連結損益計算書
伊東信平氏(以下、伊東):本日はお忙しい中お越しいただきまして、ありがとうございます。
それではわたくしから、2018年3月期、当社でいう82期の連結決算の概要と、2019年3月期の業績の見通しについてご説明申し上げます。
2018年3月期の売上高は895億円でして、過去最高の売上でございます。
営業利益につきましては、原材料費の上昇あるいは販売管理費の増加、および販売品目の変化がありまして、62億円ということで減益となっております。
当期純利益につきましては、特別利益として投資有価証券売却益29億円がございまして、これにより増益となっております。
なお、(2018年)4月24日付で適時開示を行っておりますように、2018年3月期の個別決算において、関係会社出資金評価損21億7,300万円を特別損失として計上しております。連結子会社であります青島福生食品に対する関係会社出資金について、実質価格が著しく低下したことによるものでございます。連結決算においては消去されるために、連結業績に与える影響はございません。
業績推移(2013/3月期~2018/3月期)
6年間の業績の推移でございます。
売上高は、ほぼ順調に伸びています。
営業利益でございます。16年3月期から順調に伸びてきましたけれども、2018年3月期におきましては、残念ながら海外の不振などの理由があって減益となっております。ただ、水準としては過去2番目の営業利益ということで、減益ではあるんですけれども、そこそこの水準だったかということでございます。
第8次中計では営業利益80億円、その先は100億円を目指すようにしていきたいと思っております。
セグメント別売上高/営業利益
次はセグメント別の売上高/営業利益です。
国内の食品事業につきましては売上590億円、家庭用食品は153億円です。
「ふえるわかめ」あるいは「わかめスープ」といったところは堅調に推移しましたけれども、ドレッシングの不調をカバーできなかったということでの減収でございます。
業務用食品につきましてはスープ類、冷凍海藻といったものが堅調に推移して増収です。
加工食品用原料等につきましては引き続き食品改良剤、ビタミンといったところが堅調に推移して増収ということでございます。
ただ、先ほど申し上げましたような原料等のアップによって、若干ながら減益となりました。
国内化成品その他事業につきましては、増収増益で着地いたしました。
海外事業につきましては食品改良剤、食品事業とも売上は大きく伸ばすことができたにも関わらず、営業利益につきましては販売競争の激化による営業利益の減少、あるいは青島福生食品については中国国内の販売強化などの遅れといったところで、利益が減少しております。
営業利益の増減要因
営業利益の増減要因です。
原材料費の増加が23.8億円あります。この中身は売上の増減に伴うものが11.2億円、原料単価の増減、販売構成の変化によるもので12.6億円でございます。
また、原料のアップはおもに植物油脂由来の原料、グリセリン含めてそういったところのアップが少し目立ったところでございます。
また、販売管理費につきましてはここにあるように、人件費あるいは物流費の増加といったことが大きな要因でございます。
連結貸借対照表
連結貸借対照表でございます。
資産につきましては1,121億円ということで、25億円の増ということです。とくに目立っているところが純資産のアップで、61億円の増加です。
この中で株主資本が65億円アップしているのは、新株予約権の行使に伴う自己株式の処分で17億円、当期の純利益56億円、配当金支払いでマイナス10億円といったものがおもな中身でございます。
自己資本比率につきましては前期は48.7パーセント、当期は53.2パーセントでございます。
連結キャッシュ・フロー計算書
連結キャッシュ・フローです。
営業活動によるキャッシュ・フローは57億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは16億円の支出、フリーキャッシュ・フローは41億円の収入です。
2019/3月期 通期業績予想
続きまして、2019年3月期、当社でいう83期の通期業績予想でございます。
売上高が920億円、営業利益64億円と増益、経常利益61億円と増益、当期純利益45億円と、前期につきましては特別利益がありましたものですから、それに対しては減益と計画してございます。
2019/3月期 セグメント別売上高/営業利益予想
(2019年3月期の)セグメント別の売上高(予想)でございます。
国内食品事業につきましては(予想売上高が)597億円です。
営業利益につきましては、原材料費の高騰と販売管理費の増加、加えまして家庭用につきましてはドレッシングのテコ入れということもありまして、広告宣伝費、販促費を増加する計画で、減益と予想しております。
国内化成品その他事業につきましては、若干の増収でございますけれども、こちらも原料費の影響があって減益ということです。
海外につきましては大幅に増益を図っていきたいと考えております。
わたくしからの説明は以上でございます。