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庵原保文氏:株式会社ヤプリ代表取締役CEOの庵原です。株式会社ヤプリ2024年12月期第1四半期の決算についてご説明します。よろしくお願いします。

スライドは1章から5章までありますが、本日は、第2章の第1四半期の結果と、第3章の事業ハイライトについてご説明します。事業概要などは通期で大きくリニューアルし、そこから特に変えていませんので、ご説明は割愛します。

また、事業内容などについては、個別面談を通してご説明させていただければと思いますので遠慮なくお伝えください。

業績ハイライト 四半期

2024年12月期第1四半期の業績ハイライトです。スライド上段に主要な業績、下段に主要KPIを記載しています。

売上高は、前年同期比12.6パーセント増としっかりと伸ばすことができ、過去最高の四半期売上高となる13.4億円で着地しました。ストックのARRは、前年同期比14.8パーセント増の43.4億円で着地しました。

営業利益は1.82億円、営業利益率も13.6パーセントと10パーセント台を超え、かなり高い利益率が出るようになってきました。

総じて、しっかりとトップラインを伸ばすことができ営業利益も良い数字が出ました。2023年度から「黒字化する」という目標を掲げて取り組んできました。2023年12月期第4四半期の営業利益は約0.9億円でしたが、今回はそれも優に超えて1.82億円もの利益が出ました。

契約アプリ数は845個、成長率は前年比6.3パーセント増となっています。こちらは後ほど詳しくご説明します。

平均月額利用料は42.9万円と、前年同期比8.0パーセント増の成長となっており、堅調に伸びています。解約率は0.88パーセントと前四半期より少し悪化しましたが、引き続き1パーセント未満の解約率に抑えられています。

P&Lサマリー 四半期

P&Lサマリーです。2024年12月期第1四半期の売上高は13.4億円となりました。月額利用料比率が80.6パーセントと、前四半期よりも数ポイント落ちています。ストック比率が下がったが、フロー売上の調子が良かった四半期でした。

売上総利益は9.1億円、売上総利益率も68.4パーセントと、まずまずの水準であると思っています。営業利益1.8億円、経常利益1.8億円、当期純利益3.6億円となっています。

営業利益よりも当期純利益が大きく出たのは、3月の株主総会で決議した減資の結果、繰延税金資産を計上したことで法人税等調整額が発生したためです。実効税率や繰越欠損金の控除限度額が変更となった影響を受けて繰延税金資産が大きく増加したことで、最終利益も増加しました。

業績予想の進捗

今年の業績予想の進捗についてご説明します。業績予想では、売上高が55億円から57億円、営業利益が5億円、当期純利益が4.2億円、調整後EBITDAが5.7億円としています。

いずれもオントラックもしくはそれ以上の進捗となっています。売上高の進捗率は24.4パーセントですので、従来どおりの進捗です。営業利益は今回1.8億円でしたので、進捗率は36.5パーセントと、かなり順調です。

当期純利益については、3月末に減資を決めた影響によって3.6億円となり、進捗率もすでに85パーセントまで達しています。非常に順当な進捗です。調整後EBITDAもスライドのとおりです。

売上高 四半期

2024年12月期第1四半期は、先ほどお話ししたとおりフロー売上が好調な四半期となりました。フロー売上が過去最高となる2.6億円、ストック売上が10.8億円といった成長を遂げました。

フロー売上の調子が良かった要因として、アプリの成長支援のアプリマーケティングの売上も順当だったことが挙げられます。加えて、既存アプリのリニューアル支援などの初期費用が寄与しました。

ARR 四半期>

2024年12月期第1四半期のARRは43.4億円で、前年同四半期と比べて14.8パーセント増となっています。

契約アプリ数と平均月額利用料

契約アプリ数は2件の純増となっています。従来は純増15件ほどの成長でしたが、今回は極めて少なく着地しています。要因は、「Yappli for Marketing」の獲得数の減少です。

この半年ほど我々は新規サービス「Yappli UNITE」の成長を目指し、開発投資やマーケティング投資に大きくシフトしてきました。一方で、「Yappli for Marketing」におけるマーケティングのコストを6割から7割ほど減らしていたのですが、それが獲得件数に影響しました。

「Yappli UNITE」は順調に伸びているものの、「Yappli for Marketing」の落ち込みを補うことができず、純増数2件となりました。足元では、「Yappli for Marketing」と「Yappli UNITE」の投資配分を見直していますので、第2四半期には従来どおり純増10件以上で着地しそうな状況です。

まとめますと、先行投資で「Yappli UNITE」に大きくシフトした結果、投資の配分がうまくいかず「Yappli for Marketing」の純増件数が低くなりましたが、次の四半期からは回復予定ということになります。

平均月額利用料は42万9,000円となりました。単価は前年同期比8.0パーセント増と、順当に上がっています。

開発支援サービス別アプリ数の構成比率

サービス別アプリ件数の割合です。「Yappli UNITE」 の割合は前四半期より少し伸び、着実な立ち上げ期に入ってきています。一方で「Yappli for Marketing」は、投資を少なくしすぎたというところもあって獲得数が減りチャーンが増えたため、割合も少し純減しています。

先ほどの説明とつながりますが、こちらは今投資の最適化を図っており、次の四半期には従来どおり順調に数字が上がってくると見込んでいます。

売上総利益 四半期

売上総利益率は68.4パーセント、売上総利益は前年同期比12.2パーセント増の9.17億円でした。

営業利益 四半期

営業利益は1.8億円、営業利益率は13.6パーセントで着地しました。要因は大きく2点あり、1点は、フロー売上を中心にトップラインが順当に上がったことによって営業利益がしっかりと出るようになってきたことです。

もう1点は、昨年に引き続き今年もコストを抑制していますので、期初から人件費や広告宣伝費を十分にうまく抑えられたことです。結果として、営業利益が1.8億円に一気に増えました。

広告宣伝費 四半期

コストについてご説明します。第1四半期の広告宣伝費は2億3,600万円でした。当初は約2億5,000万円の予定でしたが、3月後半からマーケティング投資を抑制しました。抑制については第2四半期以降に振り替えようと思っています。

抑制の理由は、先ほどお話ししたとおり、「Yappli for Marketing」と「Yappli UNITE」のバランスを見直すことを優先したためです。その上で、第2四半期から再び投資していくことにしています。

灰色で示したマスマーケティングについては、1億円余りを「Yappli UNITE」の認知獲得のために使いました。

正社員数

第1四半期末時点の正社員数は、前年同期比微減の253人で着地しています。3人ほど減ったのは、12月末が最終出社で、退職が第1四半期の1月となった従業員がいた影響です。

一方、今年後半に向けて件数や単価などのトップライン増加を目指すため、セールス職とマーケ職の採用を行っています。セールス職のほうは順調に採用ができています。マーケ職の採用を含め、今年の第2四半期から第3四半期には正社員数がじわじわと増える予定です。

人件費 四半期

人件費も前年とほぼ変わらず、0.8パーセントしか伸びていません。正社員数が増えていないため、人件費も増えていないということになります。

計画どおり、この1年、2年にわたり主眼に置いてきた適切な人件費コントロールを基に、まずはしっかりと利益を出し、1人当たり売上高などの生産性を高くしていきます。

一方で、次なるトップラインの成長に向けて、セールス職とマーケ職の採用を中心に、さまざまな課題をしっかりと改善していきます。現在は、次の四半期から再び順当に件数やARRを上げていこうとしている最中です。

販管費の内訳

販管費の内訳については、S&M、G&A、R&Dともスライドのとおりです。

R&Dが前四半期と比較して少し減っているのは、「Yappli CRM」の区分を見直したためです。従来行っていた新規の開発が一巡したり、CRMのエンハンスの投資を行った部分が原価に乗ったりしているため、ポイントが減少していますが、開発は引き続きしっかり行っていますので、ご期待ください。

解約率(LTM)1

解約率(LTM)は微増しています。前四半期の0.81パーセントから0.88パーセントになっており第1四半期の解約率は前四半期と比べて微増したものの、今後はこれを維持できると考えており、さらに逓減していくと捉えています。

LTV/CAC (LTM)1

第1四半期のLTV/CACはスライドのとおり4.8倍となり、しっかりと利益が出せるようになってきています。

以上が第1四半期の業績です。

プロダクトハイライト

プロダクトハイライトもご説明します。プロダクトは続々と新機能を搭載しており、ヘルスケア機能やサンクスカード機能を提供開始しました。

機能開発の主眼には「Yappli UNITE」の成長加速を置いています。現在「Yappli UNITE」の獲得件数は順調に、じわじわと伸びてきています。さらに増やすべく開発投資を行ってきました。

スライド左側に記載したサンクスカードは、一緒に働く従業員に対して感謝を伝える機能です。協調性ある文化の醸成に役立ち、セールスのフックになる機能です。

右側に記載したヘルスケア機能は、いわば万歩計です。ただし単なる万歩計ではなく、アプリで各社ごとに1日あたりの目標歩数や、目標に到達した時のインセンティブを設定できます。スタンプカードが押せたり、クーポンをもらえるというものです。

例えば「Yappli UNITE」の従業員向けアプリでは、健康経営の文脈において社員の健康を自社アプリから支援でき、より多く歩いた人には福利厚生のポイントなどベネフィットを提供することができます。

一方で、飲食店などの店舗向けアプリであれば、食後の健康までケアすることができます。店舗向けアプリのアクティブ率を向上させる目的の施策として、ヘルスケア機能を使えます。

より多く歩く人にポイントカードやクーポンを渡すこともできますので、オールマイティにアプリの活性化を促す機能として非常に期待しています。健康経営やウェルビーイングなど、昨今の時流に沿った機能開発を続々と行い、新しい付加価値を提案しています。

ビジネスハイライト UNITE 活用事例

ビジネスハイライトです。こちらも「Yappli UNITE」を中心に記載しています。

スライド左側は住友ゴム労働組合の事例です。従業員エンゲージメント向上のためのアプリを提供し、活発に使われています。右側はTBSテレビの事例です。TBSグループ全体で使われる社内向けアプリにも「Yappli UNITE」を提供しています。

従業員がいきいきと働けるように、社内の取り組みや従業員を紹介することなどに加え、さまざまな社内ツールへのアクセスの利便性を高める機能もあります。TBSグループでは、自社アプリを従業員に提供し、新しい時代のユーザー体験を提案することで、より働きやすくすることを実現しています。

スライドのとおり、デザインがすばらしく、機能もフルに搭載している非常によくできたアプリです。まさに「新時代の社内アプリ」を具現化できていると考えており、こちらをますます広げていこうと考えています。

人的資本 役員体制の強化

経営体制も強化しています。2024年3月末の株主総会で、新たに2人の社外役員に参画してもらっています。ヤフーやZコーポレーションで人事のトップとして、長年、執行に携わっていた本間さんは、IT業界の人事では知らない人はいません。

我々が、さらに組織を広げる上でも、また「Yappli UNITE」という従業員向けアプリを提供する上でも、HRや組織作り、組織開発などについて、本間さんからさまざまな角度のアドバイスをいただけます。

奥本さんはシリコンバレー在住で、20年以上の長きにわたり、日米のITの架け橋となっている存在です。ご自身でも今、ウェルビーイング・ヘルスケアのVCを立ち上げて投資をされています。

組織開発・事業開発が得意な方ですので、「Yappli UNITE」の事業開発に携わっていただいたり、アメリカなどの先端的なAI、シリコンバレーやテックの動向などをインプットをいただく予定です。

人的資本 BLOOM by Yappli

また、第1四半期は新しいイベントも開催・主催しました。「BLOOM」という、国際女性デーに女性のキャリアを探求するイベントです。非常に多くのゲストにご来場いただき、会議を盛り上げることができました。

このような新しいイベントも次々と仕掛け、「Yappli」「Yappli UNITE」、そして当社を盛り上げていきたいと考えています。