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橋本光伸氏(以下、橋本):こんにちは。ネオマーケティング代表の橋本と申します。本日は当社の決算説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。さっそくですが、ご説明に入らせていただきます。

本日は、会社概要、2022年9月期第2四半期の概況、成長戦略の順でご説明します。当社は、まだ上場してから1年と少しの会社です。まだ深くご理解いただけていない投資家のみなさまもいらっしゃるかと思いますので、Appendixというかたちで、ビジネスモデルやサービスについて補足資料を記載しています。

会社概要

最初に、会社概要からご説明します。株式会社ネオマーケティングは2000年に設立しました。従業員数は3月時点で、連結で152名です。事業内容のマーケティング支援事業については、後ほど詳細をご説明します。

事業系統図

事業系統図です。当社は事業コンセプトを「生活者起点(=消費者目線)のマーケティング支援」と定義しています。メインのクライアントであるメーカーからマーケティングの相談を受け、コンサルティングやサービスを提供するかたちで事業を行っています。

この仕組みを支えているのは一般消費者の方です。当社は独自のマーケティングプラットフォームを保有しており、約59万人の一般消費者の方が登録されています。そこから得られる情報を収集、加工、分析し、それをもとに各種マーケティング支援に反映させ、お客さまの課題を解決し事業を成功に導くことをミッションとしています。

プラットフォームと自社サービスが社内で内製化されており、シームレスに、今の言葉で言いますと、アジャイルな素早いサービス提供が可能になる、あるいはサービスのPDCAを素早く回していけるところが特徴となっています。

独自のマーケティングフレームワーク

当社で開発している、独自の「マーケティングフレームワーク4K」についてです。お客さまのマーケティングプロセスを核心、開発、開拓、改善と4つに整理しており、その頭文字を取って「4K」と表現しています。

スライド左側に、自社サービスを縦軸で記載しています。こちらはそれぞれのプロセスにおいて、自社サービスがどのような役割を果たしているのかを表しています。

例えば、商品開発が終わり、これから宣伝するお客さまは「開拓フェーズに入った」と言いますが、その時にお客さまから「新規顧客を獲得したい」と相談をいただいた場合、「ちょっと待ってください。その前にターゲットは決まっていますか?」「価格戦略は明確になっていますか?」などといったお話をします。

このように、マーケティングの全体像を俯瞰した上で、その時々に最適な打ち手を提案できる点と、プロセスの上流から下流まで一気通貫でマーケティング活動をサポートできる点が、他社にはない特徴となっています。

連結業績ハイライト 2022年9月期2Q

第2四半期の決算の概要についてご説明します。2022年9月期第2四半期は、売上高が11億7,300万円、営業利益が1億8,000万円という結果で終わっています。

トピックスをスライドに記載しています。1つ目は、新規・既存のお客さまともに商談数をKPIとしているのですが、計画どおりに進捗したことにより、取引社数は上期で543社と順調に推移しています。

2つ目のトピックスとして、先ほどご説明した「4K」の提案が進行したことにより、開拓フェーズ以降のプロモーション支援の案件が増加し、クロスセルが伸長しました。

一方で、3つ目に先行投資にかかる販売管理費が増加しました。内訳としては、地方拠点を2022年4月に立ち上げており、そちらの採用費、人件費。イベント出展を含めた広告宣伝費、またM&A関連のアドバイザリーフィーなどを当期に計上しています。

業績予想と進捗率

業績予想と進捗率です。第2四半期時点の進捗をスライドに記載しています。損益計算書の詳細は次ページでご説明しますが、期初に掲げた業績予想に対して大きな乖離もなく推移している状況です。

連結損益計算書

損益計算書です。第2四半期はご覧のとおりの結果となっています。売上高は前年同期比118.2パーセント、経常利益は前年同期比74.6パーセントとなっています。

販売管理費が前年同期比で142.1パーセント増加しています。要因としては、前期にコロナ禍の影響で消化できなかった人材獲得のための採用費や、教育費、研修費、広告宣伝費といった中長期的な成長を見据えた先行投資が、今期は順調に消化できたことによります。さらに、M&Aのアドバイザリーフィーを当第2四半期に計上しています。

サービス別レビュー

サービス別の数字はスライドのとおりです。インサイトドリブン、カスタマードリブンといった、マーケティングのプロセスで核心フェーズや開発フェーズにかかるサービスは、マーケティングコンサルタントなどの増員でお客さまへのアプローチが進んだため、売上が堅調に推移しています。

「4K」の提案が進行したことにより、プロモーション支援の案件が増加しつつあります。そのため、デジタルマーケティングやPRといったサービスが伸長しています。

基本戦略

成長戦略についてご説明します。当社の成長戦略の基本としては、シンプルにマーケティングコンサルタント数、顧客数、顧客単価の3つをKPIに設定し、これらの掛け合わせで業績を拡大させていきます。

採用計画(マーケティングコンサルタント増員)

まず、顧客獲得の窓口となるマーケティングコンサルタントの増員については、成長戦略の中でも特に重要な指標になると考えています。2021年9月期の人員計画は達成できており、2022年9月期も順調に採用が進んでいることから、増員については達成見込みとなっています。

さらに、既存のマーケティングコンサルタントに対する教育や研修といった施策も、足元で順調に実施できており、今後はさらなる全体の底上げに注力していきます。

営業施策の取組み(顧客数拡大)

続いて、成長戦略における顧客数拡大に向けた、営業施策の主な取り組みについてご紹介します。

1つは、自社マーケティングを強化して、見込み顧客からのお問い合わせを増加させるような取り組みを実行していきます。その中でも、特に情報発信に力を入れています。

例えば、マーケティングのノウハウを公開する自社Webセミナーの実施や、調査プラットフォームを保有している強みを活かして、自主調査レポートを発信していくような施策に取り組んでいます。

また、当社が発信する情報に触れたお客さまに興味を持っていただき、見込み客になっていただき、そのお客さまに対するインサイドセールスを強化することで、正式なお客さまになっていただくような仕組みを構築しています。このような動きを今後さらに強化していきたいと考えています。

拠点計画(顧客数拡大)

顧客数拡大のための営業拠点戦略についてご説明します。地方には非常にポテンシャルがある優良企業がたくさんあります。ただ、情報不足や人材のリソース不足により、十分にマーケティングに取り組めない企業が多く存在します。

そのような企業を支援するための営業拠点の開設を今後も進めていきます。2022年4月から、福岡と札幌に新たに営業所を開設しており、すでに営業活動をスタートしています。

4K戦略(顧客単価増大)

顧客単価増大のための戦略についてです。企業からは、マーケティングのさまざまなプロセスにおいてご相談いただくことがあります。その際に、「マーケティングフレームワーク4K」を活用し、どのプロセスから取引がスタートした場合でも、単発で終わることなく、次のフェーズで必要となるサービスを提案していきます。

例えばインサイドを発見するカクシン(核心)の段階でお手伝いさせていただけると、商品開発も当然提案しますし、実際の商品やサービスがローンチされると、今度はプロモーションフェーズに入るため、カイタク(開拓)のお手伝いもさせていただきます。

プロモーションが終わると、今度はその広告効果が実際に効いたのか、あるいは価格は受け入れられているのか、パッケージは受け入れられているのか、使い勝手では不満点があるのか、といった課題が出てくるため、そこを次のカイゼン(改善)フェーズで提案します。

どのフェーズから取引が始まったとしても、次につなげられるサービスとなっていますので、取引を継続し、期間が長くなればなるほど、クロスセルにより顧客単価が積み上がっていく戦略を実行していきます。

コンテンツマーケティング事業譲受について

コンテンツマーケティング事業の譲り受けについてです。この度、2022年1月に株式会社ダリコーポレーションのコンテンツマーケティング事業を譲り受けています。

当社では、企業が発信するコンテンツの価値が、今後ますます高くなっていくと予想しています。生活者自身がその企業やブランドの考え方や価値観、世界観にどのくらい共感できるのかが本当に大切な時代になってきていると感じています。また、その要素が、実際の購買行動にますます影響を与えていると分析しています。

当社ではクライアント企業や商品ブランドの世界観がうまく表現された、魅力的で共感されるようなコンテンツをしっかりと制作し、クライアント企業を強力に支援していくことを目的に今回の事業譲り受けを実行しました。

株式会社 Zero の株式の取得(子会社化)について

2022年1月に、株式会社Zeroの株式を取得してグループ会社化しています。これからの時代は、企業が自前でデータを保有する時代になり、それをどのように活用していくのかが問われてくる時代になると考えています。

実際に、当社のクライアントにお話をうかがっても、「どのようにデータを自社で集めていけばよいのか?」「集めたデータをどう整理すればよいのか?」、あるいは「データは溜まっているが、そのデータをどのように活用して具体的な施策に落とし込んでいったらよいのかわからない」といった声をお聞きしました。そこで当社は、お客さまのデータ活用を強力に支援していくことを目的に、今回のM&Aを実行しました。

成長戦略に関しては、以上となります。これ以降の資料はAppendixというかたちで記載していますので、ご覧いただければ幸いです。

私からのご報告は以上になります。

質疑応答:物価上昇や世界情勢の影響について

質問者:最近の動向についてです。ここのところ、物価上昇やウクライナ情勢の悪化などにより、企業を取り巻く環境が変わってきていると思います。御社のマーケティング活動には影響が出ているのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

橋本:今おっしゃられた要因の中で特に影響が顕著なものは、やはり価格戦略です。今まで販売していた価格では、利益が薄くなってしまうという状況が、調達の部分も含めてやはり各社あると思います。実際そのようなご相談をお受けする機会は、けっこう増えてきています。

どのような値上げの理由であれば生活者の方に受け入れていただけるのか、どの価格帯まで許容出来るのかが非常に重要なポイントになると考えています。そのあたりにおいても、生活者の方の調査の結果をお客さまにフィードバックしていく仕事が少し増えてきている印象ですので、直近で影響が出てきている部分だと感じています。

質問者:コストアップによる広告宣伝の抑制などの動きは、御社では出ていないのでしょうか?

橋本:足元では出ていないと認識しています。

質疑応答:株価について

質問者:株価についてはどう思っていますか? 公開価格をだいぶ下回って推移しているようですが、何かお考えなどがあれば教えてください。

橋本:新興企業の株価は非常に厳しいものがあるということは常々感じています。その中で、当社としては業績をしっかり上げることで、信頼していただき、ウォッチしていただける会社になることを目指しています。そのため、現時点の株価をもって、それに対して何か思うというよりは、まずは中長期で会社が成長するためには何をすればよいのかを意識して、日々の業務に取り組んでいます。

質疑応答:ブレイクスルーするための施策について

質問者:御社のアンケートを活用したサービスを、BPOされる前からずっと利用しています。このようなサービスを提供している会社は多くないと思いますが、競合のサービスも使っているユーザー側としては、差別化がすごく難しいサービスだとも感じています。

質問としては、「上場まで持っていったということは、このビジネスで進んでいくのだな」と思った一方で、今後さらにブレイクスルーするにはどこを強みにしていくのでしょうか? コンセプト的な部分については説明会でもお聞きしているのですが、競合との戦いに勝っていくためには、現状でどのあたりが強みになっているのでしょうか? また、それをさらに強くしていく時には、今ある何かをもう一段レベルアップさせるイメージなのか、それとも何か他のピースを組み込むことで事業領域として競争力のあるものにしていくイメージなのでしょうか?

上場前後からもお話は聞いているのですが、正直なところブレイクスルーのイメージがよくわからないと感じています。非常に不躾な質問ではありますが、何をすればブレイクスルーできるのか、どこが目に見えるかたちで強みになっていくのか教えてください。

橋本:おっしゃるとおり、アンケートを活用して市場ニーズを探ったり、商品コンセプトを開発したりするところは、単独でも当社の強みだと思っていますが、それだけでは優位性があるとは言えないと思います。我々の強みは、集まったデータをマーケティングの施策全般にわたって分析・活用していくノウハウだと思います。

先ほど顧客単価のところでご説明しましたが、クライアントに複数のサービスを利用してもらい、お客さまが右肩上がりで増えていくように、いろいろなサービスを組み合わせて事業を設計しています。これから顧客数が増えていけばいくほど、単価も増えて、売上も増大していくように独自のビジネスモデルを作れているのではないかと考えています。

質問者:今のご説明にあった強みもそれなりの利益を出すところまでは機能していると思いますが、さらにブレイクスルーさせていくとなると、何がボトルネックになっていて、それを解消する必要があるというご認識なのでしょうか?

橋本:ボトルネックと呼べるかはわかりませんが、例えば、先ほどお伝えした「4K」のつなぎ込みの部分はまだまだ改善できると考えており、「4K」をすべて実行している会社の事例の数や経験などはこれから増やしていく必要があると感じています。その知見が溜まってくれば、今お付き合いしているクライアントに加えて、さらなるお客さまの獲得や、次のステップに進める感触は持っています。

ここがブレイクスルーのキーになると考えていますが、ノウハウを蓄積する部分と、サービスをきちんとつなぎ合わせる部分は今取り組んでいる最中ですので、そのあたりがブレイクスルーのポイントにはなるのではないかと考えています。