2021年3月期 第2四半期(累計)の業績ハイライト

松本真司氏:それでは私から2021年3月期第2四半期の決算概要、また昨日発表した業績予想等についてご説明します。コロナ禍で非常にご不便な中、また会場も人数制限ということでご不便をおかけしている中ご出席いただきまして誠にありがとうございます。では私から、第2四半期の決算の概要についてご説明していきます。

4ページは業績ハイライトです。売上高は64.7パーセントの減収、最終の純損失が12億9,000万円でした。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、前半の4月から5月の緊急事態宣言発令による商業施設の休館、移動自粛、移動の制限等で大幅な事業活動の縮小を余儀なくされました。

緊急事態宣言後においては徐々に回復基調に向かいつつありましたが、7月からの再拡大に伴い、当社の事業の柱であるお土産事業が駅、空港といった交通拠点での需要の大幅な落ち込みによって苦戦を強いられた厳しい決算でした。

新型コロナウイルス感染拡大の業績に与える影響

今回、私からみなさまにお伝えしたいことは2ページ目に集約されています。新型コロナウイルス感染拡大の業績に与える影響についてです。売上面は月別増減率を今回開示させていただきました。

スライドをご覧のとおり、4月と5月が約8割減、6月に回復基調に向かって6割減となりましたが、7月と8月の回復が鈍化しました。ただし、9月に入ってGoToトラベルキャンペーンの消費環境のキャンペーン効果もあり、後半の4連休あたりから観光地の客足が回復傾向に向かうなど、回復の兆しが見られました。

利益面に関しては大幅な売上減に伴い、生産体制、在庫圧縮、適正化などを行いながら生産稼働を抑制してきました。一方、売上の減少に対応するために役員報酬の減額、社員の賞与の減額を含めたあらゆる経費の見直しを進めながら、コスト削減に努めました。

また政府の助成金ですが、主に雇用調整助成金などで経理上は第2四半期で営業外収益に14億円計上しています。このようなところも活用し、人員の、社員の雇用を最優先に考えつつコスト削減に努めています。

資金面に関しては設備投資の抑制で先ほどの在庫圧縮、コスト削減等、キャッシュ・フローの改善に努めたことにより、現預金は期首から36億5,700万円減って46億3,400万円のキャッシュ残高となっています。

新型コロナウイルスの制度融資で2億8,000万円の借入を実行し、増額した当座借越枠を78億円に設定していますが、こちらに関しては借入の実行はなしといった財務状況になっています。

足元の状況に関しては、10月に入ってからGoToトラベルキャンペーンで東京の発着が対象になりました。また割引クーポンも始まり、キャンペーンの本格導入による効果で引き続き回復基調に向かっていると見ています。

業績予想、配当予想については上期の実績や足元の回復状況を踏まえて、下期は緩やかに回復基調に向かうという想定のもと立案させていただきました。業績予想についてはあらためてご説明します。

四半期売上高前年増減比推移

スライドのグラフは四半期別の売上高の動向です。グループの各セグメントは軒並み同じような傾向にありますが、グレーの折れ線グラフで表している北海道のケイシイシイはルタオの通信販売が好調に伸びたため、他のセグメントに比べると落ち込み幅はやや小さい傾向になっています。

第2四半期(累計)のトピックス①

第2四半期でのトピックスです。新型コロナウイルス感染拡大前から、当社グループの東京のマーケットの中でも最大強化ポイントである東京駅に新たな商業施設を出店する準備を進めていました。シュクレイの4ブランド、ケイシイシイの3ブランド、計7店舗の出店を8月に行いました。

2021年3月期 第2四半期(累計)業績(対前年同期)

第2四半期の累計の業績は冒頭でお伝えしたとおり、売上高が64.7パーセント減の79億500万円、営業利益が営業損失として34億2,100万円、経常損失が19億5,600万円、最終の純損失が12億9,000万円となっています。

セグメント別の業績(対前年同期)

9ページはセグメント別の業績です。こちらも軒並み大幅な減収減益となっています。セグメントのその他には香港事業が含まれており、こちらは本年の2月に事業の閉鎖を行ったため現在精算手続中です。

売上高(販売チャネル別)

11ページは売上高の販売チャネル別の数値です。ルタオの通信販売やアイスケーキなどの夏ギフトは、巣ごもり消費や対策強化を行ったことなどに伴い、非常に好調に推移しました。ルタオの通信販売は昨年の同時期に比べて56.4パーセントの増という進捗で推移しています。

売上原価・売上総利益

12ページは売上原価・売上総利益率です。製造稼働の低迷によって材料費は低減できましたが、労務費、製造経費で固定費の吸収ができず原価の悪化につながり、売上総利益率も昨年に比べて21.2ポイントの減となっています。

販売管理費・営業利益

13ページでは販売管理費の内訳を開示しています。この第2四半期は事業活動の大幅な縮小を強いられた中で、人件費の削減、マネキン費用や販促物の販売促進費などの低減に努めました。

運賃、地代家賃は売上の減少によって必然的に減る部分もありますが、当社グループはすべての経費の見直しや削減等に努め、販管費は第2四半期累計で33億2,000万円の減少となっています。

貸借対照表

16ページは貸借対照表です。流動資産が88億1,500万円で、前期末に対して46億2,900万円の減となっています。主に現預金の減と売上減少に伴う売上債権の減少によるものです。純資産比率は82.2パーセントとなっています。

上期の設備投資の実施額としては4億1,500万円で、老朽化した工場の設備の更新などに努め、先ほどお伝えした新規出店の投資ということで、例年に比べて抑制に努めています。

キャッシュ・フロー計算書

17ページはキャッシュ・フローです。営業活動によるキャッシュ・フローがマイナス20億4,500万円、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス5億2,600万円、財務活動によるキャッシュ・フローは主に配当による支払いですが、マイナス10億8,700万円です。

結果的に昨年の期末に対して36億5,700万円の減となっています。以上が第2四半期の決算の概要です。

2021年3月期 通期業績予想(対前期)

通期の業績予想についてご説明します。冒頭でお伝えしたように下期は動向が非常に読みにくい状況ですが、緊急事態宣言の再発令は想定しない前提で、緩やかに回復に向かっていく想定のもと立案しています。

2021年3月期 下期業績予想(対前年同期比)

20ページは下期の見通しです。売上高は昨年に対して33.2パーセントの減、営業利益はトントンのプラス2,100万円、経常利益は雇用調整助成金等の助成金収入を見込み5億8,600万円、最終の純利益は3億9,000万円です。

後半に河越からご説明しますが、下期はコロナ禍の対策を強化して黒字化を図り、来期のV字回復に向けて取り組んでいきたいと思います。

通期の設備投資計画としては、下期も抑制を図りながら年間で5億円、減価償却の実施額は14億円の見込みです。通期に関しては下期の計画を加えたことで最終の純損失が9億円の赤字と予想しています。

1株当たりの配当金に関しても足元の業績、キャッシュ・フローの状況、下期の見通しなどを総合的に勘案し、昨年に対して10円減配の30円の予想としました。以上で私からの説明を終わります。続いて、河越から今後の経営方針等についてご説明します。

経営理念・基本ポリシー

河越誠剛氏:それでは私から今後の方針についてお話しします。先ほど松本からご説明のとおり、我々が主としているプレミアムギフトスイーツのジャンル自体が非常に大きな打撃を受けました。

特に東京に来られる方が「東京に行ったのがバレたら困る」、東京から出張に行く人も「東京から来たのがバレたら困る」という状況がずっと続き、最近やっと少しだけ緩和されました。

主力の東京市場自体が非常に厳しい状況にあることも含め、過去最悪の厳しい決算となりました。下期についてもご説明がありましたように、営業利益でなんとかプラスにもっていける予定が組めた段階ですので、最低限としてそれ以上の成果を出していきたいと考えています。

いわゆるしゃがむと言いますか、次に備えてバネでいう縮んだ状態と言いますか、動物が獲物を狙う時にしゃがんで次を捕らえようとする、現在会社はそのような状況で、それは我々の気持ちでもあります。

<コロナ禍における下期の重点施策>①

28ページはコロナ禍における下期の重点施策です。1点目は下期の営業利益の黒字化を成し遂げなければならないということです。もう少しご説明すると、今一番厳しいのがギフトの需要です。手土産や会社を訪問する時のお土産など、あらゆるシーンを通じて厳しくなっています。

ネットを中心とした、いわゆるお届け販売はよい成績を収めて日本全体としても上がってきていますが、通常の自家消費はもちろんのこと、ギフト商品においてもそれが顕著に現れている状況です。

そのような中で、次に自宅で食べられるものの需要はけっこうなものがあり、我々の中でも先ほどのルタオの「ドゥーブルフロマージュ」は主力商品ですが、このような商品においては非常に回復が早く、通信販売やポップアップの販売、または北海道に来られた方、出る方のお土産需要としてもかなりの回復が見られます。

一番よいのはその場食いで、我々はその場食い需要と呼んでいますが、いわゆる飲食関係が非常によくなっているのはみなさまもご存知のとおりだと思っています。我々は飲食関係はあまりたくさん行っていませんが、例えばソフトクリームの販売などです。

そのような自家需要とその場で食べる需要に、売上対策としてかなり注力しています。なんといっても主力のブランドと主力の製品自体が売上に対する増減を大きく決めてしまうため、そちらを磨いていき、次に向かって新製品を開発していきます。

世界の中での一番の市場が東京駅です。5月に行われる予定だった東京駅の大改装が8月に延期されましたが無事に行われ、この数年間の努力でよいポジションを得ることができました。回復したあとが楽しみな状況となっています。

売り場ではお客さまが購入する動機付けや、購入意欲をどのように上げていくかについて工夫し、ディスプレイやPOPなどによって商品訴求を強化しました。また、GoToトラベルが始まり、GoToクーポンの利用が非常に増えてきましたので、そちらへの対応を大きく打ち出しています。

販売力ですが、一番の方法として「食べてみておいしいから買っていただく」という試食販売、我々は超試食販売と呼んでいますが、こちらができなくなり非常に厳しい状況でした。しかし次々に緩和され、一昨日、百貨店強化の方針等で試食販売を行えることになりました。

袋に入れたままお渡しする試食ですが、今後の売上アップにつながっていくと思っています。そのような中、お客さまも我々もマスクをしたままの販売ということで異常な状態ですが、目だけでお客さまにアピールしなくてはなりません。

我々は「目つき顔つき」「手振り身振り」「言葉」の3つに分けて接客対策を行っています。しかし、「目つき顔つき」の顔つきができないため、目つきだけでお客さまに表現するということで、笑顔に対して笑目と呼んでいますが、そちらでお客さまにアピールしています。

「手振り身振り」はある程度許されるため、オーバーアクションで看板などを振っていますが、振りすぎもいけないということで規制を受けているところが多く、そのような中で「手振り身振り」でお客さまにアピールしています。

「言葉」も大きな声が出せない等いろいろな制約ができた中、お客さまに効果的にアピールする言葉を選ばなくてはならないということで、いわゆる販売のプロでないとまったく売れないような状況が出てきており、こちらが逆に磨かれてきました。

先ほどのディスプレイや商品対策もですが、非常に厳しい状況の中だからこそ、いわば技と言いますか、対策によって力量が磨かれてきているのをとても強く感じています。

また、先ほどお伝えした通信販売はロイヤルカスタマー対策が一番うまくいっており、ECモール・SNS、カタログギフト対策等を行っています。通信販売部門ではルタオが主力ですが、東京のシュクレイ、大阪のコンディトライ神戸なども右へならえと言うように対策を強化しています。

販売チャンネル対策として、お土産を購入するJR、そして空港が一番厳しい状況の中、高速道路を利用した車での旅行がけっこう増えています。そちらでの売上は対策を打っただけの効果が出てきており、前年を超える売上の店舗もたくさん出てきました。

百貨店においても百貨店自体は人が多く来ていますが、人に物をあげるギフトのマーケットが非常に落ち込んでいます。しかし、お土産だけの交通機関の売店よりは非常によいため、百貨店などにも注力しています。

また都心までは行かずに郊外ですませる方が増えてきているため、そちらへの対策も1つずつ手を打ってきました。今後はハロウィンが終わり、クリスマス、年末年始、バレンタイン、ホワイトデーなどがありますので対策を強化していきます。

2点目はコストの削減、キャッシュ・フローの改善です。先ほど松本からお伝えしたように、役員報酬や賞与の減額、経費の見直し、業務の効率化等で支出をいかに絞っていくかについて対応しています。

また今回、第1四半期、第2四半期で約5億円の損失を在庫の廃棄損失で出しました。同業の方は半値で売る等で全部はいたところもありますが、1,000円で買った人が500円で売っているのを見たらよい気持ちはしないということで、いろいろな施設へできるだけの寄付を行いました。

しかし安売りは行わなかったため、廃棄損失が5億円出ました。こちらは緊急事態宣言での店舗の閉鎖やステイホームによりどうしようもなくなったといったことがあり、2月から対応していましたが、2月ということは3月から5月ぐらいまでの対応を始めていますので、原材料を含めて大きな損失が5億円となりました。

こちらは今後、確実性のあるものに絞ったり、季節品の生産、販売を絞って保守的に対応し、廃棄損失を当面出さない方向を重要視して行っていきます。設備投資も抑制しており、下期においてのキャッシュは今以上になると思っています。

<コロナ禍における下期の重点施策>②

3点目に次に向かっての準備ということで、首都圏においては先ほどお伝えしたとおり回復に備えて現状の中でも積極的な展開を行っています。インバウンド対策については当面ありませんが、復活した時の空港でのシェアのさらなる強化ということになります。

ご存知のとおり、昨年の2月、3月はしぼみましたが、あれだけの売上があります。それが今はほぼゼロのため、回復した時の売り場シェアが今の倍ぐらいになるように営業活動はずっと続けています。

海外においては、台湾や中国は昨年より良くなってます。ただしタイ、フィリピンあたりは非常に厳しい状況で、安いものは売れ始めてきましたが、いわゆる高額品、プレミアムゾーンのスイーツが売れていません。

また、人に渡すような商品が売れないということで非常に厳しい状況ですが、中国を中心に通常のルタオ、東京ミルクチーズケーキなどのブランドビジネスのほかに、卸売商品というもともと行っているものを強化しています。出店についてもフランチャイズのままになりますが、続けているということです。

例えばインドネシアにおいてはフランチャイズが行っていますが、誕生日ケーキに絞った宅配ビジネス等に絞って営業を展開し、成功しています。海外における新しい成長モデル自体も作っていきたいと努力している最中です。

《その他》

各会社ごとの数字、状況はご覧のとおりです。42ページのその他をご覧ください。台湾、香港は撤退しましたので、直接行っているのは台湾だけになります。台湾は旅行も消費も非常に回復しており好調です。

そして、台湾菓子事業と藍を中心とした健康食品事業の両方の事業が今年度単年で黒字化が見えたということが大きなグループとしてのトピックスです。そのため、下半期は営業利益ベースで最大限の黒字化を図っていくことを目指していますが、年間の黒字化は無理だと思っています。

また来期以降に向かって、先ほどお伝えした数字に表れないような準備をしっかり行い、来期、再来期と少しずつ回復が見えてくるところに対応していきたいと思っています。以上です。ありがとうございました。