端末代金「実質0円」がなくなることの影響
記者:フリーランスのイシノと申します。ソフトバンク光のところで右下のほうに小さく「Softbank Air を含む」と書いてあったんですけれども、この割合はどういうふうになっているのでしょうか。光が圧倒的に多いのか、それとも半々くらいで「Air」だったりするのかというのが1点目の質問です。
2点目、国内の携帯電話事業が収穫期に入ったとおっしゃっておりましたけれども。2月からキャッシュバックの実質0円が禁止されて、ショップへの客足が大幅に減っているとも聞いています。それがどのように影響を与えるのか、どうお考えなのかをお聞かせいただければと思います。
以上、2点よろしくお願いします。
孫:まず、ソフトバンク光のところは、光がほとんどだと思いますけれども、コメントは宮内から一言お願いします。
宮内謙氏(以下、宮内):「Softbank Air」については15~20パーセントぐらいの、月によって変わりますけれども。これはなかなかハイスピードな我々のネットワークを使ったものです。
孫:2月からのキャッシュバックのところがモデルが変わったと。こちらについても宮内から。
宮内:1月末までが相当激しいキャッシュバック戦争でしたから、1月末と2月を比較すると相当ガクンと減ったように見えるかもしれませんが。昨年の2月と今を比べますと、そんな大きな激減じゃないと思います。ただ、我々としては逆にシェアが非常に上がっちゃっているのが実態であります。
記者:今後「実質0円」がなくなることでどういう影響があるのか、端末戦略だったり、収益に与える影響だったり、その辺もう少し先の見通しまで教えていただけないでしょうか。「実質0円」というのは孫さんが始めたことだと思うので、それがなくなってしまうことに対してのコメントなどもいただければと思います。
孫:我々にとって、ユーザーに対して目先に払わなければいけないお金、端末に対する払わなければいけないお金が、とくに若い人にとっては負担だろうということで、頭で5万円10万円払わなくても済むように、ユーザーに対して良かれと思って提供したサービスが「けしからん」とおっしゃられる方がいるので「じゃあ、変えましょう」と。
でもそれは、ユーザー目線で見て、本当に改善なのか、改悪なのかというのはいろんな議論のあるとこじゃないかなと思います。
ただ、我々にとって、0円で提供するというのは経営的にはむしろ負担のほうが多いわけですね。大きかった負担が減るという意味では、経営的には悪くないのかなと思います。
ただその分、ユーザーにはより通信料金を安く提供するというかたちで還元するとか。あるいは、とくに若いエントリーユーザーにはより安いエントリー価格を提供するとか。
そして、若いヘビーユーザーには何GBプレゼントということで、とくに今回、若い学生向けのキャンペーンとして、テレビでは「ギガちゃん」と言って、小さな白い子犬が出てきますけれども。そういうGBをプレゼントするというようなかたちでヘビーユーザーにも還元すると。
端末の負担が減った分、別のかたちでユーザー還元をする、提供するというのが方向性として起き始めてると。これはユーザーにとっても良いことだと思いますし。結果的には総務省の皆さんがご指摘され、意図された良い方向に改善されてきているのではないかなと思います。
アメリカYahoo!の買収報道について
記者:朝日新聞のオオシカと言います。アメリカでベライゾン(Verizon)がアメリカのYahoo!に買収の関心を示しているという報道がありました。
スプリントのライバル会社のベライゾンが日本のYahoo! JAPANの大株主でもあるYahoo!を買収するというのは、ソフトバンクとしては非常に困ることになるんじゃないのかと思うのですが。
孫さんとしてはどうお考えになっている、あるいは米国のYahoo!について、例えばご自身から買収に名乗りをあげるとか、どのようなお考えをお持ちかお聞かせください。
孫:別に困りはしないですね。どなたが買われたとしてもYahoo! JAPANとしてはYahoo!というブランドはたまたま共有されてますけれども。
Yahoo! JAPANが行っているサービスのほとんどは、日本で作られて、日本で独自のコンテンツで、日本独自のサービスで、Yahoo! JAPANの社員が一生懸命に作り、サポート・サービスしてるという状況なので。アメリカのYahoo!の株主が誰になったとしても、直接的な影響はないと。
また、Yahoo! JAPANは創業以来ソフトバンクが60パーセント、アメリカのYahoo!が40パーセントということで。ソフトバンクの子会社として、ソフトバンクが日本ではサポート・支援してきたグループ会社です。
ですので、アメリカのYahoo!は創業以来、あくまでもサブパートナーとしての関係でしたので。そのサブのパートナーのアメリカの株主がどういうところになったとしても、それなりに立派な会社であれば、直接的にネガティブな影響はないと考えてます。
記者:それともう1点、ソフトバンクの事業は非常にグローバルになってきて。(ニケシュ)アローラさんを招いたり、海外の投資を盛んにしている中で、孫さん自身、海外を飛び回ってることが多いと思いますが、本社を海外に移そうと思ったことはございませんでしょうか。
孫:やっぱり今、日本での事業が非常に大きくありますし。あくまでもソフトバンクは日本が本社の会社です。
Pepperの利益と電力事業への参入
記者:日経新聞のオオワダと申します。2点聞きます。
1つ目がPepperなんですけれども。店頭での販売も始まって、これからどんどん本格的に売ってくことになると思いますが、今後の事業計画、台数とか、あるいはどんなサービス、また違ったかたちのものが出てくるのかとか、その辺り教えて下さい。
もう1点は、4月から電力事業に参入されますけれども、改めて意気込みですとか。 ソフトバンクさんが電力事業に参入する意義についてお聞かせください。
孫:Pepperは、私の赤ちゃんのような存在のもので、時々髪型も似てるとか言われますけど非常にかわいい存在です。これは30年50年100年と息の長いビジネスだと思ってます。ですから、今の段階で、いつ何台、どのぐらいの売上、利益とかいうのはまだ時期尚早だろうと。
ただ、おそらく間違いなく、ヒューマノイド、人間の形をしたようなロボットとしては世界でもっとも売れてるのがPepperではないかと。
200社を超えるような、サードパーティのアプリケーションベンダーが、Pepperの上でPepperをどう動かすかということで、さまざまなアプリケーションを作っている。そういう意味でも非常に特異な存在だろうと。
Pepperのプラットフォームができて、Pepperのアプリケーション開発というエコシステムが動き出して、500社もの事業会社がPepperの導入をはじめたというのは、これまた非常に珍しい存在だろうと思っています。
ですから、これから楽しみに1歩1歩Pepperを育てていきたい。ただ、数字についてはまだコメントするには時期早尚と思っています。
次に電力ですけども、これまでに長く、地域9社が地域独占しているという状況だったわけですけども、これがこれから自由化されるということで、さきほど我々、おうち割という話がありましたけど、家庭で使うさまざまなサービスが、ソフトバンクによってまとめて提供できる。
ソフトバンクのセット割というものがありますけども、そういうことでお客様の解約率低下につながる。ビジネス的なメリットですね。
ただ私は、そういうビジネス的なメリット以上に、もっと大きいのは社会的意義として、人々のライフスタイルに欠かすことのできない電力というものが、いろんなかたちで、より安心・安全・クリーンなものが、お客様に選択されるような時代を迎えられるようになるということに意義があると思っています。
スプリント事業への自信と株価の懸念
記者:日経モーニングプラスのエノキダと申します。説明会の冒頭でも、株価についての言及もありましたけども、やはり株価が懸念しているのは、スプリントについて。
孫社長の自信と、マーケットの反応とではかなり温度差があるように感じています。株価が反転するきっかけ、タイミング、そちらについてはどんなふうにお考えでしょうか?
孫:これは市場が決めることですから、私が決めることではありませんけど。今まで長く会社を経営して、上場してからも、20年近く経っていると思いますけど、いろんなデコボコがありましたよね。
でも、私が経営者としておもしろいなと思うのは、世の中の持ってるイメージが、私の思っているイメージとギャップがあるとき。それは逆にやる気が出ます。
とくに、自分ではいい方向に思ってて、手ごたえを感じてて、世の中の認識がそれと少し遅れているときというのは、経営者としては心地よいですね。
いい答えが待っているという意味で、心地よいと。必ず、好転すると。明日は今日より必ず良いと。明後日はさらに良いというふうに自分の中で自信を持っているときというのは、経営者としては非常にやる気いっぱいという状況だと思います。
記者:3ヵ月前の決算説明会のときに、「スプリントの改善にはあと2年ほどかかる」とおっしゃってましたけど、その期間について今はいかがでしょうか?
孫:早まると思います。
記者:どのくらいに?
孫:何をもって良くなったかというのは、いろんなものさしがあると思いますが、いろんな角度で徐々に良くなってきて、「かなり良くなったな」という感触では、僕の中ではいろんな項目で早まってると思いますね。
記者:ありがとうございます。
総務省の「実質0円」是正の方針について
記者:テレビ朝日のシバタと申します。先ほどちょっと出ていたんですけど、携帯電話の実質0円というのが、総務省から是正するように報告があって、すでにされていると思うんですけど。
今後総務省が販売店への覆面調査をするとか、匿名で情報を受け付ける窓口を設置するという話が出ていますが、これについてはどうお考えでしょうか?
孫:それはそれで別にあってかまわないんじゃないかなと思います。ただ、世界中でいろんな会社がいろんなモノの売り方をしていて、特定の業界であんまり事細かに手取り、足取りというのはいかがなものかなと。一般論としては感じますけど。
ただ、少なくとも我々はお客様の負担が……。皆さんご存知のとおり、iPhoneは6万円とか10万円とかするんですよね。それをユーザーに、6万円、10万円で買ってくださいと言うと、これは負担が大きいんじゃないかと思うんですよね。
それが世界一安く手に入る日本。僕は「いいんじゃないかな?」という気がするんですけど(笑)。でもそれは「いかん!」とおっしゃって、そういう方針を決められて、我々はそれに従うと申し上げてるんで、従うと言った以上は、我々もできるだけ実行していきたいと思っています。
記者:もう1点、マイナス金利についておうかがいしたいんですが、御社にとってはこれはどう影響するでしょうか? 今後の投資についても教えてください。
孫:我々にとってはありがたいことですね。我々はいろんな投資を積極的に行っている会社ですから。マイナス金利というのは、むしろ歓迎です。事業の立場としては。
記者:今後借り入れも増やすといった、そういう計画もあるということでしょうか?
孫:まぁ、増やすというか、もう十分現金ありますから(笑)。2兆円くらい手元に現金ありますから。急にたくさん増やそうとか、そういうことではありませんけども。借り入れ残高がありますので、金利が安いということはありがたいことだと思います。
記者:ありがとうございました。
孫:他にありますでしょうか?
スプリント事業反転の具体策
記者:野村證券のマツノですが、2点ありまして、1点目はスプリントですね。今日、ご説明があった内容は、具体的にはスプリントさんが自らの説明会でお話されていたことだと思うんですね。にもかかわらず、スプリントの株価は今2ドル台ということは、そこ以外の何かがあるんだろうなと思うんですけど。
改善の方向が見えているということはわかっていますし、社債の消化に問題があるということではないと思うんですね。ただ、結果としてまだ純負債が増え続けているので、やっぱりソフトバンクの国内のときも、これだけ借金増えました。ここで止まりますと。それがどんどん減っていきますよと。
そういういろんなオペレーションの結果として、純負債が増えているというところで、市場も少し不安を出しているところだと思うので、どこかで純負債が止まる、減っていくことを示すことが必要かと思うんですが。
そういったことをいつ頃にコミットすることができるのか。こういったことをおうかがいしたいというのが1点目ですね。
孫:スプリントも上場会社ですから。スプリントが発表していること以外のことを私が申し上げるのは立場上よくないんだと思いますね。ただ少なくとも、先ほど言いましたように、EBITDAが急激に改善してきてると。EBITDAがよくなれば、当然フリーキャッシュフローはよくなるわけですね。フリーキャッシュフローがよくなれば、当然純負債も減り始めると。この順番だろうと。
その順番のファーストステップが着実にいま改善してきてると。まずはそこまでのコメントですよね。
記者:2点目は、御社の持ち株の立場なんですけれども。海外の投資でその辺が順調に成長していて、いずれ回収になると思うんですけれども。
他社と比べると、事業の成果として、それが配当なり自己株で株主に返ってくるところが少ないというのが他社との差になってると思うんですが。
海外の出資の成果というのは、もう1回再投資されていくというふうに、これが基本スタンスなのか。あるいはその期間辛抱された株主の方に回収を一応共有するというかたちになるのか。この辺のお考え方はいかがでしょうか。
孫:我々の経営陣は、常にいろんなことを議論していると。今日のところのコメントはそこまでですね。
記者:ありがとうございます。
OPEX削減の見通し
記者:東洋経済のヤマダです。(先ほどのプレゼンで言ったように)「手がけられたことで、右肩上がりにしなかったものはない」ということであれば、いま話題になっている電気会社の再建を手がけようということはないんでしょうか?
孫:電力会社を買うべきかということですよね?(笑)
記者:ごめんなさい。電気会社というのは電機メーカー。
孫:ああ、電機メーカー。それはちょっとソフトバンクの事業領域からすると、少し遠いんじゃないかなと思います。
記者:孫さんの大好きな自然の発電とか、その辺の部分だけというようなこともありえない?
孫:いや。それは何でもありえますけども、今私の中にそこの想定はないということです。
記者:2つ目は、販管費のところを8億ドル減らされたということでしたが、スプリントの件ですけれども。
孫:販管費というかOPEXです。
記者:OPEXの中の先ほどのグラフを見ますと。売上原価(サービス)は変わっておらず、販管費が減ったことで主にOPEXが8億ドル減っておられます。
孫:それはトータルです。販管費プラス他も。ここでは販管費ですね。
次のページに、それぞれで合計2ビリオン減ると。そのうちの販管費は12~14億ドル。サービス原価で4~6億ドル。商品原価で2億ドル。こういう内訳で年間ベースで言えば減ると。
記者:これは年間ベースで、3Qまででは8億ドル。そうすると、4Qは差し引き12億ドル減るということですか?
孫:4Qというか。これ16年度の4Q。ですから年換算、来年度です。
記者:前のページのグラフだと8億ドル、4~12億ドルでやっておりますが……。
孫:それは過去の3四半期、これは次の4四半期です。16年度。
記者:何が具体的に減るのかわかりにくかったので、もう少し販管費の何が減るとか、原価がなぜ減るというところまでもう少し教えて欲しかったなと思ったのですが、どうでしょう。
孫:まあ、さっきちょっと言いましたけどね、750項目ぐらい具体的に細かくやってますから、一つひとつ言うわけには、なかなか説明の時間もあろうかと思いますけども。あらゆることについて聖域なしに、細かい積み上げで全部減らしにいってるということです。
人員の削減もそうですし。いろんなプロセスの見直し。商品の発注のことについても減らしてますし。オフィススペースも減らしてますし。もうすべて減らしていってると。そういうことです。逆に言えば、あまりにも無駄遣いが多かったということですね。
フィンテック分野への投資について
記者:フリーランスのスズキです。先ほどの、フィンテックの例で毎回出されてると思うんですけれも、SoFiですね。あちらで3時間でも話すことがあるというお話だったんですけれども、このフィンテックの分野で今後の見通しとか、あとはSoFi含めて、今後他の会社にも継続的な投資をしていくのか、この辺りについてコメントいただければと思います。
孫:我々は、フィンテックはこれから伸びる分野だと着目してまして。今さまざまな投資先の案件を細かくスタディしていると。ニケシュを中心に、シリコンバレーに我々の部隊がいますので、彼らが毎日のように調査していると。
ですから、良い案件があればそこに対して投資すると。これは価格と会社と、その両睨みなので、具体的にどの会社というふうに今コメントはしづらいんですけども、相当ウォッチしているということです。
記者:フリーランスのコヤマと申します。国内通信事業が収穫期に入ったというお話で、「実質0円」の終了で、月々割の減少とで「ARPU」の上昇も見込まれると思うんですけれども。
その状態でいうと、ユーザー還元のお話の中で、エントリーユーザーに安いお金ですとか、若い人に何GBプレゼントというお話だったんですが。単純に通信料金の値下げというかたちの還元はありえるのでしょうか。その辺りの考えをお聞かせください。
孫:それは、いろんなかたちでの還元があり得ると。真剣に検討しているということだと思います。
記者:現状、何か具体的な発表があるわけではない感じでしょうか
孫:具体的には常に検討しているということです。
米国での競争と国内の通信事業
記者:ストック・リサーチのイハラといいます。スプリントに関して質問させてください。S&Pがスプリントの社債を格下げした中で、米国の携帯電話の競争が厳しくなるというようなコメントが入っていたと思います。
これまでの米国の携帯電話の競争条件と今後の条件が変化しているのかいないのか。その辺について、孫社長の見解を教えて下さい。
孫:常に競争はあるんですけれども、少なくともスプリントの場合は自らの経営にかける経費が大きすぎたと。これが最大の、収益的に今改善している部分でありまして。それは十分いけると。また、ネットワークについては一番良いネットワークを作る自信があるということですね。
一方、競合他社の上位2社というのは、ものすごい利益をあげていますので、そのものすごい利益を上げている会社からユーザーを少しだけいただいて、我々の収益増大のチャンスにするということは十分可能ではないかなと思います。
記者:あと、スプリントのネットワークの評価なんですが、スプリントの直近の発表によりますと、大都市圏はだいたいNo.1で。全国的には社長のお話にあったように2位ということなんですが。
今の社長の認識としては、だいたいスプリントの4社の中での競争の位置づけなんですが。人口密集してる大都市圏はNo.1であり、それから全国的にはどうするかというような兼ね合いのことがあるんですが、その辺の状況をもうちょっと詳しくおうかがいしたいのと。
ソフトバンクの通信の品質も日本ではずっと低くて、それがかなり評価されるのにチェンジのタイミングはあったんでしょうが。そういったことと合わせて考えると、どういう見通しになるのか、ということについてのヒントをちょっと教えていただきたいんですが。
孫:日本の場合、我々は今、一番つながる、スピードも早いという状況にできたと確信しておりますけれども。
それにしてもお互いに高い次元での競争なんですね。「99パーセント対99.1パーセント」みたいなですね。0.1~0.2パーセントを争うぐらいの接戦での状況で、各社共に頑張ってると。
一方、アメリカのほうは、我々が大都市圏で1位になり始めたというのは、このほんの1、2ヵ月まえぐらいからの状況でありまして。全国レベルでも2位になってきたというのも、これまた、このほんの2、3ヵ月前からの状況です。
去年の今頃は、断トツ4位と。断トツ最下位だったと。断トツ最下位から、やっとギリギリ1位2位を争うぐらいのとこまできたというのが今の状況です。
一方で、ギリギリ1位、2位、3位のところをうろちょろしてるんですけれども。各社とも低い次元での1位、2位、3位だと。
だから、わたしはまだ満足してなくて。もっとぶっちぎりの1位になれるし、ならなきゃいけないというふうに思ってると。そのための手立てが見えてきたと思っているということですね。
記者:わかりました。ありがとうございました。
記者:モバイルビジネス通信のアマノと申します。国内の通信事業についておうかがいしたいんですが。ソフトバンクついては固定通信であるとか電気などとのセット販売に注力されるというお話でしたけれども。もう1つのブランドであるY! mobileについてはどういった位置づけで展開をされるお考えでしょうか。
孫:Y! mobileは価格が安いという点が1点ですね。Y! mobileも実質的にはソフトバンクと同じ通信網を使ってるわけですから、品質はいいんですね。品質はソフトバンクと同じ。価格はソフトバンクより安い。他の大手2社よりもはるかに安くて、良いというのが1点。
もう1点はYahoo! JAPANとの連携サービスがより深く組み込まれてると。そういう意味では非常に良いサービスを提供し始めた会社じゃないかなと思います。
記者:足元の販売状況でY! mobileはソフトバンク全体でどれぐらいというのは教えていただくことできますでしょうか。
孫:割合の詳細までコメントしづらいんですけれども。ソフトバンクグループの中では伸び盛りの会社がY! mobileという状況です。
記者:ありがとうございました。
孫:他にございますか。よろしいですか? ありがとうございました。よろしくお願いします。