2018年3月期第2四半期決算説明会

浮城智和氏:みなさまこんにちは。ベガコーポレーションの浮城です。ご多用中のところ多数の方々にご参列いただき、誠にありがとうございます。株式会社ベガコーポレーション今期第2四半期の決算説明を始めさせていただきます。

決算要約

第2四半期決算概要です。売上高は62億5,000万円。売上総利益は31億8,000万円。営業利益は1億6,000万円。経常利益は1億7,000万円。四半期の純利益は1億600万円となりました。

こちらの数字については、後ほど詳しくご説明いたします。

四半期別 売上高推移

第2四半期の売上高は30億4,000万円ということで着地いたしました。

四半期別 営業利益推移

営業利益は当初の計画を大幅に下回るかたちとなり、2,200万円で着地しています。前期比で84パーセントの減少となりました。

四半期別 販管費率推移(研究開発は収支純額ベース)

こちらは販管費の内訳です。後ほど業績予想修正の話もさせていただきますけれども、原価の上昇と販管費、とくに配送費の上昇にともない、そこが利益を圧迫しているという現状です。

まず配送費がおよそ2パーセント上昇しています。途中で人件費を抑制したり、効率化も進んできまして、人件費は計画より下回ったと考えています。保管費は0.5ポイント上回っています。

研究開発費はほぼ計画どおりです。ソフトバンクホークスさんのスポンサー等を始めさせていただいた関係で、去年に比べて広告宣伝費が1.2ポイント上がっています。

四半期別 販管費推移(研究開発は収支純額ベース)

四半期別の販管費推移です。第1四半期と第2四半期でほぼ同じぐらいの販管費がかかりながら推移したという状況です。

貸借対照表

貸借対照表です。在庫の部分で少しご説明すると、現状20億円ぐらいまで在庫が増えていて、ここが当初よりももう少し売上が立つというところで、在庫を積みにいったところが、そこが売れずに若干値段を下げながら販売したものの粗利を圧迫して、今、そこの価格調整をしながら、現状の在庫が想定よりも少し多いというところを補足させていただきたいと思います。それ以外は、特段大きなおかしいところはないと考えています。

経営指標

続いて、KPIです。アクセス数は前期比28パーセント増えています。客単価は若干下がって、コンバージョンレート(CVR)が上がっています。

また新商品を投下して売上を立てるお約束しておりますけれども、新商品投下数は、およそ計画どおりに推移しているのかなと思います。現時点で取扱商品は1,500商品を超えてきています。

為替については、一部為替予約等も行いながら、第2四半期が終わった時点で109円87銭で、平均決済が行われているということで、こちらは予算内で収まっています。正社員数は現在187名です。

2018年3月期 第2四半期業績予想との差異

続いて、今期の第2四半期業績予想との差異です。本来もう少し早めに言うべきかもしれないのですけれども、予算について大幅に未達となりましたことを、あらためてお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。

いいお話もあるのですが、まず現状で何が起こっているかを詳しくご説明いたします。

売上高は当初の計画より5,000万円ショートしています。営業利益は当初の計画より1億9,300万円ショートしています。経常利益も同じぐらいです。それに伴い、四半期の純利益も減少しています。

当初計画未達の原因

要因はもうこの2つだけかなと考えています。今、我々の一番大きな販路は楽天さんになるのですが、そこが若干価格競争気味になってしまったということです。それに伴い、原価率が計画よりも1.7ポイント高く推移しています。

また、今年の2月以降に神戸の倉庫を新設いたしましたが、西日本のBtoC業務をお願いしていた大手配送会社さんが(BtoC業務を)撤退するという話が今年ありました。それに伴い、急遽神戸に倉庫を借りて別の運送会社さんを利用してきたという経緯があります。

それに伴い、少しずつ配送費が上がっている気配はあったのですが、それがやはり第2四半期ぐらいからすごく効いてきたなという印象です。

計画非に対して1.5ポイントの上昇ということで、この2点で予想3.2ポイントの営業利益が削られているということで、いろいろ社内で(原因を)分析しましたけれども、これに尽きるなと思っています。

2018年3月期 第2四半期業績予想と実績との差異分析

こちらに第2四半期業績予想と実績との差異分析ございますけども、原価率上昇でまず売上ショート分に伴う影響額が3,600万円。原価率増加で1億600万円。販促費等で8,700万円。人件費減少で逆に7,000万円増えたものの、最終的には2億円ほどショートしたという内訳になっています。

第1四半期・第2四半期ともに、価格のところであったり、運送会社への対応であったり、いろいろなものにトライはしてきたものの、第3四半期・第4四半期で、ただちに解消されないのではないのかというところで、あらためて検討し直させていただきます。

通期業績予想の修正(2017年10月31日)

大変申し訳ございませんとしか言えないのですけれども、先日、今期の業績を下方修正させていただきたいと発表させていただきました。

売上高は131億円ということで、当初の計画よりも6億円ほど下げさせていただいています。一番大きいのは、営業利益を6億円ショートの計画に変更させていただきたいということです。経常利益は5億6,000万円。当期純利益は3億5,000万円減少させていただき、今期の修正予算を開示させていただきました。

先ほど資料の説明でありましたけども、やはりいろいろ言っても、すべて私の経営責任かなと考えています。いろいろ考えた挙句、今期につきましては、いったん役員報酬を削減するかたちです。

このようなことを望まれている訳ではないということは重々理解しておりますけども、もともとの9億5,000万円も、ある程度保守的に見積もっていたつもりにも関わらず、それを大幅にショートしてしまったということにつきましては、すべて私の経営責任かなということで、そこはやはり経営責任の所在を明確にするべきだろうということで、対処させていただいたということです。誠に申し訳ございませんでした。

2018年3月期 前回予想と修正予想との差異分析

営業利益は9億5,000万円から3億5,000万円のショートになるわけですけれども、まず売上を6億円ほど下振れさせることにより、2億円ほどの営業利益の金額になります。

それ以外では、やはり原価率上昇と配送費上昇になっていくのですが、(売上高修正予想の)131億円に(原価率上昇と配送費上昇分の)3パーセント強かけていただくと4億円ぐらいになるのですが、その4億円と6億円売上が減ったことによる原価利益率分の営業利益がショートしたというかたちで今期の見通しを立てています。

下期の対策

今後については、まず原価率を改善します。高い原価率にあり、第2四半期でほぼ損益分岐点が変わらないかたちで着地してしまっています。

なぜこんなに原価が上がったのかということを、私自身も現場の細部まで入り込み、どの商品を何個買って、いくらの売価をつけて、それに対して実際の運賃の請求がどれぐらいきているかということを、経営の最優先課題として取り組んでいます。

物流コスト抑制につきましても、例えば、出荷コンテナ数が多い海外メーカーのコンテナの組み方というか、関東・中部・関西・九州と4ヵ所に、およそ1万3,000坪ほどの倉庫を構えています。

どの倉庫に何色を何本入れるかというところを、もう少し細かくやっていかないと、例えば、関東から九州に大型のソファが出ていたという非効率なことも想定以上に起こっている現状も確認されています。そのようなところも全社一丸となって、物流費の抑制に取り組んでいきたいと思います。

また中長期的な話になりますけども、我々は中国から毎月100数十ぐらいコンテナを買っておりますけれども、現地に物流倉庫を構えて、そこで適切なコンテナを組んでいいのではないかとか。そのようなことも、少しでも削減できるように、もう一歩踏み込んで物流費の削減に取り組んでいく必要があるのかなと考えております。

これもまだ計画というか、構想にすぎませんけれども、国内の保管費が今3パーセントほどかかっています。ここも今すべて賃借している状態ですので、どこかハブになる部分においては所有化して保管費を減価償却に変えていったほうが、営業利益率は上がるといったところも、取り組んでいる必要があるのかなと思います。

3番目は、研究開発費の効率的投資です。今、2本の研究開発新規事業が走っておりますけども、月に3,000万円近くかかっています。

今の業績であれば、新規事業に回すような余力もないのではないかと見られかねないので、直ちにここも利益率を上げながら、研究開発費自体の効率的な投資を行います。

具体的には、今越境ECの「DOKODEMO」のところに月2,000万円近く投資を行なっておりますけども、それの開発スピードを若干遅らせて、その分本業のほうにコストを回すべきではないかということも検討していく必要があるのかなと思います。

4番目の広告宣伝費に関しては、引き続き追加投資をやっていきたいと考えています。