頼藤太希(以下、頼藤):こんにちは。

高山一恵(以下、高山):こんにちは。

頼藤:ゆ〜るくマネーについて語るラジオ。

頼藤・高山:マネラジ〜。

(両者拍手)

頼藤:第48回です。

高山:もうすぐ50回ですね。

頼藤:50回ですね。これが放送されるのがギリギリ(2017年の)年末ぐらいです。

というわけで、旬なネタとしまして今日は宝くじなどのギャンブル。いろいろありますよね? 宝くじ、競馬とか、カジノとか、パチンコとか。そういったことに言及していこうと思います。

高山:はい(笑)。今、銀座の宝くじ売り場、すごい人ですよね。長蛇の列です。

頼藤:いつも並んでいますよね。あそこから(当たりが)出やすいとか?

高山:そうそう(笑)。

頼藤:そういうことですよね。今ちょうど、年末ジャンボ宝くじをやっていて、抽選日が大晦日ですね。なんと1等が7億円です。

高山:すごい……。

頼藤:7億円が25本、当たるそうです。それで前後賞で、1億5,000万円って書いていますね。

高山:ほぉ……。前後賞で1億円超えちゃった(笑)。

頼藤:前後賞1億5,000万円が50本って書いてあります。けっこうな人に当たるんですね、こう考えると。

高山:けっこうすごいですよね、そういう意味では。

頼藤:そう、けっこうすごいのに、損するイメージが強いですよね。

高山:そもそも当たらないっていうイメージが強いです。

頼藤:ギャンブルを考えるときに、実は控除率を考えるのがいいんじゃないかと思います。控除率について説明してみてください。

高山:控除率って、わかりやすく言ってしまうと、宝くじとか競馬、パチンコなどの主催者の取り分のことです。

頼藤:なるほど。

高山:宝くじの控除率は、何パーセントあると思いますか?

頼藤:知っています! どうぞ(笑)。

高山:なんと55パーセント。最初から、半分以上が主催者に取られているわけです。

頼藤:みなさんからお金を集めた金額の45パーセント、、例えば100万円集めたら、45万円しかお返ししないというわけですね。

高山:そう。そう思うと、うん……って感じ(笑)。

頼藤:そうですね。だから当たらない人がけっこう多くなってしまう。

では、例えばスポーツくじtotoとかは、何パーセントぐらいですか?

高山:わからない、どれぐらいだろう?

頼藤:わからないですか? totoは50パーセント。

高山:それも多いね。

頼藤:競馬が20から30パーセント。

高山:競馬はそうですね。

頼藤:あとはオートレースとか競艇ありますよね?

高山:うん。

頼藤:あれは30パーセントぐらい。それでパチンコ、パチスロが10から15パーセント。カジノが3パーセントということなので、カジノが1番多くの人が勝ちやすい。勝ちやすいといっても、ちょっと勝ちとかだと思うんですけれど(笑)。

高山:だから、ギャンブルを強く推奨するわけではないけれど、控除率だけ見れば宝くじよりも競馬とかパチンコをやるのが、いいんじゃないかと思いますね。

頼藤:胴元にたくさん取られるから、みんなで少ないお金を取り合っている点で、不利ということなんですよね。

高山:うんうん。

頼藤:間違っちゃいけないのは、控除率が低いからといって、勝てるとは限らないんですよ。

高山:まあ、それはね。

頼藤:それを聞いてもやっぱり、「私は宝くじを買うのよ!」という人は買ってもぜんぜん構わないです。ただ、このギャンブル代はどう考えればいいんでしょうか?

高山:うん? ギャンブル代はどう考えればいい?

頼藤:ギャンブル代は、どういう費用だと考えればいいでしょうか?

高山:娯楽費でしょ(笑)。

頼藤:娯楽費。教養娯楽費みたいな?

高山:投資とか、お金を増やそうと考えるよりは、純粋に楽しむみたいに考えるのがいいと思います。

頼藤:まあ純粋な博打は、宝くじじゃないですか。競馬とかは予想ができますよね。自分で少し努力できる。

高山:そうそう。一応は競馬やパチンコは分析をしたり、経験を積んだりとかすることで、勝てる確率が上がっていくもの。でも宝くじは基本的に攻略はありません。

頼藤:銀座で並んでも、勝てないかもしれない。

高山:まあ、気休めになるかなということですよね。

頼藤:気休めね。カジノも考えますもんね。ここで2倍にするのかという駆け引きもあるし。ディーラーがいるゲームが1番稼ぎやすいそうですよ。素人は稼げないですけどね。カモられちゃうんですけど。

高山:なるほどね。

頼藤:ディーラーからいかにお金を取るか。人間の心理なので。

高山:なるほど。研究のしがいはありますね(笑)。

頼藤:スロットもカジノにもあるんですけど、あれは確率論です。

投資や運用っていう考え方じゃなくて、娯楽費という考えでやればいいですね。そして予算もちゃんと立てて、それ以上は生活に影響しない程度にやってください。

高山:そうですね。実際、宝くじに当たった人はどうなっているのかという部分は、気になると思うんですね。

3億円とか5億円とか当たったら、やっぱり夢の生活送っているんじゃないかとか。

頼藤:生活変わりそうですよね。

高山:変わりそうですよね。

頼藤:高山さん、そんな記事を書いていましたよね。「宝くじシーズン到来! 高額当選した40代女性の『末路』は?」。

高山:実際に私のお客さまで、普通のOLさんだったんですけど、3億円も当たったっていう。

最初に相談に来たとき、間違えているんじゃないかと思った。0(ゼロ)があまりにも多くて。3億円なので、預貯金の欄に0が並んでいて「宝くじで当たった」って。

頼藤:おお……。

高山:その方に今は連絡取れないので、どうなっているかはわからないんですが。その時点では普通のOLさんだったんですけど、当たった瞬間にいろんなものを買いたくなるんですね。

ブランド物のバッグだったり、生活が派手になっちゃったり。あとタワーマンションを買おうかなとも言っていたし。

あと、仕事も辞めるって言っていましたね。

頼藤:辞めちゃうんですね。

高山:今まで嫌な上司のところで働いていたけど、3億円当たったから辞めるって言っていたんですけどね。

そうやって人生が転落していく人も多いって聞きますので、大金が当たってもそれを上手く活用できるようなお金の知識があったり、人間的な度量がないと、大変なことになると思います。

頼藤:どうすればいいんですかね。人間的な度量って。

高山:日常生活の中で、自分を高めていくことが大事なんじゃないの?

頼藤:日常生活?

高山:生活の中で、やっぱり自分を高めていく努力は必要なんですよ。

頼藤:例えばどう高めていくんでしょう?

高山:自己投資とか(笑)。

頼藤:例えばどういうのがあります?

高山:やっぱり本を読んだり、いろんな経験をしたりというのが大事なんじゃないかなと。

頼藤:なるほど。それで自分の器を大きくしていくと。3億円が手に入っても潰れないような人間性を作っていきましょうということですね。

高山:そうですね。

頼藤:じゃあ実際に3億円入ったらどうすればいいですか? 投資とかすればいいんですか? どんなアドバイスをしますか?

高山:3億円当たったら、その人はいろんなところから儲け話がくるわけですよ(笑)。いろんなところから勧誘がきたって言っていました。

頼藤:例えば?

高山:もちろん銀行は当たり前ですよね。

頼藤:投資信託買いませんかとか。

高山:もちろんそうですよね。

頼藤:仕組債買いませんか。

高山:そうですね。

頼藤:オプションがいっぱい組み込まれた投資信託買いませんか、みたいな(笑)。

高山:そういうのって、わからないんですよね。今まで銀行には自分が出向くものだと思っていたんだけど、担当者が家にどんどん来るんだって。銀行に行くと特別な部屋に通されたり。

頼藤:ああ。

高山:VIPルームみたいなのに通されたりすると、やっぱりなんか気持ちよくなっちゃう。

だから「よくわからないけど買っちゃう」という感じで、よくわからない仕組みの商品を買うようなことをしていたらしいです。やっぱり、お金の知識をきちんとわかってないと難しいのかなと思います。

頼藤:買っていいか、という判断ですね。

高山:そうそう。

頼藤:不動産投資だったりとか。

高山:いろんな勧誘がきたって言っていましたね。

頼藤:なるほど。それで、どうしたんですか?

高山:その人がどうしていきたいのかという、ライフプラン全体からお金の配分を考えるんです。ある程度安全性の高いものに預けないといけないじゃないですか。

でもそういうアドバイスをした途端に、テンション下がっちゃって(笑)。もう、あんまり聞かない感じでしたね。

3億円をもっと増やしたり、もっと儲けたかったみたいなんですけど、私たちファイナンシャルプランナーってライフプラン全体を考えて、どう資金配分をするかっていう堅実な提案をするんですが、そういうのがあまり受け入れられない感じだった(笑)。

頼藤:うん……。なるほど。

じゃあ、3億円入ったらどう資産配分すればいいかを、リスナーのみなさんにお聞かせいただくと参考になるのかなと思うので、ぜひ。

高山:それは相談料払ってもらわないと。

(両者笑)

頼藤:3億円もらったら、どう配分するんですか、高山さんは。

高山:私自身3億円当たったらどうですかね。私の場合は、預貯金がそれなりに貯まっているので、たぶん投資すると思います。

頼藤:どういう投資なんですか? 株式とか投資信託とか、不動産とか。

高山:たぶん不動産投資したり、株式投資したり。投資信託もすると思います。分散投資です。

頼藤:3億円の大半は投資。不動産投資とか。

高山:あと、寄付すると思う。それなりに大きく当たるとマイナスの気分になる。人生はやっぱりバランスでできているんで、大きく当たればなんか損するというのがあると思うんですね。

あぶく銭じゃないですか、宝くじって。なので、寄付すると思います。

頼藤:確かに宝くじって、みんなの怨念というか、負のオーラがついているから、あまり良いお金じゃないって聞きますよね。

高山:頼藤さんはどうするんですか? 3億円当たったら。

頼藤:3億円当たったら。投資はするんですけど、どうしようかな。旅行とかすると思います。

一気に全部お金を使うという感じにはしないで、世界を旅行しながら、そして仕事をしながら、という感じですかね。

高山:寄付しないんですか? (笑)。

頼藤:寄付も、もちろんしますよ。クラウドファンディングも、結構ありますし。寄付もする。でも、僕は株式投資が寄付に似ていると思っているので。

高山:企業に投資するということですね。

頼藤:純粋にお金をあげるというのが、すべて良いことだとは思わないですね。

高山:うん。

頼藤:もちろん、子どもにアフリカで教育をしたいから出資してくれ、というのがあれば、その会社が本当に良い会社だったら出資しますし。そういう観点ではやるかもしれないですね。

高山:子どもの教育には使うかもしれないな、確かに(笑)。子どもへの投資という意味で。

頼藤:僕も分散投資をしつつ、自分も世界を旅行をしつつがいいと思ったんです。参考になりますかね、みなさん(笑)。参考になりますか?

高山:うん……って感じかもしれない(笑)。

(両者笑)

頼藤:宝くじとかって、ボーナスの使い方に似ていると思うんですよ。ボーナスって自分へのご褒美に全部使っても仕方がないですよね。

だから、自分へのご褒美にも使うんだけれど、投資や将来のために使うものにも振り分けて配分していくのがいいと思います。

高山:そうね。そもそも当たるかどうか(笑)。

頼藤:まあ当たるかどうかは、わからないんですけれども。あと、宝くじは「当たった」って言わないほうがいいですよね。ぜんぜん見たことのない親戚の人が来るらしんですよね。

高山:この前、会社で「もし1億円当たったら分けてくれるの? くれないの?」っていう話をしていましたよね(笑)。

(両者笑)

頼藤:「まあ分ける」みたいな(笑)。

高山:「本当か?」みたいな(笑)。

頼藤:その分けるときに気を付けていただきたいんですけれども、宝くじって、そもそも55パーセントぐらいが国に取られているんですね。だから受け取ったとき、例えば3億円受け取ったときに、税金を払う必要はないんです。

ただし分けるときに、110万円以上の金額を贈与すると、贈与税がかかってしまう。その点は気を付けていただきたいですね。3億円当たって「1億円あげるよ」ってなったときに、その1億円に税金がかかるということです。

高山:絶対くれないよね、1億円。

頼藤:いや、1億円はね……(笑)。

(両者笑)

高山:はい、お小遣いって1万円ずつくれそうですけど(笑)。

頼藤:110万円(笑)。

(両者笑)

頼藤:それを考えて、贈与税はかかりますよということでした。

今日のところはお時間がきてしまったので、48回目もこれにて締めたいと思います。

高山:はい。

頼藤:頼藤太希と。

高山:高山一恵が。

頼藤・高山:お送りしました。またねー、See you!