サマリー:中間期業績

曽我部完氏(以下、曽我部):株式会社グリッド代表取締役社長の曽我部です。よろしくお願いします。それでは、2025年6月期中間期の決算概況についてご説明します。

全体のサマリーです。売上高および各段階利益については、売上高が8億9,000万円、営業利益が6,200万円、当期純利益が3,800万円となりました。売上高は前年同期比プラス39.5パーセントの高い成長率となり、営業利益は前年同期よりも大幅に増加しています。

四半期累計業績見通し

四半期累計の業績見通しです。

第1四半期、第2四半期の利益水準は低調でしたが、今後の第3四半期、第4四半期はしっかりと利益計上できる見通しとなっています。通期においては、当初の計画どおり売上高22億円、営業利益4億円を十分に達成できると考えています。

また、利益水準についても、営業利益率18パーセント以上をしっかりとクリアできる見込みです。そのため、当初掲げた計画から変更はありません。

産業ドメイン別の売上構成

産業ドメイン別の売上構成比率です。従前より変わらず、電力・エネルギーが全体の半分を占めており、物流・サプライチェーンが34.3パーセント、都市交通・スマートシティが10.7パーセントとなっています。

今後も電力・エネルギーの比率は同等の傾向で推移すると考えており、2025年6月期もこの比率のまま進行していく見通しです。

フロー型売上とストック型売上

フロー型売上とストック型売上についてご説明します。

AIエンジン開発およびシステム開発を総称して、フロー型売上と呼んでいます。フロー型売上は、前年同期4億5,600万円に対し、6億4,300万円まで増額する結果となりました。

ストック型売上である運用・サポートについては、前年同期1億8,200万円に対して2億円半ばまで増額し、堅調に積み上がってきている状況です。

受注高と受注残高

受注高と受注残高です。上期の受注高は約8億円、上期終了時点の受注残高は10億3,200万円という状況です。

四半期プロジェクト数

四半期ごとのプロジェクト数の推移についてご説明します。

プロジェクト数は堅調に推移しており、運用・サポート、システム開発、AIエンジン開発ともに増加傾向です。第2四半期は、運用・サポートで14件、システム開発で10件、AIエンジン開発で23件のプロジェクトが進行している状況です。

また、スライドに括弧書きで示しているのは、既存のお客さまのアップセル・クロスセルの件数です。既存のお客さまから新しいエンジン開発の依頼を受けており、アップセル・クロスセルも順調に増加しています。

営業利益増減要因

営業利益の増減要因です。2024年6月期中間期の営業利益300万円に対し、今期の中間期終了時点の営業利益は6,200万円に増加しています。この内訳についてご説明します。

主な要因は、フロー型売上とストック型売上の合計が2億5,000万円強増加したことです。費用についても、主に人件費や採用費が増加した結果、費用は合計約1億9,000万円となり、営業利益は6,200万円まで増加しました。

人件費以外の販管費は、前年対比おおむね横ばいで推移しています。今後も売上増加に伴い、エンジニアおよび営業側の人件費、それに関連した採用費が増加していく傾向にあります。

一方で、損益分岐点を上回る売上が発生すると、そのまま営業利益に積み上がる構造のため、今期の中間期終了時点では営業利益が増加しています。

エンジニア一人当たり売上高

通期の見通しでは、エンジニア1人当たりの売上高は今年度も2,600万円程度になると見通しています。

エンジニアの人員体制については、期末に80人台半ばまで到達する見込みです。体制を強化しながら生産性を下げず、通期目標である売上高22億円、営業利益4億円をしっかりと達成していきたいと考えています。

主要な経営指標

主な経営指標です。2025年6月期中間期の売上高成長率は、39.5パーセントに増えました。ストック型売上比率は3割弱程度で推移していくと想定しており、中間期は27.7パーセントで着地しています。

通期の顧客平均売上は、中間期の倍程度になると考えています。そのため、中間期終了時点の1社当たりの顧客平均売上2,700万円に対し、通期は5,400万円程度まで増加する見込みです。

取引先数に関しては、全体で33社、主なサービス区分のお客さまで29社と堅調に推移しており、通期では33社から40社弱(「50社強」と発言がありましたが、正しくは「40社弱」です。訂正いたします)まで増加していくと考えています。

貸借対照表

貸借対照表については、スライドをご覧ください。上期の決算概況について、ご説明は以上となります。

質疑応答:需給管理自動化システムについて

司会者:「日清製粉ウェルナ向けの電力需要増加への対応についてご説明ください」というご質問です。

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