2025年3月期第2四半期決算説明

佐藤海氏:株式会社Rebase代表取締役の佐藤海です。当社の2025年3月期第2四半期決算説明をご視聴いただき、誠にありがとうございます。この時間を通じて当社についてのご認識とご理解をいただけたらと思っていますので、よろしくお願いします。

決算ハイライト:第2四半期 累計

本編に先立ち、2025年3月期第2四半期の決算ハイライトについてご説明します。第2四半期累計の売上高は前年同期比32パーセント増と、引き続き好調となっています。

その一因として、コロナ禍を契機に注力したビジネス関連の利用において、コロナ禍の収束後も拡大を続けていることが挙げられます。

また、当社のビジネスモデルにおける限界利益率の高さに加えて、従業員1人当たりの生産性も向上を続けています。結果として、第2四半期累計の営業利益は前年同期比59パーセント増、当期純利益は前年同期比60パーセント増と、ともに大きく伸長しました。

以上を踏まえた上で、本編のご説明に移ります。

目次

本日の流れです。2025年3月期第2四半期の業績、当社の成長戦略の順でご説明します。資料のご説明の後、質疑応答の時間を設けています。

なお、当社の会社概要等については、Appendixにスライドを追加していますので、そちらもご参照いただけますと幸いです。

レンタルスペース領域におけるシーズナリティ

当社の第2四半期の業績についてご説明します。

業績予想に対する進捗状況をご説明するにあたり、まずは「インスタベース」のシーズナリティについて触れたいと思います。レンタルスペース市場は成長市場であることに加えて、10月から12月、当社でいうところの第3四半期は、レンタルスペースに対する認知とニーズが1年で最も高まる繁忙期となるため、上半期よりも下半期のほうに売上が偏重する傾向があります。

以上を踏まえ、次のスライドより業績についてご報告します。

四半期推移:売上高

スライドには、四半期別売上高の推移を示しています。2025年3月期第2四半期においては、成長戦略に基づいた取り組みが実を結び、前年同期比33パーセント増と、第1四半期に引き続き大きく業績を伸ばすことができました。

四半期推移:営業利益および営業利益率

四半期別営業利益と営業利益率の推移です。売上高を前年同期比で大きく伸ばすことができた結果、営業利益は前年同期比64パーセント増、営業利益率は26パーセントでの着地となりました。

重要指標の進捗(累計)

「インスタベース」における重要指標についてご説明します。「インスタベース」における最重要指標は利用総額となっており、スペースの利用数と予約の平均単価の掛け合わせで構成されています。そのため、いずれの指標も成長していれば利用総額は大きく成長します。

この利用総額の成長のために、当社では特に利用数の成長に重きを置いて取り組んでいます。第2四半期はこの利用数が過去最高を大きく更新したため、結果として業績を大きく伸ばすことができました。

重要指標の成長推移:利用数

各指標について詳しくご説明します。まずは利用数です。第2四半期は34万8,000件のスペース利用があり、前年同期比で33パーセント増と、引き続き過去最高を更新することができました。業績予想に対する進捗率は51パーセントとなっています。

効率的な広告宣伝費の投下を含め、オンライン集客の効率を最大化できたことにより、全体の「インスタベース」への流入数が増加しました。

特に、少人数利用が今なお大きく成長していることに加えて、より多くの人数を伴うスペース利用も堅調に増加しています。

重要指標の成長推移:平均単価

平均単価です。すべての価格帯において利用数が増加していますが、特に少人数利用が飛躍的に拡大したことで、平均単価はおおむね横ばいとなりました。

重要指標の成長推移:利用総額

最重要指標である利用総額は、過去最高の着地となりました。前年同期比32パーセント増の15億円を超え、業績予想に対する進捗率は48パーセントとなっています。

重要指標の成長推移:掲載スペース数

掲載スペース数についてです。自然流入によるスペース獲得は引き続き好調です。加えて、第2四半期においては、新規アライアンスによる掲載スペース獲得の効果が非常に大きく、前年同期比29パーセント増の3万8,500件での着地となりました。

今後も、新たなスペースカテゴリーの拡充によって自然流入とアライアンスをより一層促進し、スペース獲得を加速させていきたいと考えています。

重要指標における成長率は順調に推移

スライドは、上半期の各KPI実績を事業年度別にまとめたものです。順調に成長していることをご確認いただけると思います。

重要指標における成長率は順調に推移

昨年度までの通期の実績です。2025年3月期については、通期の業績発表のタイミングでアップデートを行います。

2025年3月期 第2四半期 業績

各重要指標を成長させることができた結果、第2四半期累計の業績は、売上高は前年同期比32パーセント増の8億6,800万円、販管費は前年同期比26パーセント増の6億2,400万円、営業利益は前年同期比59パーセント増の2億1,300万円となりました。

販管費の内訳(前年同期比較)

第2四半期における販管費の内訳比較です。主に人件費と広告宣伝費が増加したことにより、前年同期比で6,600万円増加しています。

なお、人件費等については、人員の増加と、第1四半期より計上を開始した賞与引当金により増加しています。広告宣伝費については、ROAS指標をベースに利益をしっかりと確保しつつ、検索広告を強めており、利用数の増加に寄与しています。

販管費の内訳(四半期推移)

四半期別販管費の内訳と推移です。第2四半期は、前年同期比26パーセント増となりました。

BSサマリ

BSサマリです。M&Aを含む投資活動によって、前期末比で固定資産が増加しています。

インスタベースの成長戦略

ここからは当社の成長戦略についてご説明します。

「インスタベース」の成長戦略です。今後のさらなる成長の実現に向けて、「集客力の強化」「UI/UXの最適化」「平均単価の向上」「掲載スペース数の最大化」に引き続き注力していきます。

トピックスサマリ

当社では「インスタベース」の成長戦略に基づいた取り組みを実施しています。第2四半期は、特に大手企業とのアライアンスを拡大し、掲載スペース数の最大化につなげることができました。

大阪府住宅供給公社との連携による官民連携のロールモデル構築や、ゴールドジムとのサービス連携による77施設138スペースの掲載開始に加えて、新規スペースカテゴリーの掲載も増やしていきます。

ビジネス関連施設の掲載を拡大(SoloTime/コインスペース)

ビジネス用途での利用は、リピート率が高い傾向にあります。働き方の多様化に対応し、さまざまなビジネス関連施設と提携を行うことで、利用数への効率的で大きな寄与を見込んでいます。

第2四半期の中で特にご注目いただきたいのは、「SoloTime」「コインスペース」とのサービス連携です。

「SoloTime」は、東京電力ホールディングスが新規事業として手がける郊外型のテレワークオフィスです。郊外に仕事をするスペースがあることで、通勤時間の壁によって生じていた、人材ロス、時間ロス、生産性の低下を解消し、子育てや介護、地域の活動がしやすくなる新しい働き方のオプションを提供しています。

「コインスペース」は、「個人をエンパワーメントする」ことを理念とした、仕事や勉強に最適なワーキングスペースです。全国の商業施設を中心に店舗を展開しており、会社員、フリーランス、学生など、幅広いお客さまにご利用いただいています。

ビジネス関連施設との戦略的提携

当社ではコロナ禍を契機に、「SoloTime」「コインスペース」といった、ワークボックスやコワーキング施設等のビジネス関連施設と、戦略的に提携を進めています。

当初の想定どおり、コロナ禍の収束後もビジネス需要は拡大しており、スライドに記載のグラフのとおり、今日の「インスタベース」の成長をけん引しています。

大手企業との戦略的な提携拡大は、短期的には「インスタベース」のスペース数に寄与しますが、中長期的には「インスタベース」のサイトの集客力の強化につながります。

引き続き、ライフスタイルや利用者ニーズの変化に対応するサービスにしていきたいと思っていますので、今後もこのようなサービス展開を行っていきます。

当社におけるM&Aの方針

当社の投資戦略についてご説明します。当社の投資戦略は、「インスタベース」とのシナジーを見込める企業を第一優先とし、事業領域の拡大を可能にする企業もスコープに入れて投資活動を行っています。今後もこのような活動を通じて、さらにその先にある新規領域への進出可能性も高めていきます。

市場規模

市場規模についてご説明します。「インスタベース」が属するスペースシェア市場は、場所の需要と供給の両方の側面から、今後も飛躍的な成長が見込まれます。

第1に需要、つまり利用者のニーズです。働き方や趣味の多様化により、レンタルスペースの利用ニーズは、さまざまな用途において拡大しています。「インスタベース」は現代のライフスタイルの変化を捉え、利用者の多様なニーズに応えるかたちで、成長を続けていきます。

第2に供給、つまり遊休スペースの増加についてです。「少子高齢化や人口減少などを背景とした空き家問題」「都心において変わらず供給され続ける新規オフィス」「入居者が抜けた後の空室がなかなか埋まらない二次空室問題」、このような諸問題から想定される未来として、今までの賃貸借契約という商習慣だけでは場所の利活用が難しくなっていくと想定しています。スペースのシェアという新しい場所の在り方は、今後より一層求められていくと考えています。

スライドの図は、各調査データをもとに当社にて推計した市場規模となっています。2022年時点での市場シェアは2パーセント程度ですが、市場の拡大に貢献しながらも、成長軌道にある市場でシェアをしっかりと高めていくことで、当社が掲げるビジョンとミッションの実現を目指していきます。

決算説明動画および質疑応答について

以上で2025年3月期第2四半期の決算説明を終了します。当社の決算説明会の開催方針は、第1四半期と第3四半期は説明動画の録画配信としており、第2四半期と通期は今回のようにリアルタイムでのオンライン配信としています。いずれの決算説明会も、書き起こし記事を公開する予定です。

また、決算に関するご質問については、本スライドに記載された当社IRサイトのお問い合わせフォームからお送りください。ご質問をいただき次第、順次回答します。

なお、これまでいただいている決算に関するFAQについては、「QA Station」というサイトにまとめています。スライド下部に記載しているリンク先もご参照ください。

ご清聴いただき、誠にありがとうございました。

質疑応答:通期業績予想の修正について

「今回の業績進捗であれば、通期業績予想を修正してもよいと思います。なぜ修正しないのでしょうか?」というご質問です。

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