埋蔵されています。今、尖閣諸島周辺が騒がれていますが、あそこで石油油田開発をすると、サウジアラビアと同じだけの油田が開発できるのです。

morich:本当ですか? 

江口:本当です。

morich:日本にとっての金脈ですね。

江口:そうです。したがって絶対に手放しては駄目なエリアです。それではなぜ、そこを開発しないかというと、地政学的な要件、中国との軋轢が発生すること、そして海に潜ってからさらに1,000メートル掘らなければいけないからです。

いわゆるサウジアラビアは露天掘りです。砂漠で掘るほうが、コストが安いからです。

morich:海底になるからですね。

江口:1バレルあたり120ドルから150ドルぐらいを超えないと、実は海底まで掘削しても割に合わないのです。

したがって、「輸入したほうが安いよね」ということで、そこは開発していないということになります。

morich:でも、海底にはそのような夢があるわけですね。

江口:日本近海の海底には、シェールガスなどもあり、実は宝庫です。

morich:そうなのですね。誰も知らないですよね。

福谷:誰も知りません。

江口:ただ単にコストが高いのです。技術革新などを開発さえすれば、日本は最大の資源国になれるのです。

福谷:そうなのですね。

morich:ものすごく、博学な方ですよね。 

福谷:すごいですね。すごい話を聞いているなと思いました。

morich:本当に勉強になります。大学の時は、勉強もかなりがんばられたかと思いますが、ビジネスへの目覚めはどこにあるのでしょうか? 

江口:そうですね。やはり大学の時に、理系に進んで、研究開発などをしていると、けっこうそのような経済効果を考えることがあります。

ところが、このようなことをしていても、例えば「JAXAに行こう」「NASAに行こう」と言ったとしても、研究者として行くと、誰かが決定した内容に対してフォローしなければいけないのです。

私は、ジョン・F・ケネディはすごい人だなと思うのです。一言「go to the Moon(月に行く)」と、ビジョンを言いました。そのビジョンに対して、当時、行ける技術がなかったにもかかわらず、そこに行くために逆算して技術を開発していきました。しかしながら、今は「実は行っていないのではないか」と、陰謀論のようになっていますね。

morich:「行っていないのではないか」という説もありますね。

江口:しかしながら、それがロケット開発技術につながっていったのは事実ですし、コンピューターができたのもその頃ですよね。私は、ビジョンがあれば物事は達成できると思っています。私は、フォローしてなにかを研究・開発するより、ビジョンを考えて出すほうが向いているのではないかと思いました。

morich:ビジョナリーのところですね。

江口:私の親父が労働者階級で、「さぼっていると、あまりおもしろくない人生が待っているのだな」という姿を見ていました。したがって、「ビジョナリーのほうに行きたいな。リスクを追いながらも、大きなリターンを得る人間になりたい」と思ったのです。

ビジョナリーを目指しベンチャーに就職

morich:しかし、ファーストキャリアは、宇宙にかかわる仕事ではないわけですよね。そこがまた戦略的ですよね。

福谷:もうすべて知っていますよね(笑)。

morich:知っていながら聞いていますので、白々しい感じがしますよね(笑)。本当にみなさま、すみません(笑)。

江口:そのことも一応、話したほうがよいですか? 

morich:もちろんです。みなさま、知らない方もいっぱいいらっしゃいますので、お願いします。

江口:それではお話ししますと、研究や開発ではない方向に進もうと思いました。ベンチャーに行って、いろいろな失敗を学ぼうと思ったのです。

morich:当時、ベンチャーを選ぶ人は、まだそれほどいなかったですよね?

江口:まだそこまでいなくて、みんな大企業に行きました。

morich:大企業ですよね。金融機関や商社などですよね。

江口:当時は商社と銀行が大人気でした。

morich:大人気ですよ。

江口:しかし、私の時はちょうど就職氷河期第1期生にあたってしまい、そこから失われた30年がスタートしました。大学生のみんなが就職できないという、なにか異常事態が始まった年でした。

morich:その当時より2年前ぐらいは本当に「飲めよ、食えよ」という時代でしたよね。

江口:そうなのです。バブル経済が完全に崩壊した瞬間の狭間にいました。したがって、私たちの年代は、けっこう不遇な人と、はたまた大冒険した人に二分化されています。

morich:大企業志向の人たちは、なかなか不遇でしたよね。だからこそ、逆にベンチャー志向の方々が生まれているという話ですよね。

江口:私たちの世代は、確か200万人を超えているのではないでしょうか。そのため、ライバルも多かった世代になります。

結局、自分がいつかはビジョナリーになるのであれば、最終的に自分が描いたビジョンを、自分が信じ続けることができるかということと、また、誰かに「君ならできるね」と、信じてもらえるような人間になっていなければ、夢は達成しないと思いました。

そのためには、まず、ベンチャーに行こうと決めました。そして当時は、『リクルートブック』というものが送られてきました。

morich:まだインターネットがない時代ですよね。

江口:ちょうどインターネットが出始めた頃でした。その本を介して資料請求をします。

morich:リクナビのものですよね。そして、セミナーに行くということですね。

江口:その方法が面倒くさかったのです。

morich:そうなのですか!? ベンチャーコーナーも一応ありましたよね? 

江口:ありました。本の索引の中には、金融や商社、流通、運輸などがあり、ベンチャーもありました。

morich:ベンチャーも少しだけ掲載されていましたね。

江口:「じゃあ、ベンチャーでいいや」ということで、5冊ぐらいたまっていたのですが、「どれにしようかな」で、真ん中の本を抜きました。

morich:本当ですか!? 

江口:そして、その中に掲載されていたベンチャーの索引部分からも、「神さまの言うとおり」をしまして、そこであたったページに載っていた会社に入社しました。

morich:良い子たちは真似してよいのでしょうか(笑)?

江口:ベンチャーと言えば聞こえはよいですが、結局は中小零細企業です。

morich:紙一重ですね。

江口:私は自分のことを優秀だと思っていましたので、「企業は優秀な人材が欲しいでしょう?」と勝手に思っていました。

morich:「どこでもよいよね」ということですね(笑)。

江口:そうです。したがって、私の場合は本当に1日だけの一瞬で就職活動が終わりました。

morich:本当ですか!?

江口:その会社に、「今から行ってもよいですか?」と電話しました。

morich:速攻で内定が決まったのですか?

江口:そうです。そして、その会社に行ったら社長が出てきて、「私は、あなたの会社が何の会社か知りませんが、たぶん私は大きくすることができると思います」と言いました。

当時は、企業研究の話などがあり、その企業研究でさえも面倒くさいと思っていたのです。

morich:私は一応リクルート出身なので知っていますよ(笑)。

(一同笑)

福谷:バリバリのリクルート出身ですからね(笑)。

morich:バリバリのリクルートですよ(笑)。「企業研究しましょう」と言っているほうですからね。

江口:すみません、私はまったく逆の考え方でした(笑)。

morich:それでは、何をしている会社かわからず行ったということですね。当時のベンチャーは、本当に人不足で、受けに来てくれるだけでも本当にありがたいという感じでしたよね。そのため、すぐに「内定」という感じですよね。

江口:そうですね。

morich:それで入社したわけですか? 

江口:そのまま入社しました。その会社が、新卒採用を初めて採る年でしたので、私は新卒第1期生でした。

80名ぐらいの会社で、売上が30億円でした。そして、新卒を82名採っていました。既存社員と同等数を集めていましたね。

morich:本当ですか? けっこう無謀な感じの会社ですね。

江口:無謀ですよね。私はそのうちの1人でしたが、3年半後には売上550億円の従業員が1,100名まで増えました。

morich:先見の明があったということですよね。

受賞と「六本木ブイブイ」

江口:1999年当時にその会社は上場したのですが、『日経新聞』やいろいろな媒体に出ていまして、「ベンチャーU」と言われて、かなり取り上げられていたのです。

morich:賑わせていたのですね。その中でもけっこう大活躍でしたね。

江口:おかげさまで、ありがとうございます。

morich:『日経新聞』の賞を獲得されたのですよね。

江口:そうですね。私はその当時、営業からスタートしたのですが、途中で「やはりネットの時代になるのではないか」ということから、「誰かネットを使える人はいないか」ということになったのです。

ちょうど大学の時の地質学研究の時に、当時は「Macintosh(マッキントッシュ)」と呼ばれていた今の「Mac(マック)」、また、「Windows95」の両方を使って論文を書いていました。

morich:デスクトップ型のパソコンですよね。当時にしては早いですよね。

江口:ここからは無駄話になりますが、私は海洋地質を学んでいました。日本海の海底を、船に乗って、ワッチといいますが、音波探査をします。海上の上で「ドカーン」と爆発させると、音波が4,000メートル落ちていき、その下へさらに4,000メートル落ちて、8,000メートル下の地質が音波の跳ね返りで見えるのです。

morich:おもしろいですね。

江口:そのデータを走行データといって、相模湾沖や伊勢湾沖などいろいろな場所でデータをとっています。このデータをフランス、ドイツ、日本、アメリカなど、さまざまな国が実は研究をしているのです。

その研究したデータを、自分のところだけで全部取るとなると、相当なお金がかかります。

しかし、大学の研究機関同士が互いに連携して、「うちはこのエリアを取ったよ」「フランスはここを取ったよね。お互いデータを交換して、研究しようよ」という協定があります。

当時、データはMOを使ってデータ化し、それを可視化するためにMacのデータに変えて、さらにそれをパッケージ化したものをフランスまで送って、向こうから返ってくるまでに3週間から4週間かかっていました。したがって、論文を作るのに時間がかかっていました。

そして、インターネット革命が起きました。ISDN(統合デジタル通信網)が生まれたのです。これにより、3週間かかっていたものが、なんと12時間で作れるようになりました。

morich:まだ12時間ですよね。

江口:みんなで寝ずの番を交代しながら、研究室からデータを送っていました。パソコンから「ピー、ゴロゴロゴロ」という音がして、ポチっと押すと、画面上にある円が、だんだん少しずつ進んでいくのです。データが飛んできているという意味です。

morich:昔はそうでしたよね。

江口:それが途中で途切れてしまうと、もう1回しなければいけません。したがって、それを3時間交代で、研究者たちが見守りをしていたのです。「たったの12時間でデータが送れたよ」と当時は思っていました。

morich:3週間かかっていましたからね。

江口:今なら1秒ですけどね。当時はデータ量からでしたからね。

morich:歴史を感じますね。

江口:しかし、それは革命でした。3週間かかっていたものが、たったの12時間ですよ。

morich:いち早くしていたわけですね。

江口:そこで、先ほどの話に戻りますが、そのようなことをしていたし、その上「Mac」も「Windows95」も両方使えるし、インターネットを知っているということで、「インターネット事業部を頼む」ということを言われました。けっこういろいろな成果を出しました。そして、最後はインターネットでのオークションシステムを作り、それが大ヒットしました。

morich:大ヒットでしたよね。『日経新聞』の優秀賞でしたよね?

江口:はい。「プライスダウン・オークションシステム」が、1999年に『日経新聞』の「優秀製品・サービス賞」を獲得しました。最優秀賞はソニーの「aibo(アイボ)」でした。

morich:みなさま、このすごさがわかりますか? 「aibo」に匹敵する受賞だったということですね。

江口:次席である優秀賞が「プライスダウン・オークションシステム」でした。

morich:本当に一世風靡ですよね。

江口:当時はそうでしたね。それで会社も上場しました。そうすると、株価がもう爆裂に跳ね上がりました。

morich:爆裂ですよね。

江口:みんなおかしくなっていました。

morich:その時に、「六本木ブイブイ」という言葉が出てくるのですよね。これもどこかで見つけたのです(笑)。

福谷:ここで出てくるわけですね(笑)。

morich:私は、今日、これを言わないと帰れないなと思っています(笑)。

福谷:すごく気になっていたのですね。

江口:深堀りしますね。

morich:若かりし頃のオイタですよね。

江口:仕方がないのですよ。26歳の時の出来事で、数百万円近く会社の株式を買っていましたから、上場したおかげで生涯年収を超えました。

morich:持ち株から入られたのですよね。

江口:見たことがない額のお金が入ってきました。独身でかつそのような優秀賞をもらっていれば、「天狗になるな」ということのほうが難しいですよね。

morich:なにかの資料によると、もともと300万円ほどだったものが、数億円になったのですよね。

江口:そうです、数億円です。

福谷:すごいですね。

morich:そして、使い倒しましたよね。

福谷:それで「六本木ブイブイ」ですか?

morich:「ブイブイ」で使い倒して、最後に残ったのがいくらでしたか?

江口:300万円でした(笑)。

(一同笑)

morich:もとに戻ります。

福谷:もとに戻るのですね。

江口:止まったコマが悪かったのでしょうね。「もう1回スタート地点に戻る」ということになりました。

26歳で気づいた、「For You」の価値

morich:結局、それで起業に至るわけですよね。

江口:この会社を作った時の資本金になりました。

morich:つまり本来は数億円あったものが、このようなことから300万円となり、それが元手となってスタートされたのですね。起業して、最初は何をしようと思われたのですか?

江口:もともと、ヘルスケアをしようと決めていました。せっかくの機会ですので、少しだけディテールをお話しします。

当時は26歳で自分の器が小さいうちでしたので、やはり急に大金を持った人は、どうしても失わないほうが難しかったのです。やはり周りを見ても、持ったがゆえに、かえって不幸になっている方がすごく多かったです。

morich:ITバブルでしたものね。

江口:ITバブルで「どいつもこいつも」という感じでした。あの堀江貴文氏ですら、1回没落しましたからね。

morich:間違えてしまいます。勘違いしてしまいます。

江口:そうすると、これまでと人生観が変わりました。

人々は、自分が成功するため奪い合いながらも、「成功というのはお金持ちになることだ」と言って、そこを一生懸命目指します。「お金さえあれば、この苦痛がなくなる」「お金さえあれば、もっと人間関係が良くなるのではないか」「家庭が良くなるのではないか」と、みんながんばります。しかし、お金を得た人たちのゴールは、実はそこではありません。

逆に、むしろ不幸になっているということになると、我々は目指すものを間違えているのではないかと思うのです。

morich:お金ではないということですね。

江口:そうです。したがって、愛などをもっと分け与えること、「For you」のほうが大事ななにか、幸せを得られるということに気がついたのです。

morich:26歳で気がつかれたのですよね。

福谷:今、すごく聞き入っていました。

morich:すごいですよね。「For you」を26歳で気づかれたのですからね。

江口:わずか1年で、失意に打ちのめされました。

morich:そのような意味で健康だと気づかれたのですか?

江口:これから次のビジネスを自分でしていく良いタイミングになった時に、やはりグローバルで戦えることが大事であると思いました。

例えば、ファッションであれば、SEO対策やドロップシッピングなど、いろいろなサービスが生まれては消えていきます。

そのような目の前で儲かるからするということではなく、本質的に我々人類が必要としているものは何か、グローバルに展開できるものは何かを考えました。グローバルとは、国境を越えて、人種を超えて、国を超えて、世代と年代と宗教を超えるものです。

morich:リミットレスですね。

江口:そうなると、金融やマテリアル、情報通信などは、もう産業が限られています。

その中に1つ、生命科学があったのです。「みんな健康になりたいですか?」と言って、「なりたくない」という人はいないですよね。

morich:いないですね。

江口:結局、健康を失えばすべてを失うことになりますよね。したがって、健康産業であれば、グローバルに展開していくことができ、その先の自分の夢である宇宙開発まで行けるだろうと予見をして、健康産業を選びました。

morich:健康産業といってもいろいろある中で、なぜこのリラクゼーションなのですか? 

江口:きっかけは、これもよく話す話になりますが、大学の頃からデータベースマーケティングをしていたため、この分野が得意でした。

morich:オークションシステムを作りましたものね。

江口:オークションシステムもそうですね。27歳の失意に打ちのめされていたある時に、ギックリ腰になりました。

morich:そうだったのですね。

江口:ギックリ腰になると、周りの大人が「あそこの先生良いよ」「どこどこの鍼が良いよ」「どこどこの整体が良いよ」などと言ってくれます。

morich:「いいよ」などと言われますね。

江口:言ってくれるので、全部行きました。全部行った時にふと気づいたのが、データを活かしていないなと。

morich:連携できていないということですね。

江口:整骨院などで、名前、住所、電話番号、既往歴といったものを書きます。お酒は飲むのか、煙草は吸うのか、情報満載です。

ITをやっていた自分からすると、きわめて重要な情報で、パーソナルヘルスケア情報があるのに、統計データになっていません。これを集めていけば、20代女性の喫煙率の変化だったり、40代男性のアレルギーのデータだったり、トレンドが見えます。

morich:トレンドが見えますね。

江口:このデータをビッグデータとして集めれば、これは巨大なシステムになると。しかし、それをやっていません。つまり、店舗を作れば作るほど来店の方々のデータが集まり、統計データから見た世の中のトレンドが見えるようになるのではないかと。

ITと一緒です。来店はイコールページビュー、ユニークユーザーは登録数、リピート率はセッション数になります。全部そのままITの内容が、リアルのメディアが作れるなということで。

morich:そこからの発想なのですか。おもしろいです。

江口:それで始めたのですが、なんだかんだで、人に困るのですね(笑)。

morich:特にリアルなビジネスですからね(笑)。

江口:情報集約ビジネスですから(笑)。

morich:ITとの違いはそこですよね。

江口:人の感情があるというところですので。そこを制御するのにけっこう時間がかかります。ただ、言い続けたのは、「for meの環境では、最後は成功がない。幸せがない」と。「for you」のほうが、回り回って自分が幸せになれます。

成功とは「for you」であること、魅力的な人材になることという、愛をもって社会を変えていこうという理念にしたのですが、初めのうちは「怪しい」と。

morich:リラクゼーションって、国家資格がありませんからね。

江口:「宗教っぽい」とか「怪しい」とか、なるわけです。そこから国との十数年にわたる戦いがあって、結論をいうと、今はリラクゼーションセラピストという資格がありますし、リラクゼーション業という、産業分類もあります。

morich:当時はありませんでしたね。

江口:それを作る大きな冒険の旅をやっていたという感じです。

スクールを立ち上げ、大規模・多店舗経営を開始

morich:新卒の学生さんを採用されていますが、ある意味、普通に採用することがやはり不利なので、学校を作られたのですよね。

江口:そうですね。

morich:発想がすごいなと思いました。学校を作られたのですよ。

福谷:morichさん、すごいですね(笑)。

morich:それも、学校を作った理由というのが、要は採用コスト。少なくとも、新卒採用コストって100万円前後かかります。

福谷:そうですよね。

morich:もっとかかることもあります。そのぶんを、学校を作ることに充てて、それを無料にされました。

福谷:なるほど。

morich:すごいなと思いました。

江口:ちょうど当時、20年ほど前だと、英国式リフレクソロジーや「てもみん」などが出始めたところです。

morich:出てきましたね。

江口:当時は、けっこう資格ビジネスでした。足裏のリフレクソロジーの資格で18万円、整体の資格取得に45万円とか。

morich:かかるのですよね。

江口:今でもそのようなビジネスはありますが、整体学校はだいたい1人あたり40万円から50万円取っています。しかもローンで売っていたりするので、全部無料にしました。

福谷:真逆ですよね。

morich:そうですよ。

江口:やってみたらできた人もいるし、「無料だったら行ってみようかな」という気持ちになるのではないですか。

morich:仕事をしている方も、いったん、まずは資格を取ってみようかと思いますよね。

江口:そうしたら、業界内で噂になりまして、入社する条件が「『Re.Ra.Ku』に行って教育・研修を受けてこい」のような。

morich:「そこからうちに来い」みたいにね。競合のビジネスを探れということですね。

江口:でも、そういうものは長続きしないのです。従業員がいい気がしないじゃないですか。

morich:そうですね。

江口:結果的には、そのような長続きしないという事例もありましたが、だからといって学校をやめることもなく、学んだことで業界が広がっていくのであればいいなという気持ちで、無料の「リラクカレッジ」という名前でスクールを作りました。

morich:今も、継続していらっしゃいますね。

江口:もちろん、現在も。

morich:確か3,000人でしょうか。

江口:今は定席でいうと2,200人なのですが、これまで教えた累計でいうと、おそらく1万人くらいは教えているのではないかと。

morich:本当に今の業界があるのは、ね。

江口:うちで学んで、出ていった人はおそらくかなりいると思います。

morich:そういった、リアルのビジネスをやる中で、テクノロジーを活用して、というものはどのタイミングでスタートされたのですか? 

江口:実は2017年からでして、かなり時間を要しました。

morich:やはりデータベースを貯めるのに。

江口:人の教育システムとか。

morich:まずはそこからですよね。

江口:でもそこは、けっこう。

morich:安定しない、と。

江口:ITをやっていた自分は舐めていまして、すぐにできる、4年くらいで到達できると思っていたのが、結果、10年かかっています。

morich:人のマネジメントを、ですね。

江口:大規模経営ですから。大規模・多店舗経営というのはなかなか難しいです。

morich:これは直営ですよね?

江口:直営が200店近くで、80店、90店近くがフランチャイズです。一気に増やす時はフランチャイズで増やし、一定数まで超えてから直営を増やして、という、そのような感じです。

morich:ある程度安定してマネジメントができ、育成できるようになって。

アプリケーション事業が急拡大、88健保組合が導入

江口:育成できるようになる仕組みができて、セールスだけだとどうしても人々を本当に健康に導けないので、2017年にそれをガイドできるアプリケーション事業をやっと始めました。

データベースを見てみると、結局、運動・睡眠・食事の3つの3点バランスで出来上がっています。私たちがやっていることは、リアルでの休息分野のコミットしかできていない。食事と運動に対するものを入れたいと思い、オンデマンドトレーニングの仕組みを作りました。「Lav(ラブ)」といいます。「Lifestyle Assist for Vitality.」です。

「活力ある生活のために」という意味の「Lav」というもので、ガイドするコーチをアプリ内で選べます。マッチングサービスですね。だいたいおじさんは、若い女の子を選びます(笑)。

morich:私の場合は、マッチョなタイプを選ぶほうがいいかと思います(笑)。

江口:お姉さんはマッチョを選びます(笑)。それで、チャットでウキウキしながら、ガイドされます。

morich:がんばれます(笑)。

江口:ガイドされて痩せるというアプリなのですが、うまくいきまして、厚生労働省の指定するメタボ対策の特定保健指導機関番号を受けました。今、国は「治療から予防へ」と、治療に重点を置くのではなくて、予防にかけるという動きになっています。

morich:予防医学のほうに。

江口:メタボの人は、生活習慣病のリスクが高まっていきます。

morich:いいことないですよね。

江口:したがって、その前に痩せさせなさいと。痩せて病気になるってあまりないですから。2019年にガイドラインが変わりまして、メタボ対策を行なっていない健保組合は罰金を払わなければいけなくなりました。

morich:知りませんでした。かなり厳しくなりましたね。

江口:罰金制度となりました。

morich:御社にとっては追い風ですね。

江口:罰金を払うくらいでしたら痩せさせようとなるので、アプリケーション事業が猛烈に伸びました。

morich:各健康保険組合にも導入されています。

江口:88の健康保険組合(2025年4月現在では100の健康保険組合)からご注文をいただいています。

morich:すごいですね。1つの健康保険組合で加入者が何万人というところがありますから。

江口:まだまだ増えていく勢いです。

morich:さらにデータが貯まっていくということですね。

充電不要の未来型デバイス「MOTHERBracelet」

江口:生活習慣だけではなくて、実際に食事の習慣や運動習慣なども見えるので、データの補完効果があります。当時「Fitbit」や「Misfit」「Garmin」などを身体に着けて記録を取るというのを一緒にやっていたのですが、おもしろいことに気づきました。

1つは、途中で離脱してしまう人とかいますよね。そういう人は何かというと、「Garmin」などの電池が切れて、電池を充電した時にまた着けるのが面倒くさくなってしまう。

morich:外したら「もういいか」ってなってしまいますよね。

江口:身体から外したことで、「データが切れたからもういいや」と離脱してしまう傾向があるということがわかりました。

morich:「電池交換するのも、ちょっと面倒くさいし」みたいな。

江口:もう1つわかったことが、痩せる人の特徴です。「絶対、この人は痩せるな」というのが、もうデータ上でわかります。何かというと、睡眠なのです。

morich:そうなのですね。

江口:睡眠時間が7時間、8時間以上の人は圧倒的に痩せやすいです。しかし、5時間や4時間しか寝ていない方がほとんどでした。

morich:3時間は、どうでしょう? 私です(笑)。

福谷:morichさん、寝ているイメージがないです。

江口:3時間の場合は、今度は逆に消費カロリーが高いのではないですか(笑)? 

福谷:確かに(笑)。

江口:活動カロリーが高いから、痩せている可能性があります。一方、太っている男性は、睡眠時間が4時間だったり途中覚醒があったり、無呼吸症候群になっている方々というのがデータ的にはっきりしてきました。「睡眠が大事だね」と。

福谷:なるほど。

江口:よく寝て、よく食べて、よく運動していると健康だと。

morich:そのようなイメージがありますよね。

江口:わかりやすいですよね。したがって、充電がいらなくて、着けっぱなしで済むものが良いということになりました。

「そういうデバイスないかな」と考えていて、「そういうのを作ろうぜ」と言ったらできました。

morich:充電が要らないのは、本当に画期的ですよ。

江口:先ほど話した「MOTHERBracelet」が、身に着けている人間の体温、熱エネルギーを電気に切り替えます。

morich:そのような技術なのですね。

江口:世界で初めてのものです。

morich:すごいですね! 特許も取られましたね。

江口:宿主が生きている限りは、こいつも生きています。宿主が死ぬと、こいつも死にます。

morich:本当に一心同体ですね。

江口:一心同体です。自家発電型デバイスということで、世界初です。

morich:すごいですね。株価が上がりますね。

江口:今、買い時です(笑)。

morich:今、買い時ですね(笑)。

江口:大いに買ってください(笑)。

morich:バカ売れになってくると(笑)。

(一同笑)

江口:そのような流れで、だんだんとリアルのビジネスからテック事業のほうに移行していきました。

コロナ禍から起死回生のNASDAQ上場

morich:もう1つ、メディロムさんといえばNASDAQですね。

福谷:NASDAQに上場しました。

morich:21年ぶりですよね。

福谷:21年ぶりです。

morich:日本企業として、NASDAQに上場したのは21年ぶりです! これは、もともとチャレンジしようと思っていたのですか? 

江口:もともとではなく、国内上場を目指していました。実はリラクゼーションというものが、代替医療という医療との違いで東京証券取引所(以下、東証)のネックになっていました。それから、あまりバリュエーションが付かなそうだなということもあったのです。

そのような中で見てみると、海外上場として、特に日本企業はNASDAQにほとんど出ていません。

morich:もう21年ですからね。

江口:ダイレクト上場したのが、IIJ(インターネットイニシアティブ)さん1件のみでした。その後、誰も続いていないことを見て、「チャレンジしがいがあるな」と思いました。

morich:「チャレンジしがいがあるな」って、なかなか21年ぶりに上場といったら、ノウハウがないですものね。

江口:しかもヘルスケア、またはマイクロキャップ企業として出る第1号案件になるので、それにチャレンジしようということを思い始めたのが、2017年頃です。

morich:テック企業にちょうど転換する時ですね。

江口:でも、最後の一押しになったのは、コロナ禍でした。これも話したほうがいいですよね?

morich:私たちも代わりに話せればいいのですが。ぜひお願いします(笑)。

江口:コロナ禍の2021年4月に、新卒生を106名採用しました。

morich:入社して早々コロナ禍ですか? 

江口:入社した次の日に、自宅待機命令となりました。緊急事態宣言ですね。ショッピングモールはすべて閉まり、それがダイレクトに影響が出ました。

morich:300店舗に影響が出たのですね。

江口:業務委託ではなかったので、300店舗の従業員には、給料を払わなければいけません。そうすると、おおよそ1億5,000万円の給与債権があり、加えて家賃が1億5,000万円なので、運転資金は3億円必要なのです。売上がゼロになると、現有資金で燃えていくだけなのです。

morich:いきなりは閉められませんからね。

江口:もちろん。20年経営し、銀行にしっかりお金を返していたので、助けてくれるだろうと思いました。

morich:当然ですね。

江口:残念ですが、すべての銀行に断られました。

morich:そうなのですか!? それは書いてありませんでした。

江口:借入に行ったのですが、「江口さん、ちょっとコロナの様子がわからないので、様子を見ましょう」と言われました。

morich:様子を見ているうちに、どんどん溶けていくわけですよね。

江口:緊急事態が何ヶ月間続くかわからないから、溶けてまくっていきました。カウントダウンになります。売上はゼロ、銀行借入もゼロでした。そこで小規模事業者持続化補助金が出ました。

morich:ありましたね。

江口:「やった」と「救われたな」と思って問い合わせたら、1店舗につき補助金50万円、2店舗以上は100万円上限でした。

morich:上限? 2店舗以上ということは、2店舗でも100万円ですね。

江口:300店舗でも100万円です。

morich:あれは私も、どうかと思いましたね。

江口:しっかりもらいました(笑)

(一同笑)

江口:3億円燃えていましたが、100万円は大事ですので(笑)。

morich:焼け石に水ですね。

江口:「これはどうしよう」「もう死ぬしかないな」ということで、「もう今、NASDAQ行くしかない」となりました。

morich:コロナ禍のおかげですね。

江口:三本柱の中で、デットファイナンスは駄目、セールスもなしとなると、エクイティファイナンスしかないのではないですか?

morich:でも、東証マザーズというわけにもいかなかったのですね?

江口:当時、東証は一切上場をシャットダウンして、1社も上場していません。NASDAQはうちも含め14社上場しました。止まっていません。

morich:さすがのアメリカですね。

福谷:違いますね。

江口:アメリカ資本主義の本道は「何の変化があっても上場はさせる」なので、マーケットが動いていました。だとしたら、行くしかないと思いました。

アメリカに上場する場合、ギリシャや中国、ヨーロッパなど、いろいろな国から上場していますが、平均6ヶ月から8ヶ月で上場します。

morich:上場準備からですか? 

江口:上場準備からです。日本の場合は「nマイナス3、マイナス2、マイナス1」ですね。

morich:そういう感じですよね。

江口:しかも、その1のところで減収減益や赤字転落になると、「もう一回戻りましょう」となります。当時、私たちは減収減益、赤字転落でしたが、結論をいうと8ヶ月で上場しました。

福谷:ええっ!? これはかなり大事な話ですね!

morich:多くのスタートアップ企業にとって、とても大事な話です。「8ヶ月で上場できる」とメモしてください。

江口:マイナス9億円という、途方もないマイナスを計上しましたが、時価総額が100億円つきました。

福谷:それはすごいです!

morich:アメリカ人、すごいですね!

江口:今は絶対つかないですし、上場できません。

morich:行かないですね。

江口:監査もその年の4月から始めましたが、アメリカの監査法人にお願いしました。日本でもあたったのですが、監査法人・証券会社の両方とも全部全滅です。「引受シンジケート団に入ってくれ」とお願いしたのですが、「できません」と言われました。

「なぜですか?」と言ったら、「前例がないからです」と返され、「じゃあ、どうしたらやってくれるのですか?」と聞いたら、「前例ができた時にやります」と答えられました。

福谷:いつなんだ?

morich:もっと言いたいですね。いつなんだ?

江口:けっこう有名な証券会社でした。

morich:だいたい3つくらいありますね。

江口:仕方がないから、全部アメリカに問い合わせして、アンダーライター、証券会社、監査法人、それから会計監査がついてくれて、結果、監査は2ヶ月半で全部終わりました。有価証券報告書も5ヶ月で提出しました。

morich:意外と知られていないですよね。メディロムさんが上場してから、本当に後に続いていますよね。

江口:今、12社です。1回ルートができましたから。

morich:フロンティアですね。

江口:ルートに乗っていく方々が増え、26社くらい目指している会社があります。

宇宙に製薬工場を

morich:この後、宇宙という話でいうと、何をもっての宇宙なのですか? そこを話していただかないと、最後に終われないですから(笑)。

江口:あと何分ですか? 

morich:あと10分あるから、大丈夫です。

江口:他で話していない話をしてくれと言われたので、他で話していない話がいいですよね?

morich:いいですね!

江口:他で話している話もしつつ、話していない話で締めましょう。

morich:名前で検索するといろいろ出てきますので、本当にみなさん読んでください!

江口:では、特別コンテンツの話をしたいと思います。

福谷:うれしいです。ありがとうございます!

江口:私が宇宙開発をしたいというのは、人類は1,000億人まで増えるべきと思っているからです。

morich:今、80億人ですね。

江口:80億人です。ニューワールドオーダーで5億人まで減らしていかないと地球環境が保たないという話がありますが、あれは嘘です。海底窒素で見れば、人類が1,000億人を超えても、このプラットフォームは保ちます。

morich:研究されていましたからね。

江口:人類が増えれば増えるほど、天才がたくさん生まれてきて、叡智が集まってくるので、次のステージに行けます。私はそのようなタイプなので、人類は1,000億人を目指すべきという持論を持っており、そのためには宇宙空間に出ていく必要があります。

morich:地球だけだと足りないですね。

江口:21世紀から24世紀にかけて、宇宙大航海時代の幕開けだと私は思っています。なぜかというと、13世紀から16世紀までは5億人程度だった人類が、80億人までに増えました。大航海により、大陸文明から地球文明に変わったわけです。

地域が狭くなったことで、人類が成長したわけです。今、イーロン・マスク氏も含めて、民間でも宇宙開発できる時代になりました。私たちもそれを目指すべきだと思い、イーロン・マスク氏の火星移住計画は大賛成です。

morich:ロマンを感じますね。

江口:36万人くらいの計画があるらしいです。ロマンですよね。21世紀から24世紀の300年間は宇宙文明、太陽系文明に進展するべきだなと私は思っており、その一翼を担いたいと考えています。

そのやりたいことについて、無駄話をしますね(笑)。地球軌道の600キロメートルから800キロメートルの低中軌道に宇宙工場を作りたいと思っています。

morich:宇宙工場ですか。

江口:製薬工場を作ります。

morich:製薬工場ですか!? ファイザーさんとかを超えるわけですね(笑)。

江口:なぜかというと、地球には重力と自転の関係があるので、必ず分子レベルまで影響を受けます。タンパク質の構成式などもL型になります。L型とR型というと、必ずL型になってしまいます。台風の方向性も一緒でしょう? 北半球と南半球は逆に回っていますが、反対に見れば全部左巻きなのです。

morich:重力、自転の関係ですね。

江口:自転に関係します。そこで、みなさまが大好きな「味の素」です。「味の素」、みんな好きでしょう? 裏側を見てください。グルタミン酸と書いてあるのですが、「何グルタミン酸」でしょうか? Lグルタミン酸なのです。

morich:そのLですか!?

江口:L巻きなのです。左巻きになっているということが書いてあります。

morich:勉強になりました。

福谷:勉強になりますね。

江口:R巻きのグルタミン酸って生成できないのです。

morich:地球上ではですね。

江口:これには実は大きな可能性があります。パーキンソン病やがん、エイズなどの難病に対して、地球を離れると新しい薬を生成できる可能性があります。

福谷:なるほど。

江口:すべての難病を克服できます。

morich:画期的ですね。

江口:しかも私たちが作るのではありません。プラットフォームを作れば、インド薬学やハーバード大学、スタンフォード大学などの世界中の薬学の天才がいるので、コンペを行い貸し出し、それによってできた特許をレベニューシェアします。

morich:すばらしいですね。

江口:プラットフォームで製薬を作るとなると、そこでしか作れないです。そこでしか買えない難病薬は売れそうな気がしませんか? 

morich:売れるどころか、世界を救いますよ。本当にノーベル賞並です。

江口:プラットフォームのビジネスをやりたいと思っており、だいたい4兆5,000億円かかります。

morich:わあ、1工場でそれくらいですか。

江口:一回作ってしまえば、そこでしか作れないため、工場だけ作ればいいと考えています。

morich:製薬ができれば何兆円とかというビジネスですよね。

江口:リソース・マテリアル輸送は「スペースX」にお願いすればよいので、私たちがロケットを作る必要はありません。

morich:ロケット産業はいっぱいありますものね。

江口:堀江貴文氏にお願いすればいいのです(笑)。これが、私のこれから10年のプランです。

morich:すばらしいです。4兆5,000億円が必要なわけですね? 

江口:「江口が言うなら、その工場を作れるかもしれない」と4兆5,000億円の投資は必要ですが、そこから莫大な利益を生み出せます。これ以上リターンが大きいものはないかと思います。

morich:世の中を救い、かつリターンもあるということですね。

江口:ということに、信じてもらえるかどうかですね。「お金集めます」といった時に、みんなが「じゃあ、10万円投資するよ」なのか、「1億円投資する」のかという人間になるために、毎日がんばっているというのが、夢の話の部分です。

人類はどこから来たのか? 松本零士氏との対話

最後に、もう1つだけ今日の特別コンテンツがあります。

morich:特別コンテンツです。

江口:無駄な話をします(笑)。人類はもともと太陽系文明だと私は思っています。実は、私の大親友は、亡くなった松本零士さんなのです。

morich:生前とかという話ではなくて? 

江口:生前です。『銀河鉄道999』とか『宇宙戦艦ヤマト』とかあるでしょう? 

morich:宇宙がお好きですからね。

江口:あれらの作者の方なのですが、縁があって出会い、ご自宅に何回も行く仲になりました。

morich:本当ですか!? 

江口:宇宙の夢を語り合う仲にまでなったのです。

morich:どこにも書いていませんね、確かに。

江口:亡くなってしまって残念なのですが、彼はいろいろなおもしろいネタを持っていました。

morich:宇宙の博士ですものね。

江口:「江口さん、金星に人類がいた文明の痕跡があるのを知っているか?」と言われて、「その証拠となるNASAの衛星写真、俺は秘密に持っているんだ」とか、古代文明の話をしました。馬鹿馬鹿しい話だと思うでしょう(笑)? 

morich:いやいや、とてもおもしろいですよ!

江口:この人、すごいなと思いました。だから、あのような発想で『銀河鉄道999』やSFを作ったのかと思いました。

morich:常人ではできないですよね。

江口:いろいろな写真を見せてもらいました。金星に碁盤の目のような星型の設計があったりといったものです。

morich:ありますか? 

江口:話の内容をみなさまに少しシェアすると、もともと人類の起源というのは、火星と地球の間にあるアステロイドベルトにありました。アステロイドベルトというものですが、星屑のベルトがあるって知っていますか?

地球と火星の間に隕石があり、そこからまれに落ちてきますが、もともと星でした。

morich:1つの星なのですか? 

江口:1つの星です。ただ、我々の古代文明の時に、いわゆる今で言う核戦争のような大きな事象が起こり、そこに残った人類と宇宙に逃れた人類がいました。戦争が最後、極まって、インドの古代歴史やシュメール文明にのっているような大戦争、神々の戦争です。

実は火星と地球の間にあった惑星が我々の母星で、それが破壊されました。そこで逃げた人類が我々です。だから、「私たち、太陽にやけに弱いね」とよく言われるではないですか?

morich:弱いですね。

江口:なぜかというと、もっと太陽から遠いところにいたのです。火星は遠すぎるのですが、その間にあったアステロイドベルトは、星の砕けた残り香なのです。わけのわからない話を始めてしまいました(笑)。

morich:おもしろいです。

福谷:かなりおもしろいです!

江口:ちなみに、実は私たちは、3つの星々、金星と地球と母星である火星の間の星を渡り歩く生命体なのです。なぜかというと、1万2,000年ごとに私たちは大きな変化があります。

よくマヤ文明の周期とかあるでしょう? 周期と一致するものが1個あります。銀河系と太陽系の関係なのです。地質をやっていると、デボン紀から始まって、第四氷期がありますよね?

morich:地質のところに階層ができるやつですね。

江口:全天球凍るというのが4回発生していますが、これがなぜ凍るかわかりますか?

morich:太陽のあれですよね。

江口:太陽の力が弱まるからですよね。なぜ弱まるのでしょうか? 

morich:なぜですか? 

江口:天文学と地質学がつながるとわかりますが、銀河系の中心核があって、そこにオリオン腕ともう1つ、2つの腕があります。その中の外縁部を我々の太陽系は回っています。

そうすると、その腕の中の2本が4回重なる時があります。その星間を通過する時、星間物質が多くなります。雲の中に突入します。

morich:中にいる感じですね。

江口:雲の中に突入した時の太陽系との関係でいうと、宇宙物質がたくさんあるので、太陽の力が弱まっているわけではなくて、太陽と地球の関係の間に雲があるから、曇っているので弱くなって凍ります。それが1万2,600年です。

morich:福谷さんが「ハテナ、ハテナ、ハテナ」ですよ。

福谷:すごい真剣に聞いていますよ! 

江口:腕の中にいて、寒くなった時には金星が住みやすいです。

morich:だから、この先もその時代が来るわけですね。

江口:必ず来ます。次の突入期は計算上、わかっています。

morich:その時、人類がなくならないように、金星に行くのですね。

江口:金星には文明の痕跡があるというのはなぜかというと、その頃はまさに腕の中にいて、その周期の中でいうと何億年かいます。その時に行ったり来たりします。46億年も地球があって、地球人類が生まれてから10万年といわれて「本当に1回だけの人類なのか」とよく言いますよね?

morich:言いますよね。

江口:10年前の私たちは、スマホも使っていませんでした。

福谷:10年前ですからね。

江口:急激な化学変化で、このまま行ったらどこまで行くのでしょうか? 「40何億年をそのまま過ごしていたはずがない」と実は思っています。

morich:行ったり来たりしている。

江口:行ったり来たりしていて、もっと我々が思っているよりもダイナミックに、人類は文明を栄えさせているというお話です。

morich:ロマンですね。

福谷:江口先生の宇宙の授業、2限目に行ってよいですか? 

morich:行きたいですね! そろそろ締めないといけないという非常に悲しいものがあります。

福谷:2限目、番外編に行きたいですね。

morich:聞き漏らしていることが、実はたくさんあります。

江口:シュメール文明と金の採掘と金星の関係も、おもしろい話があります。

morich:カンボジアへのチャレンジも、本当は聞きたかったです。みなさま、聞きたいですよね?

福谷:カンボジアのチャレンジ、聞きたいですね!

morich:私たち、タイムマネジメントが悪くて、本当にすみません。ただ今日は、江口さんの魅力が存分にみなさまに伝わったと思います。

福谷:すごいですね。

morich:なおかつ、4兆5,000億円を集めるためには、みなさまの協力が必要です。明日、投資しましょう。

福谷:生配信で配信されていますからね。

江口:ありがとうございます。よろしくお願いします(笑)。

morich:まずはメディロムさんの株を買うということです。4兆5,000億円の投資に対して、数十兆円と利益があるということですよね。

江口:莫大な利益があるのではないかと思います。

福谷:記事化されて「ログミーFinance」でアップされていきます。

morich:「ログミーFinance」にも掲載されますから、いろんな投資家の方が見られます。株はNASDAQで買わなければいけないのですよね? 

江口:国内の証券会社でも買えます。

morich:国内でもNASDAQの銘柄として買えます。おそらくみなさま、NASDAQの上場会社を買ったことがないかと思います。初チャレンジをぜひしてください。

江口:みなさま、為替を気にされたりしますからね。

morich:そうなのですよね。

江口:トランプ氏が勝ちましたから、大丈夫です。円安誘導しかできないから、円高にはなりようがないです。

morich:だから今、NASDAQの株は本当に買い時ですね。

江口:そう思います。

福谷:生配信で言っていますから大丈夫です。

morich:すみません。

福谷:すみません、時間が来てしまいました。毎回言いますが、絶対に番外編を作っていきたいと思います。

morich:勉強してきたのに、半分も聞いていないです。

江口:寝られなかったのですものね。

morich:そうなのです。

福谷:情報のシャワー浴びてきて、まだありますよね。ということで、今日も素敵なゲスト、江口社長にお越しいただきました。いろいろなお話ができたかと思いますし、第2限目ですか? 

morich:まずは「Re.Ra.Ku」に行きましょう。

福谷:「Re.Ra.Ku」に行きましょう。

江口:よろしくお願いします。

morich:かつ、「MOTHERBracelet」を買いましょう。

江口:ぜひ自社ECサイト(注)でポチッていただければと思います。

注:
・ヨドバシカメラの公式通販サイトでも購入可能(2025年6月現在)

福谷:来年1月から購入できます。

江口:予約販売です。

morich:予約ができます。今、予約しておかないと買えないと思います。

江口:順番に出荷となります。

福谷:今日でもう何個かは売れるということですね。引き続き、いろいろなお話をお届けしていきたいと思っていますし、今日もたくさんのオーディエンスが来てくださっています。みなさまと交流を図っていただけるお時間も作っていきたいと思っていますので、「新morichの部屋」Vol.15でした。

morich:今日は本当にありがとうございました。

福谷:ご視聴いただき、ありがとうございました。

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