2018年12月期 決算概要(損益計算書)

遠藤良恵氏:2018年12月期の決算説明をさせていただきます。今日の説明の内容です。まず、冒頭に私から2018年12月期の決算概要、続いて当期、2019年12月期の業績の見通しを説明させていただきます。その後、代表の藤田より、今後の事業戦略・展開について、詳しくお話をさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。

まず、2018年12月期の業績ハイライトです。売上高は35億8,900万円となりまして、前期比19.9パーセントの増加。営業利益は5億7,800万円となりまして、前期比32.6パーセントの増加となりました。いずれも、バリューカフェテリア事業が非常に好調だったことにより、過去最高(の数値)を更新しております。

経常利益は3億9,200万円で、前期比12.5パーセントの減少。当期純利益につきましては、2億4,200万円で、前期比18.3パーセントの減少となりました。減少の理由ですが、開示しておりますとおり、事業拡張に伴う事業用不動産の取得にあたりまして、その資金調達にかかるシンジケートローン手数料の1億7,000万円を第1四半期に計上したことによるものです。仮にこの影響を除きますと、経常利益については前期比25.4パーセントの増加という結果でございます。

また、前期に出しておりました業績予想について、売上高についてはほぼ計画どおりの0.3パーセントの増加となっております。それ以下の各利益についても、会社業績予想に対して上振れての着地となっています。

四半期推移(売上高・営業利益・営業利益率)

四半期推移でございます。売上高・営業利益ともに各四半期で前年を上回っての推移となりました。理由としては、やはり主要事業であるバリューカフェテリア事業が年間(を通じて)好調であったことによります。あわせて、利益率の比較的高いシステム利用料や、手数料収入が増加したということで、営業利益についても各四半期で前年を上回りました。

この結果、営業利益率についても、最終的には16.1パーセントとなりまして、前期との比較では1.5ポイントの上昇という結果となっております。

四半期推移(バリューカフェテリア事業)

続きまして、セグメント別の状況でございます。まずバリューカフェテリア事業は、売上構成比の7割強を占める事業でございます。

売上高については、健康管理システムの新規受託と、既存の受託先からの追加のサービス導入等が順調で、売上の拡大に寄与いたしました。また、カフェテリアプランの利用増加や、健康診断の受診者の増加等による手数料売上も増加しました。

いずれにしても、各四半期において前年を上回る結果となっておりまして、着地のところでは21.5パーセントの増加という結果でございます。

営業利益についても同様で、各四半期で上振れての着地となりました。営業利益率については、最終的には34.6パーセントというところで、こちらも前年を0.6パーセント上振れての結果となっております。

四半期推移(HRマネジメント事業)

続きまして、HRマネジメント事業の状況でございます。HRマネジメントは、おもに企業の健康保険組合を設立するためのコンサルティングを行う事業と、設立したあとの組合に対する運営支援としての人材派遣、業務のアウトソーシングの受託等を行っております。

当事業年度におきましては、健康保険組合の設立コンサルティング、そして運営支援の中でのBPOの受託が増加したことにより、(売上高は)前期比で14.5パーセントの増加となっております。

四半期別では、当期においては第3四半期まで前年を下回る状況でございました。これはおもに健保の設立時期が遅れたこと、コンサルティングの受託・受注の時期が遅れたことが要因です。しかしながら、第4四半期で健保のコンサルティングも順調に受託できておりますので、ショートしていた部分を第4四半期でカバーした結果となっております。

営業利益ですけれども、昨年から続いておりますBPOの体制強化で、人員の増強を行っております。そのための先行投資が発生しているといったところで、営業利益率については低下しておりますけれども、期中に回復しつつある状況でございます。

2018年12月期 決算概要:連結貸借対照表

続きまして、BSについて、ポイントを絞って説明させていただきます。まず資産についてですが、流動資産は25億4,700万円となりました。前年から1億800万円の増加です。この内訳ですけれども、記載のとおり、売掛金、未収入金等の増加によるものです。

固定資産は82億2,000万円となりました。前年からは50億9,300万円の増加です。この内容は、事業用土地の取得で48億4,100万円の増加と、一部になりますけれども、建物の建築費用の支払いで1億5,600万円増加しております。

以上より、総資産は107億6,800万円となりまして、前期から52億200万円の増加となっております。

負債ですけれども、流動負債は27億2,000万円となりました。昨年から2億9,300万円の増加です。内容は、預り金、営業預り金等の増加によります。こちらの2つについては、おもに健康診断の支払い代行、カフェテリアプラン利用に伴う支払い代行ということで、これらの取り扱いが増えたことによる増加となっております。

固定負債は57億8,300万円となりました。前期から48億6,500万円の増加です。内容としては、記載のとおり長期借入金で、48億7,800万円増加いたしました。

純資産については22億6,400万円となりました。4,300万円の増加です。おもな要因は記載のとおりですので、説明は割愛させていただきます。

2018年12月期 決算概要:キャッシュ・フロー計算書

続いてキャッシュ・フローですけれども、期末残高については19億400万円ということで、前年との比較では400万円の減少という状況です。

営業活動によるキャッシュ・フローですけれども、当期純利益の3億9,200万円、バリューカフェテリア事業にかかる補助金の収入がありました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、先ほどのご説明と同様、事業用固定資産の取得、建物建築にかかる費用の支払いということです。

財務活動によるキャッシュ・フローは、期末で45億400万円となりました。内容は長期借入金による収入でございます。

以上が、2018年12月期のおもな状況ということで、続きまして当期、2019年12月期の業績の見通しを説明させていただきます。

2019年12月期 業績見通し

2019年12月期につきましても、引き続き健康経営ブームや健康データの管理といった社会的需要をとらえた当社の主要事業である健診・健康管理サービスの拡大が、十分見込まれるととらえております。

これを前提としまして、売上高は42億3,300万円、前年比17.9パーセントの増加。営業利益は7億7,800万円、前期比34.5パーセントの増加。経常利益は7億3,400万円、前期比87パーセントの増加。当期純利益は4億8,300万円、前期比98.9パーセントの増加。こういう見通しを立てております。

まず、バリューカフェテリア事業につきましては、前期から継続して増加を見込んでおります。健康管理サービスの新規受託、既存のお客さまのサービスの追加導入の状況は、今期も引き続き(好調で)あると考えております。

HRマネジメント事業につきましても、前期は順調にコンサルティングを受注しております。また、今後の設立に向けた健康保険組合の設立準備のプロセスも順調に進んでおりますので、先ほどお話ししたHRマネジメント事業のBPO、人材派遣、そしてバリューカフェテリア事業の保険事業支援というところに、確実に繋がっていくととらえております。

経常利益、当期純利益の増加率につきましては、先ほどご説明しましたとおり、シンジケートローンの1億7,000万円の影響がございますので、増加率についてはそれぞれ高い比率となっております。

業績推移(ご参考)

続いては業績推移です。売上高・営業利益のいずれも順調に積み上げができているというところで、参考資料とさせていただいております。

このあとですけれども、当期の戦略と展開等について、代表の藤田から説明させていただきたいと思います。

人生100年時代に向かう「健康需要」の高まり

藤田美智雄氏:それでは、引き続き私から、今後の事業戦略、ならびに今後の展開についてお話を差し上げたいと思います。

バリューHRの今期以降の事業戦略でございますが、2つの方針を持っています。1つは従前どおり、既存事業の強化・活性化です。もう1つは、健診関係を中心として、「バリューカフェテリア®」の仕組みを利用した周辺事業やサービスを強化していくという戦略でございます。

昨年も重複して話をしている部分もありますけれども、昨年から今年にかけてどんどん実現していますので、さらに強化されていくと考えています。

バリューHRの目指す姿

まず、既存事業の強化・活性化でございます。私どもは、独自に開発したシステムをお客さまに利用いただき、そのシステム利用料をおもな収入源にしているわけですが、バリューカフェテリア®の仕組みの中に、健診予約や結果管理、また、その結果に基づいて階層化して、保健指導をして、さらに保健指導をした後の記録もすべて格納していきます。

それから、日常の中で利用者が健康を維持するために利用する、いわゆる「健康行動」を維持するために、(バリューカフェテリア®の)いろんなサービスを使うわけですが、このバリューカフェテリア®の利用の促進・強化を昨年から推進しています。

主な強化内容についてです。私どもの事業の中で著しく伸びているものが、バリューカフェテリア事業の中の健診予約、結果管理、保健指導と、それらの管理です。このあたりが、非常に勢いのある伸び方をしています。利用者は100万人を超えたが、例えば今年も4月以降の新規契約を考えると、新規では20万人くらい利用数が増えるということで、(健診の)予約であったり、結果管理を強化していきます。

その結果管理についてです。ご承知のように、健康診断を受けると、健診結果は紙で受け取るところが大半です。健康組合や事業会社は法律に基づいて、それを電子データ化して、階層化して、従業員や家族の健康を維持したり、改善したりといったことを実施しているわけです。

これをますます強化するニーズが出てきており、それを考えると、健診結果のデータ入力の電子化の強化や効率化をさらに推し進めて(いかなければなりません)。

例えば、昨年の入力数が20万人だったところが、今年は40万人くらいに膨れ上がるということで、非常に数量が多いため、いまの体制では入力の処理が追いつかない。そうなってはいけませんので、業務改善と効率化を推進していくこと(が重要です)。

それから、健診予約では、24時間インターネットで予約できる予約システムということで強化します。またコールセンターを持っていますから、コールセンター機能における人員の対応力の強化を図り、東京・青森・名古屋の拠点を強化していきます。

毎年申し上げていますけれども、健診の予約における当社の特徴としては、当日に99パーセント、予約が完結して申し込みが終了するところです。他社では、当社と同じようなスピード感を持ってできているところがないため、そのあたりのニーズもあって、利用者が増えています。

また利用者は、健診の予約や結果管理、特定保健指導を受けたり、また健康行動ということでさまざまなエンターテインメントに申し込んだり、マッサージやエステを受けたり、旅行に行ったりと、そういうものを全部当社のサイトで行っているわけですけれども、このあたりもさらに機能を強化しています。

その一環として、ECサイト化、アフィリエイト事業ということで、当社の健康ポータルサイトから物品を買うときには、うちのサイトを経由して、必要なサイトに飛んでいくと会員割引が受けられます。また、利用額の1パーセントをポイントとしてもらえて、そのポイントをためて、当社のサイトの中のいろんなサービスに使えるようにというところで、いま強化しています。

さらに、報道にプレスを出していますけれども、健保組合の財政を支援するために、「健保応援カード」を発行しています。それを利用者が使うと、0.5パーセントは健保組合に寄付されるというかたちで、ポイントを現金化して寄付する仕組みを導入したり(というところも進めています)。

もちろん利用者の方は、1パーセントのポイントがそのままたまります。それとは別に、0.5パーセントが健保に寄付されるというかたちで、健保財政を支援する仕組みとなっております。この「健保応援カード」は、クレジットカード機能付き会員カードとして発行しています。

一斉に始めるのは今年4月1日からになりますけれども、このカードの利用を認めている健保からは、すでに内諾を得ていますので、4月以降、この利用も促進されていくことになります。

その他、この4月には「健診予測」ということで、健康診断の結果からみなさんの数値をもとにして、将来の健康予測ができるアルゴリズムを使って解析したものを無償で提供していきます。自分で健診を受けた場合、「将来、このままの状態を維持すると、こういう数値になって、変わらないのか、悪くなるのか、良くなるのか」といったことを予測する部分を強化していきます。サイトへの訪問回数を増やすという意味でも、この健康予測を導入して(強化して)まいります。

また、すでに昨年に導入していますけれども、電子お薬手帳との連携です。みなさんも病院に行って、薬局で薬をもらった後に、(お薬に関する説明書を)紙でもらっていると思いますが、それを電子化したもので、電子お薬手帳と連携しています。

このサイトの中に、みなさんが利用している薬局があって、その薬局が当社の利用者であれば、(お薬手帳に関する情報を)中で見られるというメリットも享受できます。こういうかたちで、一人ひとりの健康管理データを強化していきます。

また、健康行動として、健康を維持するためにみなさんはいろいろと活動するわけですけれども、当社が今年度、とくに目指していることが、その活動を応援するためのサイトの強化だと思っています。

次に、インターネット広告についてです。バリューカフェテリア®のサイトは、会員がID・パスワードを入力してアクセスしてくるサイトです。その中で広告を展開して、その広告の収入の一部を健保組合に還元します。場合によっては、個人にも還元するというかたちで、広告の獲得も進めています。

広告事業については、すでに実験的にと言いますか、規模は小さいのですが実施していますので、新たな試みというよりも、過去にやったものをもう少し拡大して強化していきます。そして、広告収入として得たもののうち、例えば半分は当社が売上や利益にするというかたちで、収益の強化につなげていこうと考えています。

健診予約・結果管理においては、オペレーション体制の強化・改善です。それから、当社のサイトを利用していただいているお客さまには、ポータルサイト化を進めていくことによって、みなさんの健康情報を(管理して)、より一層(将来の健康状態がしっかり)見られたり、将来予測を享受したり(といったところを推進します)。

また今年度は、生活習慣の改善に寄与する仕組みをどんどん強化する部分を進めていこうと考えています。

バリューカフェテリア事業(健診・健康管理サービス)

こちらのスライドについてです。当社のバリューカフェテリア事業やシステムを図に表すと、こういうかたちになっています。一番上の健診予約から入ってきて、今度は健診機関向けに、健診予約枠の仕組みを提供していきます。そうして創客支援をすることで手数料を増やしていこうという戦略で昨年から始めています。

「健診予約.com」の会員数・医療機関も、枠を提供してくれているところが100を超えており、手数料をいただくところを含めると150くらいの医療機関が枠を提供してくれています。そこにうちが創客支援をしていく。このかたちが増えてきています。

バリューHRの目指す姿

また当社は、健診データを電子化する事業をやっているわけですけれども、いまは健診機関から紙でもらっているデータを、今後は電子データでもらうというところを強化しています。このように当社では、個人の健康情報を担うわけです。

そこで、健診機関が健診機関ごとに持っている健康診断の結果を、当社が中心となって健診のデータバンク化をしようという構想を持っています。これについても今期、了解を得た医療機関と組んで強化していきます。

このデータは、匿名化して分析に使用するなど、ビッグデータのような使い方もありますし、個人の了解を得ているデータについては、分析を通じていろいろなものに寄与できると思います。健診事業の強化や疫学上の分析など、そういう意味でのデータ提供ということで、製薬メーカーにもデータ提供のかたちで寄与できると思っています。データバンクについては今期、さらに強化していこうと考えています。

その他、専門医との連携ということで、いわゆるメンタル系の精神科医ネットワークとの連携であったり、この2月からですが、眼科医と連携して眼科ドック支援を始めました。これはいわゆる健康診断です。体の健康診断は受けているわけですけれども、目も重要なファクターであるという位置づけから、眼科ドックを実施します。

それによって、頭の上から足の先まで検査しながら、なるべく可能な限りフィジカルデータとして、一人ひとりの情報を取って、健康を応援するサービスをもっと強化していこうと思っています。

眼科ドックについては、最新の機械を使用しています。目医者に行かれた方はわかると思うのですが、いままでは、目の奥を撮影する場合は瞳孔を開いていたのですが、当社の機械は、瞳孔を開く点眼を必要としない最新鋭の機械です。検査時間も20分ということで、非常に短い時間で、待ち時間のない予約制で展開しています。

生活習慣や定期健康診断で人間ドックを受けに来たときに、眼科ドックも同じ場所で受けられるところがメリットかなと思っています。異常がある場合は早期に治療、または改善のためのサジェスチョンを受けられるように、より強化していきます。

また去年から、歯科口腔ドックということで、歯科口腔ドック学会との連携も進めているのですが、おそらく今年から歯科口腔ドックも増えていくと思っています。これらによって、利用者一人ひとりの健康管理のデータの蓄積や、(健康状態の)改善に寄与できるのではないかということで、今期も進めていく予定であります。

「健康管理のインフラ」戦略に基づく新サービスのリリース

このスライドは、いま申し上げたことを簡単に絵にしているのですが、「1%ポイントバック」であったり、「ポイントたまるモール」というところで、アフィリエイトを利用するとポイントが本人にも戻ってくるといったものや、「健保応援カフェテリア」など、いろいろなサービスのメニューがありますから、その中で(好きなものを)使っていただけます。

「健保応援カード」は、健保組合に寄付する仕組みです。また去年始めましたけれども、健保の保健事業を一つひとつの団体がやると予算が限られるのですが、一体化してやることによって大きい事業ができるということで、私どもの取引先の15健保組合が参加して、共同事業を始めました。

それによってサービスの利用を促したり、健康行動を共創したりしながら見える化を実現していくことも、今年以降進めていくということで、おそらく参加健保がどんどん増えていくだろうと思っています。

その他、先ほど申しましたように、眼科ドックや「健診予約.com」があります。また去年の秋に立ち上げましたけれども、生活習慣を改善していくときに、運動や食生活を改善しますが、自分の体内の成分で足りないものをなかなか補えないケースがあります。そこで、生活習慣をチェックするためにチェックリストを導入します。

毎日でも定期的にでもよいので、そのチェックリストをつけていただき、生活に必要な成分がバランスよく取れているかどうかを見ていただいて、必要があれば食物を摂取したり、運動したりしてもらいます。

それでも補いきれないケースがありますので、そうしたときにサプリメントを提供できるような合弁会社を立ち上げました。

これもカフェテリアのサイトの中で利用してもらったり、また生活習慣を改善しようという人たちの手助けになればいいかなということで、サプリメントの販売も開始しています。これは、チェックリストと一緒に利用することで効果が出ると思っています。

いわゆる「ニュートリションナビ」というものですけれども、全部のチェック項目のアンケートに答えると、体内成分のバランスがバッと出てきて、それをもとに自分の生活習慣を変えられるといったかたちで(健康に)寄与できる仕組みを用意していますから、それをやっていただければと思っています。

事業戦略・今後の展開

今後の事業戦略・今後の展開は、いま申し上げたとおりですが、大きく分けると4つになり、蓄積した健康情報を活用したビジネスを今後も強化していきます。それから、産業保健領域……いわゆる産業医や企業の従業員の方の健康を強化する部分でのサービスも強化します。

さらに、従前どおり、健保組合の設立・運営についての強化も進めていきます。健保組合についてですが、これから企業健保が4つ立ち上がります。今期の期中で立ち上がる予定が1つ、来年の4月に立ち上げる予定が3つあります。また、契約途上にあるところが片手程度ありますから、健保設立と自社健保の設立・運営については、今後も堅調な成長が望めます。

そして、BPOサービスです。自分たちで立ち上げて運営するのは大変ですから、そこをアウトソースするということで、そのまま当社に流れてきている現状がありますから、それも追い風です。既存の健保組合についても、ようやくBPOの知名度が上がってきて、利用する健保が増えてきており、昨年比で倍くらいになってきています。いまも(導入を)検討いただいている健保さまはありますので、BPOサービス事業も、さらに増えていくだろうと思っています。

また、健診機関とのタイアップによる健診サービスの向上ですが、これは先ほど言いましたように、健診機関の受診者の強化ということで、当社と組むことによって送客実績をさらに拡大するところをマーケットとして見出していますから、健診機関と組んで事業を拡大していこうと考えています。

以上が、事業戦略と今後の展開になります。

株主還元方針

次に、株主還元についても若干触れたいと思います。株主還元について、当社の考え方は、配当による株主還元と、スライドに書いていますように、健康維持・管理の機会の提供です。

当社のカフェテリアシステムの仕組みは、もともとのモデルがOne to Oneビジネスのかたちで、一人ひとりが個別に使える仕組みになっています。株主になってもらった方には積極的にこれを使ってもらって、よさを知っていただく。また、このよさを知っていただければ、周りの人にも推奨していただく機会になるのではないかということで、配当プラス株主還元という考え方で展開しています。

昨年、(株式を)分割していますが、その分割後の実績ベースでいくと、配当金が1単元につき2,400円。ポイントについては毎年上がっていきますけれども、まず年会費の6,000円が無料で、加えてサイトの中で使えるポイントを2,500ポイント還元しています。これを合わせると、利回りとしては5パーセントです。1単元の人たちは、2年目、3年目で6.2パーセントの利回りになっていくかと思います。

株主還元:配当

今後も、配当や配当性向については、もっと高めていく戦略でいます。2019年12月期においても増配を発表していますけれども、配当性向としては30パーセント以上を目指すという会社の方針に基づいていますので、今期の配当性向は33.2パーセントになろうかと思っています。

株主還元:株主優待

このページは、株主優待についての簡単なご案内ですので、参考にしていただければと思っています。

以上、簡単ではございますけれども、当社の2018年12月期の決算発表と今後の見通しでございます。ありがとうございます。