森口亮氏が語る「個人投資家が有利な投資戦略とは?」

森口亮氏:よろしくお願いします。今日は「個人投資家が有利な投資戦略」についてお話しさせていただきたいと思っています。

内容としては(スライドを指して)こんな感じになっていて、まず1つ目が「個人投資家にとって有利な投資戦略とは?」ということと、その具体的な投資戦略。そして過去の具体例に基づいてお話ししたいと思っています。

今日は具体的な個別銘柄の話が出てくるのですが、決して「今日買って、明日儲かる」とか「今月買って、来月儲かる」とか、そういった利益を保証するものでは一切ありません。みなさんご存じかと思いますが、投資は自己責任になっていて。売買前には必ずもう1回、自分でもちゃんと分析をして、自分の判断でお願いできればと思っております。よろしくお願いします。

では内容に入る前に、簡単に自己紹介させてください。改めて森口亮(まこと)といいます。2020年からサラリーマンを卒業して専業投資家になって、2年間専業としてがんばっております。

現在、チャンネル登録者数5.5万人のYouTube「毎日チャート分析ちゃんねる」を毎朝7時に配信しております。そのつながりで……というのもあるのですが、4月末に本を出しました。

『1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資』というタイトルの本がKADOKAWAから出ています。先日、増刷もかかりまして。買っていただいた方、本当にありがとうございます。まだお手に取っていない方はぜひ一度、本屋さんやAmazonで検索してみていただければと思います。よろしくお願いします。

プロや周りの投資家とは違う手法に優位性を見出す「逆張り」

では内容に入っていきたいと思います。まず「個人投資家に有利な投資戦略とは?」ということで。「『逆張り』or『順張り』のどっちがいいんだろう?」みたいな話をよく聞くことがあるんじゃないかなと思います。今日は「逆張り」の話をしたいと思います。

シンプルに「逆張り」と「順張り」の違いは、テクニカル的にいうとトレンドをちゃんとフォローして「『トレンドが上がっている時に買おう』が順張りで、『トレンドが上がっているけども下がった時に買おう』が逆張りだよね」と認識している方が多いのかなと思うのですが、今日お話しするのはシンプルに「下がったら買おう」とか、そういった話ではありません。

本日は「個人投資家が有利なのは?」というテーマです。どういうことかというと、そもそも「株式市場のルール」は特にないですね。僕はだいたい11年くらい株式投資の経験があります。今このセミナーを受けていただいている方には、経験豊富な方もいらっしゃると思いますし、まだ始めて間もない方もいらっしゃると思います。

中にはプロの方もいるのかもしれませんが、株式市場にはプロも多くいます。投資経験が豊富な方も多くいますし、最近始めた方も多くいらっしゃいます。ただ、誰もが同じ市場で売買しているわけですね。言い方が合っているかわからないですけど「全員参加+無差別級の売買のゲーム」みたいなものになっている。そういう市場だと思っていただくといいんじゃないかなと思います。

そういう中では、プロや他の多くの参加者と同じことをやっているとなかなか厳しいという話があります。なので、ここでいう「逆張り」というのはプロや他の多くの参加者とはちょっと違う分野で優位性を出せる。それが個人投資家にとって有利なんじゃないか? 「(周りと)逆に行こうよ」という意味での「逆張り」だと思ってみてください。

イメージでいうと、プロサッカー選手にサッカーで勝とうと思うと、なかなか勝てないじゃないですか。相手はサッカーに人生を賭けているわけですから。つまり、プロや専業投資家は株に人生を賭けているわけですよね。

そういう人と、同じやり方でまともにやり合うのはなかなか厳しい。だから個人投資家にとって有利なやり方・競技を探そうということを、いわゆる「逆張り」という言葉で表現をさせていただきました。

プロとアマとの3つの違い

そこで「プロや他の参加者との違いを出していこう」ということになるわけですが、まず、そもそもプロとの違いはなにか? ということですね。ここでは3つの例を挙げていますが、例えばプロにはノルマがあります。

「いくらくらい儲けなければいけない」というノルマや「いつまでに結果を出さなければいけない」といった期限もあります。そうしないとお客さんに解約されちゃいますからね。ノルマや期限があるので、当然、そこに対してやらなきゃいけないことがたくさんあるということになります。

そしてプロは(扱う)金額がとても大きいんですよね。なので、売買できる株も限られていきます。そういった中でのプロとの違いで言えば、僕ら(個人投資家)にはノルマがないし、当然、いつまでに儲けなければいけないという期限もないし、少額でもぜんぜんオッケーなんですよね。

なのでプロが手を出さないような株を対象にする(投資手法)というのはすごく有効なんじゃないかなと思いますし、期限がないので有利な時だけやるというのもすごくいいんじゃないかなと思ったりしています。

加えて「多くの個人投資家がやりがち」。これは決して「間違い」とかそういう話ではないんですけども、やりがちなのはシンプルに「人気の株を買おうね」「売買代金ランキングのトップから探そうね」みたいな感じとか。スクリーニングという機能がありますけども、誰もがわかりやすいような「利益が増えている企業」とかのスクリーニングで株を探して上から順番に買っていこうとか。

後は人気のテーマですね。今だったらメタバースとかいろいろあると思うんですけども、そういったテーマの株を買うというのは、すでに多くの方がやっていると思うんです。決して悪くはないと思うんです。上がっている株もたくさんあると思うんですけども、やはり「その中での競争は厳しい」ということになります。

あくまでも株は「安く買って、買った価格よりも株価が上がってそこで売ることができれば、その価格差だけが利益になる」というのがルールですから、あえてこういう株(人気の株)にこだわる必要はない。悪くはないけども競争は厳しそう、というところをぜひ感じていただきたいなと思います。

なのでひとまず前提に置きたいのは「『個人投資家にとって有利なのは、多くの参加者とは違う方法で、ちょっと手間はかかるかもしれないし、ちょっと違う視点かもしれないけども、そういう方法で投資をする』というのが有利になるかもしれない」。そんなふうに今日は考えていただければと思っております。

「あえてニッチな分野の株を狙う」ことのメリット

これを前提に置いた上で2番にいきましょう。個人投資家の具体的な投資戦略のお話しをしていきたいと思います。このへんからは、僕が書いた本にも近い内容になってくるかなと思います。

その前に1個、先ほどの復習も兼ねて「プロとの違いは?」ということで。プロはノルマがあって、期限があって、金額が大きいという話をしました。一方で、僕らは「特にノルマを作る必要もないし、有利な時だけに限定して少額からでもいいし、分散してもいい」ということを頭の中に置いておいてくださいね。

加えて、多くの個人投資家がやりがちなのが「人気の株を売買する」ということですから、あえて地味な中小型株を探すとか。スクリーニングも悪くはないんだけども、あえて『会社四季報』の(ネットではなく)紙面のほうでコツコツと株を探すとか。後は人気テーマの株も決して悪くはないんだけども、あえてニッチな分野の株を狙うとか。こういったところで、個人投資家としてのメリットを最大限に出せるんじゃないかなと思います。

加えて、よく「テンバガー」とか言いますけども。2倍、3倍、5倍、10倍……とか、本当に大きく上がる株を探そうと思った時には、この中小型株がけっこうキーワードになると思うんですよね。

時価総額が小さい株、具体的な数字の時価総額でいくと500億円以下。100億円とか50億円とか。売買(額)としては今はまだぜんぜん少なくて、特にあまり知られていないんだけども、地味に成長を続けていって新しい会社を買収したり新しい事業を始めたりして、それが軌道に乗ってきた・時代が追いついてきた。みたいなことになってきた時に、元が小さいので3倍、5倍、10倍と上がる可能性が出てきます。

今の人気株で半導体企業のレーザーテックとかはまだまだ上がる可能性はあると思いますし、トヨタ自動車とかもまだまだ未来性を感じますけども「今からこの株が10倍になるか?」といったら、なかなか難しいと思うんですよね。

でも、今小さい株で将来5倍、10倍に上がる株はまだまだたくさんあると思います。こういった株を、スクリーニングとかで簡単に探せる株ではないと思うんですけども、地道に探していく方法をぜひ取り入れていただきたいなと感じています。

森口氏が「大好き」と語る、2冊の名著

ここでちょっと方向性を変えまして、僕の大好きな本を2冊紹介したいと思います。1冊は『ピーター・リンチの株で勝つ』という本です。本当に名著といわれていますから、好きな方も多いんじゃないかなと思います。ピーター・リンチは伝説のファンドマネージャーと呼ばれていますし、この本がすごくおもしろいのは「アマの知恵でプロを出し抜け」と書いてあるんですね。

この本は僕にとってけっこう難しい本だったのですが、エッセンスを抜き出すとすると(スライドを指して)こんな感じかなと思って、6つのポイントを抜き出してみました。どんな株を選べばよいか? ということなんですけども、例えば「アマでプロを出し抜くためには、プロがカバーしていない株を探そうね」と伝説のファンドマネージャーは言っています。

そして「最低限、自分が理解できる株を選ぼう」と。逆に「こういう株は選んじゃだめだよ」というのが「名前がやたら格好よい株は買わないんだ」と。そして「人から薦められたら買わないんだ」と。今日、僕は個別銘柄を出しますけども、薦めているわけではなくて。「『この人が言ったからいいな』と思って買うのはよくない」ということですね。

後は「人気業界の人気企業は買わない」とか。「次の〇〇」とかってよく言われますよね。こういうのは買わないということですね。「自分がちゃんと理解できる株を選択して、プロがぜんぜんカバーしていない株がチャンスなんだ」と、伝説のファンドマネージャーが言ってます。

もう1つ好きな書籍があるのですが、(ウォーレン・)バフェットの本ですね。バフェットの本にもいろいろありますけども、僕が好きなのはこの『バフェットの財務諸表を読む力』という本です。

これは主には会計の話が書いてあるんですけども「財務諸表を読む力こそ、超リッチへの鍵である」とか。後はこのへんからキーワードが続々と出てくるのですが「永続的優位性は金持ちのチケットである」とか「財務諸表には宝の隠し場所が書かれている」「優位性は一貫性を探すゲーム」「バフェット流は不況こそ絶好のチャンス」ということですね。

決算短信を読み込む個人投資家は、全体のたった2%ほど

今、幸いなことにというか、不幸なことにというか、あまり株式市場は調子がよくないですよね。先日、アメリカのFOMCがあって金利を上げるか上げないか、何パーセント上げるのかとか、スイスが利上げを行ったとかいろいろありまして。アメリカ株は年初来安値圏にいますし、実際に景気後退に入るかもしれないとも言われていますが。「そういう時にも財務諸表をしっかりと読んで、永続的優位性を探そう」と(バフェット氏は)言っているんですね。

その不況な時には、優位性を持っていて成長し続ける企業ですら(株価・時価総額が)下がるからこそ、絶好のチャンスになるんですね。なので「今は株(値)が下がっているし、この状態は厳しいな」と思っている方がいらっしゃると思うんですけど、そういう時こそ財務諸表をしっかりと読んで、こういう本をヒントにすれば“宝の隠し場所”が書かれているわけですから。(そういったものを)探していこうとするためにも、(本を読むことで)すごく優位性を活かせるんじゃないかなと感じています。

ちなみに個人投資家の中で「決算短信」と呼ばれる財務諸表の一部について。「これをしっかりと読み込む投資家は全体の何パーセントくらいいるか?」というのを、僕の知り合いの会計士に聞いたんですけど「全体の個人投資家の2パーセントくらいしかいない」らしいので、この財務諸表を読むだけでも、すごく優位性を活かせるんじゃないかなと思います。こういった本にも「あえて逆張りでいこうぜ」みたいなことが書いてあるので、(森口氏の)具体的な投資戦略はこんな感じで考えてきたと思ってください。

具体的な投資戦略・4ステップ

そこで今日の流れについては、(スライドを指して)こんな感じで考えています。これはあくまでも僕の例ですが、4ステップあります。1つ目、銘柄探しは『会社四季報』を使います。その時は「あえて時価総額が小さい、成長性が高そうな銘柄を選ぼうね」ということになっていきます。

僕の本にも書いてあるとおりなのですが「Excel株投資」を実践していますので、2つ目は注目銘柄をあえてExcelを使って分析をしています。この辺り、説明では具体例も入れていきたいと思います。「時間がある時にはもうちょっと深く分析していこうね」ということで、財務諸表とか決算資料とかアナリストレポートとかを読むのもよいと思います。

そして、いろいろと「自分の注目銘柄」を作りすぎると毎日のチェックがなかなかできないと思うので、本命銘柄をしっかりと絞り込んで毎日見る。毎日見れない方は定期的に見ることによって、他の投資家に対する優位性を持って投資を進めることができるんじゃないかなと思います。

このへんも踏まえて、あえて他の投資家ができないような・やらないようなことを選択するイメージをしながら聞いてみてください。ここからけっこう具体的な話になっていきます。1回ではなかなか理解できない方もいらっしゃるかもしれませんが、スライド資料のPDFが配布されますし、YouTubeのアーカイブも残りますから。1回聞いて分からなかった方はぜひYouTubeのアーカイブを見ていただきたいですし、本の内容に基づいている部分もありますから、ぜひ本もお手に取って見ていただきたいと思っています。

『会社四季報』からウォッチ銘柄を選ぶ、3つの基準

では順番にいきましょう。まず1番目「銘柄探しはあえて『会社四季報』でやる」ということですけども。(四季報の)直近の発売日が、なんと昨日(セミナー開催当時)だったんですね。今日は6月18日の土曜日じゃないですか。『会社四季報』は3月、6月、9月、12月に出ますので、絶好のタイミングで今日のセミナーに呼んでいただきました。

6月17日の金曜日に出たばかりなので、本屋さんに行って青色の『会社四季報』を見つけていただいて。直近の財務データや業績データの全銘柄分が載っていますから、それを地道に1個ずつ探していくというのも、時間がある方には悪くないのかなと思います。

いろんな見方があるかなと思うのですが、僕の好みのやり方は(スライドを指して)こんな感じです。これは本の中から引用しています。例えば「売上、利益が10パーセント以上成長している」とか、後は営業利益率。「売上から何パーセントの営業利益が残るか」というところで「10パーセント以上」だと。これは日本企業だと3パーセントから5パーセントくらいが平均といわれていますから、それよりも高くちゃんと利益が残せる企業を選ぼう・強みを持っている企業を選ぼうということですね。

成長していて強みもある、だから持続性が持てるみたいな感じです。それでいて「PER」が、よく株式の評価・割安性を図る指標といわれますけども。PERは本当に難しい話になっちゃうので今日は簡単にいきますけども、基準としてはだいたい「15倍」といわれますが、ひとまず「自分の許容範囲よりも低いもの」を選んでみてください。ここはどちらかというと、業績の成長を意識してやる感じになっていきます。

Excelを使うのは「目標株価」計算のため

これらを踏まえて注目銘柄を選び出して、それを(スライドを指して)こんな感じのExcelに入れます。そうすると全体像なのでかなり細かいですよね。これを見た瞬間に「こんなに入力するのは大変だな」と思うかもしれないのですが、まず安心していただきたいのは、(森口氏の)本の巻末からExcelのフォーマットがダウンロードできるようになっていますので。ぜひこのフォーマットをダウンロードする目的で、本の購入を検討していただければと思います。

そして「フォーマットをダウンロードするとなにがよいのか?」というと。たくさん項目がありますけども、冷静に見ると上に赤くなっているところがあるんですね。この赤くなっているところはなにか? というと「自動計算」と書いてあります。

「自動計算」とはなにか? というと、これがない数字・項目は自分で打ち込まなければいけないんですけど、この赤いところには計算式が入っていますから、勝手に計算されるようになっているんです。

じゃあこのExcelはなんのために作ったのか? というと「目標株価」計算のためです。目標株価というのは、あくまでも曖昧な定義なんですけど「数字上はだいたいこのくらいまで(株価が)上がる可能性があるよね」という数字です。

どうやって出しているか? というと、割安性を図る指標であるPERの計算式は「株価÷1株益」とよく紹介されています。インターネットでも検索してみてもらえればと思いますが、必ずこの式は紹介されていると思うんです。ということは、株価を左側に持ってきてイコールにして直してあげると「PER×1株益」で今の株価が計算できます。

これは計算式の入れ替えですから、誰でもできるんじゃないかなと思います。知りたいのは「未来でどれくらい上がるか」といった「目標の株価」ですが、予想1株益は『会社四季報』に載っています。『会社四季報』には今期予想とともに、東洋経済新報社さんが「1期分未来の予想」まで載せてくれているので、そこがすごく便利な点なんですね。

「プロの未来予想が載っている」という点が便利なんですけど、未来の予想1株益を使い、かつ「どれくらいまで上がりそうかな?」「何倍くらいまで評価されそうかな?」というPER……PERというのは単なる「割安性の指標」だけではなくて「期待値」という側面もあるんですね。

なので「今が15倍だとしても成長を加味すれば、PERが30倍くらいまで上がってもおかしくはない」と考えることができれば、予想1株益と目標PER30倍と計算をして「いくらくらいまで上がりそうかな」と考えるということになっています。

そのために僕はExcelを使っていて。実際にExcelでは「目標のPERの部分と1株益で計算して目標株価を出しますよ」みたいな感じになっていますから、ここは本を読みながらやってみていただきたいかなと思っています。

何時間もかかる作業が、たったの10数秒で完了

「実績PER」を使ったりとか、後は営業利益の成長率を計算しながら入れていったりして2つの目標株価を出すのですが、それによって有望な株をいろいろ抽出していっていただきたいんですね。

その際になにをするか? というと、いろんなサービスがあります。僕が使っているのは「四季報オンライン」というサービスですが、この中でウォッチ銘柄を登録することができるんですね。

これは有料のサービスだと思うのですが、月額1,100円になっています。「お金は払いたくないよ」という方は、各証券会社のサービスでもお気に入り銘柄は登録できると思いますから、こういったものをうまく活用していただければと思っています。

なぜ四季報オンラインを使っているか?というと、四季報オンライン上では(スライドを指して)こんな感じでウォッチリストに名前をつけて保存したりとかもできます。登録した銘柄の一覧がすぐ見られるようになっていて、これをExcelに入力したいわけですね。

入力する時に最初に入れなきゃいけないのは「銘柄コード」「銘柄名」「現株価」。この3つを入れるだけでも、けっこう面倒くさいと思うんですよ。というのは、ウォッチ銘柄は人によって違うと思うんですけど、僕の場合だと30〜40銘柄くらいに絞れるんですね。

でも30〜40銘柄分のコードを1個1個打って、会社の名前を打って、今の株価を打っていたら、それだけでも下手したら何十分・何時間と時間が経ってしまうかもしれないのですが、四季報オンライン上だとウォッチ銘柄にCSVダウンロードがついてくるんですね。

このウォッチ銘柄を一覧化して入力して登録しておけば、(スライドを指して)こんな感じでExcelのようなファイルがダウンロードできるわけです。

そうしたらここをドラッグしてコピーしてペーストしてあげれば、この作業は10秒程度で終わります。10秒とかで終わって今の株価まで入力して、後は『会社四季報』を見ながらこういう数字を入れていくだけになっているので、そんなに難しくないかなといった感じです。

「目標株価=目標PER×予想1株益」

ちなみに目標株価を2つ出すと言っていますが、1つは「実績PER」を使います。これは『会社四季報』の記事を見ていただきたいと思うのですが、右上にPERの欄があるんですけども、そこをよく見てみると「予想PER」と「実績PER」が載っているんですね。

『会社四季報』側の説明を聞いてみると、実績PERとは過去3期でつけたPERの高値(株価の最高値割る実績1株益)を平均したもの。簡単にいってしまえば「過去3年間を振り返って、高いところでつけたPERを3期分で平均している」。要は「付けたことのあるPERの高値平均」になっていますから、ここを1つの目標にしてもいいんじゃない? ということで。目標PERは自分のサジ加減で決めていくわけですが、と言っても自分で適当に決めちゃったらよくないですよね。

自分で考えるわけですから、適当に決めてめちゃくちゃ高く考えれば「めっちゃ上がるかもしれない」という楽観的な目標株価が計算できてしまうわけですが、適当に決めるわけにいかないので『会社四季報』に載っている「過去3期分で出した実績PER」を元に出していこうということになっています。

ただし、これは異常値になる場合もありますから、もう1つ「業績」も使ってやっていこうねということになっています。業績の「前期」「今期」「来期」の営業利益から、自動計算で「どれくらい成長しそうか?」を出して、その成長率に基づいて目標PER、期待値の部分を出すということです。

このへんはすごく難しい話をしています。経験者の方は「あ、そうか」という感じだと思うんですけど、経験が浅い方は「いったいなんの話をしているんだ?」ということになっていると思います。すべては先ほど見ていただいた、(スライドを指して)この式「目標株価=目標PER×予想1株益」ですね。

ここをどうするか? という話をしているんですが、標準PERが15倍ですから。15倍というのはあくまでも「今の利益が維持できるという前提」で考えられるんですけど、ここから成長していくのであれば、そのPERは期待値としては15倍よりも高くなっていくという考え方なんですね。今の話もすごく難しいと思うのですが、ここは(株式投資を)やっていく上では避けて通れない場所ですから、ぜひ本を読んで勉強していただきたいところかなと思っています。

ひとまず僕の本を読んでみなさんがやることは、前期、今期、来期の営業利益の3つの数字を打ち込めば3期平均の成長率と、後は最近だとコロナの影響で「ここからここが跳ねちゃっている」とかがよくあるので、今期、来期だけの増益率・成長率を計算できますから、そこから自己判断でやっていくかたちになっています。

一応、この(森口氏の書籍の)特典の中にPER対応表が入っています。目標PERは自分で決めなきゃいけないんですけども、こればっかりは早見表もありますから。ここもなかなか難しい話なのですが、ぜひ調べてみていただきたいかなと思います。

例えばですけども、成長率が15パーセントくらいということになれば「30倍くらいまで許容してもいいよね」ということになるので、30倍という数字を入れれば目標株価が自動で計算できるようになっていますので、ぜひここは本を読んでみていただきたいかなと思います。

毎日のチェックが苦にならないための工夫

そんな感じで、(スライドを指して)こういった表を作りますよね。たくさんの銘柄があると思うのですが、そこから本命銘柄を絞っていくということになるんです。その時にはこういうExcelシートみたいに数字で成長率以外にも、他にもいろいろ出すんですね。

PERもそうだし時価総額とか、他の数字もいっぱい出すんですけども、そういったものを比較して、最終的に本命銘柄だけを絞り込んでチェックしていこうということになっています。

実際に(スライドを指して)下のほうを見ていただきたいんですけども。もともとは四季報用というかたちで、自分の「いいな」と思っている銘柄をたくさんこのExcelに投げていて。このExcelでいっぱい分析して、右側にまた新しいシートを作って本命銘柄だけを絞り込んで、あえてまた比較しているという感じになっています。このようにやるとすごく便利だなと思って、Excelを使っています。

後はExcelはすごく便利で、(スライドを指して)ここは非表示にしている部分が何個かあるんですね。1株利益を打ち込んだりとか、成長率を打ち込むために『会社四季報』に書いてある業績をそのまま打ち込んだりしているんですけども、そうするとどうしても「毎日このExcelシートを見よう」と思っても、見た目がこんなだと「どの数字を見ていいかわからない」ということになっちゃうと思うので。

でもExcelだったら並び替えをしたりとか、後は非表示にしたりすることで見た目もコンパクトになって、毎日見ても苦じゃないように自分で調整ができるんじゃないかなと思っています。

ウォッチ銘柄から実際に本命銘柄を選ぶためには?

そして「ウォッチ銘柄から実際に本命銘柄を選ぶためには」ということで、これもExcelだったら並び替えができますから。例えば、先ほど説明した目標株価が高い順番に並び替えて、その上で目標株価を2つ出していますから、もう1つも高いものがよいとか。40パーセントルールは今日説明していないですけど、そういったものが高い。

後はチャートを見て売買がイメージできるか。こういったところも踏まえて「今、いいな」「ここから3ヶ月いいな」「ここから数ヶ月売買してもいいかもな」ということを手間暇かけて選んでいくということですね。なかなかここまでやれる人がいないので、(他の投資家に)優位性を出していきたい部分なのかなと思って、今日は紹介をさせていただいています。

「これがいい」という話ではないんですけども、(スライドを指して)こういうチャートに僕はけっこう魅力を感じるなというものです。左側は週足チャート、右側が日足チャートになっているんですけども、どういう感じかというと、見ていただいてわかるとおり、ずっと下がってきているんですよね。左側の週足の13週、26週はまだ下向きなので株価トレンド的には下向きなんですけど、右側の日足チャートを見ていただくと、この赤い線が25日線なんですね。

これはもう超えてきて、75日線はまだ下向きでここは超えていない。でも今まで25日線をちゃんと超えて推移していることがあまりなかったので、「徐々に5月くらいから、この流れが変わってきたんじゃないかな」みたいなことを感じながら「業績の成長が続きそうか」みたいなものを考えていくということだと思ってみてください。

5つのステップで、時間があるときは“とことん”分析

ちゃんと絞り込んでこういった本命銘柄が見つかってきたら、時間がある時に自分なりでいいんですけども、とことん分析をしてあげることもすごく重要なんじゃないかなと思います。

「『会社四季報』で数字を見ました」「チャートをパッと見ました」だけでその銘柄のことを理解できるか? といったらなかなかできないと思いますし、先ほどお伝えしたとおり「財務諸表を読み込みます」「決算資料を読み込みます」「アナリストレポートを読み込みます」という個人投資家はほとんどいないといわれています。

だからこれを読み込むだけでもすごく差がつけられるんので、ぜひこれもやってみていただきたいなと思っています。あくまで僕の場合には(スライドを指して)こんな感じで本の中でもステップを紹介していまして「分析する銘柄を決める」。分析する銘柄は先ほど紹介した本命銘柄ですね。

自分の中で「いいな」と思った銘柄に対して、このアクションを行うということです。そして「定量分析を素早く行う」。定量分析は「量」ですから、数字でできる分析ですね。僕は「株探」とかマネックス証券の「銘柄スカウター」とかをよく使うのですが、こういうツールを決めてパッとやるということがすごく重要かなと思っています。

そして『会社四季報』以外の情報収集もここで行っていきます。それが財務諸表であるとか決算資料であるとか、アナリストレポートになってきますね。そして「各銘柄のよい点・悪い点をまとめて記録する」。そして「チャートを使って売買判断をする」ということになっています。

今日はこれを説明する時間はないんですけども、(スライドを指して)これはnoteの記事になっています。有料の記事なんですけども、僕はとことん分析をしたものをブログ形式で発信をしています。別に発信をしなきゃいけないというわけじゃないんですけども、しっかりと記録に残すということもすごく重要かなと思っています。

記録に残して発信しておく、そして発信しておけば売買の前に毎回これを振り返って「そうそう、目標株価はこういうふうに計算していたんだな」「目標株価はこういうふうに成長していて、こういう根拠があって『買ってもいいかな』と思ったんだった」みたいなことを振り返って売買判断につなげられる、ということだと思って見ていただきたいかなと思っています。

自分なりの分析と比較

その中では定量的な部分として、こんなふうに「成長性」「収益性」「割安性」「安全性」「大化け性」。これは僕が作ったものですけども、こんな感じで評価を出していくんですね。

最近では四季報オンラインさんがアップデートされまして、同じようなものを出していたんですよ。「成長性」「収益性」「安全性」「規模」「割安度」「値上がり」みたいな感じで出しているんですけど、僕は規模を出していないので、ほぼ同じものが出ているのかなと思います。ただ、形がぜんぜん違いますよね。こういったものも鵜呑みにするんじゃなくて「どういうふうな基準でこれが決められているのかな?」ということまで図ってあげるのが、すごく重要なのかなと思っています。

ちなみに僕自信は(スライドを指して)こんな感じで採点基準を決めています。これも自分で決めたフォーマット、本の特典としてフォーマットにこの採点基準があるし、ここも点数を入れると勝手に平均点が出たりするので。これも活かしてみていただきたいんですけども「そういうのでやるとこんな感じに出てくるよ」という感じになっています。

とことん分析をすることによって「そうだ、この銘柄はこういう特徴があるんだ」ということを常に振り返れる状態を作っておくということです。これは「こんなことをやっているんだ」と思って見てください。

本命銘柄だけは、毎日欠かさずチェックする

ここまでやっておいて本命銘柄だけは……これは楽天証券のマーケットスピードなんですけど。楽天証券でもお気に入り銘柄が登録できますから、こんなふうにすぐにチェックができるように、お気に入り銘柄の本命銘柄だけが入っているフォルダみたいなものをちゃんと用意してあげて。本命銘柄だけですから10銘柄くらいしか入っていないんですけど、これを毎日見ていく分だったら、そんなに時間がかからないということなんですね。

僕の本に書いてある「1日5分の分析から」に対して、「1日5分の分析は無理でしょ!」とよく言われるんですけど。「ここまでやってこの状態を作ったら、1日5分くらいの分析でも『朝チェック、夕方チェックするくらいでも終わるよね』」という感じだと思うので。ベースを作るという点で、(他の投資家と)なんとか差をつけていこうというのが僕の戦略になっています。

森口氏の具体的な投資戦略の振り返り

ということでバーッと話してしまいましたし、なかなかわかりづらい部分もあったと思うのですが、振り返りをしながら一緒に考えていただければと思います。1つ目は銘柄探し、あえて紙の『会社四季報』でやりましょう。そしてその中では、あえて時価総額の小さい成長性の高い企業とか、あえて地味な銘柄を選んでみてもおもしろいんじゃないかなと思います。

ここからは本当に僕のオリジナルですけど、その注目銘柄をExcelとかを使って分析すると非常にいいんじゃないか。目標株価を計算して数字で出してみて、それが高いものを選ぼうというのがすごくいいのかなと思って、それを実践している。そしてそれが本になっていると思ってみてください。

後はフォーマットがありますから、本もぜひ読んでいただければと思っています。そして時間がある時には「選び出した注目銘柄をもうちょっと深く分析してみましょうね」ということです。

財務諸表や決算資料、アナリストレポート。こういう資料はネット上にうじゃうじゃ散らばっているにも関わらず、それらを読む人は本当に少ないんですね。なのでしっかりと読み込んで「なるほど、こういう理由があってこういうふうに成長しているんだ」というのを自分でしっかり理解して、できればそれを記録して振り返れるようにしておくという話でした。

そして本命銘柄をちゃんと決め込んで、それを管理できるフォルダやExcelとかをちゃんと作って。後は5分間くらいでも毎日チャートやニュースを見るだけで、有望銘柄の売買サインを見逃さない可能性はグッと上げられるんじゃないかなと思います。こういったところで、ぜひ「逆張り」といいますか、他の投資家と差をつけてやり込んでいただくのはすごくチャンスになるんじゃないかなと思います。

事例その1:全研本社

それらを踏まえて、過去の具体例を紹介してみたいと思います。最初にもお伝えしたとおり、これはあくまでも僕が注目している銘柄であり「これを買ったら儲かる」という話ではぜんぜんないので、そこだけはよろしくお願いします。3つ紹介します。まず1つ目は全研本社という会社になっています。

「ネット広告コンサルやサイト制作・運用が柱。法人向け語学研修やワクチン予約システムも」という会社になっています。みなさん、この会社は知っていますかね? まだまだ小さい会社なんですけども、全研本社は漢字4文字で、研修の「研」という漢字が入っているので「研修とかをやる会社なのかな?」と思うかもしれないんですけど、今のメイン事業はIT事業なんですよね。

IT事業が売上の75パーセントを占めていて、過去の数字が35と書いてあるんですけど、これは営業利益率なんですよ。なんの会社かというと、実はネット系のコンサル会社だし、後はIT人事系のサービスもやっているんですね。

IT人事系のサービスが伸びるとすごくおもしろいことが起こると思っているんですけど、そういう会社を地道に分析していく。そしてこの会社はけっこう古い会社なんですけども、何回も業態変更していて、けっこう生き抜く力も強いんじゃないかなと個人的には感じています。

ただ、特需がありまして。ワクチン予約システムが業績を引っ張っていたんですけども、来期くらいから予約システム分の利益が減っちゃうのかなということで、新しい四季報を見ると利益がガクッと減っていっているのですが。そこで株価がどう反応するか? というのも、けっこう見ものだなと思って見ているということです。

加えて、ここはもう1つポイントがあるんですけど。1株単価がすごく低いじゃないですか。今は700円とか600円くらいですよね。なので、700円くらいであれば、例えば100株買うのに10万円もしないわけですよ。

だから「底打ちしたかもな」というところで買っておいて。トータルでこの会社に投資できる金額が例えば50万円とか100万円だとしても、とりあえず100株買って。タイミング見てまた100株買って……と分散させれば、当然、リスクも分散されます。

時間も分散されるので、非常にコントロールしやすいんじゃないかなと思います。そして「もしかしたら違ったかも」ということであれば、半分を売却するという戦略も取りやすいし。逆に上昇してきて利益が乗った時には「ひとまず半分売って様子を見よう」みたいな戦略も取れますから。こういったところは個人投資家のフットワークの軽い部分になるので、よく活かしていただければなと思っています。

事例その2:鈴茂器工

2銘柄目にいきましょう。これはけっこうニッチな会社なんですけど、鈴茂器工という会社です。ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。これはロボットを作っている会社で「『すしロボット』が収益源」と書いてあります。

例えば、大手の回転寿司チェーンのシャリを作っているのは、実は人じゃなくてロボットなんですけど、ほぼ100パーセントが鈴茂器工の「シャリロボット」になっているらしいです。いろんな大手牛丼チェーンのご飯とかも全部、鈴茂器工のロボットになっています。

加えてコロナで非接触とか衛生的な面が求められた結果、今、業績がすごく伸びてきているんですね。これだけにこだわってやってきたものが、今ようやく花開いてきたというんですかね。そういう業態になってきています。

それプラス、財務面とかも素晴らしくて借金もほとんどないですし。そのへんの資産的な価値から見ても、ぜんぜんバリュー感もあるんですね。なので株価はけっこう高値圏にまだいるんですけど、もしかしたら可能性があるのかなと思ってチェックしている銘柄になっています。みなさんもよかったら、一度チェックをしてみてください。

事例その3:ユーグレナ

最後はユーグレナですね。ユーグレナはけっこう名の知れた会社になったのかなと思うんですけども、ミドリムシを活用した食品とか化粧品販売。そして今はミドリムシ由来のバイオジェット燃料を作ろうということで。今はSDGsとか脱炭素、カーボンニュートラル、いろいろ言われていますけど、その一番メジャーな企業になりつつあるのかなと思います。

ただ、創業当時から見ると「ミドリムシの活用」といってもぜんぜんイメージが湧かなかったですし、「それは不可能だ」といわれたけれども、それを実現しつつあって、売上自体はどんどん伸びてきています。ただ、まだ設備投資の段階であるとか、ミドリムシ由来のバイオジェット燃料がリッターあたりの単価が1万円とか2万円とかして、ガソリン価格と比べたらぜんぜん高いじゃないですか。

だから、それを現実的に販売するための販路はまだまだ狭いんですけども、これから研究開発を重ねていって、新工場ができてコストを抑えていって。普通の燃料とあまり変わりなくなるのはだいたい2025年、と会社はいっていますけど。

そうなった時に業績はどう変わってくるのか? はすごく見ものだと思い、過去の長い間の株価を見ても、本当に安いところで僕はちょいちょい買い込んでいるんです。こうやって買い込んでいけば平均単価を抑えられます。これ(ユーグレナ)も単価が低いですから、細かく買ったりしていくと、幸いなことにグッと上がってきて、だいぶ含み益が増えてきたんですけども。こういう戦略も悪くはないのかなと思います。

2025年に向けて取り組みを続けていますし、日本政府も世界全体も脱炭素に向けて2050年にカーボンニュートラルという目標がありますから。こういうのも人気テーマの1つなのかもしれないですけども、地味な株を小さく分散して細かく買っていくのも、決して悪い戦略ではないのかなと思います。

それをちゃんと、とことん分析して「どういう人がやっているのか?」「どういう思いでやっているのか?」「何年かけて実現しているのか?」。そして「ライバルはどれくらいいるのか?」「ライバルとどこが違うのか?」みたいなもので分析をしてあげると、「じゃあそれは単価が低い時に買おう」といった選択につながっていくし。長く持っているべきなのか? でも、その間でいろいろ変わったりするから「じゃあちょっとだけ売却しよう」とかというのも、個人投資家だったら自由に変えていいと思うんですよね。

それをフットワーク軽くやっていくのはすごくいいのかなと思って、この3社を紹介させていただきました。他にも銘柄はまだまだたくさんありますけども、みなさんもぜひチェックしてみていただければと思います。

逆張り=「プロと同じ土俵では戦うな」

ということで、本日のハイライトになります。個人投資家に有利なのは逆張りという話を最初にさせていただきました。「プロと同じ土俵では戦うな」という意味です。ですし「多くの個人投資家と同じことをやっていても、競争が厳しいよね」という話でございました。

だからちょっと違うところで優位性を出していこうという話で、具体的な投資戦略の話でした。あえて紙面の『四季報』から選出して、あえて面倒くさそうなことをなるべく効率的にやって。ちょっと面倒くさいけども、決算資料やアナリストレポートをとことん分析をして。それをあえて毎日やる。これが個人投資家があまりやらないことです。

そして個人投資家のメリットを活かしてフットワーク軽くやっていこう、という話でしたね。その具体例として鈴茂器工はすごくグローバルニッチな企業であるとか、全研本社という名前が地味だけども実は売上・利益をちゃんと伸ばしている会社とか、後はユーグレナ。

しっかりとことん分析してやっていこうという話だったりとか。この話の中には単価が低いからこそ時間分散しろとか、半分売却しようとか、そういう話を入れていますので、今日は少しでも参考になったかなと思います。

ということで、お時間をちょっと過ぎましたけれども、こんな感じで僕の話を終わりにしていきたいと思います。みなさん、ご清聴いただきまして本当にありがとうございました。