アジェンダ

秋元洋平氏(以下、秋元):みなさま、こんにちは。ただいまより「守りから攻めへ!常識にとらわれない株主総会とは」を開始いたします。IR活動は新しい投資家の獲得を基本としていますが、それだけではありません。株主総会の場を利用し株主のエンゲージメントを高めることで、追加投資や他の投資家へのクチコミなどさまざまな効果が期待できます。

本セミナーでは、株主総会を通常の守りから、攻めの場に転換し、株主との関係構築を図る企業の事例を通して、株主向けの施策について考えていきます。

ファシリテーター①

秋元:改めまして、ログミー株式会社 CRO/ログミーFinance統括の秋元洋平と申します。2016年にログミー株式会社に入社し、翌年2017年に決算説明会の書き起こしメディア「ログミーファイナンス」を立ち上げました。

現在は当メディアの運営と、個人投資家やIR担当者向けイベントの企画運営などを行っています。よろしくお願いいたします。

はじめに

秋元:それでは、第1部「株主が雛壇に上がる!? 株主をチームと捉える『サイボウズのIR』」を始めます。スピーカーは、サイボウズ株式会社コーポレートブランディング部広報/IR所属の山見さまです。

山見知花氏(以下、山見):山見です。よろしくお願いいたします。

秋元:山見さまには自己紹介を含め、これまでのIR活動などをまとめていただいたスライド資料をもとにご説明いただきます。

山見:サイボウズコーポレートブランディング部広報/IRコミュニケーション担当の山見知花と申します。肩書きのとおり、サイボウズの広報部門でIRコミュニケーション施策に携わっています。今回はIRコミュニケーション担当のことについてと、IRコミュニケーションや、これまでのIR施策などを含めたIR活動についてお話しします。

サイボウズの総合イベント Cybozu Days

山見:スライド8ページの背景は、非常にいろいろな絵柄が描いてあります。これは、サイボウズの自社イベントの宣伝資料で、2021年11月1日と2日に幕張メッセで「Cybozu Days」を開催します。

サイボウズの製品ブースを設置するのはもちろんのこと、製品にまつわるDX関連の話題や働き方改革、組織のあり方など多様なセッションをご用意しています。ぜひお越しください。

秋元:こちらのイベントは、参加資格などありますか?

山見:参加資格はありません。誰でも申し込めば参加できます。お時間のある方はぜひお越しいただけると嬉しいです。

企業概要

山見:スライド9ページでは、あらためてサイボウズについてご紹介します。サイボウズはグループウェアというソフトウェア事業をメインに手がける会社です。創業から25年近く経ち、拠点もメンバーも国内外問わず、徐々に増えているところです。

企業理念2021

山見:サイボウズは、企業理念を非常に大事にしています。スライド10ページに記載のとおり、Purpose(存在意義)として「チームワークあふれる社会を創る」を掲げています。

企業理念に対するCulture(文化)としては、「理想への共感・多様な個性の重視・公明正大・自立と議論」を掲げているのですが、当社では株主の方にサイボウズそのものに共感してもらうにあたり、企業理念への共感、理解についても大切にしています。

上場〜2017年頃:必要最低限のIR

山見:スライド11ページでは、サイボウズのIRの変遷についてお伝えします。実は、上場してから数年前まで、サイボウズのIR活動はとてもシンプルでした。「当社に共感する方にぜひ株主として参加してほしい」という理想はあったものの、ただ公平な情報開示を淡々と行うのみで、機関投資家からの取材も断り、株主優待も特にありませんでした。

株主総会のお土産やこだわりもまったく持っておらず、株主とのコミュニケーションは特にない状態でした。振り返ると、当社はいわゆる「塩対応なIR」だったと感じています。

おかげで市場から嫌われる...

山見:その結果、市場からもけっこう嫌われてしまいました。ネット上に「市場とまったく対話しない企業だ」と辛辣なコメントを書かれたこともあり、いろいろと書かれてしまったなという気持ちだけはありました。

なんで最低限のIR?

山見:なぜ最低限のIRだったかという理由はさまざまありますが、スライド13ページに記載しているとおり、まずはリソースの観点からです。開示した内容への問い合わせおよび回答や、機関投資家からの面談依頼への対応といったIR対応は行っていましたが、限られたメンバーで分担していたため、リソースに余裕がなかったことが挙げられます。

また、IRの優先順位が低かったことも挙げられます。加えて、株価に興味がなかったという点があります。そもそも株価に興味がなく、「株価のためのIR」という意識がありませんでした。

そのため、全社として、まずひたすらグループや事業、本業に力を入れることを重視し、「株価対策のIR」の優先順位は特に高くなかったどころか、低かったというのが、数年前までの実情でした。

社長でさえも…

山見:実は、株価に興味がないのは、社長のTwitterにもよく表れており、過去にはスライドに示したようなツイートがありました。繰り返しお伝えしますが、株価安定のためのIRではなく、当社はあくまで企業理念に沿って行動し、そのために本業のグループ事業に注力するという意味です。しかしツイート内容が過激だったため、やはりといいますか、炎上してしまいました。

2018年頃〜:本気のIR

山見:このようにIRに関して塩対応の時期がありましたが、2018年頃から徐々に本気でIR活動を進めるようになりました。「サイボウズに共感する方に株主になってほしい」という理想像は変わりませんが、実現するためのコミュニケーション活動に少しずつ挑戦していくこととなったのです。理想とする株主が集まるように、少しずつ努力をしていくようになったのが変化したところです。

なんで本気のIR?

山見:なぜ「本気のIR」を実施したかについて、スライド16ページにいくつか挙げています。まず、塩対応だったにも関わらず、株主総会でサイボウズへの理解や共感を示してくれた株主がいたことが支えになっていました。だからこそIR担当者の中に、株主の方と距離を縮め、コミュニケーションを取りたいという気持ちが、だんだんと芽生えてきたのです。

株主もチームの一員となり、サイボウズのビジョンを一緒に考えるにはどのようにすればよいかを本気で考えるようになったということです。サイボウズのことを知ってもらうための努力や、理想の株主に集まっていただくためのコミュニケーション施策を少しずつ講じていきました。

株主総会前にゲストトークセッション

山見:具体的には、まず株主総会の内容をがらりと変えました。株主総会の直前にゲストを招いたトークセッションを開催し、サイボウズの考え方やビジョンを面白く理解してもらう機会を設けました。トークセッションは株主以外の一般の方も参加でき、会場が満席になるほど多くの方に参加してもらえました。

株主総会も、ひと工夫(ひと癖?)

山見:株主総会本番にもひと癖あります。スライド18ページの右側の写真が示すように、2018年の株主総会は、総会とは思えない舞台になっていると思います。

当日朝のリハーサルまでは、左側の写真のようなよくある株主総会の風景でしたが、「せっかくだからサイボウズらしさを伝えたい」というアイデアが出てきて、急遽舞台上でも可能な範囲で演出してみることとなりました。フリートークも実施するなど、自由な雰囲気での株主総会を実現しました。

株主と対面で本音トーク

山見:2019年の株主総会後には、株主の有志の方にも登壇いただき、本音でトークするイベントも開催しました。これが、先ほどお伝えしたアジェンダで登場した「株主が雛壇にあがる!?」を実現したイベントです。

IR担当として、株主の顔を見てどんな人なのか知ることができるIR施策をずっとしたいと思いつつも、株主の方と実際に会って話すのは少し怖いなとも思っていました。しかし、実際に会ってお話ししたところ、どのような株主なのかが少しずつ見えてきたため、実施してよかったと思っています。

株主コミュニケーション

山見:株主総会や、先ほどのようなイベント以外にもコミュニケーションの継続がとにかく必要だと感じ、この1年、2年の間に株主総会以外に「株主Meetup」というオンラインでの小規模トークイベントの開催などに取り組んでいます。

株主総会プレイベント「株主会議2021」

山見:2021年2月には、株主総会に向けたプレイベントも開催しました。株主のみなさまにサイボウズへの理解を深めていただいた上で、株主総会にて議決権行使をしてほしいとの考えから、プレイベントというかたちを採用し、開催しました。

イベントではゲストを招きトークセッションしたり、マスメディアの記者をゲスト兼解説者として招き、当社の業績や組織について深掘りしたりなどしました。また、スライド21ページの右上の写真が示すように、株主総会の議案を中心に視聴者からリアルタイムで質問を受け付け、経営陣が答えていくコーナーも設けました。

このQ&Aでは、ゲストとして株主の方にも登壇してもらい、経営陣の回答者に対し株主目線でさらにコメントしてもらいました。これは、株主を含む参加者と当社が、できる限り双方向でのコミュニケーションが取れることを目指し取り入れた仕組みです。

2021年3月 定時株主総会(オンライン配信)

山見:2020年、2021年ともにオンライン配信による株主総会を開催しました。オンライン上で株主や一般の方からの質問を受け付け、当社の青野社長を含め出席したメンバーが次々に回答しました。

オンライン配信ならではの効率的な取り組みができたのではないかと思っています。また、株主総会の時間内で答えられなかった質問に関しては、後日IRの問い合わせページを公開し、回答を掲載しました。

オープンでフラットな情報開示

山見:先ほど、株主総会の内容をオープンに公開したというお話をしました。サイボウズとしては、さらにオープンでフラットな情報を開示をすべく、スライド23ページの左側の図のように、実際に当社のIR宛に届いた問い合わせ内容と回答をこちらで公開しています。

また、機関投資家の名前は伏せますが、面談内容についても掲載しています。ログミーファイナンスで実際に議事録を記事化し、みなさまになるべく公開することも、今年から挑戦していることの1つです(記事化したものはこちらよりご覧いただけます)。

反響はいろいろだけど共感が増えてる!

山見:IRのコミュニケーションは、長期的に関係性を築いていくという面もあり、現在はまだ途中の段階ですが、株主から共感の声が少しずつ増えているのは確かです。

スライド24ページに記載のとおり、いろいろな声があがってくるのですが、サイボウズとしての理想の株主像やメッセージをしっかりと伝え、そこに共感してくれる方に株主になってもらえれば、お金をリターンするだけの関係性だけではなくなるのかなと思っています。今後も引き続き、情報開示やイベントを通じたコミュニケーション活動に力を入れていきますので、サイボウズのIR活動をぜひ楽しみにしていてください。

秋元:ありがとうございました。共感を得るためにも、やはり対話が大切だということですよね。そのような活動に取り組む前と比べて反響が増えてきている実感はあると思うのですが、それ以外にも何か感じている部分や成果などはありますか?

山見:イベントを開催するごとに参加者がじわじわ増えてきています。サイボウズがオープンに株主総会を実施することによって、株主の方はもちろん、株主以外の方も興味を持ち、広く知っていただくきっかけになっています。これから株主になる方に向けてもアプローチができ始めているところに効果を実感しつつあります。

秋元:まさしく今回のセミナータイトルにある「守りから攻め」ですね。通常の株主総会は、株主に対しての報告の場という使われ方をしていると思います。御社ではそれに加えて対話を重視し、さらには新しい株主や仲間を獲得するための場にも使っているということですよね。

山見:はい。おっしゃるとおりです。

質疑応答:「本気のIR」に変わったことによる株価や出来高の変化について

秋元:「塩対応のIR」から「本気のIR」に変わったことによって、何か実際に株価や出来高などの変化もありましたか?

山見:正直、株価や出来高については昔も今もあまり気にしていないので、特に変化はないというのが率直な答えです。

秋元:そこはあまり重要視していないのですね。

山見:はい。おっしゃるとおりです。

質疑応答:IR戦略の目標値について

秋元:会場からのご質問で、「一連の取り組みの成果指標はどのように設定していますか?」といただきました。

山見:目標値は設定しているのですが短期的に達成するのは難しいと捉えています。ただし、株主向けのイベントやコミュニケーション施策に連続で参加いただける方の数や、イベントを通じて実際に株を保有してくださった方の数は追いかけています。

秋元:そのあたりは成果として上がってきている状態ということでしょうか?

山見:そうですね。少しずつ成果が見えてきていると思います。

質疑応答:IR戦略の変化のきっかけについて

秋元:次のご質問です。「『塩対応のIR』から『本気のIR』に変わったきっかけはトップダウンだったのでしょうか?」とのことです。

山見:当時の社長・副社長だけでなく周りのメンバーも課題に思っていた部分だったため、実質的にはトップダウンではなかったかもしれません。

ただし、当時の副社長から「株主向けのコミュニケーションや株主総会にもう少し工夫できる部分があるのではないか」という声があったのは確かですので、そのような意味ではきっかけはトップダウンだと言えるかもしれないです。

秋元:株主総会にエンタメ性を入れていくのはハードルが高いと思うのですが、そのあたりのアイデアはどのように出していったのでしょうか?

山見:株主総会は会社法に定められた範囲できちんと開催しなければいけないため、そことのバランスを取るのは難しかったです。

エンタメ性の部分で言うと、株主総会チームとは別で、私が所属しているIRチームが主体となって「サイボウズとして今年は何を伝えよう」ということをテーマに落とし込んでイベントを企画・開催しています。株主総会の本来あるべきところは崩さないように、できる範囲でイベントの準備も同時並行で進めていきました。

質疑応答:IRの問い合わせの公開について

秋元:次の質問です。「IRの問い合わせを公開されていらっしゃいますが、中には公開しづらい内容もあると思います。そのあたりはどのように対応していますか?」とのことです。

山見:基本的には公開していますが、例えば誹謗中傷にあたる場合などは社内のメンバーで検討して、シェアする必要はないと判断すれば公開しないこともあります。また、非公開にしているという理由で答えられないものについても、基本的には「非公開である」と公開するようにはしています。

秋元:なるほど。答えられないものも「答えられません」と公開しているんですね。先日、ファンドマネージャーの方とお話ししたのですが、「定量的なデータや会社の成長イメージとは別に、その会社が信用に値するかどうかをすごく見ている」と言っていました。悪い情報も悪い情報のまま出す、答えられないものは答えられないと答えるなど、そのあたりの姿勢は1つのヒントだと感じました。

質疑応答:個人向けのIR施策について

秋元:「イベント以外の個人向けの施策で何か成果が出たものや反響がよかったものはありますか?」というご質問です。

山見:先ほども少しご紹介しましたが、継続的なコミュニケーションのために「株主kintone」を開始しました。弊社にはせっかく「kinotone」というサービスがありますので、株主コミュニティとして使っていただき、製品についても知っていただこうという意図です。今だいたい400人近くの株主さまが参加しています。

参加したからといって発言してもしなくても大丈夫なのですが、株主の方同士のちょっとした会話に使っていただいています。あるいは、サイボウズのIR担当宛てに「こんな情報を見つけたのですが、これって何ですか?」と質問がきたり、「このあいだのイベント楽しかったです」という率直な感想をいただいたりしています。

良くも悪くもフランクなコミュニケーションができる場になっており、これもある意味では人柄の見える化に向けた、よいコミュニケーション活動となる取り組みだと思っています。

秋元:株主の方同士というのは、どのような会話をしているのですか?

山見:例えば、サイボウズが決算発表をした後に、それに対して「自分はこう思いました」「僕はこのような観点でこうだと思いました」と補足しあっている様子が見受けられました。

秋元:なるほど。すごくよい機能ですね。

山見:この活動を継続させていくことに難しさを感じており、コミュニティ施策の担当チームとして、盛り上げ続ける工夫をしていかなければいけないと思っています。これも一種のマーケティング活動だと理解しています。

秋元:確かに話のネタがないとなかなか盛り上がらないですよね。

質疑応答:機関投資家向けの施策について

秋元:「個人向けの施策はどんどん充実してきている印象を受けましたが、機関投資家向けにも何か実施しているのですか?」というご質問です。

山見:実はサイボウズでは機関投資家向けの施策にあまり注力していません。これは、「すべてのステークホルダーに対してフェア・ディスクロージャーの精神でありたい」という考えによるものです。

先ほどご紹介したIRの問い合わせ一覧の公開ページなどもそうなのですが、投資家の方から実際にお寄せいただいた問い合わせや、機関投資家面談の議事録を公開していくほうが、個別の問い合わせや面談回数を増やさなくてよいので効率的だとも考えています。

秋元:たしか、以前にお伺いした時に「1on1」は基本的に全て断っているとおっしゃっていましたが、現在もそのような状態ですか?

山見:基本的にはお断りしています。しかし、先日ログミーで記事を公開したように、「議事録を公開してもよい」と言ってくださる機関投資家については何度か面談を受けて議事録を公開したことがあります。今後もそのようなかたちを採用していきたいと考えています。

秋元:どちらが正しいというわけではないのですが、他の企業と真逆だと感じます。最近は「1on1」で機関投資家との接点・対話を増やし、補助台になってもらいたいという企業が多いです。このあたりは元々の方針が大きく違うためだと思うのですが、フェア・ディスクロージャーの徹底などを見ても企業の色がよく出ていますよね。

山見:サイボウズとしては、「1人の個人投資家や機関投資家にたくさん株を取得してほしい」「株価を上げたい」という気持ちはあまりありません。どちらかというと「共感する方に少しでも株を保有いただいて、その株主の方と一緒に企業理念に向かってチームとして行動していきたい」という気持ちが強いです。そのため、とにかく個人向けにサイボウズのことを理解してもらう取り組みを行っている現状です。

質疑応答:オンラインでの株主総会について

秋元:少し技術的な話にはなりますが、「オンラインでの株主総会の配信において、コミュニケーションの部分で何か問題はありましたか?」というご質問です。

山見:実はサイボウズでは、数年前からオンライン配信を併用した株主総会を開催していました。ただし、何回か経験があったとはいえ、当日も配信トラブルなどをどのようにリスクヘッジするか想定しつつ、若干ヒヤヒヤしていました。

そうは言っても、運営の効率面でのメリットのほうが大きかったと思っています。オンライン上で視聴者から質問を受けて、リアルタイムで確認しながら社内メンバーで回答を用意して発表できるため、質疑応答をスムーズに進行できました。

その結果、取り上げられる質問数が、リアルで株主総会を開催していたときよりも圧倒的に多くなったのは、大きなメリットだったと思っています。

秋元:そうですよね。私どももこのようにオンラインセミナーを実施していますが、今のこの状況で会場開催しようと思ってもなかなか人が集まらなかったと思います。仮にコロナ禍の状況がなかったとしても、地理的な障壁があったり、会場のキャパシティーの問題があったりして、開催まで持っていくのはなかなか難しいですよね。

そのようなネガティブな要素を取り払う1つの手段としてオンラインは有効だと私どもも思ってはいるのですが、逆に「電波やネット回線が不安定だ」「入れない人がいたらどうしよう」という声も聞きます。そのあたりの対策は打っていますか?

山見:当日の電波やWi-Fiの不具合によって配信を観られなかった方のために、株主総会のアーカイブ動画をYouTube上にアップしています。リアルタイムではないですが、多くの人に観ていただきたいと思っているため、そのあたりで少しはカバーできていると思っています。

秋元:お時間になりました。本日はありがとうございました。

山見:ありがとうございました。

ファシリテーター②

秋元:続いて「アンケートから株主の本音がわかる!? 株主からみたバーチャル株主総会とは」へうつります。コインチェック株式会社Sharely事業部長の大島さまからご説明いただきます。

大島啓司氏(以下、大島):ここからは、コインチェック株式会社Sharely事業の大島が進めさせていただきます。短い時間ですが、よろしくお願いします。

簡単に自己紹介をします。コインチェックに今年の前半に入社し、Sharely事業責任者として、現在バーチャル株主総会の普及ということで、啓蒙活動も含め、日々お客さまと接点を持ち、邁進しています。それ以前は外資系の企業や上場企業の社長室など、多岐にわたる業務を経験してきました。

株主総会に参加したことによる、株主意識の変化

大島:ここからは株主向けのアンケートを5点、見ていきます。1つ目が「株主総会に参加したことによる、株主の意識の変化」ということで、アンケートをとりました。

まずは、スライドの円グラフ右側の4.8パーセント、19パーセント、23.8パーセントという、ポジティブな意見についてです。たとえば、「投資額が増えた」「保有期間をもっと延ばそうと思った」また先ほどのサイボウズの件のように「株主総会以外のイベントにも興味をもつようになった」など、株主総会に参加することによって、約50パーセントが非常にポジティブな意見を持つようになったというデータです。

バーチャル株主総会の参加経験・参加した感想

大島:2つ目、3つ目のデータは、バーチャル株主総会への参加経験の有無と、参加した方が、また参加したいかどうかを質問したものです。

スライド左側の円グラフのデータから見ていきます。母数が少なく、歴史が浅いバーチャル株主総会ですが、「経験あり」という株主さまが約5パーセント、逆に残りの約93パーセントがこれからの全体像とも見て取れると思います。

5パーセントの「経験あり」のデータに関し、「今後もバーチャル株主総会に参加したいか」という質問の結果をスライド右側の円グラフに示しています。こちらは50パーセント以上が「参加したい」という非常にポジティブな意見が見て取れます。非常によいデータだと思います。

今後もバーチャル株主総会を求める・求めない理由

大島:4つ目と5つ目のデータは、今後もバーチャル株主総会を求めていきたいか、もしくはあまり求めていきたくないか、またその理由について質問した結果のデータになります。

スライド左側の円グラフは、ポジティブな意見、つまり今後も参加したいという方ですが、「移動がない」というオンラインの特性を理由とする意見が多いです。例えば海外や国内でも沖縄、はたまた自宅などから移動がなく参加しやすい、加えて重複して株主総会が行われる集中日でも参加しやすいなどの意見があり、約9割はポジティブな意見だと見て取れます。

その他、新型コロナウイルス感染予防防止のためにバーチャル株主総会が普及したと思われている企業も多いと思いますが、このデータを見る限りでは、やはり新型コロナウイルス対策だけではなく、株主さまに向けた価値向上というところが、スライド左側の円グラフより見て取れると思います。

スライド右側の円グラフは、今後はバーチャル株主総会にはあまり参加したくない、というデータです。一番多い意見は「直接経営者層の声を聞きたい」で、約4割を占めています。あとは少数意見ですが、システム面の難易度、音声の問題が約25パーセントというところです。

バーチャル株主総会の種類については、今年6月からバーチャルオンリー型という開催要件もできるようになりました。スライド30ページの2つのデータからも、会場併設のハイブリッド型バーチャル株主総会も求められている、というところも読み取れるかと思います。アンケートに関しては以上になります。

バーチャル株主総会の種類

大島:こちらはあらためてご説明するまでもないと思うのですが、念のため今お話に出ましたので、簡単にご説明します。株主総会の種類として、スライドに緑色で示した「ハイブリッド型」があります。その中に、「参加型」と「出席型」が含まれています。

さきほどの説明に出てきた議決権行使のないものは「参加型」であり、俗に傍聴型とも言われています。リアルタイムのライブ配信で行うバーチャル株主総会などです。

そちらと比較して、「出席型」があります。「ハイブリッド型」ですので会場はありますが、議決権行使が行われ、質問も可能です。「参加型」と比較して、少し難易度は上がります。

最後にスライド下段に示したオレンジ色の大きい部分は、会場がまったくないため「ハイブリッド型」ではありません。今年の6月中旬から日本で対応ができるようになった、俗に言う「バーチャルオンリー型」です。こちらは運営自体は議決権行使が行われるため、「出席型」と変わりませんが、会場がないためしっかりとしたバックアップや配信の体制が求められています。

スピーカー

大島:これから本題に移り、新しい株主総会の形や実際の導入の事例をご紹介します。本日お招きしているのは、ライフネット生命保険の平口さまです。

平口慎也氏(以下、平口):ライフネット生命保険の平口と申します。本日はよろしくお願いいたします。簡単に自己紹介しますと、最初は別の生命保険会社で営業をしており、2016年に当社に入社いたしました。代理店向けの営業を担当し、その後、経営企画部に異動しております。本日はよろしくお願いいたします。 

大島:みなさまもCM等でご存じだとは思いますが、平口さまのほうで、ライフネット生命保険の会社の概要のご説明をお願いします。またライフネット生命保険による株主総会の取り組みについて、スライド資料も用意していると思いますので、そちらも併せてよろしくお願いします。

ライフネット生命保険株式会社について

平口:当社の概要についてはスライドに記載しているとおりです。2008年にオンラインのチャネルで販売を行う生命保険会社として開業し、2021年5月には保有契約件数が45万件となりました。

ライフネット生命の株主総会について

平口:まず、当社の株主総会の運営方針や、これまでの取り組みをご紹介したのちに、後半で本年のバーチャル総会開催までの、実務的なプロセス等をご紹介できればと思っています。

当社は2012年に東証マザーズに上場して以来、スライド上部に記載しているとおり、「開かれた(顔の見える)株主総会」を運営方針に掲げています。

当社は、本業はオンラインで生命保険を提供している会社であり、この運営方針には、オンラインの会社だからこそ、直接リアルでステークホルダーのみなさまとお会いできる株主総会が大切な機会だと捉えている、という背景があります。この運営方針のもと、例年、継続的に実施している主な取り組みをスライド下部にご紹介しています。

1つ目の「日曜日の午後開催」という点と、2つ目の、株主さまだけではなく当社の保険のご契約者さまも株主総会にご招待している点、そして3つ目の「株主総会のオンデマンド配信」という3つの取り組みがあります。株主総会を通じてより多くの方々に当社をご理解いただきたいという主旨で、基本的には2012年の上場来、継続しています。

4つ目の「事前質問の募集」については、株主さまだけではなく、当社のIRサイトやTwitter、Facebookといった公式SNSを通じて、一般の方々からも質問を募集しています。

5つ目の「当社の社員をスタッフとして配置」についてですが、こちらは多い時ですと、60名くらいの社員に当日スタッフとして協力を仰ぐような年もありました。ご参考までに、スライド右下に一昨年の株主総会の写真を掲載しています。こちらに写っているのは、登壇している役員に加えて、当日スタッフとして協力してもらった社員全員です。株主総会については、一大イベントとして例年取り組んでいます。

最後に6つ目ですが、早期の情報開示を目的に、2013年から、株主総会前に有価証券報告書を開示しています。その他、スライド下部にあるとおり、過去に実施したことのある3つの取り組みを含め、株主総会をよりよいものにできるよう、事務局メンバーで毎回知恵を絞っています。

2021年株主総会開催に向けて

平口:ここまで当社の株主総会の特徴についてご紹介してきました。ここからは、本年6月に開催した株主総会について、ご紹介できればと思います。

まず、本年の開催にあたっての、当社の現状の課題をスライド上部にまとめています。1つ目は、ご出席の株主さまが年々減ってきており、加えて、個人株主さまの割合が減ってきているという点です。2つ目は、当社が昨年実施した海外への新株式発行により、海外の株主さまの割合が急増したため、対話の機会を提供したいという点が挙げられます。

3つ目は事務局の視点です。例年一大イベントとして株主総会を開催していたため、事務局の負荷が大きくなってきていました。

これらの課題を踏まえて、スライド下部に掲載しているとおり、バーチャル株主総会の開催と取り組みは、株主さまと当社の双方にとって、それぞれ多くのメリットがありました。

メリットの1点目として、なによりコロナ禍において、感染拡大防止対策としても有用であることが挙げられます。それに加え、2点目は、株主さまの視点として海外や国内の遠方にお住まいの方で、なかなか会場にご来場できない方にも、きちんとオンラインでのご参加の機会を提供できることです。

3点目は事務局側の視点になりますが、ライブ配信を実施する分、株主総会のリアル開催の規模を縮小できますので、事務局による準備の負荷軽減にもつながると考えています。

4点目は、当社はオンラインという手段で生命保険を販売していますので、オンラインで株主総会を開催することは、少なからず本業にも親和性があるのではないかと考えています。このあたりは当社のブランドイメージのさらなる向上にもつながるのではないかと思います。

以上のメリットを踏まえ、本年の株主総会はバーチャル株主総会の「参加型」にチャレンジすることとしました。ちなみに、今年は「出席型」もあわせて検討しましたが、「参加型」と比較してまだまだ導入している会社の数が少ないことや、万が一通信障害などが発生した場合に、円滑な議事運営に影響を与えるリスクを考慮し、本年は「参加型」としました。ここまで、本年のバーチャル総会開催までの道のりをご紹介しました。

2021年株主総会開催結果・新たな取り組み

平口:本年開催したバーチャル株主総会の開催結果と、新たな取り組みについてご紹介します。スライド左側に定量的な開催結果の実績、右側に定性的な、新たにチャレンジした取り組みを掲載しています。

左側の開催結果について、1つ目の開催時間、2つ目の会場出席の株主さまの数はコロナ禍の昨年とほぼ同じ水準でした。3つ目のライブ配信の最大の視聴者数は78名で、会場出席の株主さまと合わせて100名超の方にご参加いただきました。

最後の4つ目ですが、株主さまからの当日のお問い合わせが2件ありました。すでに検討されている担当者の方は、このあたりを不安に思われるかもしれません。当社も、当日「視聴サイトにログインできない」といった株主さまからのお問い合わせが多くあるのではないかと想定していましたが、結果的には運営に大きな影響はありませんでした。

2021年に新たにチャレンジしている当社の3つの取り組みについて、スライド右側にてご紹介します。1つ目は、株主総会中にオンラインで視聴されている株主さまからコメントを受け付け、質疑応答の際にリアルタイムで回答しました。

今回の株主総会はあくまで参加型での開催ですので、オンラインで視聴されている株主さまは会社法上、出席とはなっていません。しかし、オンラインで視聴されている株主さまも、会場出席の株主さまと同様に、可能な限り近い環境できちんと対話の機会を提供したいとの思いでチャレンジしました。

実際に当日は、オンラインで視聴されていた2名の株主さまから質問の投稿があり、質疑応答の中で回答できました。

2つ目は、株主さまだけではなく、当社のご契約者さまや当社の社員にもオンラインで視聴する機会を提供しました。具体的に、株主さまはコインチェックのシステム「Sharely」で視聴してもらい、ご契約者さまと当社の社員に向けては当社の「YouTube」チャンネルでライブ配信を実施しました。

「Sharely」と「YouTube」の合計視聴者数は、スライド左側に記載のとおり、78名でした。当日視聴した方を対象にしたアンケートでは「契約者も株主総会の模様を視聴できることに驚いた」との声をいただきました。

3つ目は会場の変更です。今年は前回と比べ収容人数が約4分の1の貸会議室に変更しました。オンラインでのライブ配信を実施する分、配置するスタッフの数や持参する備品の量なども含め、例年と比較して会場設営にかかる負担を大幅に少なくすることができました。結果的に事務局側の負担も軽減できたと考えています。

これらの取り組みは、従来当社が大切にしている「開かれた株主総会」というコンセプトに則ったものです。リアルだけでなく、オンラインという新しい環境下でも体現できたと考えています。

最後に、バーチャル総会の取り組みについてです。一見すると新型コロナウイルスの感染対策の側面が強いかもしれません。しかし、感染対策だけではなく、株主さまや会社にとってそれぞれメリットが大きい取り組みだと考えています。

事務局のいち担当者としても、バーチャル総会をきっかけとした開催形式の多様化が進むことで、株主総会が今よりも一層、一社一社の個性を表現できる素晴らしいイベントになってほしいと考えています。

質疑応答:株主の方からの反応はいかがでしたか?

大島:私から3つ質問します。まず、株主さまからの反応はいかがでしたか?

平口:当社の総会後に、参加された方を対象にしたアンケート結果をこちらで開示しています。この結果によると、4分の3の方は「今後、オンラインで視聴したい」との意向がありました。そのため、みなさまからご好評だったのではないかと考えています。

一方、別の方の意見では、「開始時間を午前中などもっと早い時間にしてはどうか」というものがありました。「リアルに出席する方とオンラインで視聴する方の双方にとって参加しやすい日時はいつなのか」という問いは新しい気づきだったため、来年以降あらためて検討していきたいと考えています。

質疑応答:バーチャル株主総会での気付きや工夫

大島:次の質問です。バーチャル株主総会を実施したことで得た気づきや工夫などはありましたか?

平口:株主総会中のカメラワークについて、少し細かいことですが2点ほど気づきや工夫があったと思っています。

1点目は、会場レイアウトとカメラの撮影範囲についてです。もともと想定していた会場レイアウトでリハーサルを実施していたところ、株主さまの動線と会場後方に設置したカメラの撮影範囲がかぶってしまい、質疑応答の際に株主さまの顔が少し映ってしまうことが発覚しました。そのため、急遽レイアウトを変更しましたが、会場レイアウトを決める上でカメラの撮影範囲を考慮する必要があると気付かされました。

2点目は議長の目線です。従来の議事進行では、議長の目線は会場にいる方々に向けていましたが、オンラインで視聴している方にも配慮し、会場だけではなく、時折カメラにも目線を向けて話してもらうようにしました。これによって、会場出席の方々、オンライン視聴の方々とともに、株主総会の一体感を少しでも醸成できたのではないかと考えています。

Q. 次回はどうお考えですか?

大島:少し早いかもしれませんが、来年6月に予定されている次回の株主総会について、形式や平口さんの思いなど、まだ決まっていないこともあるかと思いますが、お聞かせください。

平口:来年に向けてはこれからフラットに検討を進めていく予定です。もともと「オンラインの会社だからこそ、リアルに出席してくださる方々を大切にする」といった運営方針ではありました。

しかし、今後もバーチャル株主総会を継続する可能性がある中で、例えば今後はリアルよりもオンラインに注力するのか、そのあたりの方向性の見直しの必要がないかといったことは考えていく必要があると思っています。また、サイボウズさんのようなユニークな取り組みは当社も参考していますので、来年に向けて新たなチャレンジをするのかも含め、1からフラットに検討していきたいと考えています。

質疑応答:会場サイズ変更に合わせた出席者数の調整について

大島:それでは、視聴者の方からのご質問を読み上げます。「会場サイズを縮小されたとのことでしたが、それに合わせて会場出席の事前申し込み制などは採用しましたか?」といただきました。

平口:今年は事前の申し込み制は採用しませんでした。会場にご来場いただける方々の予測がつきにくい状況の中での開催でしたので、当社でも検討を重ねたのですが、予測人数を多少上回ったとしてもなんとかご参加いただける会場キャパシティがあったため、事前申し込みは実施しませんでした。

質疑応答:海外株主の増加の要因と株主総会での英文対応について

大島:「海外株主の比率もかなり上昇したというお話でしたが、具体的な要因は分析していますか? また、今回の株主総会では英文説明などの用意はあったのでしょうか?」というご質問です。

平口:海外の株主さまの比率が増えたため、今年は招集通知を一部英訳してご提供しました。オンラインで視聴する際の対応も検討していたのですが、具体的に海外の方向けに用意した取り組みは特段ありません。

株主総会の当日に、海外の株主さまから「『Sharely』で視聴できない」というお問い合わせがあり、その時は別途用意していた「YouTube」でのライブ配信を案内して、無事ご視聴いただけたということがありました。ライブ配信の手段を複数準備していたことも功を奏したと思っています。

視聴者数の増加に対する工夫や取り組みについて

大島:それでは最後の質問です。「視聴者数を増やすための工夫は、今回取り組まれたのでしょうか?」といただきました。

平口:当社としても、その点が1つの重要な指標であると認識しています。バーチャル総会を開催するということを総会前にIRサイトで公開し、早めにPRをしていた部分はあったと思います。

一方で今年はバーチャル総会実施の初年度だったため、どのくらいの方々にご視聴いただけるか状況が見えにくい部分もありましたので、強くPRをしていたというよりは、様子を見ながらご視聴の案内を行っていました。

大島:平口さん、ありがとうございました。ライフネット生命保険様のお取組は弊社でも事例として公開させていただいておりますのでぜひご覧ください(こちらよりご覧いただけます)。

ログミーFinance 〜複数の提携サービスへの配信で多くの投資家へアプローチ〜

秋元:このあと、お知らせが数点あります。1つ目は、「ログミーファイナンス」のIRイベントの書き起こし拡散サービスについてご案内します。決算説明会や、株主総会といったIRイベントの内容を全文書き起こしして、即日もしくは速やかに公開するサービスです。

さらに、ご覧いただいているような各種データベースや投資情報サイト、「SmartNews」や「NewsPicks」といった、多くの方が使われているニュースアプリにて配信しますので、投資家の認知を獲得するのに非常に有効なサービスになります。

ログミーFinance 個人投資家向けIRセミナー 特徴2

秋元:個人投資家向けのオンラインIRセミナーについてです。お時間の関係上、特徴を2つに絞ってご説明します。1つ目は参加者層です。

Twitterを中心に告知することで、20代から50代の現役世代の参加者が9割程度を占めています。しかし、ただ若いだけではなく、皆さまの会社の事業内容や、今後の成長の可能性のようなものをしっかり理解した上で、中長期的に株を保有している投資家が参加してくれています。

2つ目は費用対効果の部分です。ライブ配信の模様は弊社「YouTube」チャンネルへアーカイブします。さらに、書き起こしもついてきますので、ニュースアプリなどに拡散されることによって、今までアプローチできなかった新しい投資家層の認知も獲得することが可能になります。

ログミーFinance Zoom導入無料支援

秋元:3つ目は、決算説明会のオンライン化の無料支援です。「Zoom」を使って内製化するという部分でお手伝いしています。すべて無料で行えますので、もし「検討はしているのだが、まだ決算説明会をオンライン化できていなくて少し困っているんだよね」といった企業さまがいらっしゃいましたら、ご検討いただければと思います。

ログミーFinanceのYouTubeチャンネルで過去のセミナーをご覧いただけます

秋元:最後に、「ログミーファイナンス」の公式「YouTube」のご案内となります。本日のようなIRのご担当者向けのセミナーや、個人投資家向けのセミナーをどんどんアップしていくチャンネルです。ぜひご登録いただければと思います。

また皆さまの会社のほうでも「動画のコンテンツがあるよ」、さらに「いろいろな方に見ていただきたい」という方がいらっしゃいましたら、無料でこちらにアップしますので、そちらのほうもご検討いただければと思います。

以上になります。大島さまからコインチェックのサービスのご紹介をお願いします。

Sharelyの特徴

大島:時間に限りがありますので、簡単に紹介します。弊社の「Sharely」には3つの特徴があります。法律に準拠した経産省のガイドライン、そして今回のバーチャルオンリーの対応も含めて、参加型、出席型にも対応できます。また、ステークホルダー、既存の提携業者、信託銀行や印刷会社との提携も問題ありません。

ルールに準拠したシステム設計・サービス提供

大島:こちらがルールに準拠しているものです。

サービス提供範囲

大島:「Sharely」に関しては、システム提供ではなく、サービスの運営支援等も柔軟に幅広く対応できます。

利用メリット

大島:サービスの特徴についてです。

製品画面イメージのご紹介①

大島:画面のイメージをスライド掲載していますが、スマホを使っても、PCを使っても事務局さまが見やすい仕様になっています。株主さまからもシンプルに見られるようになっています。「Sharely」のご説明は以上になります。

秋元:ありがとうございます。今後も、IRのご担当者向けのセミナーの実施を予定しています。ぜひご参加いただければと思います。

それでは、本日のセミナーを終了させていただきます。みなさま、ご清聴ありがとうございました。