連結損益計算書
渡辺和昭氏:それでは、平成30年1月期第2四半期のハイライトを私からご説明をさせていただきたいと思います。
まず最初は連結損益計算書になります。
こちら、前年同期比におきまして大幅な増収、増益を達成することができました。これは、昨年度、新たな子会社となった株式会社ジープの売上高が含まれるようになったことが、いちばんの要因となっております。
収益面におきましても、全体を牽引したかたちになっております。これは、当社のグループ全体のアセットをいろんなかたちで有効活用したことによるシナジーが非常にジープの業績急回復に対して効果的、有効だったなというところが、大きな要因だと考えております。
平成30年1月期第2四半期の売上高は、15億5,105万7,000円。前年同期比308パーセント。営業利益は8,508万円。前年同期比179パーセント。
親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、6,892万5,000円。前年同期比266パーセントという結果になりました。1株当たりの純利益は、39円73銭となっております。
セグメント情報
続きまして、セグメント別の情報になります。
こちらはご覧いただいている通りですが、全体の業績を牽引したのは、メイン事業であるゴルフ事業となっております。
ゴルフ事業のところは非常に規模が大きくなってきている関係で、広告メディア制作事業、メディカル事業の収益が全体に与えるインパクトというのは、少しずつ小さくなってきているような状況になってきております。
利益の増減分析
続きまして、ウォーターフォールチャートによる利益の増減の分析になっております。
こちら、ゴルフ事業における拡大戦略である「1人予約ランド」をはじめとするASPサービスや、ECサービスが成功しました。そういったメインの事業となるゴルフ事業の収益の拡大というところが、大きな増益の要因になっているところが、一目瞭然というかたちになっているかと思われます。
連結貸借対照表
続きまして、連結貸借対照表になります。全体的な動きとしましては、昨年ほど大きな動きはありませんでした。
流動資産が少し増加し動いております。こちらは商品在庫の増加によるものというところが主な要因になっております。
一方、負債の増加に関しましては、その仕入れの調達にともなう短期借入金の増加というものが主な要因となっております。1株当たりの純資産は450円91銭となっているような状況になります。
連結キャッシュ・フロー計算書
最後に、連結キャッシュ・フロー計算書になります。こちらは、営業活動によるキャッシュフローが、マイナス3,100万円となっておりますが、こちらは商品仕入れの増加にともなう支出が主なものとなっております。
投資活動によるキャッシュ・フローのマイナス3,500万円ですが、こちらは事務所増床にともなう増資や敷金の支出というところが、主なものとなっています。財務活動によるキャッシュ・フローにおいては、短期借入金の増加にともないまして、プラスとなっております。
現金及び現金同等物の期末残高につきましては、昨年度、および期末と同水準をキープしているような状況となっています。
以上、ここまでをハイライトのご説明とさせていただきたいと思います。このあと、水口に代わらせていただきたいと思います。
通期計画に対する業績進捗率は順調
水口通夫氏:それでは、ここからは水口よりご説明をいたします。まず平成30年1月期上半期の主要トピックスのご説明をいたします。
まず、通期計画に対します進捗率につきましては、ご覧の通りで、順調であります。資料のいちばん右側の数値が、昨年前期である平成29年1月期の進捗率になるのですけども、昨年平成28年9月にジープ社を繰り入れした関係で、いろいろな経費・費用がかかったというような状況です。
通期計画に対する業績進捗率は、弊社の傾向でいきますと、下期順調というかたちになってはいますので、それを勘案いたしましても、非常に順調というところが言えると思っております。
平成30年1月期 上半期の事業/サービス別トピックス①
続きまして、主要なサービスです。サービス別トピックスのご説明をいたします。
まず、ゴルフ事業です。基幹事業の1つであるところのASPサービスですが、下の図にも書いてあります通り、「1人予約ランド」の会員数、契約ゴルフ場数は、順調に伸長しております。
ユーザーの利便性向上のために、 ログイン方法の改善や、システム改修も実施をいたしております。ここが非常に機動力が高いというところが、当社の強みでもあると思っております。
また、インフラの強化・販売促進・人的投資を前倒しで実行いたしました。こちらは、先ほど少しご説明させていただきました通り、ジープ社の売上利益が非常に好調というところもありまして、投資を前倒しで行ったというところです。
ゴルフ場数は第2四半期2Q末で813コースまできおりますが、大手のゴルフ場運営会社等々の組み込みが、平成29年9月から10月ぐらいに始まりますので、この900コースは、かなり抜けてくるだろうと思っております。
登録会員数ですが、本日平成29年9月15日の朝現在で、39万4,000人を突破しているところでございまして、だいたい1ヶ月に1万人ぐらい増えますので、平成30年1月期通期計画の45万人は大丈夫だろうと思います。
いちばん右の、1人予約年間エントリー数は予約総数です。7月末でこの数字ですので、十分達成できるというところです。
平成30年1月期 上半期の事業/サービス別トピックス②
それでは、上半期の事業の、他のサービスのトピックスです。
まず、広告・プロモーションサービスです。Web広告は堅調な伸長です。誌面広告からのシフトを推進しているというところで、やはりWebの広告が非常に伸びています。
「バリューゴルフレッスン」は、コースでやっているレッスンですけども、これも堅調に伸長いたしまして、今だいたい1ヶ月で1,000人弱ぐらいの方に、私どものレッスンを使っていただいているという状況です。
企画・イベント型をセットにした広告の内容が増えているということでして、ほとんどが「1人予約ランド」と絡めた企画・広告というところです。
次に、サポートサービスです。契約ゴルフ場が増加いたしました。1件当りの単価は減少しておりますけども、これは前回のところでご説明した通りで、社員をそこに貼り付けまして、常駐型のコンサルから遠隔管理、社内で行うWeb予約コンサルへの転換をしたところです。通期の売上高については、前年と同程度になる見込みです。
ECサービスです。これはグループのアセットを最大限に活用いたしまして、拡大戦略が成功いたしました。積極的な仕入れ戦略、および複数のヒット商品が寄与したというところもございます。新規販売チャネルの開拓策、取扱商品の拡充策も奏功をいたしました。
平成30年1月期 上半期の事業/サービス別トピックス③
続きまして、広告メディア制作事業です。
求人・ブライダル広告制作は前期から同様、高単価案件へのシフト、ならびにスタッフの教育に注力したことによりまして、利益率は向上いたしました。新規案件の獲得に向けました営業活動を強化中でございまして、おかげさまで、現在、複数の案件が進行中です。
これは感覚ですけども、ようやく入れ替わりが済みまして、底を打った感が出てきたと考えております。
メディカル事業ですが、平成30年1月期上期につきましては、4版の出版物を納品いたしました。認知度の向上にともないまして、今までは大学病院の営業しかしなかったのですが、国公立病院・民間病院からの引き合いが増加してきております。
ES/CSサービスです。データベースを作る動きを、ずっと半年以上やってきておりましたけども、やっとそれができあがりまして、初納品が完了いたしました。
とくにES従業員満足度調査につきましては、競合が少ないために、問合せ件数は増加傾向にありまして、来期以降の主力商品となるべく商品力の強化を進行中です。
平成30年1月期 上半期の事業/サービス別トピックス④
続いて、その他といたしまして、営業・サービス基盤の強化です。
先ほど申し上げました通り、ジープ社の好調というところもございまして、前年、通年の予算よりも、販売促進費等を前倒しで支出をいたしました。また、サービスの安定稼働を強固なものにするため、サーバーの増強を実施をしております。
ならびに、オフィスの増床をいたしまして、とくにこれは、採用活動に非常に奏功いたしておりまして、環境整備の改善を実施いたしました。
続きまして、基幹システムの整備です。グループの規模が大きくなってまいりましたので、業務基幹システムの導入を推進いたしました。子会社を含めましたグループ全体の、業務効率化と品質向上を推進しております。
平成30年1月期の下期の取り組み ~ 重点施策のご紹介 ~①
それでは、今期の下半期の重点施策についてご説明を申し上げます。まずは、「1人予約ランド」を中心としましたASPサービスの更なる成長です。
先ほど、機動力の高いシステム開発ができるというところが、当社の強みでもあるというご説明をいたしましたが、「ユーザーファーストの使いやすいサイト開発」。これについては引き続き、継続をしていきます。
今までもやっておりましたが、「外部企業とのシステム連携強化」です。新しい取り組みといたしまして、「組予約枠と1人予約枠の融合促進」となります。
少しご説明をいたしますと、ASPサービスは今期につきましても、引き続き拡大を見通しております。利用可能ゴルフ場数が一定の規模になってきたために、今期は、コース数増加による市場拡大の戦略に加えまして、利用者数の増加による市場拡大戦略を展開してまいります。
主な重点施策としては、前期より進めてまいりました、ゴルフ場側のプレー枠の在庫拠出を促進するために、「外部企業とのシステム連携」。
これは、いわゆる基幹システム会社、それからゴルフ場の運営会社、ポータル会社、その他の連携というかたちになります。
および、ユーザーの予約数とロイヤリティを高める「使いやすいシステム開発」。
また、新たな取り組みといたしまして、先ほど申し上げたように、自社および他社がもつ4人単位の組予約の空き人数枠に対して、1人予約のエントリーを行うシステムの推進がございます。
通常、組予約では、4人で予約を行います。しかし、たとえば、4人に達していない、3人しか入っていなくて、あと1人空いている。2人しか入っていなくて、あと2人入れる。このような状況に対して、私どもの「1人予約ランド」に自動的にその枠が出てきて、エントリーができるということです。「組予約枠」と「1人予約枠の融合」を進めてまいります。
株式会社アコーディアゴルフさんとは、すでに進めておりまして、非常に好調というところもございまして、全体に広げていくというところです。
平成30年1月期の下期の取り組み ~ 重点施策のご紹介 ~②
続きまして、ECサービスです。好調な各種施策の継続の実施、利益率の高いノンブランド自社オリジナル商品の開発。それから、他業態併設型の新店舗開発です。
こちらも少しご説明をいたしますと、ECサービスにおきましては、上期で業績に寄与した各種施策も継続にございます。それに加えまして、中長期を見据えた業績拡大のための施策を実施しております。
新しい施策としましては、先ほど申し上げた「利益率の高いノンブランドオリジナル自社商品の製造・販売」を行ってまいります。
ただいま現在で言うと、ゴルフ業界では「高品質・高価格帯」と「低価格・低ファッション性」の2ゾーンへの商品供給が多くなっております。そのため、成長余地のある「低価格・中ファッション性」のゾーンにおける商品を供給しております。
少ないロットで、テストをいくつか重ねまして、来期の主力製品にしていきたいと思っているところです。
また、販売量の拡大等々の強化を目的としまして、他業態の併設型の新店舗開発も行っていく予定です。
一般的なロードサイドの大型店に出店するのは非常にコストもかかりますし、リスクも大きいというところもございますが、練習場・スクールといった「他業態の施設における遊休スペース」への出店開発を行います。
まず第1弾としまして、次以降ご説明いたします、ゴルフスクール「バリューゴルフ大崎」内にジーパーズゴルフショップを展開いたします。現在、主に練習場が多くなっておりますが、数社からのお問い合わせがきているところです。
平成30年1月期 下半期の取り組み ~ 各事業 ~①
こないだの平成29年9月に、旧株式会社ゴルフスタジアムが運営しておりました、大崎駅前のゴルフスクール事業を譲り受けました。インドアスクール運営事業に進出したところです。
概要に書いてある通りでございまして、当社で既に展開しておりますゴルフ場でのレッスン、「1人予約ランド」をはじめとする各種顧客/ユーザー会員向けサービス、ジープ社による物販機能等を加えることで、「レッスン+コミュニティ+物販」を複合した事業態として展開していく予定です。
平成30年1月期 下半期の取り組み ~ 各事業 ~②
バリューゴルフ大崎の目指す収益モデルです。
通常のゴルフショップは、当然「用品販売」の売上。通常のインドアレッスンと言うのは、「レッスン」売上と、一部「打席利用料」売上です。
通常の野外のゴルフ練習場については、打席利用料がメインです。
私どもとしましては、バリューゴルフ大崎では「用品販売」も行う。当然「レッスン」もやる。打席も打ち放題という企画もやるので、「打席利用料」の売上も見込みたい。
あと今後につきましては、多少ラウンジみたいな部分も作って、お茶を飲めるようなシステムのスペースを作りまして、そこに若干宣伝広告の意味合いも含めまして、予算を入れて、コミュニティ等の付帯売上も期待したいというところです。
平成30年1月期の下期の取り組み ~ 重点施策のご紹介 ~
続きまして、全社および投資関連の取り組みです。
グループ規模拡大に対応できる組織体制の整備。これは、言わずもがなですが、引き続き継続してまいります。強化する点といたしましては、M&Aを含めました他社とのアライアンスを強化してまいります。
急拡大しているグループ規模に対応できるよう、関連会社管理、システム整備、人事異動およびその仕組み整備など、各種管理体制の整備を行ってまいります。
また、前期・今期とM&Aおよび事業譲受を常時行ってまいりましたけども、こうした他社との提携を含めた積極的な投資戦略に取り組んでまいりたいと考えております。
基本的には「1人予約ランド」の会員を、どういうかたちで横展開していくかというところに重点を置いたM&Aを考えているところです。
これによりまして、当社グループの当面の目標とする売上高100億円を、早期に達成したいと考えているところです。
私からのご説明は以上です。