2018年3月期第1四半期決算説明会

ジャベリ・アルパン・キルティクマール氏:改めて、おはようございます。今日は忙しい中、ご出席・ご参加ありがとうございます。

2018年3月期決算説明会を始めますが、まずは米畑CFOより数字を概略して説明いたします。そのあと私から運営のお話をしますので、よろしくお願いします。

米畑博文氏:みなさま、改めましておはようございます。CFOの米畑でございます。2018年3月期第1四半期の数字をご説明させていただきます。

第74期(2018年3月期)第1四半期のハイライト

まず第1四半期のハイライトでございます。売上高は18億2,000万円。前年同期比1パーセントの減収で、マイナス1,800万円でございます。営業利益は800万円。前期に比べて3,000万円増ということで黒字化でございます。

営業利益が第1四半期で黒字になったのは、2011年3月期第1四半期以来、7年ぶりでございます。経常利益が前期に比べてプラス3,700万円なのですが、詳しい数字でいきますと、マイナス28万9,000円です。

当期純利益はマイナス1,000万円。前期に比べてプラス4,000万円ということで、1パーセントの減収で赤字幅縮小という結果でございます。

売上総利益(率)

続きまして、売上総利益でございます。

今期(2017年)第1四半期は10億5,100万円ということで、プラス2,000万円。利益率で見ると57.7パーセントということで1.6ポイント改善しております。

販管費(率)

続きまして、販管費でございます。今期(2017年)第1四半期は10億4,300万円。前期が10億5,300万円ですので、1,000万円減です。比率で見ると、前期同様57.3パーセントとなります。

販管費(率)の主な増減

販管費の内訳でございます。まずは販売費です。この中には広告宣伝費、装飾費、販売手数料などが入っているのですが、前期に比べて費用が600万円増加しております。このほとんどが、広告宣伝費と包装費等になります。

続きまして、人件費は5億200万円。前期に比べまして1,200万円減っております。前期は社員数が460名、今期6月末が450名ということで10名減少しております。

続いて、設備管理費です。この中には、水道光熱費、修繕費、保険、地代家賃、償却費等が入っております。こちらは前期に比べて400万円減少しております。このほとんどが地代家賃です。

営業利益

営業利益は先ほど申し上げたとおり、7期ぶりに黒字化になりました。前期に比べて3,000万円よくなったということでございます。

損益計算書

損益計算書はこのようになります。売上総利益が良くなった反面、売上原価率が下がっておりまして、前期は43.9パーセントだったのが、今期は42.2パーセントです。結果として、売上総利益が前期に比べて2,000万円増益となりました。

営業利益と経常利益の間に、営業外の項目がございまして、前期がマイナス1,500万円だったのですが、今期はマイナス800万円となります。第1四半期の数字の予測は発表していないのですが、想定内で推移しております。

売上と店舗数の推移

次に、売上と店舗数の推移でございます。4月は前期を上回っており、5月・6月は若干下回っており、7月はまた前期を上回っております。

お客様数・お客様単価の推移

次に、お客様数とお客様単価の推移でございます。5月は若干下回りましたけれど、4月6月7月とお客様数は順調に前期を上回っております。

お客様数が増えると、どうしてもお客様単価が下がる傾向があるのですが、非常に重要なKPIの1つとしてウォッチしております。

キャッシュ・フロー(I)

次に、キャッシュ・フローでございます。今期の期首残高は23億8,300万円。営業キャッシュ・フローは1億4,200万円。投資キャッシュ・フローはマイナス5,200万円。財務キャッシュ・フローはマイナス100万円。期末残高が24億7,200万円ということで、期首に比べて8,900万円増加しております。

キャッシュ・フロー(II)

その内訳が次のとおりでございます。期首残高が23億8,300万円ございまして、税引前当期純利益が0。減価償却費はプラス1,500万円。売上債権の増減の減少部分が約2億円。たな卸資産の増減、こちらは増加ですがマイナス6,400万円。仕入債務等の増減の増可部分が9,200万円等々で、営業キャッシュ・フローはプラス1億4,200万円となりました。

投資キャッシュ・フローはご覧のとおりでマイナス5,200万円です。その他支払い額がございまして、期末残高が24億7,200万円ということで、8,900万円増えております。この数字は流動性の現預金のみで定期預金等は入っておりません。

貸借対照表

次に、貸借対照表でございます。期首の資産合計が(2017年3月末で)81億9,700万円。2017年6月末で81億2,000万円ということで、7,700万円減少しております。

その内訳が、流動資産でマイナス8,700万円。固定資産でプラス1,100万円。

流動資産のマイナス8,700万円の内訳は、売上債権の減少分が2億300万円。現金が増えた分が8,900万円。あとは在庫が期首に比べて6,400万円ほど増えておりますので、結果として8,700万円の減少となりました。

固定資産が1,100万円増えておりますが、こちらは有形固定資産の1,100万円でございます。

次に、流動負債です。期首が25億3,300万円、2017年6月末で24億6,600万円ということで6,700万円減少しております。これは未払い法人税が6,900万円減っておりますので、これがほぼすべてということです。

結果として、純資産が期首で55億9,800万円、2017年6月末で55億9,000万円、自己資本比率にすると68.8パーセントということで、0.5ポイント良くなっております。

あとはご参考として、6月末の資本金は39億7,200万円だったのですが、7月3日を効力発生日として資本金を10億円に減資しております。その差額はすべてその他資本剰余金に振替えておりますので、純資産のところは変わっていないということでございます。

以上、簡単ではありますが、数字の説明を終わらせていただきます。引き続き、社長より今期の重点施策・状況についてご説明させていただきます。

今期(2018年3月期)の重点施策

ジャベリ・アルパン・キルティクマール氏:それでは私から具体的に何をやっていくのか、(これまでに)やったことを説明させていただきたいと思います。

特別配当について

まずは特別配当についです。資料に書いてあるとおり、7月6日に適時開示しておりました、18円50銭の特別配当を実施しました。10年ぶりの復配となった前期に続き、2期連続の配当を実施しました。

(スライドの)下のほうに書いてありますが、8月30日付け、日経電子版の「予想配当利回りランキング」で全市場、全業種中、第1位でした。

配当の件については、(これまでは)スタッフのことを考えて、賞与を払うことが優先だったのですが、そのあと配当もしなければダメだということで、前期にはじめて実施しました。これからも業績をあげて実施したいと思います。

「アクセガーデン」スタート

商品のほうは「アクセガーデン」がスタートしました。去年の今頃に、「ハイブリッドショップ」のお話をけっこうしましたが、ジュエリー屋がつくるアクセサリーを展開しようということで、その際に20〜30代の方々にMDをテストしたのですが、やはり40代や50代前後の買っている方が多かったので、少しMDをあげて、30〜50代向けの開発を再スタートしました。

新規出店・改装(1/3)

4月に11店舗を展開しまして、好調だったので、先月8月中旬に30店舗以上に展開を拡大しました。商品はピアス、ネックレス、ブレスレットといろいろありますが、ファッションのコーディネートを展開できるように開発した商品です。単価は2,000円〜15,000円くらい、中心価格は5,000円〜7,000円の間くらいです。

先ほど店舗数のお話もありましたが、ショッピングモールデベロッパー業界的に、閉店している館がかなりありまして、1年改装するとか、6ヶ月クローズする館が非常に増えています。VERITEは1年クローズや2年クローズは非常に困るので、隣の駅や周辺のショッピングモールに移転しています。

例えば、中央林間店から相模大野ステーションスクエア店だったり、蘇我店からちはら台店だったり、土浦ペルチ店から土浦ピアタウン店というかたちです。

もともと地方にあるお店だったので、それを一気に都内にオープンするということではなくて、VERITEは地域密着型スタイルなので、車や電車で10〜20分以内で来られるようなところに移転することを最優先にしています。都内より家賃条件もいいですし、有名なブランドが入っているとか、流行っているショッピングモールにということよりも、地域のお客さまが毎週、毎日来られるようなところに

新規出店・改装(2/3)

Veliciaは2017年6月16日に、イオン橋本店内(神奈川県相模原市)に新規出店オープンしました。2017年8月31日現在、Veliciaは17店舗を展開しています。こちらはイオンさんと一緒につくったブランドです。

新規出店・改装(3/3)

こちらは三井不動産さんから(出店)提案をもらっている、三井アウトレットパーク横浜ベイサイドの期間限定ショップです。今年は2017年9月9日〜2018年1月8日で、だいたい毎年9月〜1月・2月に期間限定で出店しています。

人財の定期採用と育成(1/2)

人財のほうは、昨年度の44名に続いて、今年度は31名の新入社員が入りました。来年度は今のところ24名が内定していますので、30名、35名と採っていきたいと思います。

やはり社内的には、外向きのブランディングよりも、人に投資をしようと。我々はりんごを売っているわけではないので、経験値だったり商品知識だったり、ジュエリーを通じて幸せを運んでいるわけなので、いい人材じゃないと売れません。どこの業界でも同じなんですけど、ジュエリー業界はとくにそうかなと思います。

今、社内ではロールプレイングを強化していまして、いろんなツールを使って、今までにないようなトレーニングを実施しています。

人財の定期採用と育成(2/2)

優秀な店舗は海外のジュエリーショップの見学などの海外研修ツアーに連れて行っています。今年は6月にJCKのラスベガスの展示会とロスに行ってまいりました。来週はバンコクのジュエリーショーに連れて行く予定です。ラスベガスはだいたい10人、バンコクは9人くらい参加する予定です。

会社としてもやはりES(従業員満足)をあげないとCS(従業員満足)もあげられないと思っていますので、当たり前の話なんですけど、スタッフを大事にしないとスタッフもお客さんを大事にしないのではないかなと。そこにかなり時間とお金のフォーカスをしています。

IRセミナーへの参加

外部向けにはIRセミナーを年に3〜5回程度実施しています。次は10月3日に女性個人投資家向けIRセミナーを実施する予定です。今後は名古屋と大阪でも実施する予定です。

会社としてこの2年間で財務的にもかなりよくなりましたので、あとは3年〜5年後にも安定的に運営するためには、経済環境がかなり変わっていますので、やはり多様性のある人財、信用できて任せられる人財を育てていきたいので、今後も新入社員を採っていく予定です。あとは既存社員が働ける環境をちゃんとしてきたいなと思います。

会社として、外部的には毎年配当できるようにしていきたいと思いますが、業績と経済環境を見ながら実施していくつもりです。

以上です。ありがとうございました。