2019年3月期第2四半期決算説明会
ジャベリ・アルパン氏(以下、アルパン):忙しい中、弊社の2019年3月期第2四半期の決算説明会にご参加いただき、ありがとうございます。まずは米畑CFOより数字についてご説明し、その後私から運営についてご説明しますので、よろしくお願いします。
第75期(2019年3月期) 第2四半期のハイライト
米畑博文氏:それでは、第75期(2019年3月期)第2四半期のハイライトから概要を説明させていただきます。
まず売上高は39億300万円です。前期よりも9,700万円減少し、2.7パーセントの減収になります。営業利益は2億8,000万円で、前期よりも8,300万円増えております。昨年が1億9,700万円ですので、42.1パーセント増益となります。
経常利益が2億7,100万円です。前期が2億1,700万円ですので、5,400万円増加しております。当期純利益は2億4,900万円です。前期が9,000万円でしたので、1億5,900万円の増益です。
売上総利益(率)
売上総利益および総利益率です。売上総利益は22億6,700万円と、1,000万円減益ですが、粗利率は58.1パーセントで、1.2ポイント良化しております。55.6パーセント、56.9パーセント、58.1パーセントと、改善傾向が出ています。
販管費(比率)
販管費は19億8,600万円と、9,400万円減少いたしました。販管費比率は50.9パーセントと、1.1ポイント改善しています。
販管費(比率)の主な増減
販売費は3億200万円で、1,000万円ほど増えてございます。この中身は、ほとんど販売手数料です。割賦などいろいろありますが、その販売手数料が伸びております。
人件費は9億7,800万円です。前年同期が9億7,700万円ですから、100万円増えております。人員で見ますと、2名減少しています。人件費はほぼ増減なしということです。
設備管理費は6億円で、1,000万円増えてございます。この中身を見ますと、什器の備品、減価償却費、家賃など、4項目で300万円ほど増えております。これが販管費の中身です。
営業利益
結果として、営業利益は2億8,000万円、通期見通しは5億7,500万円と公表しております。現在の進捗率が48.7パーセントで、前年同期比に比べて8,300万円増益となります。
営業利益の推移 (第2四半期累計)
5年前は営業利益が赤字でしたが、それから800万円、8,400万円、1億9,700万円、2億8,000万円と増益しております。
この理由となるのが、売上総利益と販管費の比率そのものです。2016年3月期に(売上総利益率と販管費比率の)差が0.2パーセントと初めてプラスになり、その後、その差がプラス2.1パーセント、プラス4.9パーセント、プラス7.2パーセントと、改善しています。これがすべてです。
損益計算書
損益計算書です。今までご説明したものの結果となります。売上原価が16億3,600万円で、売上総利益率は41.9パーセントと、1.2ポイント改善しています。
販管費は50.9パーセントと、1.1ポイント良化しております。結果として、営業利益が4.9パーセントから7.2パーセントになりました。ここが、先ほど申し上げた1.2パーセントと1.1パーセントを足した、2.3ポイント良化しているということです。
当社は、第2四半期累計までフォーキャストを出しております。当初の予想では、売上が39億300万円でした。当初38億5,600万円で見通しを出しておりましたので、プラス1.2パーセントと、ほぼ想定内でございます。
次に、営業利益です。予想では2億2,600万円としていましたが、2億8,000万円でした。経常利益が2億1,500万円という見通しでしたが、着地が2億7,100万円となりました。当期純利益は1億8,800万円という見通しでしたが、着地が2億4,900万円となりました。おおむね順調に進捗していると言えると思います。
売上と店舗数の推移
売上と店舗数の推移です。10月まで開示しておりますので、10月の数字が入っております。上の薄いブルーが74期、濃いところが75期(前期)でございます。
お客様数・お客様単価の推移
お客様数とお客様単価の推移です。これを見ていただくと、第2四半期の7月・8月・9月が非常に苦戦しております。よく小売業の方がおっしゃるとおり、台風が非常に多くて、非常に苦戦しました。第2四半期が終わって10月になり、お客さま数は同期を上回りました。
キャッシュ・フロー (Ⅰ)
キャッシュ・フローです。まず、期首残高が27億9,700万円、期末残高が25億6,300万円です。この中身を見ていきます。
キャッシュ・フロー(Ⅱ)
営業キャッシュ・フローはプラス2億1,600万円で、内訳はご覧のとおりです。投資キャッシュ・フローはマイナス1,500万円です。「その他」とございますが、これは配当しておりますので、配当の金額がございまして、期末の残が25億6,300万円となります。
貸借対照表
貸借対照表です。資産の合計が82億6,100万円で、期首よりも3億3,400万円減少しております。そのうち3億2,300万円が流動資産で、この内訳が、現預金で2億3,400万円、売上債権で3,400万円、在庫等が5,600万円という主要なものでございます。流動資産の中で、9月末の在庫が29億9,500万円で、30億円を切っております。期首は31億700万円です。
次に、流動負債が27億1,500万円です。期首から比べまして、1億4,600万円減少していますが、これは未払金の減少部分です。このうち、短期借入金が11億円で、期首と変わっておりません。自己資本比率が66.6パーセントと、期首に比べまして0.5パーセント改善しております。1株当たりの純資産は202円17銭という結果でございます。
簡単ではございますが、数字の説明を終了させていただきます。続きまして、社長からオペレーションのご説明をさせていただきます。
今期(2019年3月期)の重点施策
アルパン:今期重点課題は、ほとんど前回(6月)の決算会議から変わっていません。主に今後やっていくことについてご説明いたします。
◆70周年記念展示会の開催
先週11月20日・21日に70周年記念の展示会を六本木ヒルズクラブで開催し、過去最高の売上を作れました。
本当にお客様あっての会社だと思いますので、設立70周年を迎え、大事なお客様を大事な販売員が連れてきて、ショーを見たり、おいしい料理を食べたり、新作の商品を見たりといったことについて、だいたい3時間~5時間、人によっては6時間ぐらい滞在して楽しみました。
その写真が資料のとおりです。このフォトパネルは毎年あるんですが、70周年記念となる今回は「和モダン」がテーマだったので、こういうゴールドのフォトパネルでお客さまと写真を撮りました。実は日本舞踊のショーがありまして、それもけっこう好評で活気にあふれました。
◆新規顧客獲得に向けた 「アクセガーデン」の拡販
この「アクセガーデン」については2年前からお話ししているとおりです。9月末時点では83店舗で展開していましたが、11月の数字では現在87店舗で展開しています。ジュエリーショップが作るアクセサリーというのは、アクセサリー屋の販売員ではなくて、ジュエリーショップの販売員がアクセサリーを売る(ということです)。
アクセサリーショップと違い、優れた販売員が販売しますので、アフターケアや商品説明が充実しています。ベリテは新規のお客様を取るために、ファッション性を活かしたアクセサリーを展開しています。以前も説明していますとおり、単価は主に2,000円・4,000円・5,000円前後の商品を展開しています。
87店舗すべての店舗に新しい什器を入れたわけではありませんが、可能なところには投資したり、改装や新店舗には、こういう什器を導入しています。
右側にあるのが商品展開です。こういう大ぶりなものやロングネックレスなど、ファッション性を活かしたデザインに仕上がっています。
◆新規出店と改装 ①
新規出店についてです。草加店がリニューアルオープンしました。ショッピングモールの都合で1年間ぐらいクローズしていましたが、それが10月26日にオープンしまして、1ヶ月ぐらい経ちますが、順調に推移しています。
ほかにも、千葉県の四街道店のイトーヨーカドー店が11月15日にオープンしました。今までアウトレットの新規出店は多かったのですが、プロパーの新規出店は久しぶりです。ここもまだ2週間しか経っていませんが、順調に推移しています。
◆新規出店と改装 ②
もう1つ、11月22日に相鉄ライフの三ツ境店がリニューアルオープンしました。相鉄線の三ツ境駅に直結しているショッピングモールです。館の改装がありましたので、ここも今年の夏にいったんクローズになりまして、4ヶ月ぶりにオープンしました。ここはこの1週間でかなりいい数字を作っています。
4番目として、ゆめタウン姫路店が明日オープンのため、今プレオープン中です。ベリテは姫路店にもう30年以上いるんですが、以前は西友のモールがあった場所で、ゆめタウンという新しいデベロッパーさんが改装して、オープンするところです。ここも昨日だけの売上でほとんど達成したようなので、かなり期待している店舗です。
前回・前々回もずっと言っていますが、今後も出店の要望がかなりありますので、そこは慎重に現場を見て、調査して出店していく予定です。
◆配当について
配当についてです。ここはもともとフォーキャストで第1四半期・第3四半期が16円・16円の、合計32円で出していました。第1四半期は16円で実施しました。現時点では、第3四半期も16円で配当をしたいと思っています。
今日はまだ11月の最後ですが、12月が残っています。ここも第3四半期が終わった後の話なので、その第3四半期をクローズした後に決めようと思っています。そこはやっぱり数字を見て決めたいと思いますので、今のところは予想です。
第75期通期見通し(2018年4月~2019年3月)
会社としても、今までどおり、年間の数字は(スライドを指して)この数字を目指していて、先ほど米畑CFOからもお話ししたとおり、順調に推移しています。しかし、ご存知のとおり、ジュエリー業界は12月・1月・3月という下期のシェアが大きいので、油断せずに大事なお客様、新規の取れるお客様を毎日取っていきたいと思っています。
頭の中はもう来期のことを考えていますので、来期もしっかりとした数字が出せるように(したいと思います)。そのためにも今日の売上が大事ですし、今日のお客さまが大事です。今日新しいお客様を作って、来年・再来年の顧客サイクルへ入れていかないといけません。「今回第2四半期が終わり」「第3四半期が終わり」というのではなく、3年・5年後のことを考えながら、会社としてがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。