総医研グループ
石神賢太郎氏:みなさん、こんにちは。代表の石神でございます。それでは、定刻となりましたので、総医研ホールディングス2019年6月期第2四半期決算説明会を始めさせていただきたいと思います。
まず最初に総医研グループの概要について、簡単にご説明させていただければと思いますが、もともとバイオベンチャーの企業としてスタートいたしました。一番上の「エビデンスの構築、医療ネットワーク・学術支援、広報、抗疲労研究開発」などを担当しております総合医科学研究所、ウィルス医科学研究所というものが川上の事業といたしまして、主要3事業の評価試験や医薬臨床研究、ヘルスケアサポートというものを展開しております。
その真ん中の川中の「機能性素材の開発」というところでは、昨年6月にグループに参画してもらいました、機能性素材開発を担うNRLファーマという会社が、今はラクトフェリンを中心とする機能性素材の研究開発・販売・技術供与などを行っております。
その下の川下、こういった「エビデンスをベースにした商品開発ならびに販売」を担当しておりますのが、健康補助食品事業を担う日本予防医薬、エビデンスラボ、化粧品事業のビービーラボラトリーズ。
こういった6つの事業体で構成しておりますのが、総医研グループという会社でございます。
2019/6期第2四半期決算の概況 Ⅰ
さっそくですが、第2四半期の決算の概況といたしまして、次のページをご覧いただきます。
まず大きく3点、健康補助食品事業についてですが、需要期である広告効果が高い夏場を中心として、広告販促費を前年同期よりも大幅に増額して投下した結果、積極的な広告宣伝活動を展開いたしましたが、その結果としては販促費が先行したことにより、大幅な減益、営業損失を計上したかたちになりましたが、計画としてはおおむねイーブンというかたちの進捗でございます。
2019/6期第2四半期決算の概況 Ⅱ
続いて化粧品事業についてですが、「PHマッサージゲルPro.」および「モイストクリームマスクPro.」を中心とする越境EC向けの商品販売が、大口受注もあり大幅に増加した等から、売上高については前年同期比62.2パーセントの増収、13億8,500万円の着地。営業利益については、前年同期比41.8パーセント、3億600万円の増益となりました。
2019/6期第2四半期決算の概況 Ⅲ
機能性素材開発事業につきましては、ラクトフェリン原料の販売価格の上昇および、今期から決算期を変更いたしまして、4月から3月のものを、4月から6月というかたちで、15ヶ月決算に変更いたしましたので、この第2四半期については、9ヶ月分の計上を行いました結果、売上高については前年同期比86.4パーセントの5億3,300万円の着地。営業利益については、マイナス800万円の営業損失から、今期はちょうど1億円の営業利益の着地ということで、大幅に増益を実現しているところです。
2019/6期第2四半期決算(連結)
次のページをご覧いただきますと、連結の第2四半期の数字ということで、売上高については43.9パーセント(増)の40億1,700万円となりまして、第2四半期決算においては7期連続の増収、過去最高の増収を実現しております。
営業利益につきましても、化粧品事業・機能性素材開発事業の増益を主因といたしまして、108.3パーセント増の2億7,800万円となってございます。
第2四半期決算 事業別売上高推移
次が事業別売上高推移でありますが、過去最高の売上高を更新するとともに、増収率というところでも、過去から比較して大きく増加できている状況でございます。
セグメント別 前年同期比
こちらがセグメント別の前年同期比の数字でありますが、この数字については少しウォーターフォールチャートを使って見てまいりたいと思いますが、こちらは売上高の数値になります。
セグメント別 売上高前年同期比差異
医薬臨床研究支援のみマイナス800万円と、前年同期と比較しますと減収となりましたが、その他の事業に関しては、おおむね増収というかたちです。とくに化粧品事業が5億3,100万円、健康補助食品も3億1,800万円と、大きくこういった事業が牽引するかっこうで、40億1,700万円という着地が行えているところです。
セグメント別 販管費前年同期比差異
それに対して、次のページのところの販管費についてです。
増収に比較しますと、販管費の伸びはそれほど大きくはなってございませんでして、健康補助食品事業のみ、増収の伸びに対して販管費が……こちらはどうしても広告宣伝費が先行するビジネスではありますので、販促費の内訳として2億7,200万円、それらに付随する流動費で合計3億4,200万円という販促費が増加しております。ただ、おおむねコントロールされている状態の販管費の増というかたちで、適正なかたちで進んでいる進捗にはなってございます。
セグメント別営業利益前年同期比差異
こちらが営業利益の前年同期比差異でございます。
少しこれを見ると、健康補助食品が足を引っ張っているんじゃないかということで、1億3,400万円のマイナスにはなっておりますが、これはおおむね計画どおりの数字での着地です。その他の事業はほとんど増収もありますが、増益ということで、とくに機能性素材開発の1億800万円、化粧品の9,000万円というかたちです。昨年対比でいきますと、連結でも2億7,800万円と、順調な滑り出しがこの当期においては行えたかたちでございます。
セグメント別 計画比
セグメント別の計画比の数字が、我々にとって最も大事にしている指標ということで、この数値もご覧いただければと思います。
下にも書かせていただいておりますが、全事業部門計画に対しては売上高・営業利益とも100パーセント以上の進捗率で、計画は超過できているというかたちになってございまして、全体でも計画対比では連結売上高で14.7パーセントの増収、営業利益についても39.0パーセントの増益ではあります。
ここも、先ほどの健康補助食品事業が少し足を引っ張っているんじゃないかと見えがちではあるんですが、実際はここの数字にありますとおり、売上に関してもいわゆる進捗としては6,900万円の売上増で着地しているかたちではあります。
営業損益についても、もともとここでは1億円のマイナスを計画では見込んでおりましたが、実績値では9,500万円のマイナスで着地できているというかたちで、おおむね全事業計画を上回るかたちで順調な滑り出しを行えているということが、当第2四半期の実績となります。
2019/6期第2四半期決算(補足資料)Ⅰ
続いて、補足資料だけ簡単にご覧いただきたいと思います。
まず評価試験・バイオマーカー開発試験につきましては、売上件数6件、前年同期比プラス3件の実績ということです。引き続き機能性表示関連の引き合いが非常に高い状態にありまして、当第2四半期についても受注高で9,900万円、受注残高についても2億9,500万円で、安定したかたちでの推移が行えているところです。
一方、医薬臨床研究支援事業につきましても、売上件数自体は19件というかたちで前年同期と同じ数値で着地できておりますし、受注高の3,200万円というのは、新しい臨床研究法の施行によって各社が様子を見られているようなところがありまして、前年同期比ではマイナスにはなっておりますが、まだ安定した受注残高の5億9,900万円は確保できております。
評価試験事業・医薬臨床研究支援事業の受注推移
当面は次のページにありますとおり、受注の推移の表としては横ばいでこれらのビジネスは続いていくだろうということで、安定したかたちの展開が期待されているところでございます。
2019/6期第2四半期決算(補足資料)Ⅱ
続いてヘルスケアサポート事業は、契約健保数の増加が、いわゆるプールされた売上というか受注というかたちのビジネスモデルではありますが、安定してこういった会社さまからの健診の受診者の増が実現しておりまして、増収増益で着地できたかたちでございます。
2019/6期第2四半期決算(補足資料)Ⅲ
その他、このあとに化粧品や健康補助食品・機能性素材開発とございますが、ここは割愛させていただきまして、のちほど資料でご覧いただければと思います。
2019/6期通期業績予想(連結)
次のページをめくっていただきまして、通期の業績予想といたしましては、下に書かせていただいておりますとおり、当第2四半期の決算は計画を上回る進捗になってございますが、連結業績へのインパクトが大きい化粧品事業の越境EC向けの販売に不確実性があることから、かなり保守的ではございますが、現時点においては業績予想の変更はなしというかたちで予想させていただいております。
売上高で67億円、営業利益で6億円、純利益で3億5,000万円というものには、変わりはないかたちでございます。
セグメント別 当期比
こちらのセグメント別当期比については、以前からご報告している内容と変わりはございません。
事業別売上高推移と当期予想
こちらは(事業別売上高の)推移の表になりますが、第2四半期だけでなく、通期につきましても7期連続の増収、過去最高の売上高更新は変わらず順調に推移しているというのが、今の状況でございます。
セグメント別 通期予想進捗状況
全体のセグメント別の通期予想の進捗状況を表した資料がこの数字になりまして、おおむね通期で比較いたしましても、第2四半期までの進捗率としては順調に進んでおります。
一番大きなところが、機能性素材開発事業の進捗率。3ヶ月が余分に付け加わっているというところもありますが、すでに営業利益については7,000万円の計画に対して、1億円の実績というところにもきておりますし、売上も78パーセントというかたちで非常に好調にきているかたちではありますので。
かなり私としても保守的に、この上期の売上に関しても営業利益に関しても、問題なく達成ができるだろうというかたちでは考えておりますが、現時点では化粧品事業の不確実性もあるということで、予想数値としては据え置きというかたちです。
それぞれの事業部門に関しても、しっかりと計画の営業利益は必達で達成するかたちで、ただ来期以降にしっかりと展開できるような予算投下であったり、新しい取り組みはやってほしいというかたちの運営で、今は進めているような状況でございます。
総医研グループのビジョンと戦略
最後に、総医研グループのビジョンと戦略ということで、経営理念でございます。
「総医研グループは、医療費の適正化と医療消費者の満足の実現のためエビデンス構築と、それに基づいた商品開発やサービス提供を行います」。こういった経営理念で展開をさせていただいております。
以上、第2四半期の説明になります。ご清聴ありがとうございました。