経営成績
高畑恒一氏:カンファレンスに参加いただきまして、大変ありがとうございます。
ホームページに掲載している資料のうち、最近これになりましたけど、A4の横のパワーポイント形式の資料に沿って、決算の概要を私から最初に説明申し上げます。
まず表紙めくっていただきまして、1ページのところ、経営成績の欄でございます。当第1四半期の当期利益は、記載の通り782億円となり、前年同期と比べまして、556億円の増益となりました。
また右に記載の通りですが、本年5月に公表いたしました、通期予想2,300億円に対しまして、進捗率が34パーセントで、全体として順調な滑り出しになったと見ております。
その1つ下の、一過性の損益を除きました基礎収益ですが、前年同期と比べまして363億円増益の774億円となりまして、この段階で、そのレベルでも、期初の年間計画に対しても進捗が30パーセントとなっております。
また下段の、一過性の損益ですが、前期と比較しますと約200億円の改善となっております。
ページの左側に、主なビジネスラインごとの概況を記載しておりますが、少し補足をさせていただきますと、まず資源ビジネスですが、市況価格が上昇した影響などによりまして、ボリビアの銀・亜鉛・鉛事業、あるいは豪州石炭事業を中心に、前年同期比では大幅な増益となっております。
また鋼管事業ですが、主力の米国での、緩やかながらのリグカウントの増加がございましたことに加えまして、第1四半期には一部出荷が集中した要因もございまして、全体としては黒転で、収益が改善しております。
その下の、その他の非資源ビジネスでは、不動産事業やリース事業などのコアビジネスが堅調に推移したことに加えまして、インフラセグメントにおきます燃料関連の、大型EPC案件の建設の進捗がございまして、それにともなう利益の貢献もございました。
また、一過性の損益ですが、ご案内の通り、前期はボリビアの銀・亜鉛・鉛事業におきまして、減税税にかかる引当が約100億円強ございましたので、それの反動によって、大きく改善しております。
以上が、全体概況になります。
セグメント別当期利益(グローバルベース)
1ページめくっていただきまして、2ページ目には、セグメントごと。グローバルベースに組み替えたセグメントの数字になっておりますけども、これの実績を記載しております。
各セグメント左側の灰色が前年同期の実績。右側の青色が、当第1四半期の実績。なお、加えて点線のグラフが、当期の通期予想と、その予想に対する進捗率を記載してございます。
見てご覧の通りですが、コアビジネスが堅調に推移いたしまして、いずれのセグメントでも、前年同期比では増益になっているということが1点。
それと、通期予想に対する進捗も、いずれのセグメントも4分の1、25パーセントを上回る進捗になっているということでございます。
今後の見通しについてですが、やはり引き続き、資源価格の動向を含め、事業環境については、注意をしていく必要があると見ておりますが、第1四半期等の実績等踏まえ、全般的には、総じて堅調に推移していくものと見通しております。
以上が業績関係になります。
キャッシュ・フロー/財政状態
もう1枚めくっていただきまして、キャッシュ・フローとバランスシートについて、少し補足をいたします。
まず上段左側、キャッシュ・フローの実績になります。資料記載の通り、第1四半期のフリーキャッシュ・フローは、458億円のキャッシュ・アウトとなりました。
この内訳ですが、すぐ下に書いてございます基礎収益キャッシュ・フローですけども、こちらはジュピターテレコムなど、主要な持分法投資先からの配当の回収に加えまして、コアビジネスの着実なキャッシュの投資によりまして、1,059億円のキャッシュ・インとなっております。
2つ下の資産入替ですが、当第1四半期では、米国オフィスビルの一部売却などによりまして、約500億円の資金回収を実行いたしました。
その下、その他の資金移動ですが、貴金属取引における在庫商品の積み増しなど、一時的な要因に加え、全般的にビジネスが伸長したことにともないまして、運転資金の増加があったことから、合わせまして、約1,600億円のキャッシュ・アウトとなっております。
その下の投融資ですが、当第1四半期では、ブラジル水事業への参画。あるいは住友精密工業の株式取得などにより、全体では約700億円のキャッシュ・アウトとなっております。
最後にバランスシートですが、下段に記載の通りですが、6月末時点での総資産が、概ね前年同期3月末比横ばいの7兆6,868億円となっております。
また、株主資本ですが、主に当期利益の積み上げによりまして、前年度末と比較しまして、524億円増加し、2兆4,189億円となっております。
以上で、私からの決算の概要の説明を終わります。