2025年4月期第3四半期決算説明
清水高氏:フリービット株式会社取締役副社長CFOの清水でございます。2025年4月期第3四半期の決算説明資料につきまして、私のほうから報告させていただきます。
まず、2025年1月31日に、当社ではソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)との資本業務提携に関するIR、並びに連結子会社であります株式会社ギガプライズ(以下、ギガプライズ)の非公開化に向けたTOBに関するIR、並びに業績予想の修正のIRを出させていただいております。
本日はTOB期間中というところもありますので、そちらの内容につきましては、TOBの完了をもってあらためて場をもちまして、説明させていただくというかたちを考えております。その点、ご了承いただければと思っております。
Agenda
それを踏まえまして、本日のアジェンダにつきましては、スライドに記載の3つとさせていただきたいと思っております。
連結子会社(ギガプライズ社及びその子会社)決算期変更に係る影響
第3四半期の連結業績でございます。繰り返しの部分ではございますが、ギガプライズグループに関しましては、前期に決算期の変更を行いましたので、第1四半期で4ヶ月分計上しておりました。
第3四半期まで合わせると10ヶ月分を計上しておりましたので、今期と比較しづらい状況になっております。会計上の数字としましては、決算期変更の影響を含んだ値となっておりますけれども、決算期変更を除外した値を中心に説明させていただきます。
2025年4月期 第3四半期 連結業績サマリ
連結業績サマリでございます。まず実績でございます。売上高につきましては405億5,000万円、営業利益につきましては46億9,000万円となっております。経常利益につきましては46億3,900万円、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては25億2,700万円、1株当たり四半期純利益につきましては125円78銭となっております。
前年同期と比較しますと、スライドに記載のとおり、増減額並びに増減率ともに好調な数字となっております。ただ、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前期に特別利益の2億5,900万円を計上しておりますので、その点を加味しまして前年同期比では減少しております。
2025年4月期 第3四半期 トピックス
第3四半期のトピックスでございます。売上高につきましては、すべてのセグメントで前年同期を上回っている数字で着地しております。
5Gインフラ支援事業につきましては、モバイルサービスの提供数が拡大しております。5G生活様式支援事業につきましては、ギガプライズの主要事業であります「5G Homestyle」の集合住宅向けISPサービスが順調に推移しておりますので、こちらの提供戸数の増加に応じて売上が増加しております。
また、企業・クリエイター5G DX支援事業につきましても、フルスピードグループのアフィリエイトサービスにおける国内及びグローバルでの進展を含めまして、売上高が伸長しております。
これらの売上高の増加というところに加えまして、5G生活様式支援事業、並びに企業・クリエイター5G DX支援事業の利益増の結果、営業利益並びに経常利益につきましても伸長しております。
それを踏まえまして前年同期比では、売上高につきましてはプラス6.0パーセント、営業利益につきましてはプラス9.8パーセント、経常利益につきましてはプラス10.5パーセントという数字で着地しております。
繰り返しの部分になりますけれども、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、8,700万円の営業外費用の発生に加えまして、前期2億5,900万円の特別利益が発生しているというところもございます。このため、数字としましては減少しているというかたちになっておりますが、業績進捗としましては堅調に推移しているという結果となっております。
前年同期比差異分析 売上高
前年同期比の差異分析でございます。まず売上高ですが、5G生活様式支援事業を中心に、すべてのセグメントが堅調に推移しております。決算期変更影響を除外した値で前年同期比6.0パーセント増の405億5,000万円で着地しております。
前年同期比差異分析 営業利益
営業利益でございます。5Gインフラ支援事業につきましては減少している一方で、5G生活様式支援事業、企業・クリエイター5G DX支援事業につきましては堅調に推移しております。その結果として、前年同期比9.8パーセント増の46億9,000万円で着地しております。
「新たな成長ドライバー」への投資
我々の『SiLK VISION 2027』では、「新たな成長ドライバー」を設定して、積極的な投資を行っていく方針を固めております。その結果、データセンター移設や「StandAlone」プラットフォームの多面展開、web3関連プロジェクトをはじめとした投資を実施しております。
特に第3四半期につきましては、総額で1億6,800万円の「新たな成長ドライバー」への投資を行っております。特に企業・クリエイター5G DX支援事業につきましては、クリエイターDX事業の拡大に加え、アジアを中心とする海外展開という部分にアクセルを踏んでいるというところがあります。その結果、企業・クリエイター5G DX支援事業での投資額が大きくなっております。
前年同期比差異分析 経常利益
経常利益でございます。こちらにつきましては、営業利益までの堅調な推移の結果、経常利益も着実に進捗しており、前年同期比10.5パーセント増の46億3,900万円となっております。
我々は1月31日に、業績予想の特に経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益について、下方修正の発表をさせていただいております。こちらにつきましては、1月31日のTOBを中心とした関連費用の計上を見込んで発表させていただいております。
第3四半期は期間帰属する部分に限り、資本業務提携、TOB関連費用の8,700万円を計上しているところとなっております。
前年同期比差異分析 親会社株主に帰属する四半期純利益
それを踏まえ、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前期特別利益の発生と、先ほどのTOB関連費用といった部分の発生というところがございます。それを加味して、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比6.8パーセント減の25億2,700万円で着地しております。
セグメント別構成
セグメント別業績でございます。すべてのセグメントで売上高は堅調に推移しております。それを踏まえ、セグメントごとの売上構成は、スライド左側の円グラフのとおりとなっております。
【業績進捗】5Gインフラ支援事業
5Gインフラ支援事業の業績進捗でございます。
5Gインフラ支援事業 業績進捗
B2B2B並びにB2B2Cのモバイルのサービスにつきましては、引き続き利用増に伴い、提供社数の増加というところも含め、堅調に推移しております。一方、通信品質の向上に関する費用に加えまして、今期につきましては特にデータセンターの移設費用やモバイルインフラの更改に伴う費用が発生しております。
また、『SiLK VISION 2027』の初年度でもありますので、そちらの達成に向けた、人材強化に関する費用を増強しているというところもございます。
そのような点を含めまして、前年同期比25.7パーセント利益減の10億5,600万円で着地しております。
5Gインフラ支援事業 業績進捗
続きまして、トピックスです。「freebit MVNO Pack」につきましては、付加価値の高い「データ+SMS+音声」というパッケージでの販売数が引き続き堅調に推移しております。その結果として、売上高に大きく貢献している状況です。
それに加えまして、法人向けの直販をスタートしております。まず、2023年9月から「どこでもIP」というサービスを提供開始しております。こちらにつきましては、非常に堅調にユーザー数が伸びておりまして、2025年4月期の第2四半期から第3四半期までの四半期期間でも24.8パーセント増となっております。
また、通信サービスにつきましても、直販のスタートを開始しております。「freebit mobile Biz」、通称「フリーモ」という名称で提供を開始しておりまして、現在キャンペーンのほうも積極的に実施している状況となっております。
【業績進捗】5G生活様式支援事業
続きまして、5G生活様式支援事業です。
5G生活様式支援事業 業績進捗
こちらにつきましては、「5G Homestyle」の順調な推移、並びに「TONEモバイル」の販売促進費のコントロール等々を行っております。その結果として、前年同期比27.3パーセント利益増の26億7,000万円で着地しております。
5G生活様式支援事業 業績進捗
こちらのスライドは、ギガプライズの「5G Homestyle」の重要指標である提供戸数についての資料となっております。2025年4月期第3四半期末時点の提供戸数は129万9,000戸と、非常に順調な推移となっているというところを示しております。
【業績進捗】企業・クリエイター5G DX支援事業
最後に、企業・クリエイター5G DX支援事業です。
企業・クリエイター5G DX支援事業 業績進捗
こちらにつきましては、アフィリエイト事業を中心としまして、売上高を第1目標として伸ばしていっている状況となっております。また、一部のサービスにつきましては、提供の見直しも行っておりますので、そのようなコスト削減効果も奏功し、前年同期比26.6パーセント利益増の9億7,600万円で着地しております。
こちらのセグメントにつきましては、業績目標に対しての堅調な推移と、『SiLK VISION 2027』のトータルの数値目標の達成を加味しまして、現状、海外展開並びに「StandAlone」の多面展開について、コストのほうを大きく支出し、積極的な投資を行っている状況でございます。
四半期単位では一部落ち込んでいる部分はありますけれども、こちらも将来を見据えた数字の展開というかたちとなっております。
企業・クリエイター5G DX支援事業 トピックス
その一環として、こちらのスライドはトピックスで、11月6日に発表させていただいておりますが、フルスピードがグループ会社の株式会社フォーイットと連携して、海外アフィリエイト運用コンサルティングサービスの提供を開始しております。
企業・クリエイター5G DX支援事業 トピックス
また、「StandAlone」では新規アーティストのサービス展開が進捗しております。5G/web3時代におけるファンコミュニティ形成の拡大を目指していきたいと考えております。
『SiLK VISION 2027』売上高/営業利益目標
続きまして、連結業績進捗です。我々の中期経営計画『SiLK VISION 2027』では、最終年度で売上高630億円から700億円、営業利益80億円という数値目標を掲げております。
2025年4月期につきましては、売上高は540億円、営業利益は57億円という数値目標で進めております。
四半期業績累計推移
前年同期と比較しましても、売上高・営業利益は堅調に推移しております。
2025年4月期 連結業績進捗
また、業績進捗につきましても、スライドのとおり堅調に推移しております。
繰り返しの部分になりますけれども、1月31日に業績予想の修正を出させていただいております。経常利益並びに親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、それぞれ50億円、25億円という目標に修正させていただいております。
その結果、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては100パーセントを超える水準となっておりますが、一部第3四半期で計上していたものと同様に、主に第4四半期に資本業務提携及びギガプライズのTOB関連費用が営業外費用を中心に発生する見込みですので、業績予想の発表どおりに着地する見通しで考えております。
重要なプレスリリースを発表(2025年1月31日)
先ほど冒頭に申し上げたとおり、1月31日に重要なプレスリリースというかたちでIRの発表をしておりますので、こちらのフォローアップをさせていただきたいと思います。
1つが「ソフトバンクとの資本業務提携及び第三者割当による自己株式の処分に関するお知らせ」、もう1つが「ギガプライズの株式に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」となっております。
重要なプレスリリースを発表(2025年1月31日)
ソフトバンクとの提携及びギガプライズの非公開化によって、「通信生まれのweb3社会実装企業」への転換を力強く推進する4事業戦略を今後展開していきたいと考えております。
重要なプレスリリースを発表(2025年1月31日)
キャピタルアロケーションにつきましても、今期の期初に発表させていただきました内容からアップデートしていきたいと考えております。
重要なプレスリリースを発表(2025年1月31日)
もともと期初の時点では、成長投資を75億円程度と見込んでおりましたが、今回ギガプライズ株式の取得を行うというところにつきまして、75億円を上回る水準での投資というかたちになります。
その一部につきましては、ソフトバンクとの資本業務提携で調達するところもありますけれども、主に金融機関からの借入等々の調達も併せて実行していくかたちになります。
一方で、今回のスキームによって、事業活動による資金の創出につきましても大きく行っていきたいと考えております。
その結果として、さらなる継続的な成長と企業価値の向上を目指していきたいと考えております。
SiLK VISION 2027 信用の所在地
以上をもちまして、第3四半期の決算説明を終了させていただきたいと思います。最後までご視聴いただきまして、ありがとうございました。