平成29年12月期第2四半期 決算概況

永田武司氏:それでは、平成29年12月期第2四半期の決算概況をご説明いたします。当初の計画では、前期の仕入の不調により、第2四半期では減収・減益の計画でございましたが、底地、居抜きの販売が計画を上回り、利益も増加いたしました。

居抜きについては昨年販売が停滞し、当期に期ズレとなりました大型居抜き物件の販売により、第1四半期は居抜きの利益率が低下しておりました。しかし第2四半期では、名古屋エリアの販売好調により利益率が回復し、計画を上回る利益を計上しております。

これに加えて、経費の圧縮もございまして、営業利益、経常利益、四半期純利益が計画を大幅に超過して、第2四半期の業績を上方修正しております。

また、前期に計上していた本社移転費用の影響がなくなったことにより、前期比で経常利益、四半期純利益が増加しております。

売上高比較(予算対比)

続きまして、売上高の予算対比でございます。事業別の売上高の構成比につきましては、計画と大きな差異はございません。ただ、底地、居抜きの販売が計画を上回ったことにより、全社の売上高が増加しております。

損益計算書(前年対比)

続きまして、損益計算書の前年対比でございます。単体では居抜きの販売が増加いたしましたが、所有権の販売が大幅に減少し、売上高は減少しております。

一方、当社の事業におきましては、所有権より居抜きの方が利益率が相対的に高くなっております。また、底地の利益率が上昇しております。このため売上高の減少に比べ、売上総利益の減少は小幅に留まっております。

販管費につきましては、人件費の増加や本社移転にともなう地代家賃の増加により、一般管理費が増加しております。営業外費用につきましては、前期に本社移転費用が計上されていた影響で、前期に比べて減少しております。

また、建築事業の赤字が減少したこともあり、連結では計上増益となっております。なお今期は、特別損失に投資有価証券評価損2,900万円を計上しております。

売上高比較(前年対比)

続きまして、売上高の前年対比をご説明いたします。所有権の売上高、茶色の部分が今期大幅に減少したことによって、全社の売上高は減少しております。一方、居抜きの売上高、水色の部分は増加しております。

事業別販売実績(前年対比)

続きまして、事業別販売実績の内訳でございます。不動産販売事業は、件数、売上高ともに前年比で減少しております。底地は件数が減少しましたが、単価が上昇したため、売上高は前期比で微減となっております。

居抜きにつきましては、件数が減少しました。しかし、前期から期ズレした大型物件の販売によって単価が上昇するとともに、名古屋エリアの販売好調により、利益も確保しております。

所有権は、前期に大型物件の販売が複数あったことにより、今期は売上高が大幅に減少しております。また、(子会社の)株式会社One’s Life ホームによる建築事業は売上高が増加し、赤字幅が縮小しております。

以上により、グループ全体の売上高は約55億円となっております。計画比では粗利の伸びが大きく、業績予想の上方修正につながっております。また、計画比では底地の粗利が128パーセント、居抜きの粗利が122パーセント増加しております。

貸借対照表(前年対比)

続きまして、貸借対照表の前年対比でございます。貸借対照表につきましては、仕入が順調に進捗していることにより棚卸資産、有利子負債、短期借入金が増加しております。棚卸資産は前期末より10億円ほど増加し、約79億円となっております。

事業別仕入実績(前年対比)

続きまして、不動産販売事業の事業別の仕入実績でございます。底地、居抜きの増加によって、仕入高が大幅に増加しております。底地につきましては、昨年仕入が停滞しておりました本社において、まとまった規模の仕入ができております。また、横浜の仕入が順調に推移しております。

居抜きにつきましては、本社の仕入の回復のほか、名古屋・大阪・福岡で順調に仕入を行っております。案件数につきましては、前期と同水準でございますが、確度の高い大型案件が増えております。仕入環境は、現在良好でございます。

建築事業の状況

建築事業の状況です。こちらは、One’s Life ホームの状況でございます。建築事業につきましては、売上高・売上総利益ともに、ほぼ予算どおりの着地となっております。

受注高は前期と同水準となっておりますが、採算重視の受注に注力しております。高価格帯の受注を増やすために、現在Webサイトの改修等を通して、ブランド戦略の見直しを図っております。

また、リフォーム工事につきましては、引き続き1,000万円超のリフォームを増やす方針です。なお、前期の建築事業の赤字の一因として、リフォーム工事の利益率の悪化がありました。原価施工部門の統合等により、原価管理を強化することによって利益率の向上を図り、業績の黒字化に向けて取り組んでおります。

以上、簡単ではございますが、第2四半期の決算概況を報告いたしました。

平成29年12月期 業績予想

松﨑隆司氏:続きまして、平成29年12月期の業績の予想でございます。仕入が順調に推移したことにより、当期販売分の見通しは立っております。当期は確実にこれを販売することによりまして、計画達成を目指します。

それとともに、来期販売分を中心に仕入を行いまして、来期以降の業績の平準化を目指してまいります。どうしても我々は、期ごとに業績のバラつきがあって、そのたびに株価が上下するという現象がございます。

なるべくこういうことにならないように、業績の平準化というのを引き続き図ってまいりたいと考えております。なお、現時点では通期の業績予想の修正はございません。

期末の配当につきましては、当初の計画どおり3円増配し、1株あたり15円を予定しております。

また、東証1部上場企業として着実な成長を目指すべく、2015年からの3ヶ年計画を現在進めております。3ヶ年計画の最終年度としまして、達成状況を確認するとともに、次期中期経営計画を策定・発表してまいりたいと考えております。

業績推移

こちらは、過年度からの推移表でございます。これ以降の経営及び計画につきましては、着実な成長の曲線を描きながら、利益を更新していく見通しとなってございます。

当社は、オリンピック前の特需に乗じながら、開催後の反動にも耐えうる基礎体力をつけてまいりたいと考えております。

今期中に、2018年度から2020年度の3ヶ年計画の策定に取り組みます。来年にでも発表しながら、そちらでも成長(の曲線)を描いていくような計画にしてまいりたいと思っております。

配当の推移

続きまして、配当の推移でございます。実は上場以来、増配を続けてきております。2017年度は当初の計画どおり3円増配の、15円の配当を予定しております。引き続き、業績の拡大や財務体質の強化にともない、株主さまへの還元の拡大を経営の重要課題として、考えてまいります。

来年度からの新3ヶ年計画の中におきましても、株主さまへの還元拡大を重要なテーマとして、取り組んでまいりたいと思っております。また、株式の価値・流動性を高めていきたいと考えております。

以上が、私どものご説明でございます。最後になりますが、弊社は引き続き、権利調整や積み重ねたノウハウを活かした新規事業ビジネスも、展開してまいりたいと考えております。

今期も増配を予定しておりまして、今後もさらなる株主さまへの還元拡大ができるよう、引き続き努力していきたいと考えております。

こちらも引き続きになりますが、みなさま方に我々の事業展開をご理解いただきまして、1人でも多く、不動産の権利調整でお困りの方をお手伝いさせていただきたいと思っております。みなさま方のご支援・ご指導をよろしくお願い申し上げます。

長時間にわたりましてご清聴いただき、誠にありがとうございます。以上でございます。