2019年3月期 第1四半期決算概要
澤井健造氏:それでは、沢井製薬の2019年3月期第1四半期の決算概要をご説明いたします。
1ページ目の決算概要をご覧ください。日本事業は、薬価改定の影響を受けたものの、ジェネリック医薬品使用促進策の効果により、売上・数量がともに前年を上回りました。
また、米国Upsher-Smith社は、主力品が堅調に推移し、全体では前年同期比18.7パーセント増の452億9,800万円となりました。また、コア営業利益は前年同期比12.9パーセント増の89億6,900万円となり、親会社の所有者に帰属する四半期利益につきましては、前年同期比6.5パーセント減の52億5,800万円となりました。
営業利益の増減要因分析
次に、2ページ目の営業利益の増減要因分析をご覧ください。国内では、薬価改定の影響による売上総利益の減少等により、12億円減少しました。
一方、海外では、無形資産の償却・減損が7億円発生しましたが、売上が堅調なことに加え、決算期間がフル連結となったことから、営業利益は無形資産の償却・減損前で26億円を確保しました。その結果、海外全体では19億円増加し、連結全体では7億円の増加となりました。
2019年3月期 第1四半期実績
3ページ目は、第1四半期実績のフルベースからコアベースへの調整項目です。Upsher-Smith社の買収に伴う在庫のステップアップにより売上原価が2億円増加したことや、製品やパイプラインにかかる無形資産の償却費や減損などで13億円、合わせて16億円の調整をしております。
医療機関別 納入実績(単体)
次に、4ページ目は医療機関別納入実績です。全体的に薬価改定の影響を受けたものの、とくに保険薬局市場においてジェネリック使用促進策の効果が出ており、全体としては前年同期比2.1パーセントの増加となりました。
収載年度別 国内売上推移
5ページ目は、収載年度別国内売上推移です。とくに、2015年以降に収載した製品の売上が順調に増加し、また、今年度(2018年度)の新製品は、想定を上回る進捗となっております。
米国事業の薬効別売上動向
6ページ目は、米国事業の薬効別売上動向です。循環器官用薬と中枢神経系用薬で、全体の約85パーセントを占めています。売上状況は、とくに主力製品において計画を上回る進捗となっております。
2019年3月期 業績予想
7ページ目は、2019年3月期業績予想になります。計画に対する利益の進捗は順調ですが、来年(2019年)10月に予定されている消費税増税に伴う薬価改定の詳細や、流通を含めた市場環境が不透明なこともあり、現時点での業績予想の修正は考えておりません。
以降は販路別・薬効別の国内売上推移、ファイナンシャルデータ等の参考資料を記載しておりますので、併せてご覧ください。以上で、2019年3月期第1四半期の決算説明を終わります。