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株式会社TOブックス500A

東証スタンダード

情報・通信業

財務ハイライト

川添永津子氏(以下、川添):司会進行の川添です。まずは財務ハイライトについてご説明します。

『本好きの下剋上』などのTVアニメ化タイトルによる波及効果や電子書籍の売上増加により、業績は好調に推移しました。売上高は前年同期比プラス32.6パーセント、営業利益は前年同期比プラス33.4パーセントで着地しました。

内訳は、電子書籍が前年同期比プラス15.5パーセント、紙書籍が前年同期比プラス24.2パーセント、その他が前年同期比プラス205.9パーセントとなっています。こちらの詳細についてご説明をお願いします。

本田武市氏(以下、本田):株式会社TOブックス代表取締役の本田です。第1四半期は年の最初の四半期ということで、良いスタートを切れたのではないかと思います。

現状、当社は1つのセグメント内で、電子書籍、紙書籍、その他の3カテゴリに分けて業績をご説明しています。その中で、各カテゴリが2桁から3桁の成長を遂げたことは非常に大きな成果だと考えています。

電子書籍と紙書籍についてはヘッドラインのとおり、予定以上に好調に推移しました。その他はアニメに関連する売上が大きな割合を占めており、こちらは一定の範囲で予定どおりという評価です。

当社はIP企業としての活動を継続しており、この第1四半期の結果が、今後のさらなる成長に向けた重要な足がかりとなったと認識しています。

刊行タイトルの積み上がりを背景に、業績は中長期的な拡大基調で推移

川添:刊行タイトルの積み上がりを背景に、業績は中長期的な拡大基調で推移しています。4月に放送を開始したTVアニメ『本好きの下剋上』も引き続き当期業績に貢献していますが、その点はいかがでしょうか?

本田:しっかりと刊行タイトルが積み上がってきた結果がこの第1四半期に反映されており、前年同期比で着実な伸びを示しています。

当社のコミックスについては、1タイトルにつき年間で2冊発行されるケースが非常に多いという特徴があります。上期と下期で発行されるタイトルが一定程度に固まるため、現状のスキームに順応するかたちで積み上がっていきます。

業績にはそのような状況が反映されますので、第1四半期の業績を前年同期と比較することは非常に重要なポイントになると考えています。

先ほどお伝えしたとおり、当社のコミックスは1タイトルにつき年間2冊発行されています。3冊や4冊への増加を目指す場合は週刊連載のような形式が必要ですので、現状で2冊というペースは非常に良好です。このようなバックボーンを踏まえると、今お話しした視点で見ることが適切だと考えています。

「本好きの下剋上」等のアニメ関連売上が寄与し、「その他」は前年同期比+205.9%と大幅伸長

川添:『本好きの下剋上』などのアニメ関連売上が寄与し、その他は前年同期比プラス205.9パーセントと大幅に伸びています。また、電子書籍や紙書籍も前年同期を上回り、出版とメディアミックスの両方で売上が拡大しました。このあたりについての見解はいかがでしょうか?

本田:スライド右下の売上高構成比では、その他が20パーセントとなっています。この部分については、アニメ制作などアニメ関連事業が第1四半期で順調に伸びた結果です。

しかしながら、金額としてはまだ7億円に満たない状況です。アニメや他のビジネスも含め、こうしたメディアミックスビジネス全体で考えると、依然として非常に小さな数字だと認識しています。ここからどこまで伸ばせるかが重要です。

編集体制の拡充を背景に、主要IP数は増加基調

川添:IP数についてです。編集体制の拡充を背景に、主要IP数は増加傾向にあります。また、主要IPあたりの売上高は、メディアミックス展開により高水準を維持しています。

アニメ関連売上の拡大に伴い製作委員会への出資金の償却費が増加し、売上原価は前年同期比で増加

川添:費用構造についてです。アニメ関連売上の拡大に伴って製作委員会への出資金に対する償却費が増加したため、売上原価は前年同期比で増加しました。一方で、営業利益率は前年同期比で同水準を維持しています。こちらについてはいかがでしょうか?

本田:このヘッドラインの文脈でよく語られるのは、「アニメの売上が伸びて出資金が増加すると、償却費用も増えますが、これは成長投資となるため利益率もしくは利益額が下がります」ということです。

しかし結果としてそのような文脈はなく、しっかりと現在も業績を伸ばしています。それだけ計画的に、アニメもしくはそれ以外のメディアミックスへの投資ができた結果だと思っています。

あらためて原価構造の中でお伝えしておくポイントとして、販売手数料は特に電子書籍の売上に連動する部分です。当社の電子書籍の売上はネット売上ではなくグロス売上で計上しているため、販売手数料は電子書籍の売上が伸びれば一定程度伸びていきます。

なにかしら原価改善努力などが発生するものではなく、あくまで売上に紐づく原価ということでご理解ください。

一方で、原価改善努力が発生するのは売上原価となります。こちらに先ほどお話しした出資金の償却などが含まれるため高く伸びていますが、この伸びに蓋をするような感じで、しっかりと利益率の水準を維持できました。

第1四半期の業績に貢献した主要IP

川添:第1四半期の業績に貢献した主要IPについて見ていきたいと思います。新刊発売やアニメ展開を契機に複数のIPが伸長し、第1四半期の業績に大きく貢献しているとのことですが、この点について詳しくご説明いただけますか?

本田:前期末の4月から『本好きの下剋上』が放送中で、今期9月まで放送が続きます。そして、7月からは『ヒロイン?聖女?いいえ、オールワークスメイドです(誇)!』の放送も開始されており、現状で2タイトルが放送中となっています。

アニメ放送中のタイトルを中心に、電子書籍や紙書籍を含めて売上を着実に伸ばしてきました。また、『本好きの下剋上』に関しては、この後ご説明しますが、ポップアップショップを中心としたグッズの売上も好調に推移しています。

主要IPの売上構成比として、出版以外の部分も非常に業績に貢献するタイミングに入ったと考えています。

「本好きの下剋上」展開に関するこれまでのトピックス

川添:『本好きの下剋上』のTV放送が始まってからしばらく経ちましたが、社長の実感としてはいかがでしょうか? 多くの方に知られてきたとお感じになっていますか?

本田:さまざまな場面で「『本好きの下剋上』のアニメを見ました」というお声を聞きます。スライドにも記載のとおり、8月にはミュージカルも開催されました。観覧されたお客さまからメッセージをいただくこともあり、若い方からご年配の方まで幅広い年代に認知が広がってきたという印象を受けています。

ミュージカル『本好きの下剋上』の東京公演は終了しましたが、9月19日と20日には大阪公演が予定されており、東京公演の配信もご覧いただけます。まだご覧になっていない方や興味のある方は、ぜひご視聴ください。

ポップアップショップは、「TSUTAYA POP UP SHOP」の大阪、京都、東京のIP書店で展開を継続中です。さらに、当社が入居している渋谷サクラステージ3階にある定期開催型POP-UP STORE「TO POP-UP」では、『本好きの下剋上』だけでなく、人気タイトルのグッズ展開を中心としたポップアップコーナーを設けています。

また、当社のIPだけでなく他社のIPに関しても門戸を開いており、昨日まではポルノグラフィティのイベントと連動した展開を「TO POP-UP」にて開催していました。

このように、当社はさまざまな事業を手がける中で、新しいIPの未来や当社が示す未来を少しずつお見せできていると感じています。

2027年4月期通期業績予想

川添:続いて、2027年4月期の通期業績予想についてご説明します。第1四半期は、売上高および各段階利益が予算比で好調に推移しました。

本田:業績予想に関しては、開示からの変更は現段階ではありません。ただし、進捗としては昨年を上回るペースで進められていると考えています。

上方修正の基準については、売上高で10パーセント、営業利益で30パーセントという水準が東証から示されています。当社の場合、営業利益で6億円から7億円程度の上振れが必要となり、この基準を満たさない限り上方修正の判断には至りません。

残りの3四半期でこの基準を達成できるよう、しっかりと取り組んでいきたいと思います。

売上高の押し上げ効果の高かったIPと、今後アニメ化を予定しているIP展開

川添:売上高の押し上げ効果が大きかったIPと、今後アニメ化を予定しているIP展開についてです。

シリーズ累計1,400万部を突破した『本好きの下剋上』に加え、2027年4月期から2028年4月期にかけて、その他タイトルのアニメ化によってさらなる収益向上が期待されます。今後の予定についてお聞かせください。

本田:今後のアニメ化タイトルとして期待しているのは、『欠けた月のメルセデス』と『ゲーム世界転生〈ダン活〉』です。

これらは来年1月から放送予定で準備を進めています。さらに現時点で見えている範囲では、来年度以降も6タイトルのアニメ化が予定されています。

なお、こちらで開示しているアニメ化タイトルは自社IPに基づくものです。他社IPのアニメ化タイトルも一定程度見込まれる部分はありますが、それらは含まれておらず、あくまで自社IPのアニメ化タイトルのご説明であるとご理解ください。

自社IPに関する主な情報解禁

川添:自社IPについては、TVアニメ化や実写映画化など、新たなメディア展開を順次情報解禁していきます。今後の放送・公開に向けて、IPの価値最大化につながる展開を着実に進めていく予定です。

本田:前段でご説明したとおり、前回の決算説明会ではまだ情報解禁していなかった3つのアニメ化タイトルのうち、2つが2027年1月から放送される予定で、その放送予定も解禁しました。

スライド右端の実写映画について、当社は比較的初期の段階から劇場配給を手がけてきました。一時的にその取り組みが止まっていた時期もありましたが、昨年からしっかり再開しています。

『はじまりのさよなら』は当社が劇場配給を手がける作品で、11月20日から全国の劇場で公開されます。また、大変うれしいことに、劇場配給作品として来月に開催予定のアジア最大の映画祭「釜山国際映画祭」の招待作品に選ばれました。

日本からは『はじまりのさよなら』を含む10タイトルが選出されており、そのほとんどが著名な作品である中、当社の作品が選ばれたことは非常に光栄です。この作品が評価されているのは、すばらしいことだと考えています。

「釜山国際映画祭」は少し変わった映画祭です。「カンヌ国際映画祭」ではコンペティション部門と新人賞部門でエントリーが分かれており、コンペティション部門がパルムドール、新人賞部門がカメラドールと呼ばれます。かつて河瀬直美さんなどがカメラドールを受賞しています。

一方、「釜山国際映画祭」ではそのような仕分けがないため、招待作品の中でこの『はじまりのさよなら』が1位になるチャンスがあります。すばらしい結果が得られることを期待しています。

アニメ化のIPは皆様もご存じだと思いますので、せっかくの機会ということで、アニメ化以外のIPについてしっかりとお話ししました。

今後の自社IP展開カレンダー

川添:今後の自社IP展開カレンダーについてです。複数のIPにおいて、適切なメディアミックス展開を予定しています。

本田:来年1月から『欠けた月のメルセデス』と『ゲーム世界転生〈ダン活〉』のアニメ放送がスタートすることをお伝えしましたが、2月には『死にたがりの完全犯罪と部屋に降る七時前の雨』の舞台化が予定されています。こちらも一定規模以上で展開する作品となります。

さらに、『乙女ゲームのヒロインで最強サバイバル』『恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。』『最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。』の第2期と、引き続き作品が展開されていきますのでご期待ください。

株主還元・配当性向

川添:株主還元および配当性向について見ていきます。前期では上場後初の配当を実施しました。この点についてご説明をお願いします。

鳥海裕喜氏(以下、鳥海):取締役コーポレート本部長の鳥海です。前回の第4四半期決算発表時に配当方針を発表しました。この四半期も再掲していますが、前回からの変更はありません。配当金は1株あたり76円、配当性向は20.6パーセントを見込んでいます。

今後も成長投資とのバランスを見ながら、中長期的に配当性向を上げていく意向です。

株主優待制度を導入

川添:さらに今回、株主優待制度の導入を発表されました。こちらについてもお話しいただけますか?

鳥海:たくさんのお声をいただいていた中で、第1四半期の業績および年度の着地見込みを踏まえ、新たな株主還元施策として株主優待制度を導入しました。

当社をより身近に感じていただける施策として、人気タイトル『本好きの下剋上』の株主優待限定描き下ろしオリジナルデザインQUOカードを贈呈することを決定しました。株式の保有数に応じて、3,000円分から最大2万5,000円分まで配布します。

引き続き、配当および株主優待の両面から株主の皆様への還元を拡充していく方針です。

川添:QUOカードは椎名優先生による描き下ろしオリジナルデザインということです。ぜひご期待ください。

成長戦略

川添:成長戦略についてです。こちらについては後ほど資料をご覧ください。

質疑応答:前期の好調が継続するかどうかについて

川添:「2026年4月期は売上・利益ともに大きく伸長しましたが、2027年4月期第1四半期の進捗を踏まえて、前期の好調は一過性ではなく継続的な成長トレンドと見てよいの

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