【速報版】ダイナミックマッププラットフォーム株式会社 2026年3月期第3四半期決算説明
※当記事は速報版です。スライド情報は割愛している他、数値などに誤りが含まれる可能性がございます。正確な情報は決算短信・決算説明資料などの正式な開示資料、または追って公開予定の確定版記事にてご確認ください。
2026年3月期第3四半期決算説明
ダイナミックマッププラットフォーム株式会社、代表取締役社長の吉村です。本日はお忙しいところ、当社の2026年3月期第3四半期決算説明会にご参加頂き、誠にありがとうございます。
本日はこれまでの構成とは異なり、本日開示しました通期業績予想の修正と、来期の方針についてご説明させて頂きます。続いて、通常通り四半期実績、そしてパイプラインのアップデートをさせて頂きますが、今回は事業トピック・開発トピックは割愛し、今般の業績予想修正を中心に質疑応答に時間を取らせて頂きたいと考えております。
案件期ずれを主要因として通期業績予想を修正
まず、通期業績予想の修正についてご説明します。今回、2026年3月期の通期業績予想を修正することにいたしました。
まずスライド左側の売上高ですが、ライセンス型は期初予想よりも1億円増加する予定でして、これは昨年度11億7000万円から今年度は24億円へ前年比2倍成長を見込んでおります。問題はプロジェクト型でして、期ずれを主たる要因として減少を見込んでおります。
売上高の差異についてそれぞれご説明します。まずライセンス型はAI用途の法人ライセンスが期初予想よりも好調で1億円増加する見込みです。AIの進展に伴い自動運転システムの開発が活発化していることを背景に、当社が提供する3Dデータに対する需要が拡大しており、国内外で新たな商談が増加しています。
減少の要因について、まず国内3D政府プロジェクトが受注形態の変更により8億円減少しており、これは純粋な売上減少となります。
一方で、「海外オートプロジェクト(受注済進行中)」については、既受注分の中東における新規整備案件についてプロジェクトの進捗が遅れていることから2億6000万円の期ずれが発生しております。
また、「海外オートプロジェクト(FY26に受注)」については、新たな国における新規整備案件ですが、米国関税政策による自動車メーカーへの業績影響を背景として発注が遅れたことが原因です。12月決算となります米国子会社において既に受注済ですが、FY25としては期ズレが発生しております。
その他、国内3D民間プロジェクトで3000万円の実施時期延期がありました。これら期ずれによる売上高減少は合計8億円です。
次にスライド右側の利益面ですが調整後EBITDAは、期初予想比5億円減少を見込むものの、内3億5000万円は期ずれ要因によるものです。
ライセンス型で上振れた売上高1億円がそのまま利益としてプラスに働いていますが、利益についてもプロジェクト型案件で下がっております。プロジェクト案件の期ずれによる影響の合計が2億9000万円、補助金計上時期6000万円が翌期へ期ずれしています。
また、国内3D政府プロジェクト売上減少による影響として2億5000万円の減少を業績予想に織り込んでいます。
ライセンス型はAI用途・新車搭載で好調。プロジェクト型は期ずれと政府案件縮小で不調
次に、今期業績予想の修正について売上カテゴリー毎にご説明します。
全体として、ライセンス型は、AI用途の法人ライセンスが牽引し、量産ライセンスは新たな車種への搭載が開始され堅調です。一方、プロジェクト型は、受注形態の変更により政府案件の規模が縮小、GM向け案件の期ずれにより、計画を下回っています。それぞれを〇×△で評価しています。
まず、「オートモーティブ法人ライセンス」については、自動運転車本格普及に向けてAI需要の受注が増加したため◎です。受注済のウーブンバイトヨタ向け、海外大手半導体メーカー向け等に加えて、第4四半期も追加受注を狙っています。
次に「オートモーティブ量産ライセンス」は、Honda「アコード」、SUBARU「アウトバック」が発売開始され量産車種は世界最多の37モデルとなり、計画通りの進捗で〇です。第4四半期には更に追加1車種を発表予定です。
「3Dデータのライセンス」は、3次元点群データのビューアーシステム3Dmapspocket®や、除雪支援システムのSRSSなどシステム開発、販売パートナーを通じたデータ拡販の為のパートナリングは進展していますが、本格的な事業規模確立に時間を要している実状で△です。今後、商品・サービスごとの成長性や収益性を踏まえながら、 どの領域にどの程度の経営リソースを配分するのかについては、第4四半期から来期に向けて見極めようと考えています。
「3Dデータのプロジェクト」は、政府案件の受注形態の変更により受注規模が大幅に縮小したため×です。デジタルライフライン案件について期初はNEDOから直接受注することを想定して案件規模を計画していましたが、間接的な受注へと契約形態が変更になったことで案件規模が大幅に縮小しました。
その分、民間企業からの自動化ニーズが高まっていますが、今期の売上貢献は期ずれにより限定的で△です。来期に向けてはこの民間企業向けの3Dプロジェクトを伸ばす方針です。
最後に「オートモーティブのプロジェクト」はGM向け案件の期ずれにより△です。受注済である中東における新規整備案件では現地サウジアラビア当局との折衝に時間を要したために売上・利益の一部が期ずれしました。ただ、時間はかかりましたがサウジアラビアはじめ中東エリアの3Dデータは当社しか保有していない稀少なデータであるため、今後、大きな発展が期待されます。
また、米国関税政策によるGMの業績影響から、新規整備案件の発注タイミングが翌2026年度へ延期となりました。ただ、12月決算である北米拠点では既に複数、受注が完了したため近日正式受注をリリースして参ります。
来期はライセンスビジネス拡大と固定費減少により売上拡大・収益性向上する回収期へ
来期の通期業績予想は本年5月に予定しております通期決算発表時に開示をする予定ですので、本日は来期の方針を提示いたします。
まず、堅調なオートモーティブのライセンス型売上については、AI向け需要を背景に、平均80%の高い粗利率を維持して、今期2倍成長、来期以降も継続的な成長を見込んでおります。
スライド左の2027年3月期の重点領域における「攻め」としては、VLA(Vision Language Action Model)、E2E(End to End)AI自動運転向け法人ライセンスに注力したいです。既に実績も出ており、自動車会社・半導体メーカーからの引き合いが堅調であることに加えて近年のフィジカルAI向けに世界最大のAIネイティブなデータセットとして提供して参ります。
量産ライセンスについても、初めて量産車に搭載開始した2019年から既に7年経過し搭載台数の累積効果も出てきたことに加えて、新たに北米におけるスバルへの搭載など新規車種数の増加により売上・利益の増加が期待できる年となります。
また、新たな国・地域への進出・事業展開、国内でもロールアップによる測量会社のネットワークを通じた地方展開も加速する方針です。
「守り」としては、今期計画を下回る要因となった政府プロジェクトから民間プロジェクトへとシフトし大型案件依存に伴うリスクをヘッジします。
また、事業フェーズの変化に伴い、固定費が大きく変化します。来期は創業来初めてデータ新規整備が収束します。当社の事業フェーズが、「データ新規整備」から「データ提供+更新」へ移行することになります。事業フェーズの変化に伴い、求められる職種も、従来のフィールドエンジニア・データプロセッサー・プログラムマネージャーから、アプリデベロッパー、データアナリスト、セールスエンジニアへと変わり、必要な体制が縮小されます。
このような事業フェーズの変化に合わせて今月、実施した生産体制の最適化4億1000万円の削減をはじめ大幅な固定費減が可能になります。
以上を踏まえて、スライド右側の通り2027年3月期としては利益率の高いライセンス型売上を中心にしっかりと売上が成長し、利益面も大きく改善する姿をお示しします。
粗利率80%超のライセンス型を伸ばし中長期で成長率10-30%で成長を続ける
続いて中長期的な成長方針についてご説明します。
当初計画通り今期、データ新規整備が完了し、成長の為の事業基盤構築が完了しました。期ズレにより今期は全社の売上・利益が計画比減少しますが、完了したデータを活用したライセンス型売上は昨年度対比2倍へ成長します。来期からは、いよいよライセンス型中心の収益構成へとシフトし投資回収のフェーズへ入ります。
以降、全社として売上高は中長期的には10-30%と着実に成長を続けます。
それを牽引するのはやはりライセンス型売上です。AI用途向け法人ライセンスでは粗利率が100%という案件もありますが、ライセンス型売上全体としては80%超の粗利率を狙っていきたいと考えています。
下段にはカテゴリー別の施策をまとめております。これらの施策に取り組み、売上成長とライセンス型中心の収益構成へシフトしていきます。
2026年3月期第3四半期 サマリー
ここからは、2026年3月期第3四半期実績についてご説明します。こちらのスライドに第3四半期のサマリーをまとめております。
事業面では、先ほどからご説明しております量産・法人向け共にオートモーティブライセンスが着実に進捗しました。SUBARUの北米市場向け新型「アウトバック」に当社高精度3次元地図データが搭載されたことにより、搭載車種は計6社37車種となりました。オートモーティブ以外では、物流自動化の領域など3Dライセンスの商品化に向けた民間企業との取り組みが進捗しました。
開発面では、実世界データの解析にAIを活用する新たなプラットフォーム開発、NTT-ME社との点群データ連携、3Dmapspocket® を「点群ビューアー」から「総合3D空間プラットフォーム」への格上、さらにはドライブゲームへのデータ提供など、オートモーティブ領域以外への展開も進んでいます。
M&Aについては、測量会社ネットワーク化プロジェクトの1号案件をクローズし、ロールアップに向けて後続案件の検討を複数、進めています。
2026年3月期 第3四半期累計 連結業績ハイライト
2026年3月期第3四半期の業績ハイライトです。
第3四半期累計の売上は、前年同期比で減収となりました。ライセンス型が堅調に伸び、前年同期比50%増となりましたが、プロジェクト型については減収となっています。既に通期業績予想の修正のなかで説明した通り、GM向けのオートモーティブビジネスの期ズレと、国家プロジェクトの受注規模縮小の影響によるものです。
また、調整後EBITDAもプロジェクト売上の減少に伴いマイナス12億8700万円と2億3100万円悪化しマイナス幅が拡大しています。
ライセンス型ビジネス(3Dデータ)
これより、パイプラインを4つに分けてアップデートをさせて頂きます。今回は、昨年11月に開示したものからの更新箇所に絞ってご説明させて頂きます。
1つ目が、ライセンス型の3Dデータビジネスです。
交通シミュレーション領域での販売パートナーを通じたデータ拡販を開始しておりますが、販売規模はまだまだで拡大途上です。
国内における除雪・道路管理用途では継続的に顧客数を増やして利用されています。
海外州政府向けの案件については、今年度の受注を狙っていましたが叶わず来期に向けて受注活動を米国において注力しております。本年1月のCES及びTRBを経て新たな展開となっており期待をしています。
ライセンス型ビジネス(オートモーティブ)
2つ目はライセンス型のオートモーティブビジネスです。
量産車向けライセンスについて、スバルとの北米における案件については、当社データが搭載された新モデルの量産が既に開始されていましたが、今回、改めて契約締結も完了しまして翌期から売上・利益貢献をします。また、新たに1車種、量産開始・契約締結を完了しました。
法人向けライセンスは、自動車メーカーグループ、自動運転システム開発会社、海外大手半導体メーカー等からの需要が高まっております。来期には、販売実績のある顧客への追加販売(用途・地域の拡大等)1件と新規顧客2社も含めて、法人ライセンスの商談が増加しています。各社との商談を通じて、法人ライセンスの当社データに対する強い需要を確認しており、パイプライン案件の記載を追加しております。
プロジェクト型ビジネス(3Dデータ)
3つ目は、プロジェクト型の3Dデータビジネスです。
国家プロジェクト案件は、契約済みの各案件について研究・開発に取り組んでおります。
今期の売上としては、昨年度は14億6000万円計上したデジタルライフライン案件が受注形態の変更に伴い大幅に規模縮小することになりました。国家プロジェクト向け売上が減少する分を民間企業でカバーすべく取り組んでいますが、一定のリスクがあることから、今般修正した業績予想に反映をしております。
民間企業との取り組みについては、物流自動化など民間主導の新しい需要が高まり、新規で4社のパイプラインが積みあがっています。民間向け案件は政府向けと異なり、複数年にわたる継続プロジェクトとなるものが多いことが特徴です。
プロジェクト型ビジネス(オートモーティブ)
4つ目は、プロジェクト型のオートモーティブビジネスです。
通期業績予想の修正でもご説明した通り、中東における受注済の新規整備案件で一部売上計上の期ずれが発生しております。また、受注を見込んでいた新たな国・地域での新規整備案件が翌期以降に受注延期となり、これらを今般修正した業績予想に反映をしております。こちらは無事、米国子会社の第一四半期である今月に受注をしております。
引き続き、進行中案件の着実な遂行、商談中の案件のクローズに向けて取り組んでまいります。
中長期ビジョン
最後に、こちらが当社の中長期ビジョンです。「Modeling the Earth」を実現するべく、DMPグループとして中長期で事業を成長させるべく取り組んでまいります。
引き続きどうぞご支援頂けましたら幸いです。よろしくお願い致します。
新着ログ
「情報・通信業」のログ



