2017年12月期 第2四半期連結決算総括
小國勇氏:まず最初に、第2四半期の連結決算総括でございます。
対前年、まず右側が期初の計画となっております。今年は6月の20日に修正計画、ファクトリーオートメーション事業(FA事業)ならびにMVL事業。シーシーエス。こちらが好調でしたので、数字を変えております。
その数字につきましては、修正値は売上高が182億4,000万円。営業利益が24億5,000万円。それから経常利益、これも24億5,000万円と出しております。したがいまして、期初計画ならびに修正計画もクリアをしております。
それぞれの数字におきましては、過去最高となっております。これからまたご説明さしあげますが、内容につきましては、売上面ではFA事業、MVL事業が利益も含めまして好調に推移したというところです。
連結売上高 四半期推移(対前年比)
この数字が、それぞれのセグメント別に表示しております。こちらが昨年の第1Q・第2Q。こうなっております。それで今年の第1Q・第2Qで、ここにつきましては、シーシーエスの売上が第1Q・第2Qとも乗っております。トータルすると、約45億円であります。
昨年度につきましては、5月にTOBいたしまして、昨年約50億円の数字が計上されておりますが、これは第3四半期・第4四半期で組み込んでおります。
ややこしい数字なんですが、3ヶ月分と5ヶ月分での取り込みということで、バーがややこしいんですけど、上期については影響ありませんので、そういう中身であるということで見ていただきたいと思います。
第1Q・第2Q、それぞれこういう内訳になっております。これがFA事業、シーシーエス事業。MVL事業。それからセキュリティですとか、自動ドアセンサー、その他となっております。
連結営業利益 増減要因(対前年比)
これが連結の営業利益の、増減の要因。昨年が約15億円、これに対して売上高の増加、それから若干原価率が下がっております。
プロダクトミックス等で、かなり原価率の低いものが増えたということもあって、原価率が下がっている。為替は逆に、売上総利益ではマイナスに働いている。こう見ていただければと思います。
同じような見方をしていただきますと、全体的には経費の増減、約9,000万円。大きなインパクトを与えるかたちでもないというところでございます。為替の影響は、こちらの販管費の項目では逆にプラスに働いている。こういうかたちです。最終的に、こういう数字になったというところでございます。
決算につきましては、第2Q、決算発表をすでにしておりますので、簡略に済まさせていただきます。通期の業績予想、中期の事業戦略に時間をかけさせていただいて、ご説明させていただこうと思っております。
セグメント・SS事業(防犯関連)
これがセグメントに分かれております。これは以前はオプテックスの事業だったんですが、SS事業。これはセンシングソリューション、こういうかたちでセグメントを分けております。
中身が防犯関連となっております。2015年の第2Q、2016年第2Q、2017年。比較が載っております。
このEMEAというのがヨーロッパとなっております。2015年から比べると、2016年は非常に円高が進んで、かなり売上を落としております。
今年、実はまだ非常にポンド安となっておりまして、若干しか伸びてないんですけれども、ヨーロッパで言うと約8パーセントほど、現地通貨で言うと伸びております。
アメリカはほぼ横ばいで、日本は大手の警備会社さんに入れておりますけれども、これから新たな提案をしていくわけですが、売上はほぼ横ばい、若干減少であります。したがって、これから力を入れていくのは、このへんのアメリカ、日本、こういうところに力を入れていかねばならない。セキュリティはそんな状況であります。
しかしながら、アジアにおいては大型の重要施設、こういう警備センサー物件の販売が順調に推移して、小粒ではありますけれども、かなりの増収を果たしたというところでございます。
セグメント・ SS事業(自動ドア関連)
これもセンシングソリューション事業の中の、自動ドア関連です。全体を見ていただきますと、日本国内はほぼ横ばいでございます。中身で言うと海外、こちらで数字を落としております。したがって、全体的には微減というところです。
海外で言うと、とくにヨーロッパ。EMEAというところで、競合の新製品に押されておりまして、秋に我々も新商品を出していくんですが、またシェア奪回というかたちではあるんですが、今のところ減少しており、約20億円です。
当然ながら為替の影響もあるんですが、日本円にしますと約10パーセント。2年前からすると減収。昨年からすると微減でございます。
セグメント・FA事業
これはFA事業です。オプテックスFAの会社の中身になります。
まず、2年前から見ていただきますと、日本、ヨーロッパ、EMEA、アジアとも右肩上がりで、アジアだけ、ほぼ横ばいでありますけど、上がってきております。
アメリカについては、これはまたあとで説明させていただきますけども、ほぼフラットで、全体に与える影響はほとんどないぐらい小さな数字です。今後、注力しなければという話になります。
全般的には、右肩上がりに上がっておりまして、とくに対前年から比べますと、日本がこういうかたちで伸びております。
中身で言うと、半導体ですとか、とくにスマホ関連の部品です。それから、自動車ですとか、それから当然ながら産品向けなんかも含めまして、非常に好調に推移しております。
その中の、とくに変位センサと呼ばれる、非常に微細な検査を行うセンサーです。非常に高機能な物。こういう物の出荷が増えてきております。
それからEMEAなんですが、これはOEM先と書いてありますが、ドイツのSICK社への出荷ということになります。
とくにドイツの会社も変位センサの販売が、非常に順調に推移しております。対前年で言いましても20数パーセント伸びているというようなところでございます。
これは我々の営業活動ということではなくて、SICK社の営業活動が非常に順調ということです。中身については、我々と同じようにスマホを代表するような電子部品・半導体・自動車・二次電池ですとか、こういうようなお客さまのところに、SICK社さんも販売をされております。そういうようなところで成果が出ています。
それからアジアについては、私どもほぼこの数字というのは、大半を中国が占めております。
中国も今景気の動向がよく言われておりますけれども、1年ぐらい前から、かなり自動化の波が急速に進んでおります。
これは、とくに上海なんかに行きますと、上海の工場のワーカーさんの給料は、時間単位で割りますと、日本でいうと福井県ですとか、富山県という田舎のパートタイマーの方と、そんなにも変わらない賃金になってきております。
したがって、非常にコストを押し上げるというかたちになっております。大手メーカーは、とにかく自動化を進めてコストを落としていくという中で、センシング・センサーの採用が急激に増えてきているというところであります。
したがって、そういう波に我々もうまく乗れていて、数字上はそんなに大きな数字ではないですけれども、アジアも好調に推移しています。その中身は、主に中国でございます。
セグメント・MVL事業(マシンビジョン照明事業)
これはマシンビジョン、MVL事業ということで、マシンビジョン照明事業ということになっております。
これはCCS社の数字になっています。国内においては、ソリューションの拡充と提案力の強化と書いておりますけれども、昨年の上期については、7月決算でございましたので、きっちりとした決算はできておりません。
したがいまして、これは単なる単純比較になっております。去年の38.27が45.2に18.2パーセント増収になっております。
中身も、日本も言いましたように、全体で今ファクトリーオートメーションの業界は非常に順調に、あるいは好調に推移しておりますので、モノづくりがあるところには検査が増え、カメラで検査があるところには、照明が当然ついてきます。
その照明でいうと、国内ではCCSが40パーセントの販売シェアを持っていますので、非常に強く伸ばしています。
海外では、約20パーセントなんですが、これも非常に堅調に伸びております。これからアジアが7月に、100パーセント子会社を設立しております。
中国での合弁を解消しております。こういうこともあって、下期の売上が、昨年はRCという合弁会社に売上が上がったんですけが、今年の上期から売上が減ってきております。
したがいまして、アジアはこれから頑張っていくというようなかたちですけども、今現状はこういう数字になっています。