連結業績概要
白井俊之氏:代表取締役社長兼COOの白井でございます。本日はお忙しい中、多数お集まりいただき、誠にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
早速でございますが、株式会社ニトリホールディングス、2018年2月期第1四半期決算について、ご説明いたします。
まずは第1四半期の連結業績についてご説明いたします。
売上高は都市部への出店の加速により、新たな客層を獲得し、視野を拡大したことや、通販事業の好調などにより、前期に比べ105億円増加し、1,475億円となりました。
粗利益高は前期に比べ40億円増加し、786億円となりました。粗利益率の決済レートが前期に比べ5円55銭円安になったことなどにより、1.1ポイント減の53.3パーセントとなりました。
販売費及び一般管理費は、前期の出店が急テンポだったのに対して、今期は24店舗の新規出店を行ったため、人件費や展示住基費、備品消耗品費用などの新規出店にかかるコストが一時的に増加したことなどにより、前期に比べ56億円増加の529億円となり、売上費では1.3ポイント増の35.9パーセントとなりました。
これらの結果、営業利益は15億円減の257億円。営業利益率は17.4パーセントとなり、経常利益は16億円減の約260億円となりました。
先ほど申し上げました通り、5円52銭円安になったことにより、前期に比べ24億円の減益の影響がございます。
純利益は上海利橋実業の株式譲渡に伴う特別利益を38億円計上したため、前期に比べ21億円増加。前年比112.8パーセントの190億円。純利益率は0.6ポイント増の12.9パーセントとなりました。
連結貸借対照表
続きまして連結の貸借対照表についてご説明いたします。総資産は前期末に比べ、159億円増加し5,037億円となりました。納税に伴う仮払金が116億円増加した他、店舗用地の取得等により有形固定資産が、103億円増加したことによるものでございます。
負債につきましては、預り源泉税の増加により、預かり金が106億円増加。未払い金が32億円減少。未払い法人税等が45億円増加したことなどにより、前期末に比べ35億円増加いたしました。
なお、現預金は継続して行っている新店、既存店改装への投資に加え、株式会社カチタスの一部株式取得等に充当しております。その他はご覧の通りでございます。
連結経営指標推移【3ヶ月累計】
こちらは主な連結経営指標と、過去3年の推移となります。自己資本比率は利益剰余金が、前年比116.5パーセントと増加していることから、前期に比べ2.2ポイント増加し、80.7パーセントとなりました。
自己資本利益率は利益の伸びに比べ、自己資本が増加していることから、前期に比べ0.28ポイント減少し、4.8パーセントとなりました。なお。0.28ポイントの中に、為替預高の影響が0.07ポイントございます。
1株当たり純資産は3,637円となり、1株当たり純利益につきましても、純利益は増加したことから、前期に比べ18円増加し、171円となりました。
既存店前年比【3ヶ月累計】
発生売上高、客数、客単価について、ご説明いたします。発生売上高は、既存店前年比99パーセント。全店では107.7パーセントとなりました。
うるう年の影響で前期より1日少なくなっており、約マイナス2ポイントの影響がございます。海外客数につきましては、既存店前年比99.9パーセント。全店で112.8パーセントとなりました。
出店数増加や1店舗当たりの売上高、海外客数が多い新宿高島屋タイムズスクエア店などの都市型店舗や、環八用賀店などの大型店の出店により、既存店と全店の差が拡大しております。
客単価につきましては、既存店前年比99.1パーセント。全店で95.5パーセントとなりました。
公務ファッション構成比の高い都市型店舗や、小型店舗の出店などの影響により、既存店よりも全店の方が低くなっております。
既存店前年⽐推移
既存店発生売上高、客数、客単価と、過去5年間の前年比推移につきましては、ご覧の通りでございます。
発生売上高、客数につきましては、前期はいずれも前年比107パーセント以上とハードルが高かったことや、うるう年の影響で1日少なくなっていることにより、発生売上高前年比99パーセント。客数前年比99.9パーセントとなりました。
新規大量出店の結果、関東や近畿などの店舗では、一部自社競合の影響で既存店前年比の押下げ要因となっておりますが、過去の経験から2、3年以内には、店舗の売上が回復しドミナント効果により、地域のシェア拡大に繋がると考えております。
既存店発生売上高前年比 四半期推移
既存店発生売上高の四半期推移につきましては、ご覧の通りでございます。
第1四半期では4月より販売を開始したNクールや、季節コーディネート企画商品、キッチン、トイレ、ガス用品などの売上が、好調に推移いたしました。
家具においてはソファーベッドや、電動ソファー、昨年度より商品入れ替えを行い、新商品を投入してきたダイニング家具や、柔らかく包み込まれる寝心地と、耐久性を追求したマットレス「Nスリープ」が、順調に売り上げを伸ばしました。
連結売上高
続きまして、連結売上高についてご説明いたします。
売上高は1,745億円と、前期に比べプラス7.6パーセントとなりました。日本・海外を含めた店舗での売り上げは、前年比106.3パーセントの1,340億円。
通販事業の売上高は、前年比125パーセントの75億円。法人事業の売上は、前年比103.8パーセントの11億円。リフォーム事業の売上高は前年比102.8パーセントの14億円となっております。
地区別売上高構成比につきましては、ニトリの創業の地である北海道の比率が前期に比べ0.3ポイント低い5パーセントになり、都市部への積極的な出店の結果、関東の比率が前期に比べ1.2ポイント増加し、30.7パーセントとなりました。
また、通販事業の比率は前期に比べ0.6ポイント増加し、5.2ポイントとなりました。その他はご覧の通りでございます。
荒利益・販管費
粗利益高は前期に比べプラス5.5パーセントとなり、粗利益率につきましては前期に比べ1.1ポイント増加いたしました。
内訳といたしましては、決済レートが前期に比べ5円52銭円安となった影響によりマイナス1.7ポイント、棚卸による期首と期末とのレート差によるマイナスが0.8ポイントとなりました。
一方で、商品入れ替えなどの原価対策などを進めた効果によって、1.4ポイントの改善となりました。販売管理費につきましては前期に比べ56億円増加し529億円となり、売上比では1.3ポイントの増加となりました。
おもな内訳といたしましては、春の繁忙期対策および出店数増加への対策で一時的に短期パートを採用した結果、人件費は前期比108.8パーセントの156億円、都市部への積極的な出店により賃借料は前期比118.7パーセントの81億円、物流効率化などのためのシステム投資ならびに再構築により業務委託費は前期比125.5パーセントの36億円となっております。
また、減価償却費は26億円、設備投資額は148億円となっております。
2018年2月期第1四半期末 出店実績
続きまして、第1四半期の出店実績についてご説明いたします。当第1四半期は前期の9店舗の出店に対し24店舗と、15店舗多い新規出店を行いました。
建て替えによる一時閉店を含め、7店舗の閉鎖を行ったため、17店舗の純増となりました。
24店舗の新規出店の内訳は国内ではニトリで東武池袋店、アトレ目黒店など12店舗。新フォーマットのニトリEXPRESSで札幌エスタ店など3店舗。
デコホームで梅田阪急三番街店など6店舗、海外では台湾1店舗と中国2店舗となっております。
2018年2月期第1四半期末 店舗数
都道府県別の店舗数はご覧の通りでございます。地域別では前期末から比較しますと関東で8店舗、近畿で3店舗、その他日本国内で4店舗増加いたしました。海外では中国で1店舗増加し、国内と海外合わせて17店舗増加いたしました。
第1四半期末時点ではニトリ381店舗、ニトリEXPRESS7店舗、デコホーム55店舗の国内443店舗、海外45店舗の合計488店舗となっております。
主要経営効率の推移(1)
当社の主要な経営効率数値の推移となります。11番までは連結ベースで算出しております。のちほどご説明する12番以降につきましては、家具・インテリア販売事業を基準として計算しております。
おもな項目についてご説明いたします。1、総資本経常利益率。総資本前年比率117パーセントに対し、出店数の大幅増加の影響で出店にかかる一時的なコストが増加し、経常利益は前年比94パーセントとなったため前期に比べ1.3ポイント減少いたしましたが、目標達成しております。
3、営業収入経常利益率。為替の影響による粗利益率の低下と販管費率の上昇により前期に比べ2.6ポイント低下いたしましたが、目標を大幅に上回っております。
11、損益分岐点売上高比率。当社では固定費として扱っている人件費や賃借料などが増加したため、4.3ポイント上昇いたしましたが目標達成しております。
主要経営効率の推移(2)
12、売場販売効率。関東、近畿地方を中心とした新規出店の影響によって一部自社競合が起き、前期に比べ1万円減少いたしましたが、目標を大きく上回っております。
16、不動産費分配率。新宿、池袋など都市部への出店や土地・建物の取得等による不動産費が前年比114パーセント増加したため前期に比べ1.6ポイント上昇いたしましたが、目標達成しております。
18、労働生産性。第1四半期の出店数が前期は8店舗だったのに対し、今期は24店舗の出店を行ったことや、春の繁忙期対策のために人員数が117.5パーセントに伸びたことにより前期に比べ223万円減少しておりますが、目標達成しております。
19、1人当り売場面積。新宿、池袋など坪あたりの売上高が高い都市型店舗の出店と、店舗での繁忙期人員数増加により、前期に比べ2.8坪減少しております。
その他の項目はご覧の通りでございます。全体の成績は17勝5敗となりました。引き続き改善改革を実行してまいります。
トピックス
続きまして、第1四半期のトピックスについてご説明いたします。春夏の大ヒットシリーズ「Nクール」の2017年度モデルを4月上旬より販売開始いたしました。
Nクールシリーズでは、肌が触れた時に冷たく感じるニトリが開発した接触冷感生地を使用し、夏の暑い時にも涼しく快適にお過ごしいただける商品となっております。
敷きパッドでは3つのグレードのNクールを用意いたしました。ひんやり気持ちのいいNクールではカラーバリエーションを増やし、今年度はネット限定色を合わせて14色で展開しております。
冷たさを増し、吸放出機能をプラスしたNクールスーパーでは裏面にワッフル生地を使用し、両面を使うことで春先から秋口までの長い期間快適に使っていただけるようになりました。
さらに冷たさの持続性を追加したNクールダブルスーパーでは、熱伝導に優れたポリエチレンシートを採用し持続率をアップさせました。
NクールとNクールスーパーは昨年よりもお値段を安くし、お求めやすくなっております。機能強化以外にもネットを中心にご要望の多かったペット用Nクールを取り扱うなど、品種の拡大やコーディネートしやすい柄のバリエーションを増やした結果、Nクールシリーズとして昨年を上回るペースで販売実績を伸ばしております。
商品開発①
新生活のコーディネート企画として提案しておりました「ステインシリーズ」の数が売上を伸ばしました。
ダメージ風天板とスチール足を組み合わせ、ヴィンテージテイストに仕上げたコーディネート提案でお客さまの支持を得ることができました。
北欧テイストのテーブル、アルナスは、120センチから165センチまでの4種類の幅に加え、奥行きも70センチと80センチの2種類から選ぶことができるようになっております。
また、手洗い可能な、布の座面カバーも、4色から選ぶことができ、幅広いお客様のニーズに対応できる商品となっております。
その他にも、カラーや組み合わせのバリエーションを増やしました。リビング・ダイニングセットも、順調に売上を伸ばしております。
品揃え対策といたしまして、アウトドア・行楽用品や、ベランダガーデン用品を掲載した、ニトリ流ライフスタイルブック『ウチソト』を発刊し、20万を店舗に投入いたしました。
店舗での演出だけでは訴求しにくい使用シーンを、多く採用・掲載し、売場面積が限られている小型店や、都市型店舗での品揃えを保管しております。
テレビCMでの訴求から、カタログやWeb中心に変更したことにより、通販や、都市型店舗を中心に、売上が伸長いたしました。
商品開発②
また、商品開発におきましては、市場での高価格のアウトドアで、多くの方が使用するダッチオーブンを、気軽にお求めいただけるように低価格で提供し、累計販売数約140万個のスキレット鍋とともに、SNSで話題となっております。
季節コーディネート企画
春夏の季節コーディネートの展開の開始、季節コーディネートシリーズの展開を開始いたしました。今年度の夏の定番、テーマといたしましては、海辺に立つ別荘のような、開放的で、くつろげる空間がコンセプトの、シーサイド・ヴィラシリーズを展開。
時代の変化に合わせたテーマといたしましては、南国のリゾート地のような、グリーンとトロピカルモチーフで楽しむ、パラダイスシリーズを展開しております。
Nクールシリーズを取り寄せ、ニトリで、おしゃれなだけではなく、夏を涼しく快適に過ごせるコーディネートシリーズとなっております。
また、テレビCMやチラシと売場を連動させ、お客様へアピールしたことで、売上も、昨年を上回る実績で推移しております。
ニトリビジネス(法人事業)
法人事業の納品事例についてご説明いたします。北海道内随一の名物コースである、北海道カントリークラブの、クラブハウス建て替えにおいて、ご提案から施行・納品まで一環して行い、ニトリのコーディネート提案力を活かした、シックでエレガントなクラブハウスを実現いたしました。
また、プリンスヴィレッジ函館大沼・富良野の社員寮、合わせて約250部屋に、ニトリ店頭商品や、法人カタログの中でもとくにおすすめの商品を、テーマカラーを決めて納品いたしました。
今後も、商品開発力と、コーディネート提案力を活かし、需要の拡大が期待される、ホテルなどの宿泊施設へのご提案を強化し、ニトリのもっとも得意とする、住まいの分野を中心に、法人営業ビジネスを積極展開してまいります。
通販事業①
通販事業についてご説明いたします。高い窓や、広い窓にも対応できる、全10色のカラー。156サイズの通販限定カーテンシリーズが、売上を順調に伸ばしております。
ネットからご注文されるお客様にとって、オーダーカーテンよりも気軽に、迷うことなく商品を選択・注文することができると、ご好評をいただいております。
また、1センチ単位でオーダー可能な、通販限定収納家具の売上も、好調に推移しております。
ラックは、全10色のカラーで、幅を1センチ単位で変えることができるため、壁面や隙間収納に最適な商品となっております。
カウンター下収納は、高さを1センチから変えることができるため、窓下や、カウンター下にぴったり合わせることが可能です。
また、オープンタイプ。扉付きタイプ。引き戸タイプの3種類からお選びいただくことで、用途に応じて使い分け可能な商品となっております。
その他にも、Nクール式マットの通販限定カラーを販売するなど、通販ならではの、幅広いニーズに対応した商品開発を行ってまいります。
通販事業②
ニトリネットでは、商品画像の刷新を行っております。九州物流センター内に、2面同時使用ができる撮影スタジオを建設したことで、より多くの撮影ができるようになりました。
この撮影スタジオを活かし、商品ページの画像を、使用シーンを想起させるコーディネートされた画像に切り替えました。
この結果、商品一覧ページから商品詳細を見ずに、お客様が他のサイトへ行ってしまうことを防ぐことができたため、売上増が期待できます。今後も様々な品種での画像刷新を、順次行ってまいります。
ニトリのファンづくり
今年度、全社をあげて取り組んでいるテーマである、ニトリのファン作りについて、Webアンケートを4月より開始いたしました。
レシートやお客様にお渡しするQRコードを付けて、レジでの応対や、接客などに関してのアンケートを実施しております。
多くのお客様からご意見をいただくことができており、導入1か月間で、1,500件以上の声が寄せられております。
今後は、その集められた情報を活かし、店舗でより良いサービスをお客様に提供できるような仕組み作りを行い、「また来たい、また来て欲しい店作り」をスローガンに、ニトリのファンを増やしてまいります。
3/15 東京都心部3店舗 同時オープン
3月15日に、東京都心部に3店舗同時オープンいたしました。東部池袋店は、池袋駅直結の東武百貨店池袋本店6階に出店。アトレ目黒店は、目黒駅直結の、JR東日本商業施設のアトレに出店いたしました。
マロニエゲート銀座店は、都心部出店の皮切りとなった、旧プランタン銀座店を、1フロアから2フロアに増床し、リニューアルオープンいたしました。
オープン後5日間で、3店舗合計、約18万人のお客様がご来店され、利便性の高さから、今も多くのお客様にご来店いただいております。
ニトリEXPRESS
3月31日オープンの、札幌エスタ店を皮切りに、新フォーマット「ニトリEXPRESS」の展開を開始いたしました。
ニトリEXPRESSは、ホームファッション商品を主に取り揃えた大型フォーマットでありながら、大型家具や、オーダーカーテンの注文にも対応できる、新しいタイプの店舗となっております。
日常生活に必要な、ベーシックなアイテムに絞り込むことで、短時間でお買い物していただけるようになっております。
店舗数につきましては、池袋サンシャインシティ店、上野マルイ店、札幌エスタ店など、計7店舗となっております。
これまで、小型フォーマットと位置づけておりました、デコホーム店舗につきましても、オリジナル商品の開発を強化し、同じショッピングセンター内でも、ニトリとデコホームが共存できるよう、差別化を図ってまいります。
今後も、さらに便利で、より身近に、コーディネートを楽しんでいただける空間を作ってまいります。
東京都心部への出店
6月30日に山手線沿線最大の都市型店舗、渋谷公園通り店をオープンいたします。渋谷駅から徒歩6分というアクセスの、渋谷シダックスビレッジ全9階までを活用し、生活シーンごとにニトリ大型店の、品揃えの全てを集結させた店舗となっております。
売場面積は東京都心部最大の、約1,510坪で1階から5階がホームファッション売場。6階から9階が家具売場となっております。
日本有数の文化発信エリアである渋谷という地で、ニトリならではのコーディネート提案を行い、新たな客層を拡大してまいります。
台湾への出店
台湾への出店についてご説明いたします。
5月12日に台湾北部の桃園市2店舗目となる、「桃園JC PARK店」をオープンいたしました。3月に台中文心点を閉店したため、台湾の店舗数は27店舗となっております。
売場面積は325坪で、オープン時には行列が出来るほど、非常に多くのお客様が来店され、売上も好調に推移しております。
中国への出店
中国への出店についてご説明いたします。
4月28日に約840坪の武漢凱徳広場・西城店、4月30日に約700坪の武漢世紀都会広場店をオープンし、中国での店舗数は13店舗となりました。武漢市内の店舗数は5店舗となっております。
中国ではブライダルフェアの参加やバス内広告等で、知名度の向上を取り組むとともに、既存店の改装を行った効果もあり、既存店の売上が大きく伸長しております。
また販売計画の精度向上や輸出入貿易を含めた、直接取引の拡大にも取り組み、粗利益率も向上してきております。
世界の人々の暮らしを豊かにするというのを実現するため、今後も積極的に海外展開を進めてまいります。
カチタス社との提携①
中期経営計画の実現に向け、日本国内における顧客サービス充実の観点から、とくに注力すべき課題である商品販売体制の拡大を、主な目的として、4月28日に重工住宅再生事業のパイオニアである株式会社カチタスと、株式譲渡契約及び業務提携契約を締結いたしました。
株式会社アドバンテッジパートナーズが、サービスを提供するファンドから、44万5,207株を233億円で譲り受け、総株主の議決権数に対する割合は、34パーセントとなりました。
第2四半期より持分法の適応を、開始する予定でございます。こちらは株式会社カチタスが実際に手掛けた、リノベーション住宅の一例です。
カチタスでは通常の仲介では、買い手のつかない空き家や、「取り壊されるぐらいなら安くてもいいので買い取ってほしい」という家主の思い入れのある家を購入し、一定量の物件仕入れを行った上で、地域の優良工務店にリフォームを委託し、中古物件を再生商品化します。
そして充分な粗利を確保した上で、受託ローンが賃貸家賃並みになる住宅ローンが賃貸家賃並みになる手頃な価格で販売します。カチタスは日本全国に108拠点の販売ネットワークを持ち、同時に600社を超える優良工務店とのネットワークを有しております。
このビジネスモデルとネットワークを活かし、住まい方の変革を理念に掲げ、新築、中古、賃貸に次ぐ第4の選択肢として業界で圧倒的ナンバーワンの、全国で年間4,400戸を超える安価で良質なリノベーション住宅を提供しております。
カチタス社との提携②
今回の資本業務提携では、住まいという共通のフィールドにおいて、顧客サービスの観点から多くの部分でお互いのノウハウ、経営資源の共有・活用が見込まれます。
提携の具体的な内容につきましては今後協議してまいりますが、住まいの分野におけるお客さまへの総合サービス拡大と新たな選択肢の創出を主目的として、両社で誠実に進めてまいります。
今回、大きな資金を投入して提携に踏み切りましたのは、お互いに住まいの豊かさ、人々の暮らしをもっと豊かなものにしたいという、大きな企業としての方向性・理念が共有できたことが最大の要因です。
短期的な効果だけではなく、長期的な視点から両社の掲げるロマンの実現に向けて、お互いにとって相乗効果を最大限に発揮し、両社の企業価値を向上させてまいります。
2018年2月期 出店計画
2018年2月期の出店計画についてご説明いたします。
出店計画数は期初からの変更はございません。日本国内では第2四半期以降にニトリ、ニトリEXPRESS合わせて19店舗、デコホーム11店舗の計30店舗の純増を予定しております。
海外は中国8店舗のほか、台湾で5店舗、アメリカで1店舗、計14店舗の純増、合計で44店舗の純増を予定しております。年間では61店舗の純増、2018年2月期末時点で日本と海外合わせて532店舗となる見込みです。
2018年2月期 連結業績予想
2018年2月期の連結業績予想につきまして、3月28日に発表いたしました計画から変更しておりません。
上期につきましては前期に比べ為替レート約3円円安であることや、多くの出店や改装を計画しているため、粗利益率の低下や販管費の増加により、第1四半期同様増収減益の見込みでございます。
年間につきましては、売上高は前年比110.7パーセントの5,684億円、経常利益は前年比114.2パーセントの1,000億円、当期純利益は前年比114.2パーセントの685億円の、31期連続増収増益を計画しております。
業績予想の前提条件につきましては、既存店売上高前年比は101.9パーセント、為替レートは下期に円高の影響が出てきますので年間では1ドル104円となっております。
以上をもちまして、決算報告を終了いたします。