2027年3月期第2四半期決算説明
野村不動産HD、国内事業の好調を受け通期業績予想を上方修正 持続的な利益成長に伴い15期連続増配を見込む
② 連結決算概要

新井聡氏:代表取締役社長グループCEOの新井です。本日は2027年3月期第2四半期の決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。限られたお時間となりますので、さっそくご説明を始めます。
まず、2027年3月期第2四半期の実績です。売上高は3,784億円、事業利益は509億円、親会社株主に帰属する中間純利益は273億円となりました。通期計画に対する利益進捗率は30パーセント程度で、計画どおりの推移となっています。
後ほどご説明しますが、第2四半期までの進捗が計画どおりであること、また下期以降に利益がさらに積み上がる見込みが立っていることから、通期計画の上方修正を行っています。
③ セグメント別決算概要

セグメント別の業績をご説明します。都市開発セグメントや海外セグメントで減益となった一方、住宅セグメントや仲介・CREセグメントは増収増益となりました。
④ 2027年3月期 通期業績予想の上方修正

2027年3月期の業績予想についてご説明します。第2四半期時点の進捗率は低く見えますが、これは今期の計画では利益計上が下期に集中するためです。足元では国内事業が好調に進捗し、下期に計上する物件の確度も高まったことから、今回、通期計画を上方修正しました。売上高は4期連続、各利益は6期連続で過去最高を更新する計画です。
セグメント別では、期初計画と比較して、住宅セグメントと運営管理セグメントは増益、海外セグメントは減益の計画となっています。住宅セグメントを上方修正した理由は、住宅分譲において足元でも計画以上の利益が確保でき、通期の粗利益が想定を上回ると見込んでいるためです。
運営管理セグメントを上方修正した理由は、「BLUE FRONT SHIBAURA」の下期における工事件数・工事単価が期初想定を上回る見通しとなったためです。一方、第1四半期決算発表でもお伝えしたとおり、今期の海外セグメントは販売進捗が遅れており、それを加味して計画を変更しました。
① 住宅セグメント:業績

セグメント別の業績についてご説明します。住宅セグメントでは、住宅分譲の計上戸数増加や収益不動産の売却増加により、増収増益となりました。通期では住宅分譲の粗利益率の上昇を見込み、増収増益を予想しています。
① 住宅セグメント:分譲(売上高/粗利益率、関連指標)

住宅分譲の粗利益率は、販売価格の上昇により、第2四半期までで27.9パーセントとなりました。第1四半期時点の26.9パーセントから1ポイント上昇しています。通期では、売上高の計画は変更していませんが、足元の好調な販売状況を鑑み、粗利益率は27パーセント台と予想しています。
① 住宅セグメント:分譲(契約進捗率)

2027年3月期の売上高3,500億円に向けて、契約進捗率は82.7パーセントとなっています。過去数年間と比較すると低い水準に見えますが、計画どおりのペースであり、計画達成が可能だと考えています。
① 住宅セグメント:分譲(27/3期 用地取得/用地ストック)

用地取得は、第1四半期から約800億円を積み上げ、1,030億円となりました。総ストックは約2兆6,100億円となり、これはおおむね7年分の事業量を確保した状態と言えます。
① 住宅セグメント:収益不動産(賃貸住宅等)の売却

収益不動産は、中期経営計画の3ヶ年計画で成長事業と位置づけている賃貸住宅やシニア住宅、ホテルの売却が進んでいます。第2四半期では例年を上回るスピードで売却できており、下期でも数字を積み上げていけると考えています。
① 住宅セグメント:収益不動産(賃貸住宅等)のストックの開発状況

収益不動産の用地取得は、第1四半期から約600億円を積み上げ、740億円となっています。収益不動産の売却を進める中でも継続して用地を取得できており、その結果、ストックとしては4,700億円分を確保しています。
② 都市開発セグメント:業績

都市開発セグメントです。売上高は949億円、事業利益は97億円となりました。通期計画に変更はありません。
② 都市開発セグメント:収益不動産の売却

収益不動産の売却は、売上高が371億円、粗利益が100億円となりました。例年に比べると低く見えますが、計画に対しては9割を売却できる見通しが立っており、計画どおりに進んでいると考えています。
② 都市開発セグメント:収益不動産のストック

収益不動産の用地取得は、第1四半期時点はゼロという結果でしたが、その後、物流施設やオフィスを着実に積み上げ、第2四半期では1,330億円と計画どおりに進捗しています。その結果、ストックは1兆2,200億円となっています。
③ 海外セグメント:業績

海外セグメントです。第1四半期に収益計上を終えたベトナムのプロジェクトにおいて、イグジット時の清算コストを計上したことなどにより、減収減益となりました。通期では、今期計上を予定していたベトナムの物件について計上タイミングを遅らせる判断を行い、事業利益の計画値を変更しています。
④ 資産運用セグメント:業績

資産運用セグメントです。私募REITと私募ファンドの運用資産が着実に増加し、増収増益となりました。2027年3月期は期初計画からの変更はなく、ファンドの物件売却収入の増加や運用資産残高の増加などにより、増収増益となる見込みです。
⑤ 仲介・CREセグメント:業績

仲介・CREセグメントです。リテール、ミドル、ホールセールで売買仲介取扱高が増加し、増収増益となりました。2027年3月期は期初計画からの変更はなく、今後の成長に向けた広告宣伝費やDX費の計上により、増収となるものの、利益は横ばいとなる見込みです。
⑥ 運営管理セグメント:業績

運営管理セグメントです。前年同期に「BLUE FRONT SHIBAURA」の受注工事が多かったことや、当初から計画していたDX費や人件費などの経費計上により、減収減益となりました。
通期では、DX費や人件費などの経費増を見込みつつも、下期に「BLUE FRONT SHIBAURA」の受注工事が増加することで、増収減益となる見込みです。期初計画からは、売上高は50億円の増収、事業利益は20億円の増益となる予定です。以上で、セグメント別の説明を終わります。
⑧ 株主還元

株主還元についてご説明します。2027年3月期の配当予想は、期初開示の内容から変更はありません。売上高、各利益がいずれも過去最高を更新する見通しの中、15期連続の増配を予想しています。
総還元性向は40パーセントから50パーセント、配当はDOE4パーセントを下限とする財務指針の下、引き続き利益成長を実現し、それに応じた着実な株主還元を進めていきます。
金利上昇に対する取り組み

最後に、投資家のみなさまの関心が高いと思われる、金利上昇への対応についてご紹介します。こちらのスライドは、第1四半期決算発表時にご説明したスライドです。詳細は割愛しますが、スライド左側はファイナンスやB/Sに関する取り組み、右側は事業に関する取り組みを示しています。本日は、これらの具体的な事例についてご説明します。
開発事業における投資家資金の導入

こちらのスライドは、B/Sをコントロールしつつ開発を進めた事例です。スライド左側は、投資家の資金を活用し、B/Sをコントロールしながら金利の負担を低減し、利益成長の種を獲得する手段を示したイメージ図です。1年半前に発表した経営計画にも記載されています。
このたび、大規模物流施設において、このスキームを用いた開発を実現することができました。開発力に加え、投資家のみなさまとの強固なリレーションによる資金調達力も、当社のユニークさであり、強みです。今後もこの強みを活かしながら、この取り組みを増やしていき、金利負担の低減と事業機会の獲得を両立させたいと考えています。
オフィスにおける新たな取組み

商品価値向上の事例として、ラボオフィス事業をご紹介します。詳細は割愛しますが、ラボオフィスはオフィス内でR&Dを行える施設として需要が拡大しています。
デベロッパー側としては、この需要に対して高いスペックの施設を供給することで、通常のオフィスよりも高い収益性を見込むことが可能です。すでに1,000億円を超える投資を決定しており、今後も事業を拡大する方針です。
ノンアセットビジネスの成長_私募REIT、私募ファンドにおける運用資産残高の着実な積上げ

金利の影響を受けにくいノンアセットビジネスの成長についてご説明します。当社はJ-REITに加え、私募REITや私募ファンドまで、幅広い運用機能を有しています。グループ連携を活かした資金調達や商品開発により、運用資産残高は着実に拡大しています。
私募REITでは増資を継続しており、9月には300億円規模の資金を調達できています。私募ファンドにおいても、新たなタイプのファンドの組成や野村ホールディングスとの協業が進んでおり、今後も拡大が期待されます。
ノンアセットビジネスの成長_仲介・CREセグメント

最後に、ノンアセットビジネスの成長に関するもう1つの事例として、仲介・CREセグメントについてご説明します。当社の仲介・CREセグメントは、リテールだけでなくミドルやホールセールに強みを持っていることと、強固な顧客基盤を有する野村グループとの連携が強みです。
これらの強みを活かし、着実に成長を続けています。今期は広告宣伝も強化しており、業界3位となることも視野に入っています。こちらも今後、しっかり成長させたい領域です。
私からのプレゼンテーションは以上です。ありがとうございました。
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