ご挨拶

井宮大輔氏:代表取締役社長の井宮と申します。本日は、2022年3月期第1四半期の決算の概要に関してご説明させていただきます。まず第1四半期連結決算の概要についてご説明し、次に各事業の状況をお伝えします。

6月の株主総会と取締役会を経て、石井が代表取締役会長に、私、井宮が代表取締役社長に就任いたしました。SMNの技術力を活かして、よりいっそう企業価値向上を目指してまいります。みなさま、引き続きよろしくお願いいたします。

第1四半期ハイライト(4月‐6月)

第1四半期連結決算の概要です。スライドはハイライトになります。1点目は、上場以来初となる四半期での営業損失の計上をご報告します。2点目は、通期計画の達成に向けて、不振事業に関して対策をすでに実施していることのご報告になります。3点目は、「TVBridge」を含め、主力事業では堅調に推移している点をご報告します。

決算ハイライト(総括)

決算のハイライトです。売上は31億円と、前年同期比で増収となっています。しかし、営業利益はマイナス8,000万円、当期純利益はマイナス7,500万円と着地しています。

決算ハイライト(売上)

スライドは売上の推移となります。O2Oを除くすべてのサービスで成長は継続しており、前年同期比で17パーセントの増加になりました。

決算ハイライト(営業利益)

営業利益について、今期は、四半期営業損失を計上することになりました。

決算ハイライト(営業利益増減)

営業損失は、まず1点目に代理店事業の大型アカウントの失注、次にデジタルソリューションのルビーののれん償却費や、O2Oの不振案件の影響によるマイナスです。このマイナスを既存領域でカバーできなかったことが原因となります。

決算ハイライト(不振領域における対処方針)

不振領域に関しては、課題解決を行うために、対策をすでに実施しています。まず、代理店事業に関しては、体制強化に伴い、ソニーグループを含む新規リードの開拓を推進しています。

O2Oに関しては、不採算案件の整理を徹底的に行っており、同じことを起こさないようにします。ルビー・グループですが、PMI推進体制の見直しにより、事業管理シナジーの早期実現を達成します。

決算ハイライト(進捗率)

スライドは進捗率ですが、売上は計画どおりに進捗しています。営業利益以下に関しては、課題解決の対策をすみやかに実行し、通期目標の達成を行いたいと思っています。

決算ハイライト(売上原価)

売上原価は、ルビー・グループの子会社化に伴い増加していますが、売上総利益率は前期並みとなっています。

決算ハイライト(販管費)

販管費もルビー・グループの子会社化に伴い増加しています。

決算ハイライト(貸借対照表)

バランスシートになります。こちらは3月末と比較して、大きな変化はありません。以上が第1四半期の決算の概要となります。

アドテクノロジー①

次に、第1四半期の各事業の状況に関してご説明します。まずはアドテクノロジーです。代理店事業の大型アカウントの失注に伴う不振はありますが、「TVBridge」およびその他の商材が堅調に推移し、売上としては前年同期比プラス0.7パーセントの成長となっています。

アドテクノロジー②

こちらは、アドテクノロジーでの広告主数と売上構成比になります。広告主数に関しては、前期からの営業体制強化により、前年同期比では増加しています。

また、売上構成比に関しては、昨年はコロナ禍ということもあり、EC比率が非常に高い状態でしたが、今期は50パーセント程度と、バランスが取れた状態となっています。

TOPICS アドテクノロジー①

次に、アドテクノロジーのTOPICSに関して、お話をします。「3rd party cookie」の廃止は延長されましたが、我々はポストクッキー時代を見据え、「3rd party cookie」以外のデータ活用をいち早く進めています。

TOPICS アドテクノロジー②

まずは、テレビ試聴データを活用した「TVBridge」に関してです。消費財メーカーA社との取り組みで、テレビCMと「TVBridge Ads」を掛け合わせた広告効果を検証しました。その結果、8.8ポイント購入意欲が高まることが確認できました。

TOPICS アドテクノロジー③

そして、ポストクッキー時代を見据えて、「Unified ID 2.0」に対応しました。こちらにより、ブラウザー、モバイルなど、横断的に管理・分析が可能になりました。

TOPICS アドテクノロジー④

さらには、楽天グループが提供する、マーケティングソリューション「Rakuten Marketing Platform」の販売パートナーとして、代理販売・運用を開始しました。楽天プロダクトのさらなる販売強化、および新たなソリューションを検討していきます。

マーケティングソリューション

次に、マーケティングソリューションの説明です。スライドのグラフは、マーケティングソリューションの売上推移です。堅調に推移しており、既存カテゴリでは、前年同期比プラス6.6パーセントになりました。引き続き、堅調な成長を目指していきます。

デジタルソリューション、その他

デジタルソリューションは、ルビー・グループの子会社化に伴い、大幅な増加になっています。また、それ以外でも子会社ASAの成長など、堅調に推移しています。

まとめ

最後になりましたが、これまでお話ししたことをまとめます。まず1点目として、四半期営業損失を計上することになりました。

2点目は、通期目標を達成すべく、不振領域の課題解決に向けて、すでに取り組みを推進しています。

3点目は、上記の取り組みと並行して、SMNの技術力を活かし、さらなる企業価値向上を目指すために現在中期計画を策定しています。こちらは策定でき次第、すみやかに、みなさまにご説明、ご報告します。

新たに、SMNの代表取締役社長として、精一杯尽力していく所存です。引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。