2018年1月期上期のポイント

森敬太氏:まず、今回の2018年1月期第2四半期のポイントをご報告いたしたく思います。大きく申し上げまして、この上四半期で、開発に必要な資金につきましては十二分に調達ができたと考えております。

バイオテック、そして新薬の開発をする企業としましては、多額の資金が必要になります。この点につきまして、わたくしどもは今回調達にあたり成功させてきており、自信をもって取り組んでおります。具体的なところは、このあとご説明したいと思います。

2018年1月期第2四半期累計 連結損益計算書の概要

まずは、財務諸表に沿ってご報告したいと思います。こちらが損益計算書になります。

売上につきましては、事業収益で3億2,800万円を見込んでいたところ、2億4,900万円となっております。こちらは、提携先である大日本住友製薬株式会社からの開発協力金になります。時期のずれによるものであり、今後の見込みについてはとくに変わっておりません。

続きまして、費用のご説明です。研究開発費を見ていただきたいと思います。19億5,400万円の見込みでありましたが、20億100万円となっております。ほぼ予算どおりに順調に消化して、研究開発もきわめて順調に進んでいるというのが、この上四半期の状況でございます。

2018年1月期第2四半期累計 連結貸借対照表の概要

続きまして、連結貸借対照表を使ってご説明申し上げます。

今期の初め(2017年1月期末)に、55億6,100万円の現金及び預金をもってスタートしております。先ほど申し上げましたように、研究開発費を中心に、約20億円の支出をしております。その一方で、こちらの資料にありますように、長期借入金によって開発資金を補充しております。

今年(2017年)3月、三菱UFJ信託銀行からの借入金9億円が発生したことによって、固定負債が増加、そしてキャッシュが積み増しになっております。

現金及び現預金残高

現金及び現預金の残高について、フォーカスしてご報告したいと思います。

先ほど申し上げましたように、2017年1月末の時点で、55億6,100万円の現金及び現預金をもってスタートしております。この6ヶ月間に精力的な開発を行うなか、約19億円の支出があり、それをまかなうかたちで長期借入金を積み増ししております。

結果として(2017年)7月末時点において、依然非常にいいキャッシュポジションである、46億7,000万円を保持しております。

加えてご報告申し上げたい点としましては、この46億7,000万円の上乗せで、カリフォルニア州再生医療機構(CIRM)から、研究助成金・補助金を約22億円(2,000万ドル)獲得しました。加えて、先月(2017年8月)株式会社みずほ銀行さまより16億円のコミットメントラインを獲得しております。

繰り返しになりますが、46億7,000万円に加えて(CIRMの)22億円、そして(みずほ銀行の)16億円といった、現金及び現預金になっていく見込みになっております。こういったことを通じまして、わたくしどもは自信をもって、開発に必要な資金は十分に調達できたと考えているわけです。

2018年1月期業績予想(2017年3月17日発表)

2018年1月期の業績予想ですが、期首の時点からとくに変わっておりません。開発については非常に順調ですし、事業収益についても時期のずれですので、通期では修正なしの見込みでおります。

加えて、先ほど申し上げたカルフォルニア州再生医療機構からの、補助金の計上を受けた業績修正は、確定次第発表する予定にしております。