アジェンダ
早川与規氏:ユナイテッド代表取締役社長の早川です。それでは私、早川から、2024年3月期第3四半期決算についてご説明します。
本日のアジェンダです。はじめに2024年3月期第3四半期決算概要、次に事業概況についてご説明します。
事業セグメントおよび構成事業
まず、事業セグメントおよび構成事業です。パーパスに基づき、投資事業、教育事業、人材マッチング事業を当社の今後の成長を牽引するコア事業として設定しています。アドテク・コンテンツ事業は収益性を重視した運営を行っています。
2024年3月期 第3四半期(累計)業績ハイライト
2024年3月期第3四半期の業績は、売上高が前年同期比プラス6パーセントの107億8,600万円、営業利益が前年同期比プラス1パーセントの49億6,300万円となりました。主に投資事業における有価証券売却益の計上が前期を上回ったことで、増収増益となりました。
事業セグメント別に見ていきますと、投資事業は、売上高が前年同期比プラス14パーセントの64億2,500万円、営業利益が前年同期比プラス10パーセントの58億7,500万円となりました。
教育事業は、売上高が前年同期比マイナス2パーセントの9億1,200万円、営業利益が前年同期比マイナス1億500万円のマイナス1億800万円です。
人材マッチング事業は、売上高が前年同期比プラス8パーセントの3億7,000万円、営業利益が前年同期比マイナス1億4,300万円のマイナス3億5,800万円となりました。
アドテク・コンテンツ事業は、売上高が前年同期比マイナス6パーセントの30億9,000万円、営業利益が前年同期比マイナス39パーセントの2億6,300万円となっています。
2024年3月期 全体方針
今期の全体方針についてです。投資事業、教育事業、アドテク・コンテンツ事業にて継続的に創出される利益を人材マッチング事業に先行投資することで、中期的な収益成長を図ります。
2024年3月期 第3四半期(累計)通期業績予想進捗
通期業績予想進捗についてです。営業利益以下の進捗率が100パーセントに近い水準となりましたが、人材マッチング事業への先行投資を継続することを踏まえ、業績予想は据え置きとしています。
2024年3月期 配当予想
今期の配当予想についてです。今期より、配当方針を従来の「配当性向20パーセント」から「DOE4パーセントまたは配当性向50パーセントのうち、いずれか大きい金額」へと変更しました。
新方針を基準とし、当社発足10周年の記念配当と合わせて、1株あたり48円と予想しています。
投資事業 売上高・営業利益推移
ここからは2024年3月期第3四半期の事業概況についてご説明します。まずは、投資事業についてです。
投資事業は、事業特性上、保有株式の売却時期などにより四半期ごとのボラティリティが高くなります。ただし、通期では計画どおりに推移しています。
投資事業 投資実績
第3四半期時点での累計投資金額は約69億円、売却益は含み益と合わせて約536億円となっています。今後も積極的な投資実行により、拡大を目指します。
投資事業 2024年3月期方針
投資事業の今期方針についてご説明します。まず、投資実行にあたって源泉となる、2つの競争優位性についてです。
1つ目は、自己資金での投資実行です。1件あたりの出資額や取得比率に制約がないため、フレキシブルな投資が可能です。また、ファンドのように投資期間の制約がないため、成長に時間を要する事業領域にも投資が可能です。
2つ目は、広範なスタートアップへのリーチです。これまでの数多くの投資/EXIT実績、経営陣/キャピタリストのネットワーク、外部ファンド(36本)へのLP出資により、幅広いスタートアップとのネットワークを保有しています。
以上の競争優位性を源泉とし、今期は投資件数20社、投資金額10億円の実行を計画しています。また、リード投資家としての投資実行およびハンズオン支援を強化することで、スタートアップの成功確率を高めていきます。
投資事業 新規投資先
直近のトピックスとして、有機米デザイン株式会社に対し、リード投資家として投資実行しました。同社は、水田の自動抑草ロボットの開発、有機米の生産支援・流通販売のトータルサポートを通じ、国内外の有機米市場の拡大と生産者の所得向上に取り組んでいます。
有機米、有機資材は、有機食品市場の拡大および国策としての有機農業の推進により、成長が見込まれる領域です。今後もパーパスに基づき、社会課題の解決と経済合理性の両立を実現する企業への投資を強化していきます。
投資事業 主なスタートアップ投資先
主な投資先はスライドに記載のとおりです。
投資事業 主なLP出資先
主なLP出資先です。多数の外部ファンド(36本)へLP出資を行うことで、運用益の計上を見込むとともに、新規投資案件のソーシング先としても活用します。
教育事業 売上高・営業利益推移
教育事業についてご説明します。売上高は、法人向けコースが減少し、前年同四半期比で減収となりました。営業利益は、前年同四半期比と同水準で推移しています。
教育事業 2024年3月期方針
教育事業の今期方針についてご説明します。今期は「LINEヤフーテックアカデミー」「生成AI関連コース」に注力することで、個人のキャリアチェンジ・リスキリング支援を強化します。
教育事業 注力事業①LINEヤフーテックアカデミー
直近のトピックスとしては、注力事業である「LINEヤフーテックアカデミー」にて、2024年1月より、新たに法人向けの「データ・AI活用人材育成プログラム」を展開しました。
これにより、AI活用やデータ活用に関して、それぞれの企業のニーズに合ったコースを提供することが可能となりました。
教育事業 法人向けリスキリング支援の取り組み事例
法人向けリスキリング支援の取り組み事例についてご紹介します。まず、株式会社三菱UFJ銀行さまです。同行では、自己啓発プログラムとしてテックアカデミーをご利用いただき、プログラミングまで含めた研修を実施することで、200名を超える方のリスキリングを支援しました。
続いて、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社さまです。同社では、プロンプトエンジニアリングコースをご活用いただき、生成AIを活用できる人材の育成を支援しました。
人材マッチング事業 売上高・営業利益推移
人材マッチング事業についてご説明します。売上高は、ONX社の連結開始により、前年同四半期比で増収となりました。今後も中期的な成長に向け、カソーク社を中心に先行投資を継続します。
人材マッチング事業 登録者数/利用社数の拡大
人材マッチング事業の事業進捗についてご説明します。登録者数・利用社数ともに各社拡大し、前四半期比で増加しています。
アドテク・コンテンツ事業 売上高・営業利益推移
最後に、アドテク・コンテンツ事業についてです。コンテンツ事業は、フォッグ社が伸長し、前年同四半期比で増収となりました。アドテク事業は、主要広告主の広告出稿量低下により、前年同四半期比で減収減益となりました。
以上、2024年3月期第3四半期決算についてご説明しました。ありがとうございました。