ちょる子氏の自己紹介

ちょる子氏:みなさま、初めまして。ご紹介ありがとうございます。ちょる子と申します。この度はすばらしい登壇の機会をいただきまして、今日は誠にありがとうございます。

2024年12月に経済誌の取材の時にkenmoさんと同席して、その際にオファーをいただきまして、「私でよければ」というかたちでお受けしています。ただ、今日は大変緊張しています。湘南投資勉強会といえば、私よりも凄腕のみなさまがいらっしゃるという認識で、昨日は眠れませんでした。

私よりも凄腕のみなさまの前で何をしゃべれるのかといろいろ考えましたところ、昨今のトランプ相場、すごくボラティリティの高い中で、どのようなポジションを取っているのかというような実践的なお話しができればと思っていて、少しだけ実際のトレードのお話をできればと思っています。

最初に自己紹介で自分の投資スタイルについてのお話、その後に参考にしている産業サイクルのお話をします。最後にトランプさんの相場の、自分がどのようなポジションを取っていくのかという戦略のところのお話をさせていただければと思っています。最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

あらためて自己紹介します。私、ちょる子と申します。Twitter(現X)メインで活動をやっていて、投資利益は2011年に初スタートして今で14年目になりました。最初は元本240万円スタートで、MAX2億6,000万円で今は2億4,000万円前後というかたちなのですが、ボラティリティの高い相場でプラスマイナス1,500万円前後というのはよくあることなので資産2億ちょいくらいでいいやという気持ちです。

収入はだいたい年収600万前後といったところと、職歴なのですが、もともと大手の外資系の企業にいて、セールスそしてマーケティングを経た上で、スタートアップの会社でPRのお仕事をしていました。

ということで、グロース企業の優秀な企業としてけっこう言われるような会社さんのPRをやっていた背景から、スタートアップの会社の体制について解像度が高いという立場でお話しできればと思っています。今は独立していて、PRとマーケティング、またIRのご支援をしています。

家族構成ですが、夫と娘が2人います。すごくかわいいかわいい娘のために、一生懸命働いています。

これまでの投資遍歴

(スライドを示して)私の投資遍歴としてはこちらですが、2011年に240万円、これは父がオリエンタルランドの株を優待目的で買っていて。優待の頭数として、当時は東日本大震災の時ですね。かつ、民主党政権の時でした。

すごく株価が落ち込んでいたオリエンタルランドを優待目的で240万円分購入しています。その後、たまたま結婚式を終えて2018年って本当にお金がなかった時なんですね。「お金のことをちゃんと考えなければいけないよね」ということを主人と一緒に話をして、2018年1月から株式投資やってみようということで『日経マネー』と『ダイヤモンドZAi』の2冊を買って勉強しようといったところでした。

そうしたら母から「あなた、証券口座があるわよ」と教えてもらい、その口座を開いてみたら、だいたい2,000万円ぐらいになっていて、すごくラッキーでした。

その後の2019年1月にアップルショック。米中がすごく仲が悪かったです。中国でAppleの不買運動が起きました。その中での2019年の大発会はものすごく地合いの悪い状況で、半導体とかテック系の企業が軒並みすごく売られていました。

その時に、東京エレクトロンという半導体製造装置の企業の配当利回りが5パーセントになっていて、2,000万円でこのまま5パーセントの配当をもらえたらいいなと思いまして、全額投じました。

そして先ほど言ったように、年収は600万円ぐらいですので、年間で配当金100万円もらえたらいいなと思って、本当に配当が欲しかったためだけにそのままオールインしたといったところです。

私は2人子どもがいるというお話をしましたが、このタイミングで育児休暇を取得していて、育児休暇中は時間がありました。こう言うと語弊がありますが、たまたまうちの娘はすごくよく寝る子でした。産後すぐに娘がまとまった時間に寝てくれるため、自由な時間がある状態で、毎日株価を見ることができたのです。

そのようなところ2019年の夏からずっとスキャルピングとデイトレをしていて、赤ちゃんを抱っこした状態で右手でスマートフォンを抱えてカチカチやっていたというようなことで、2021年1月には1億円を達成しています。

この時、翌月にはAIインサイドという新興企業の決算またぎをして1日で2,400万円を溶かしたりという痛い思いもしていますが、この後に職場復帰をして、あれよあれよとスイングトレードに入ったといったような流れです。

試行錯誤を経て自分の手法を確立したといったところで、今ご説明しましたが、私のライフスタイルの変化とともに投資手法も変えています。

先ほどお伝えしましたとおり、育児休暇中は株価をずっと見ることができるといったこともあり、スキャルピングをしていました。2021年11月には職場復帰をしていて、そのタイミングであまり相場にかじりつくことができなくなったという背景もありますので、スイングに変更しています。

現在の投資スタイル

現在の投資スタイルについてなのですが、今お伝えしましたとおり、基本的にはスイングトレードをしています。復職したばかりだったので仕事で成果も出さなくてはいけないので、安くなったら買う、戻ったら売るということをずっと繰り返していました。

基本的にはポジションを取らない状態で、やたら売られているなといった時にだけ買って、その後反発したら売るというような、それぐらいの感じでやっていました。

現在の投資スタイルとしては、簡単に言うと大型の優良株が安くなった時に買うという逆張りのスタイルをしています。

銘柄の選び方としては、時価総額は1兆円以上というのをまず必須要件として、例えば値嵩株だったり高配当株、あとはテーマ株、半導体だったりAI、電力、円安、円高銘柄とか防衛、最近だとやはり内需株とか、そのようなものを自分の中でいろいろなリストに入れていて、リストの中でその日その日でどのような動きをしているのかをメンテナンスして見ているといった流れです。

その中で今のタイミングでしたら安いなと思ったもの、どちらかというと1年間のテーマをまず決めて、基本的には右肩上がりに流れていきますが、目先の地合いの影響を受けて落ち込んでいるようなところを拾って、回復をするのを狙うというような手法です。

なぜかというと、大型株は地合いとともに連れ安したとしても、ちゃんと株価が元に戻りやすいといった特徴があります。特に今お伝えしたようにテーマを決めておけば、テーマ株は基本的には上昇トレンドを描きますので、長期順張り、短期で逆張りというような感じですね。ちゃんと資金が戻ってくるようなテーマをちゃんと選んで、そして買っていく、推しものを買っていくというような感じです。

あと、大型株は個人投資家の影響を受けづらいといったところが個人的にはすごく好きで、個人投資家の方は信用取引をされている方が多いですね。私もそうなんですが、そうなると6ヶ月の返済期間があります。個人投資家の方だと3ヶ月以上待てないというのが1つの特徴かと思っていまして。わかりやすく言うとゲーム株、ゲーム株のリリース延期というようなことがありますね。

例えばリリースが延期になるとストップ安になるとかけっこうありますね。リリースが中止になったわけではないのですが、リリース延期っていったらそれまでに返済しなければいけない、建玉を返済しなければいけないというような個人投資家サイドの事情もあり、けっこう短期的に売られやすいというような影響があります。

それは会社の業績をどの時点で見るかというところとはまた別の話になるので、そのような影響を受けづらいというところで、個人的には大型株はいいなと思っています。また、個人投資家の影響を受けづらいっていったところに起因しますが、見せ板のリスクも少ないといったところと、あとは指数や為替の影響を受けるというのが大型株の特徴かと思っています。

なので、比較的動きを読みやすいかと。円高に振れていれば円高、外需株というのはやはり下がっていきますので。それのドル円の動きだったりとか、それと連動してトピックスや日経平均も同じような動きをしますので、どのような動きをするかが見やすいというのがいいですね。

あとは、日本のマーケットを動かしている資金の70パーセントは海外の投資家さんと言われます。海外の投資家さんから考えると、私たちはNVIDIAを買いますがニッチな半導体企業は買わないというのと同じようなことだと思っていまして、わかりやすい想起しやすい銘柄が選ばれやすいというのが1つあるかと思っています。

あと、魅力的な会社さんでも、時価総額が小さいところだと売買代金自体も小さいことがありますね。先ほどお伝えしたように、IRのご支援をさせていただくと、だいたいの会社さま、体感95パーセントの会社さまが「一番のお悩み何ですか?」と聞くと売買代金・出来高のことを言われますね。

やはり出来高に悩まれている会社さんはすごく多いです。私は2億円程度ではありますが、個人投資家が売買するにあたっても、板が飛んでいる企業さんだとやはり扱いづらいと私でも思うので。

さらにもっと資金のある海外投資家さんだったり、機関投資家さんはもっと売買しづらいと感じているのではないかというところがあります。そのような意味では、流動性が高い大型株をやっています。

あとGPIFや大学ファンドとかそのような機関投資家さんが入ってきやすいといったところで、トレンドを描きやすいですね。そちらはコバンザメ手法といったところで、大口についていけばみんな儲かるので、湘南投資に参加されているような怖いような方々と戦わなくていいですね。先ほど言ったように、流通量が少ない、売買代金が少ないところだと、良い銘柄が安いことはもう椅子取りゲームです。

もういかに早く業績を先読みして、その安い時の「株価の席」を奪い合いが行われているので、私のような初心者からすると、やはり難しいなと日々思っているところで、このようなところと戦わなくて済むというのはすごくいいなと思っています。

テーマの選び方

テーマの選び方としては、先ほどもお伝えしたとおり、基本的にトップダウンアプローチ、マクロ経済の流れを読みまして、そこの代表銘柄を買っていくというようなかたちになります。

1年間のテーマ、2025年でしたら防衛だったり、あと金融。2025年はもともと自動車も見ていたのですが、某有名逆神・岐阜暴威さんという方がいらっしゃいますが、その方がトヨタ株を購入された2日後にまさかの関税がきつめなものが出て、そこからぜんぜん浮上しなくなってしまったのが自動車株です。もともとは自動車株も見ていました。

あと半導体が3年から4年のサイクルを描いていて、半導体の在庫数の変化だったりとか、あとは台湾から米国に輸出する額といったところ。これはTSMCがNVIDIAに卸すところがあるので、そこの輸出額とか見ていくと、NVIDIAの決算がどのようなもんかとなんとなく占えるようなところもありますし、あと原油価格の推移だったりとか、雇用統計、国策の動向も見ています。

(スライドを示して)とはいえ、先ほどお伝えしたように、お仕事をしながら、育児もしながらってとこで忙しいところもあるので、情報収集のメインをこちらに書かせていただいています。一番参考にしているのが、マクロ指標は大和証券のチーフテクニカルアナリストであらせられる、木野内栄治さんといった方がいらっしゃるのですね。

この方は海外の機関投資家向けに面談を日々されているような方なのですが、大きめのイベント、資産運用EXPOとか投資戦略フェアといったような大きいイベントで登壇されていて、個人投資家向けに情報提供もしてくださります。そのような方が1年のテーマだったり年後半のテーマだったりという大きいお話をしてくださるので、その方のイナゴをしています。

また、例えばDeeoSeek・ショックみたいなものが2月にありましたね。そのような時があった際には『テレ東BIZ』だったり『日経CNBC』というようなところだと、日々の動き、何があったのかをすぐまとめてくれるので、すごくありがたいです。

あとは雇用統計だったり消費者物価指数だったりFXの指標はTwitter(現X)が一番早くまとめてくれるので、どのようなものが出たのか、あとは指数がどう動いたのかも見ておくと、「だいたいこのような時にはこのような動きをするんだな」という肌感が身についてくるので、このようなことをやっています。

(次回に続く)