第141回 個人投資家向けIRセミナー 第1部
パンチ工業、金型部品からファクトリーオートメーション・航空宇宙へ領域拡大 今期は20円10銭に増配予定
ひと目でわかるパンチグループ

森久保哲司氏(以下、森久保):パンチ工業株式会社 代表取締役 社長執行役員 CEOの森久保です。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。当社は昨年創業50年を迎えた、金属加工を得意とするメーカーです。本日は、パンチグループについてご紹介します。
まずは、パンチグループの概要です。パンチグループは金型部品の製造・販売を行うメーカーで、世界中のものづくり企業に高品質な金型部品を提供しています。1975年に設立し、2012年に上場しました。現在はスタンダード市場に属しています。
金型部品業界のシェアについては、公式データがないため当社推計となりますが、特注品では世界1位、カタログ品では世界2位を誇っています。売上高の比率は、日本が26パーセント、海外が74パーセントで、グループ全体では中国が約6割と大きなウエイトを占めています。
コーポレート・ガバナンスについては、社外取締役比率は50パーセントで、取締役会議長は社外取締役が務めていることが特徴です。従業員数は約3,500名、販売拠点は50ヶ所以上、生産拠点は日本に4ヶ所、海外に8ヶ所展開しています。
金型部品とは

森久保:当社が製造・販売している金型部品についてのイメージを示したスライドです。一番右側に製品を示しており、一例として自動車、パソコン、携帯電話があります。これらの製品を構成するためには、多くの構成部品が必要となります。その構成部品を速く、均一に、そして大量に作るために必要なものが金型と呼ばれるものです。
パンチ工業は、この金型を構成する金型部品を製造する会社です。最終製品には組み込まれませんが、金型を構成するために必要不可欠な存在であり、豊かな生活を支える「縁の下の力持ち」であると自負しています。
パンチグループの強み

森久保:パンチグループの強みです。2,000台の設備を保有し、幅広い加工が可能な「一気通貫の生産体制」、ニーズに沿ったきめ細やかな対応・提案ができる「お客さま密着型の営業体制」を築いており、それを「高い技術力」が支えています。
また、カタログ品に加え、お客さまの図面をもとに加工したオーダーメイドの特注品まで幅広く取り扱い、お客さまに高い満足度を提供しています。この強みの中で特に強調したいのは、高精度を要求される特注金型部品の分野で世界シェア1位であることです。
エンドユーザーのイメージ(例:自動車業界)

森久保:こちらは、自動車業界を例としてパンチグループのお客さまがどのような企業なのかを説明したスライドです。一番上の自動車メーカーをはじめ、自動車メーカーへボディ・外装・シート・コネクターなどの部品を納めている部品メーカー、そして部品メーカーに金型を製作して納めている金型メーカーなど、ものづくりの上流から下流までさまざまな企業とお取引しています。
パンチグループのネットワーク

森久保:パンチグループのネットワークです。生産拠点は12ヶ所、販売拠点は53ヶ所で、海外の生産拠点は中国、マレーシア、ベトナムにあります。
販売拠点が多いのは、パンチグループの特徴の1つであるお客さま密着型の営業体制を採用しているためです。よりお客さまの近くで、お客さまに寄り添いながら課題解決に貢献したいという思いが、特注品ビジネスのキーポイントとなっています。世界40ヶ国で、約1万5,000社のお客さまとお取引しています。
地域別・業種別 売上高構成比

森久保:地域別・業種別の売上高構成比です。まず、地域別についてです。日本は1975年から、中国は1990年からビジネスを展開しているため、構成比が高くなっています。一方、東南アジアや欧米では2012年頃から本格的にビジネスを開始し、約14年で構成比を15パーセント程度まで成長させることができました。引き続き伸ばしていきたいと考えています。
次に業種別についてです。最も多いのは自動車で、構成比は4割強となっています。それ以外にも、電子部品・半導体、家電・精密機器など、幅広い業種のお客さまと取引を行っています。これが事業の安定性につながっていると認識しています。
約3割を占める「その他」には、エンドユーザーの業種が特定できない商社も含まれています。特に高精度を求められる飲料容器、医療関連、航空宇宙関連の企業との取引を強化し、これらの分野を伸ばしているところです。
塩谷航平氏(以下、塩谷):ここまでご説明いただいたスライドの内容について、いくつか質問します。まず、御社のインパクトのある社名の由来について教えていただけますか?
森久保:当社は1975年に、神庭商会という商社形態でスタートしました。しかし、商社形態ではお客さまのきめ細かいリクエストに応えられないことから自分たちで作ろうと考え、設立から2年後の1977年にものづくりメーカーとして転換し、社名もパンチ工業に変更して新たなスタートを切りました。
社名は、金型部品の製品の1つである「パンチ」と、力強い勢いを象徴する「パンチ」が由来となっています。

塩谷:スライドでも少しご説明がありましたが、金型部品は一般の投資家には少し馴染みがないかもしれませんので、あらためてご説明いただけますか?
森久保:金型部品は、先ほどのスライドでもご紹介したとおり、多数の構成部品を量産する際に必要な道具です。金型に組み込まれる、主に金属を加工した製品を金型部品と呼んでいます。
金型部品の仕上がり具合が量産される構成部品の品質や生産のリードタイムに影響し、部品の寿命が型のメンテナンスに影響します。そのため、構成部品を生産するために非常に高い精度が求められる、重要な部品です。

森久保:当社では、金型部品をカタログ品と特注品に分けています。カタログ品は、あらかじめ規格やサイズが決まっている製品のことです。事前に大量生産することで価格競争力を高め、在庫を確保することで短納期対応が可能になるというメリットがあります。
一方で、特注品はカタログに収まらない規格・サイズの製品を指します。お客さまから図面をいただき、オーダーメイドで1点ずつ製作します。お客さま自身で作るよりも優れた品質のものを、より速く、より安く提供してきた結果、特注品ビジネスが成長している状況です。
構成比としては、当社グループ全体でカタログ品が約45パーセント、特注品が約55パーセントとなっています。特注金型部品については、スライドで触れたように、世界シェア1位を誇っています。
パンチグループのパーパス

森久保:今後の成長に向けた戦略についてご説明します。まず、長期ビジョンや中期経営計画を策定する上でベースの考え方となっている、パンチグループのパーパスについてご説明します。
「ものづくりによる信頼、真摯な技術、自由な創造力で、次世代の豊かな未来をカタチづくる」というパーパスは、若手社員のプロジェクトチームを中心に、ステークホルダーへのヒアリングや全社員を対象としたアンケートを実施し、社員の力で作り上げたものです。
長期ビジョン「Vision60」

森久保:このパーパスを起点に、10年の計画「Vision60」を策定しました。10年後の創業60年にどのような企業でありたいかを考え、重要テーマとして「脱・金型部品依存」を掲げて、金型部品加工で培った高い技術力を他の分野でも活かせる可能性を探りました。
その中で、工場の自動化装置を指すファクトリーオートメーション(以下、FA)や新事業への事業領域拡大を描いています。10年後の連結業績目標は、売上高800億円、営業利益80億円、営業利益率10パーセントを掲げています。
売上高の推移

森久保:1975年の創業から「Vision60」の最終年度である2034年度までの売上高の推移です。2025年度の実績である421億円から、「Vision60」の期間中に3つの中期経営計画を経て、2034年度に売上高800億円を目指しています。
中期経営計画を「Value Creation」、略して「VC」と呼称し、後ろの数字は中期経営計画の最終年度を表しています。
成長軌道イメージとVC28の位置づけ

森久保:成長軌道イメージと「VC28」の位置づけについてです。10年の長期ビジョンを3つの中期経営計画に分けています。最初の中期経営計画「VC28」は収益性の改善期、次がFA・新事業・新地域の育成期、最後がFA・新事業・新地域の成長期と位置づけています。
VC28の最終年度に目指す姿

森久保:「VC28」では、「収益性の改善」と「次の成長に向けた基盤構築」に集中します。「VC28」最終年度に目指す姿として、ROICは計画期間を通じてWACCを安定的に上回り、ROEは最終年度に8.0パーセントを目指します。安定的なキャッシュ創出と規律ある成長投資の両立を目指します。企業価値の持続的向上により、PBR1倍超えの安定的達成を目指します。
VC28の重点施策

森久保:目指す姿に向かうために必要な重点施策です。既存事業においては、粗利率の高い特注品へのシフトや、DXを活用した間接業務の効率化に取組み、収益性を改善していきます。
FA事業では、自社での装置販売の強化に加え、自力だけでなくM&Aによる成長も狙います。R&Dでは、新しいことへの挑戦を行います。航空宇宙関連や金型にこだわらない、新事業や社内ベンチャー制度を導入して育てていこうと考えています。
事業ポートフォリオ戦略

森久保:事業ポートフォリオ戦略です。「VC28」では、コア事業である金型部品事業を安定的なキャッシュ創出の中核としながら、FA事業を成長領域として育成していきます。また、新事業・R&Dを将来成長の種として積み上げていく方針です。
「VC28」では、金型部品で利益を上げつつ、FA事業と新事業を段階的に拡大し、バランスのとれた事業構成への転換を進めていきます。
金型部品事業戦略

森久保:金型部品事業の戦略です。事業の基本方針として、「VC28」では収益性の改善を重視し、グローバルで安定したキャッシュ創出事業と位置づけています。重点施策は、特注品への特化です。特注品はカタログ品よりも粗利率が約10ポイント高く、特注品への特化により粗利率の向上を目指します。
スライド左側の円グラフをご覧ください。内側の円は2026年3月期の実績、外側の円は「VC28」の最終年度である2029年3月期の目標値を示しています。黄色の枠で示しているのがカタログ品の売上で、昨年度は141億円、3年後の中期計画最終年度では144億円と、カタログ品の売上はそれほど伸びない見込みです。
一方で、特注品は、昨年度の売上が249億円、3年後には307億円を目指しており、特注品の増加を主とする方針です。
また、調達面では海外調達の強化に加え、ミスミグループ本社との協業による相互供給を行います。さらに間接業務のDXでは、間接業務時間の20パーセント削減を目標としています。
ミスミグループ本社との資本業務提携

森久保:ミスミグループ本社との資本業務提携についてです。ミスミグループとは長年ライバル関係にありましたが、協業を通じて両社の強みを活かしたシナジーの実現を目指しています。
主に両社のグローバルリソースを活用した商品の相互供給や、すでに実行している物流機能の統合を通じてお客さまへの安定供給を実現し、3年後までに当社単独で累計6億円から8億円規模の利益創出を目指します。
FA事業戦略

森久保:FA事業戦略です。人手不足や自動化ニーズを背景に、中長期で成長が期待される分野として捉えています。金型部品に続く第2の柱として、本格的に育成を進めていきます。当社では、すでに自動化装置に組み込む簡易金属部品や組付部品などの販売を行っており、昨年度の売上は30億円でした。
ここからさらに一歩踏みこみ、FA装置の販売にも注力していきたいと考えています。研究施設や実験所で手作業で行っていた実験や分析を自動化するラボラトリーオートメーション分野への参入や、針を使わずに調味料を食品に注入するニードルレスインジェクターなどのオリジナルFA装置の販売も行っていきます。
新事業戦略

森久保:新事業戦略です。金型部品、FAに続く第3の柱の候補として位置づけ、既存技術を起点に成果を見極めながら段階的に拡張していく方針です。
特許を取得している金属接合技術「P-Bas」や航空宇宙関連をはじめ、当社の精密金属加工技術の延長線上にあるテーマを中心に育成を進め、新たなテーマとして社内ベンチャー制度の導入も検討していきます。また、M&Aも視野に入れて拡張していく方針です。
航空宇宙産業への取組み

森久保:新事業戦略の一例として、航空宇宙分野への取組みについてご説明します。宇宙産業は極めて高い品質と信頼性が求められる分野であり、そこで培った技術は会社の宝になります。
宇宙ベンチャーのダイモン社が進める月面探査車「YAOKI」プロジェクトに参画し、開発支援を行っています。2025年3月には「YAOKI」が日本の民間企業として初めて月面に到達し、撮影にも成功しており、当社社内でも大いに盛り上がりました。
当社は3D計測技術を活用し、探査車本体と輸送ケースの寸法や隙間を高精度に計測し、打ち上げ時の振動や衝撃から機体を守る役割を担いました。今後予定される「Project YAOKI 2」では、「YAOKI」に搭載される金属部品や樹脂部品の開発・加工にも協力範囲を広げ、さらなる月面開発への貢献を目指していきたいと考えています。
人的資本経営に関する取組み

森久保:これまでご紹介してきた事業展開を支えるのは人であると考え、人的資本経営の強化にも取組んでいます。人的資本経営のありたい姿として「多様な人財が自律的に活躍し、信頼とつながりに基づく職場文化の中で、企業価値向上に貢献する組織」を掲げています。「Vision60」の実現は、人への投資なくして成し得ないと考えています。
サステナビリティへの取組み

森久保:サステナビリティへの取組みについてです。パンチグループは世界のものづくりを支える企業として、優先的に取組むマテリアリティを特定し、事業活動と社会課題の解決の両立を重視しています。
「地球環境への配慮」「人権の尊重」「人的資本経営の推進」「『製品・サービス』を通じた社会への貢献」「コーポレート・ガバナンス」を重要なマテリアリティとして、中長期的視点で取組んでいます。
資本コストや株価を意識した経営の取組み

森久保:当社は資本コストや株価を意識した経営の取組みをさらに徹底していきます。企業価値を向上させるために、ROE向上とPER向上に分解しました。ROE向上では、ROICを経営の中核指標として収益性の改善を図り、財務健全性と株主還元の両立を目指した財務レバレッジの適正化を進めていきます。
PER向上では、成長期待の醸成と、IR/SR強化として株主との対話の質・量を向上させる取組みを強化していきます。
VC28期間中のキャピタルアロケーション

森久保:「VC28」期間中のキャピタルアロケーションについてです。「VC28」では、財務基盤の健全性を確保しながら、成長投資を最優先とし、株主還元にも注力する方針です。
営業キャッシュ・フローで得た資金を活用し、BCP投資、設備投資、株主還元を行い、成長を目指します。M&A投資は、有利子負債の活用を基本とする方針です。健全な財務構造を維持しつつ、企業価値の向上につなげていきます。
株主還元方針

森久保:株主還元方針です。配当性向30パーセント以上、DOE3パーセント以上の高いほうを選択する方針を2023年3月期より導入しています。利益が成長した場合は配当性向30パーセントを基準に増配を行い、業績が一時的に低迷した場合でもDOE3パーセントを配当の下支えとして、安定的な株主還元を行っていきます。
また、市場環境や業績動向などを踏まえ、自己株式の取得を機動的に実施していく方針です。今期の配当は20円10銭に増配を予定しています。
投資家との対話の質・量の向上に向けた取組み

森久保:投資家との対話の質・量の向上に向けた取組みも、重要なテーマの1つと位置づけています。当社の公式YouTubeチャンネルで配信している決算説明会の動画、当社の精密金属加工技術や社員紹介に関する動画に加え、機関投資家とのIRミーティング、そして本日のような個人投資家向け説明会の開催を通じて、わかりやすく継続的に情報を発信していきます。
本日、当社にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひホームページもご覧いただき、公式YouTubeチャンネルもご視聴ください。

塩谷:ミスミグループ本社との協業について、注目して拝見していました。スライドの内容によると、6億円から8億円の累計利益を創出する見込みです。この内訳について、どのようなもので利益が創出されているのかを教えてください。
森久保:ミスミグループ本社との協業については、大きくは商品の相互供給と物流統合があります。それ以外にも細かなテーマがいろいろあり、それらの施策の積み上げになります。この内訳については、当社だけでなくミスミグループ本社との関係もありますので、公式に詳細な数値を公表することは難しいところです。
大まかな規模感としては、「VC28」期間中に当社単独の利益創出で6億円から8億円を目標として、現在取組みを進めています。
塩谷:ミスミグループはカタログ品に強みがあるという印象です。競合関係にあったミスミグループとの連携により、御社のカタログ品の売上に悪影響が出るのではないかという懸念もありますが、この点についてはいかがでしょうか?
森久保:今回の協業は、両社のそれぞれの強みを活かしてお客さまへの提供価値を向上させることを目的としてスタートしました。協業の検討を始めた頃は、売上やシェアの取り合いが生じるのではないかという議論もありました。
一方で、当社もミスミグループもこの業界で長年にわたり事業を展開しており、大きな枠組みではお客さまの棲み分けがある程度できているという認識です。それでも局所的には競争が続く可能性は否定できません。
これは、これまでもそうでしたし、これからもそうしていくことがものづくりの業界において健全な関係性ではないかと考えています。そのため、調達面では協力し合いながらも、販売面では競争する関係を継続していきたいと思っています。

塩谷:新しい事業の柱となり得るFA事業について、売上高は2026年3月期実績の31億円から、2029年3月期には45億円という拡大目標が示されていますが、この数値はオーガニックでの成長で計画しているのか、M&Aを含めた成長で計画しているのか、イメージをお聞かせください。
森久保:M&Aはどうしても相手側の状況も関わるため、当社の意向だけでは実行できない部分があります。そのため、「VC28」の数値にはオーガニック成長のみを反映しています。31億円から45億円と、この3年間で約1.5倍にする計画ですが、これはオーガニック成長のみに基づいて描いており、M&Aが実現した場合はプラスアルファされるかたちです。
塩谷:計画数値にM&Aが含まれていないことについて、大変よく理解できました。

塩谷:機動的な自己株式の取得に関するお話がありましたが、発動基準についてはどのようにお考えですか?
森久保:自己株式取得の発動基準については、会社として明確には定めていません。その時の株価や財務状況などを総合的に考慮し、判断していきたいと考えています。
ただし、株主還元は非常に重要な経営課題であると認識しています。まずは、企業価値の向上につながる成長投資やR&D投資、配当をしっかりと進めていきます。その上で、状況を踏まえて、自己株式の取得を検討していくという優先順位で考えています。
塩谷:M&A投資の30億円の資金についてですが、これは相手がある話でもありますので、仮に実行されなかった場合、未消化分を追加還元に充てるといった可能性も考えてよいでしょうか?
森久保:M&A投資の30億円については、有利子負債を活用する方針です。そのため、現時点では未消化分を還元に回す予定はありません。

塩谷:「VC28」で目標に掲げているROE8パーセントを達成した場合、現在の配当方針であるDOE3パーセントが3.5パーセントまたは4パーセントに引き上がる可能性もありますか?
森久保:DOE水準の引き上げについて、現時点で具体的に決まっていることはありません。ただし、企業価値の向上や状況の変化に応じて、適宜見直しを検討していくべきだと考えています。
2027年3月期第1四半期 概要

森久保:本日の説明の最後に、8月7日に公表した2027年3月期第1四半期の決算概要と、同日に上方修正した今期の業績および配当予想についてご説明します。
まず、損益計算書のサマリーです。売上高は108億5,200万円、前年同期比6.7パーセントの増収となりました。営業利益は前年同期比47.4パーセント増、経常利益は前年同期比69.3パーセント増、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比158.8パーセント増です。
「VC28」の最初の四半期は、好調なスタートが切れたと認識しています。特に利益面では収益性を意識した取組みが功を奏し、売上増を上回る利益改善が進んだと考えています。
2027年3月期 通期連結業績及び配当の予想を修正

森久保:今期の通期連結業績および配当の予想を8月7日に上方修正しました。第1四半期までの業績を踏まえ、業績予想を上方修正しています。
経営数値の推移予想

森久保:経営数値の推移予想です。スライドに、過去3年間の推移をグラフで示しています。利益は回復傾向にあり、収益性の改善期をメインテーマとする「VC28」としては理想的なスタートを切ることができていると認識しています。引き続き、各種取組みの強化や改革のスピードアップを目指していきます。
まとめ

森久保:最後にまとめのスライドです。パンチグループは、強固な金型部品事業を基盤に成長事業を育て、株主のみなさまへ還元することを重視しています。
パンチグループの強みは、「高度な精密加工技術」「充実した加工設備」「グローバルネットワーク」「カタログ品・特注品への対応力」を持つ世界有数の金型部品メーカーであることです。
成果としては、特注金型部品の世界シェアNo.1を誇り、新たな成長分野への挑戦として、金型部品加工で培った技術力を応用し、航空宇宙産業など高精度が求められる業界との取引も拡大しています。
成長戦略としては、金型部品事業の収益性改善、第2の収益柱であるFA事業の育成、M&Aおよび協業による事業ポートフォリオの高度化など、新たな挑戦に取組んでいきます。また、安定配当として、配当性向30パーセント以上、DOE3パーセント以上の高いほうという方針を継続しながら、企業価値向上に努めていきます。
パンチ工業の説明は以上です。
質疑応答:下期の懸念事項について

塩谷:第1四半期の決算は非常に高い増益率となり、営業利益率の改善も確認できるかと思います。一方で、今回の通期連結業績予想の上方修正では、第1四半期の好調な上振れ分のみを通期に反映している印象を受けました。下期にペースが落ちてしまう可能性や
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