2025年12月期第2四半期決算説明
平良真人氏:代表取締役CEOの平良です。本日はお忙しい中、2025年12月期第2四半期の決算説明会動画配信をご覧いただき、誠にありがとうございます。私より2025年12月期第2四半期決算についてご説明します。それではよろしくお願いします。
2025年12月期 第2四半期業績の総括
2025年12月期第2四半期業績の総括です。第2四半期では、前年同四半期比で増収増益を達成し、営業利益および純利益ともに黒字で推移しました。全社売上高は11億2,300万円で、前年同四半期比11.3パーセントのプラスとなりました。
利益改善の取り組みにより、全社の営業利益は2,100万円となりました。前年度四半期に対して8,500万円のプラスとなり、大幅に業績が改善しました。
ファンビジネスプラットフォーム事業では、「Fanicon」のファン数が対前年同四半期で13.1パーセント増加し、アイコン数も13.3パーセント増加するなど、順調に推移しています。
デジタルマーケティング事業では、前四半期に続き顧客の広告予算削減の影響で売上高は減少しましたが、事業部全体の採算性強化の取り組みが進展し、営業損失は改善しました。
2025年12月期 業績予想について
2025年12月期の業績予想についてご説明します。当社は8月13日に2025年12月期業績予想を修正しました。ファンビジネスプラットフォーム事業においては、サブスク外の売上に対し、付加価値向上によるプライシングの最適化を進めた結果、利益額が2025年2月に発表した業績予想を上回り、営業利益は7,500万円の着地見込みとなります。
2025年12月期 業績予想に対する進捗について
2025年12月期業績予想の進捗状況についてご説明します。当社の今年度売上高の業績予想である47億6,000万円に対し、第2四半期末時点の進捗率は46.2パーセントとなっています。過去の第2四半期実績と比較して、堅調な滑り出しです。
“できっこない”に挑み続ける
当社のビジネス概要についてご説明します。当社は「“できっこない”に挑み続ける」というビジョンを掲げ、社員一丸となり、挑戦を続けることで新しい事業を創出し、社会に価値を提供しています。
会社概要
会社概要について簡単にご説明します。当社は2014年1月に創業し、現在は原宿にオフィスを構えています。役職員数は121名で、2つのメイン事業を展開しています。
2つの主力事業
2つの主力事業について簡単にご説明します。1つはBtoC事業である「ファンビジネスプラットフォーム事業」、もう1つはBtoB事業である「デジタルマーケティング事業」です。
事業内容
それぞれの事業内容とビジネスモデルについて、簡単にご説明します。
ファンビジネスプラットフォーム事業は、「Fanicon」というアプリのプラットフォームです。このアプリでは、インフルエンサー、俳優、アーティスト、スポーツチーム、スポーツ選手など、さまざまな方々が簡単に自分のファンコミュニティ・ファンクラブを開設できます。
ファンの方々は、それぞれのコミュニティに月額課金で加入し、さまざまな機能を楽しみながら、アイコンの方々と熱量の高いコミュニティを運営できます。ファンのみなさまからいただいた売上を、アイコンのみなさまとレベニューシェアするビジネスモデルです。
続いて、デジタルマーケティング事業についてご説明します。デジタルマーケティング事業はオンラインの広告代理店です。インフルエンサーマーケティングとデジタル広告事業の両方において、広告主からフィーもしくはマージンをいただくことにより、広告代理業を行っています。
新時代のファンコミュニティ
「Fanicon」について詳しくご説明します。新時代のファンコミュニティは、双方向のコミュニティというかたちで、大好きな人を持続的に支援します。ファンベースの規模にかかわらず、コアで熱量の高いファン同士をコミュニティを通じてつなぎ、ファンとアイコンが共に楽しむことで、ファンがアイコンを支援する仕組みとなっています。
なぜ完全有料制・完全会員制なのか
なぜ完全有料制、完全会員制なのかについてご説明したいと思います。大きく3つのポイントがあります。先ほども少しご説明しましたが、ファンベースの大小にかかわらず、必ずファンは存在します。そのようなファンの方々の熱量を、クローズドなコミュニティを通じて維持することが可能です。
また、最初からクローズドなSNSを活用して収益を確保することで、ご自身の活動をサポートできるようになります。
そして最後に、最も重要な点として、心理的安全性が確保されることが挙げられます。クローズドな空間では、熱量の高いコアなファンのみが集まる環境で、心理的安全性を高めつつ、アイコンとファンのみなさまがコミュニティを運営することが可能です。
ご利用中のアイコン一例(一部抜粋)
現在、さまざまな方々にご利用いただいています。ここに掲載されているアイコンの方々はごく一部ですが、多岐にわたるみなさまにご活用いただいています。
アイドル、アーティスト、俳優、ミュージシャン、タレント、YouTuber、インフルエンサー、スポーツチーム、スポーツ選手、またK-POPのアイドルなど、幅広いジャンルのみなさまにご利用いただいています。
【デジタルマーケティング事業】インフルエンサーセールス事業・デジタル広告事業
デジタルマーケティング事業についてご説明します。当社のデジタルマーケティング事業は、企業やブランドのマーケティング活動を支援する広告事業で、インフルエンサーセールス事業とデジタル広告事業で構成されています。
インフルエンサーセールス事業では、SNSが全盛の現在、企業のマーケティング活動において必須となったインフルエンサーマーケティングの支援を行っています。
【デジタルマーケティング事業】インフルエンサーセールス事業の特徴
当社のインフルエンサーセールス事業の特徴についてご説明します。当社の特徴は、インフルエンサーマーケティングを一気通貫で提供できる点です。
33万件以上のインフルエンサーデータを収録したデータベースを活用し、広告主や広告代理店の課題を解決するために最適なインフルエンサー企画を提案できることが大きな強みです。
【全社】2025年12月期第2四半期業績PL
2025年12月期第2四半期の業績についてご説明します。全社売上高は前年同四半期比プラス11.3パーセントの11億2,300万円となりました。
売上総利益は対前年同四半期でプラス22パーセントの5億800万円となりました。販売管理費は対前年同四半期で1.4パーセント増の4億8,700万円と適正にコントロールし、その結果、当期純利益は2,100万円の四半期黒字となっています。
【全社】四半期売上高・営業利益推移
四半期ごとの売上高・営業利益の推移です。ファンビジネスプラットフォーム事業が牽引し、全社の売上高は11億2,300万円となりました。営業利益は対前年同四半期比で8,500万円増加し、2,100万円となりました。
【全社】販売管理費・役職員数
販売管理費と役職員数についてご説明します。売上拡大に向けて販売促進費へ投資を行う一方、その他の販管費を抑制し、前年同四半期と同水準を維持しています。組織の効率性向上を目的に、セールス・マーケティング本部を中心とした事業本部の再編も進めました。
【ファンビジネスプラットフォーム事業】四半期売上高・売上総利益率、営業利益
ファンビジネスプラットフォーム事業の業績についてご説明します。同事業では、ファン数が順調に伸びたことにより、売上高が対前年同四半期比で23.3パーセント増の9億800万円となりました。
販売管理費の適切なコントロールにより、事業の営業利益は5,400万円となりました。
【ファンビジネスプラットフォーム事業】KPI:アイコン数、ファン数
ファンビジネスプラットフォーム事業の主要KPIである、アイコン数とファン数についてご説明します。アイコン数、ファン数ともに堅調に伸びています。
アイコン数は約3,400アイコンで、対前年同四半期比13.3パーセント増加しました。ファン数は36万2,000人で、対前年同四半期比13.1パーセント増加しています。
【ファンビジネスプラットフォーム事業】KPI:流通総額、ARPU
ファンビジネスプラットフォーム事業のもう1つの主要KPIである、流通総額とARPUについてご説明します。
流通総額は、左側のグラフに示しています。流通総額とは、ファンビジネスプラットフォーム事業が消費者に提供する商品やサービスの販売総額を指します。対前年同四半期比で26パーセント増加し、順調に拡大していることから、「Fanicon」が市場において着実に浸透していると見ています。
右側のグラフはARPUを表しており、参考として掲載しています。手数料のみを売上計上しているOEM提供による個別アプリのファン数が増加している影響で、もともとARPUは下降傾向にありました。しかし、サブスク以外の売上が伸長した結果、今期のARPUは微増となりました。
今後の「Fanicon」の成長を測る指標としては、引き続き流通総額が重要だと考えています。
TOPICS②第2四半期のFanicon開設事例
2025年第2四半期における「Fanicon」の開設事例です。アイドル、俳優、K-POPなど、幅広いジャンルのみなさまに「Fanicon」の開設が進んでいます。
【デジタルマーケティング事業】四半期売上高・営業利益
デジタルマーケティング事業の第2四半期業績についてです。デジタルマーケティング事業は、前四半期に続き、大口顧客の広告予算削減により売上高が減少しましたが、事業部全体での採算性の改善を目的とした取り組みが奏功し、営業損失は前年同四半期比で改善しました。
第2四半期の売上高は2億1,400万円で、前年同四半期比21.4パーセント減少しました。営業利益はマイナス3,200万円でしたが、前年同四半期比で1,100万円改善しました。
【デジタルマーケティング事業】KPI 取扱件数・案件単価
デジタルマーケティング事業の主要KPIである、取扱件数と案件単価についてご説明します。前年同四半期比では減少しましたが、事業部全体で採算性の改善を行った結果、営業利益は一定水準を維持しました。
本編は以上です。ご視聴いただき、誠にありがとうございました。