2023年9月期 トピックス
近藤太香巳氏（以下、近藤）：ネクシィーズグループの近藤太香巳です。よろしくお願いします。
2023年9月期は、業績を上方修正し、創業来初となる売上200億円を突破しました。LED照明の受注増加と新事業「アクセルジャパン」の好調が業績をけん引しています。それでは、2023年9月期の決算についてご説明します。
はじめに、通期連結業績の概要についてお話しします。まずは、業績トピックスです。9月22日に、上方修正と創業来最高売上の達成をプレスリリースしました。
2023年9月期 業績サマリー
業績サマリーです。売上高は創業来最高を達成し、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに前年を大幅に更新しています。
報告セグメント名称の変更について
報告セグメントの変更についてです。ネクシィーズ・ゼロ事業は、よりサービス内容に合わせた名称に変更します。エンベデッド・ファイナンスとは、サービスと金融を一体化させた、組み込み型金融事業です。
2023年9月期 セグメント別情報
こちらのスライドでは、事業セグメント別の売上と利益をお示ししています。売上構成は、グラフのとおり、エンベデッド・ファイナンス事業が約8割、電子メディア事業が約2割となっています。
2023年9月期 エンベデッド・ファイナンス事業
当社の主力事業であるエンベデッド・ファイナンス事業の「ネクシィーズ・ゼロ」についてご説明します。
セグメントの売上と利益はスライドに記載のとおりです。LED需要の増加と、地域金融機関をはじめとする紹介案件の増加により、売上が大きく伸長しています。
2023年9月期 受注元の構成
受注元の構成です。現在は約85パーセントが既存顧客からのご紹介で、営業効率が非常に良くなっています。中でも、地銀をはじめとした金融機関からの紹介案件は、2019年と比較して5倍以上に拡大しています。
金融機関紹介案件の特長
金融機関からの紹介案件の特長について詳しくご説明します。
1つ目は、導入施設の規模が大きく、1契約あたりの売上が、その他に比べて約1.5倍あることです。2つ目は、サービス期間中の解約が全体平均の約4分の1であることです。引当金も抑えられるため、利益率の上昇が期待できます。
リース債権残高
リース債権残高は約31億円あり、仮にすべてを流動化した場合、約9億円の利益がプラスとなります。引き続き、市場や資金繰りの動向を見ながら、流動化を実行していきます。
販路拡大戦略
販路拡大の戦略についてです。当社は地銀全体の半数を超える53行の金融機関に加え、約400社の保険代理店とパートナー契約を締結しています。今後は全国約250行の信用金庫やカーディーラーとのパートナー提携を進め、販路を拡大していきます。
営業規模の拡大
営業規模の拡大についてです。企業や個人事業はもちろんのこと、自治体や空港施設、病院や農業など、幅広いお客さまに課題解決を提供できます。引き続き、販路と営業人員を拡大し、さらなる成長を目指していきます。
2023年9月期 電子メディア事業
電子メディア事業については、ブランジスタの岩本からご説明し、その後、私が総括します。
岩本恵了氏：それでは、2023年9月期の決算内容についてご説明します。電子メディア事業の売上高とセグメント利益はスライドに記載のとおり、増収増益を達成しました。
ブランジスタ単体としても、売上高、営業利益、経常利益が創業以来、過去最高を達成しています。新事業の「アクセルジャパン」が、事業開始初年度から好調に推移し、業績の拡大に貢献しています。
自治体PR用電子雑誌 別冊版 「旅色」（多言語展開可能）
電子雑誌についてご説明します。電子雑誌『旅色』は、自治体とのタイアップが大変好調に推移しています。スライドに記載のとおり、有名俳優を活用した自治体専用の電子雑誌、動画、紙冊子の制作をしています。
当社だからこそ実現できるこのPRツールは、観光、ふるさと納税、移住定住のPRに効果的に活用いただいています。これまでコンタクトしている自治体は、すでに1,600を超えており、さまざまなノウハウが構築できています。今後もこのノウハウを活用し、地域活性化に貢献していきます。
電子雑誌 自治体タイアップ契約額・公開数推移
自治体タイアップの契約額と公開数の推移です。3年連続で過去最高契約額・公開数を更新しました。引き続き、全国の自治体への提案を強化していきます。
2023年9月期自治体タイアップ43自治体
公開した自治体の一覧はスライドに記載のとおりです。1年間で43自治体とのタイアップを実現し、自治体のPRに貢献しています。今後も多くの自治体に『旅色』をご活用いただき、地域活性化に貢献していきます。
著名なタレントを使ってPR効果を最大化する新サービス『アクセルジャパン』2022年10月開始
昨年10月に開始した「アクセルジャパン」についてです。「アクセルジャパン」は、これまで電子雑誌で培ってきたキャスティング、クリエイティブノウハウ、プッシュ型の提案力、当社ならではの強みを活かして実現した新事業です。
本来、高額なギャランティが必要となる有名タレントのフロントギャランティなどを当社が代わりに負担することで、初期費用無料となり、月額費用だけで有名タレントをプロモーションに活用できるサービスです。
テレビ出演が多く、認知度の高い方々の写真や動画を、企業のブランディング、商品やサービスのPR、採用活動などに使い放題でご活用いただけます。
事業開始初年度の実績
事業開始初年度の実績です。利用社数はこの1年だけで200件を突破しました。後ほどご説明しますが、2年目を迎える「アクセルジャパン」の成長をさらに加速させていくために、今期もさまざまな施策を展開していきます。
中小企業以外にも拡がる実績
中小企業以外で、大企業などにもご活用いただいている実績です。サントリーや中小企業庁、JAなど、広範囲にわたるさまざまな企業に活用していただいています。
プロモーション支援事業申込経路
「アクセルジャパン」の申込経路です。導入企業の多くは、ウェブ広告からのリード獲得による契約となっています。引き続き、ウェブ広告からの契約は強化していきますが、当社ならではの自社営業力を活かしたプッシュ型の提案、また代理店からの販売も強化し、売上の拡大を目指していきます。
2024年9月期 アクセルジャパン営業戦略
「アクセルジャパン」の今期の営業戦略は、大きく分けて2つです。前期にサービスを導入していただいた約200件のクライアントの契約更新、そして販路拡大のための施策を展開していきます。
契約更新について
契約更新について、今期からは新規契約だけではなく、次年度の契約更新を確保することが可能となります。これまでなかった売上が加わるため、より収益力の高い体制が実現します。
前期よりクライアントのサポートを行う専門の部署を設置しており、クライアントのフォローや成功事例の共有などを定期的に行っています。
クライアントの満足度を向上させることにより、継続的なお付き合いが構築できると考えています。引き続き、丁寧なサポートを実施し、更新件数を増やしていきます。
プッシュ型営業強化のためのエリア販売施策
新たな販路の拡大についてです。当社ならではのキャスティング力と、全国規模の営業力を活用するために、地域ごとの特別プランを提供するエリア販売施策を開始しました。
地域の方々に特に人気のあるタレントをキャスティングし、これまでにサービスを認知していただけなかった企業の方々に対し、直接アプローチができる効果的なプッシュ型営業を実現します。順次エリアを拡大しながら、売上の増加を図っていきます。
エリア販売施策～関西地域特別プラン～
エリア販売施策は、関西地域から開始します。阪神タイガースが38年ぶりに日本一となり、2025年には大阪万博も開催されることから、関西地域は大変盛り上がっています。そこで、元阪神タイガースの赤星憲広さんをアンバサダーに起用し、関西地域特別プランを開始しました。
大阪で展示会に出展
関西地域特別プランの販売を拡大するため、9月に大阪で開催された西日本最大級のマーケティング展示会「JapanマーケティングWeek」に出展しました。
販売促進やマーケティングのご担当者さまに、「アクセルジャパン」の関西地域特別プランを提案しました。今後もエリア販売施策を強化したいと考えています。
自治体への提案
自治体への提案についてご説明します。これまで当社が関係構築を行っていた各自治体へ、「アクセルジャパン」の導入を進めています。
特に、「ふるさと納税PRで活用したい」というニーズがあるため、ふるさと納税ポータルサイトにおける差別化に貢献しています。各自治体が「アクセルジャパン」を活用したPRを実施することにより、地域の活性化につなげていただけるよう、全国での販売を強化していきたいと考えています。
クロスセル商材の販売を開始
さらなる売上拡大の施策として、クロスセル商材の販売を開始しました。アンバサダーをキャスティングしたイベントの出演やサービス導入クライアントの広告物、動画制作を受託しています。
これまで当社が培ってきたキャスティング力やクリエイティブ力を活かし、クライアントの満足度を向上させながら、1社あたりの売上の増加を図ります。
2024年9月期以降の更なる拡大に向けて
今期の営業戦略のまとめです。「アクセルジャパン」のさらなる成長に向け、今期から本格的に展開するさまざまな施策を実行し、人員やエリアの拡大によるさらなる売上の増大を目指していきます。今後ともぜひブランジスタにご期待ください。
2024年9月期業績予想
近藤：2024年9月期の業績予想についてご説明します。業績予想はスライドに記載しているとおりです。既存の2つの事業は今後も好調が予想されるため、目標達成に向けて邁進していきます。
2024年9月期 経営戦略
今期の経営戦略はスライドに記載している3つです。1つ目は、全国250行の信用金庫を含めた提携パートナーを積極的に拡大していきます。2つ目は、営業所を全国に開設し、現地採用によるスピーディーな増員を行います。
3つ目は、電子メディア事業「アクセルジャパン」の営業強化、エリア販売戦略、自治体への提案、クロスセルの成功です。
CO2排出削減実績
ネクシィーズグループのサステナビリティについてご説明します。地球環境と社会のために、経済と環境の好循環を作ることが私たちのテーマです。2025年末までにCO2を150万t削減する目標はすでに達成しました。
現在は削減量200万tに目標を上方修正しています。これは東京都渋谷区の総人口に当たる20万人が1年間に排出するCO2の量に相当します。
サステナブルなビジネスの追求
当社は今期より、TCFD提言に基づく気候変動情報開示を開始しました。今後もサステナブルな事業ビジョンを追求し、社会に貢献していきます。
商号変更について
最後に、当社の商号変更についてお知らせします。2024年元旦、ネクシィーズグループは、商号を変更します。海外展開を視野に入れ、アルファベット表記に変更することで、ブランド力を高めます。
近藤氏からのご挨拶
我々の事業は、今後もさまざまな最新技術を、「初期投資オール0」で提供し、社会の発展に貢献していきます。
そして、この独自のビジネスモデルでグローバルな展開を目指します。「まだない常識を、次の当たり前に」とテーマを掲げ、当社はエンベデッド・ファイナンスと電子メディアの2つの事業に注力し、業績を劇的に伸ばしていく所存です。ご視聴いただき、誠にありがとうございました。